2026年版・1-10

自動制御:ブロック線図と伝達関数の一問一答

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気工学」から、自動制御:ブロック線図と伝達関数に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問11-10

伝達関数がG₁とG₂の2つの要素を直列(縦続)に結合したときの合成伝達関数として、正しいものはどれか。

  • ①G₁G₂
  • ②G₁+G₂
  • ③G₁-G₂
  • ④G₁G₂/(1+G₁G₂)
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正解 ①G₁G₂
解説
直列(縦続)結合では、前の要素の出力がそのまま次の要素の入力になります。入力をX、中間の信号をY、出力をZとすると、Y=G₁X、Z=G₂Y=G₁G₂Xなので、合成伝達関数は各伝達関数の積G₁G₂になります。

他の選択肢について
・G₁+G₂:2つの要素に同じ入力を加え、出力を加え合わせ点で足し合わせる並列結合の場合です。
・G₁-G₂:並列結合で、加え合わせ点の一方の符号が負(引き算)の場合です。
・G₁G₂/(1+G₁G₂):G₁G₂を前向き要素とし、出力をそのまま負に帰還させた(単位フィードバック)ときの閉ループ伝達関数です。

覚え方のポイント
「直列は掛け算、並列は足し算、負帰還はG/(1+GH)」。ブロック線図の問題は、この3つの規則を組み合わせて解きます。
問21-10

伝達関数がG₁とG₂の2つの要素に同じ入力を加え、それぞれの出力を加え合わせ点で足し合わせる結合(並列結合)の合成伝達関数として、正しいものはどれか。

  • ①G₁G₂
  • ②G₁+G₂
  • ③G₁-G₂
  • ④G₁/(1+G₁G₂)
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正解 ②G₁+G₂
解説
並列結合では、入力Xが2つの要素に同時に加わり、出力はG₁XとG₂Xの和になります。Z=G₁X+G₂X=(G₁+G₂)Xなので、合成伝達関数はG₁+G₂です。

他の選択肢について
・G₁G₂:直列(縦続)結合の場合です。
・G₁-G₂:加え合わせ点でG₂の出力を引き算する(符号が負)場合です。問題文は「足し合わせる」なので当てはまりません。
・G₁/(1+G₁G₂):G₁を前向き要素、G₂をフィードバック要素とする負帰還の閉ループ伝達関数です。

覚え方のポイント
加え合わせ点の「+」「-」の記号をよく見ることが大切です。符号が負なら引き算になります。
問31-10

前向き要素の伝達関数がG、フィードバック要素の伝達関数がHの負帰還(ネガティブフィードバック)制御系において、目標値Rから制御量Cまでの閉ループ伝達関数C/Rとして、正しいものはどれか。

  • ①G/(1-GH)
  • ②GH/(1+GH)
  • ③G/(1+GH)
  • ④1/(1+GH)
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正解 ③G/(1+GH)
解説
偏差をEとすると、E=R-HC、C=GEです。これを整理するとC=G(R-HC)、C(1+GH)=GRとなり、C/R=G/(1+GH)が得られます。GHを一巡伝達関数(開ループ伝達関数)といいます。

他の選択肢について
・G/(1-GH):正帰還(ポジティブフィードバック)の場合の式です。
・GH/(1+GH):目標値Rからフィードバック信号(HC)までの伝達関数で、制御量Cまでの伝達関数ではありません。
・1/(1+GH):目標値Rから偏差Eまでの伝達関数(E/R)です。

覚え方のポイント
負帰還は「前向き÷(1+一巡)」。分母の符号が+なら負帰還、-なら正帰還です。
問41-10

前向き要素の伝達関数G=4、フィードバック要素の伝達関数H=0.5の負帰還制御系の閉ループ伝達関数(C/R)の値として、正しいものはどれか。

  • ①4/5
  • ②2
  • ③8
  • ④4/3
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正解 ④4/3
解説
負帰還の閉ループ伝達関数はG/(1+GH)です。GH=4×0.5=2なので、4/(1+2)=4/3(約1.33)となります。

他の選択肢について
・4/5:フィードバック要素Hを1(単位フィードバック)とみなし、4/(1+4)とした誤りです。
・2:一巡伝達関数GHの値をそのまま答えた誤りです。
・8:GをHで割った(4÷0.5)誤りです。

覚え方のポイント
数値の問題でも、まずGHを計算し、次にG/(1+GH)に当てはめる、という順で解くと間違えにくくなります。
問51-10

前向き要素の伝達関数G=9の単位フィードバック(H=1)の負帰還制御系で、目標値Rから制御量Cまでの閉ループ伝達関数の値として、正しいものはどれか。

  • ①0.9
  • ②0.1
  • ③9
  • ④10
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正解 ①0.9
解説
単位フィードバックではH=1なので、閉ループ伝達関数はG/(1+G)=9/(1+9)=0.9です。前向きの伝達関数が大きいほど、閉ループ伝達関数は1に近づき、制御量が目標値によく追従します。

他の選択肢について
・0.1:1/(1+G)=1/10で、目標値から偏差までの伝達関数(E/R)の値です。
・9:フィードバックをかけない開ループのGの値です。
・10:分母の1+Gの値をそのまま答えた誤りです。

覚え方のポイント
単位フィードバックでは「C/R=G/(1+G)」「E/R=1/(1+G)」で、両者の和は必ず1になります。検算に使えます。
問61-10

一次遅れ要素(時定数T)にステップ入力を加えたとき、時間Tが経過した時点での出力は、最終値のおよそ何%になるか。最も適当なものはどれか。

  • ①約36.8%
  • ②約63.2%
  • ③約50.0%
  • ④約86.5%
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正解 ②約63.2%
解説
一次遅れ要素のステップ応答は、最終値をKとすると c(t)=K(1-e^(-t/T)) で表されます。t=Tでは 1-e^(-1)≒1-0.368=0.632 となり、出力は最終値の約63.2%に達します。時定数は応答の速さの目安で、小さいほど速く最終値に近づきます。

他の選択肢について
・約36.8%:e^(-1)の値で、t=Tの時点で「まだ残っている分」の割合です。
・約50.0%:時定数を「最終値の半分に達する時間」と取り違えた値です。
・約86.5%:t=2Tの時点の値(1-e^(-2))です。

覚え方のポイント
「時定数T経過で約63%、2Tで約86%、3Tで約95%」。RC回路の充電やRL回路の電流の立ち上がりも同じ形の式です。
問71-10

比例定数をKとしたとき、積分要素の伝達関数として、正しいものはどれか。ただし、sはラプラス変換の変数とする。

  • ①Ks
  • ②K
  • ③K/s
  • ④K/(1+Ts)
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正解 ③K/s
解説
時間領域での積分は、ラプラス変換では1/sを掛けることに対応します。したがって積分要素の伝達関数はK/sです。積分要素は、入力が一定でも出力が時間とともに増え続けるため、偏差を積み上げて定常偏差をなくす働き(PID制御のI動作)に使われます。

他の選択肢について
・Ks:微分要素の伝達関数です(微分はsを掛けることに対応します)。
・K:比例要素の伝達関数です。
・K/(1+Ts):一次遅れ要素(時定数T)の伝達関数です。

覚え方のポイント
「積分=÷s」「微分=×s」「比例=K」「一次遅れ=K/(1+Ts)」。PID制御のP・I・Dと対応させて覚えます。
問81-10

周波数伝達関数の大きさ(ゲイン)|G(jω)|が10であるとき、これをデシベルで表した値として、正しいものはどれか。

  • ①10dB
  • ②40dB
  • ③1dB
  • ④20dB
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正解 ④20dB
解説
ゲインのデシベル値は g=20log₁₀|G(jω)| で求めます。|G(jω)|=10なので、20×log₁₀10=20×1=20dBです。ボード線図のゲイン曲線は、この値を周波数に対して描いたものです。

他の選択肢について
・10dB:電力の比に使う10log₁₀の式を用いた誤りです。電圧・電流などの振幅の比(ゲイン)は20log₁₀を用います。
・40dB:ゲインを2乗して100とし、20log₁₀100を計算した誤りです。
・1dB:log₁₀10の値だけを答え、20を掛け忘れた誤りです。

覚え方のポイント
「ゲイン10倍で20dB、100倍で40dB、1倍で0dB」。ゲインが1より小さいとマイナスのdBになります。
問91-10

一次遅れ要素 G(jω)=1/(1+jωT) で、時定数T=0.1sのときの折点角周波数として、正しいものはどれか。

  • ①10rad/s
  • ②0.1rad/s
  • ③1rad/s
  • ④100rad/s
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正解 ①10rad/s
解説
一次遅れ要素の折点角周波数は、ωT=1となる角周波数で、ω=1/T です。T=0.1sなので、ω=1/0.1=10rad/sとなります。ボード線図のゲイン曲線は、これより低い周波数ではほぼ0dBで平らになり、高い周波数では-20dB/decの傾きで下がります。

他の選択肢について
・0.1rad/s:時定数Tの数値をそのまま答えた誤りです。
・1rad/s:「ωT=1」をω=1と読み違えた誤りです。
・100rad/s:1/T²を計算した誤りです。

覚え方のポイント
「折点=1/T、そこでのゲインは約-3dB、その先は-20dB/dec」。時定数が小さいほど折点は高い周波数に移ります。
問101-10

制御系の伝達関数の定義に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①初期値をすべて0とした、入力と出力のラプラス変換の比
  • ②初期値をすべて0とした、出力と入力のラプラス変換の比
  • ③初期値を考慮した、出力と入力の時間関数そのものの比
  • ④定常状態における、出力と入力の実効値どうしの比
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正解 ②初期値をすべて0とした、出力と入力のラプラス変換の比
解説
伝達関数は、すべての初期値を0としたときの、出力信号のラプラス変換と入力信号のラプラス変換の比(出力÷入力)です。要素の入出力の関係を、入力の形によらず表すことができ、ブロック線図の計算の基本になります。

他の選択肢について
・入力と出力のラプラス変換の比:分子と分母が逆です。伝達関数は「出力÷入力」です。
・初期値を考慮した時間関数の比:伝達関数は初期値を0とし、時間関数ではなくラプラス変換した関数で定義します。
・定常状態の実効値の比:これは特定の周波数での入出力の大きさの比(ゲイン)に近い考え方で、伝達関数の定義ではありません。

覚え方のポイント
「伝達関数=初期値0で、出力÷入力(ラプラス変換)」。sをjωに置き換えると周波数伝達関数になります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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