2026年版・2-6

送電:地中送電線路と送電方式の一問一答

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気設備(発電・変電・送配電)」から、送電:地中送電線路と送電方式に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全660問) 電気設備(発電・変電・送配電)の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問12-6

CVケーブルに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①絶縁体に架橋ポリエチレンを用いたケーブルである。
  • ②絶縁体に絶縁油を含浸させた紙を用いたケーブルである。
  • ③絶縁体の劣化現象として、水トリーは発生しない。
  • ④常時の許容最高温度は、一般に60℃とされている。
答えと解説を見る
正解 ①絶縁体に架橋ポリエチレンを用いたケーブルである。
解説
CVケーブルは、絶縁体に架橋ポリエチレン(C)、シースにビニル(V)を用いたケーブルです。耐熱性に優れ、常時の許容最高温度は90℃と高く、保守も容易なことから、高圧・特別高圧の地中線路や構内のケーブルとして広く使われています。

他の選択肢について
・絶縁油を含浸させた紙:これはOFケーブル(油入ケーブル)の構造です。
・水トリーは発生しない:CVケーブルでは、水分と電界の作用で絶縁体の中に樹枝状の劣化(水トリー)が進むことがあり、代表的な劣化現象です。
・許容最高温度は60℃:CVケーブルの常時の許容最高温度は90℃です。60℃はビニル絶縁の電線などの値です。

覚え方のポイント
「CV=架橋ポリエチレン絶縁・ビニルシース・90℃・水トリーに注意」。3心をより合わせたCVTケーブルは、放熱性がよく許容電流が大きくなります。
問22-6

地中ケーブルの布設方式に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①直接埋設式は、ケーブルの増設や引替えが最も容易である。
  • ②管路式は、ケーブルの増設や引替えが比較的容易である。
  • ③管路式は、直接埋設式に比べて放熱の条件がよい。
  • ④暗きょ式は、工事費が最も安く、狭い道路に適している。
答えと解説を見る
正解 ②管路式は、ケーブルの増設や引替えが比較的容易である。
解説
管路式は、あらかじめ埋設した管路にケーブルを引き入れる方式で、道路を掘り返さずにケーブルの増設や引替えができるのが利点です。一方、管の中は熱がこもりやすく、直接埋設式に比べて放熱の条件が悪いため、許容電流は小さくなります。

他の選択肢について
・直接埋設式が引替え最も容易:直接埋設式は、増設や引替えのたびに掘削が必要です。工事費が安く、工期が短いのが利点です。
・管路式の方が放熱がよい:管路式は放熱の条件が悪くなります。
・暗きょ式は工事費が最も安い:洞道などの暗きょ式は、多数のケーブルを収容でき保守も容易ですが、工事費は最も高くなります。

覚え方のポイント
「直接埋設=安い・放熱よい・引替え困難」「管路=引替え容易・放熱悪い」「暗きょ=大量収容・保守容易・高い」。
問32-6

地中送電線路の特徴を架空送電線路と比べた記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①風雨や雷などの気象の影響を受けにくくなる。
  • ②都市の景観を損なわず、保安の面でも有利である。
  • ③事故が起きたとき、故障点の発見が容易である。
  • ④同じ送電容量なら、建設費は一般に高くなる。
答えと解説を見る
正解 ③事故が起きたとき、故障点の発見が容易である。
解説
地中送電線路は、ケーブルが地中にあって目で確認できないため、事故が起きたときの故障点の発見や復旧に時間がかかります。故障点の特定には、マーレーループ法やパルスレーダ法などの専用の測定方法が必要です。

他の選択肢について
・気象の影響を受けにくい:地中にあるため、風雨・雷・雪などの影響をほとんど受けません。
・景観を損なわず保安上有利:電線が露出しないため、景観や安全の面で有利です。
・建設費が高くなる:掘削や管路の建設が必要で、同じ送電容量なら架空線路より建設費は高くなります。

覚え方のポイント
地中線は「天候・景観・安全に強いが、高い・見えない(故障点探しが大変)・静電容量が大きい」。
問42-6

電力ケーブルの損失のうち、絶縁体の内部で発生するものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①抵抗損
  • ②シース損
  • ③鉄損
  • ④誘電損
答えと解説を見る
正解 ④誘電損
解説
電力ケーブルの損失には、導体の抵抗による抵抗損、絶縁体に交流電圧が加わることで発生する誘電損、金属シースに誘導される電流による損失(シース損)があります。絶縁体の内部で発生するのは誘電損で、電圧の2乗や誘電正接(tanδ)に比例します。

他の選択肢について
・抵抗損:導体(心線)の抵抗で発生します。
・シース損:金属シースに流れる電流(シース回路損)や渦電流で発生します。
・鉄損:変圧器などの鉄心で発生する損失で、ケーブルの損失ではありません。

覚え方のポイント
ケーブルの損失は「導体=抵抗損、絶縁体=誘電損、シース=シース損」。誘電損の大きさは、絶縁の良否を判定するtanδ試験にも利用されます。
問52-6

地中ケーブルの地絡事故の故障点を、ブリッジの原理を利用して求める方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①マーレーループ法
  • ②電位降下法
  • ③2電力計法
  • ④光束法
答えと解説を見る
正解 ①マーレーループ法
解説
マーレーループ法は、故障したケーブルと健全なケーブルを遠端で接続してループを作り、ホイートストンブリッジの原理で抵抗の比を測って、故障点までの距離を求める方法です。地絡事故や線間短絡の故障点の標定に用いられます。ほかに、パルスを送り込んで反射して戻る時間から距離を求めるパルスレーダ法などもあります。

他の選択肢について
・電位降下法:接地抵抗の測定方法です。
・2電力計法:三相電力の測定方法です。
・光束法:照明器具の台数を求める設計の方法です。

覚え方のポイント
「故障点標定=マーレーループ法(ブリッジ)・パルスレーダ法(反射時間)・静電容量法(断線)」。
問62-6

直流送電の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①周波数の異なる交流系統どうしを連系できる。
  • ②変圧器だけで直流の電圧を簡単に変えられる。
  • ③交流送電のような安定度の問題が生じない。
  • ④交直変換装置から高調波が発生する。
答えと解説を見る
正解 ②変圧器だけで直流の電圧を簡単に変えられる。
解説
変圧器は電磁誘導を利用するため、直流の電圧を変えることはできません。直流送電では、交流系統との間に交直変換装置を設け、交流側で変圧器を使って電圧を変えます。

他の選択肢について
・周波数の異なる系統を連系できる:いったん直流にするため、50Hzと60Hzの系統の連系(周波数変換)にも使われます。
・安定度の問題が生じない:直流ではリアクタンスの影響がないため、交流の長距離送電のような安定度の制約がありません。
・高調波が発生する:交直変換装置から高調波が発生するため、フィルタが必要です。無効電力を供給する調相設備も必要になります。

覚え方のポイント
直流送電は「長距離・海底ケーブル・周波数変換に強いが、変換装置が高価で高調波が出る」。北海道と本州を結ぶ連系線が代表例です。
問72-6

長距離の地中ケーブル系統で、軽負荷時に受電端の電圧が上昇する主な原因として、最も適当なものはどれか。

  • ①ケーブルの抵抗による電力損失
  • ②負荷が消費する遅れ無効電力の増加
  • ③ケーブルの静電容量による充電電流
  • ④ケーブルのシースに流れる電流
答えと解説を見る
正解 ③ケーブルの静電容量による充電電流
解説
ケーブルは導体と金属シースの間隔が狭いため、架空線に比べて静電容量が大きく、大きな充電電流(進み電流)が流れます。軽負荷時にはこの進み電流が支配的になり、受電端の電圧が送電端より高くなる現象(フェランチ効果)が起こりやすくなります。対策として分路リアクトルを設置します。

他の選択肢について
・抵抗による電力損失:抵抗は電圧を下げる方向に働きます。
・遅れ無効電力の増加:遅れ無効電力が増えると電圧は下がります。重負荷時の現象です。
・シースに流れる電流:シース損の原因になりますが、電圧上昇の主な原因ではありません。

覚え方のポイント
「ケーブル=静電容量が大きい=フェランチ効果が起きやすい=分路リアクトルで対策」。
問82-6

トリプレックス形CVケーブル(CVT)の特徴に関する次の記述のうち、3心共通シース形のCVケーブルと比べた場合として、最も適当なものはどれか。

  • ①放熱が悪く、許容電流が小さくなってしまう。
  • ②曲げにくく、端末処理が難しくなる。
  • ③単心ケーブルとしては使用できない。
  • ④放熱がよく、許容電流を大きくできる。
答えと解説を見る
正解 ④放熱がよく、許容電流を大きくできる。
解説
トリプレックス形CVケーブル(CVT)は、単心のCVケーブル3本をより合わせた構造です。3心を1つのシースにまとめた3心共通シース形に比べて、放熱がよく許容電流を大きくとれるほか、軽くて曲げやすく、端末処理や接続も容易です。

他の選択肢について
・放熱が悪く許容電流が小さい:共通シース形と比べた場合の関係が逆です。
・曲げにくく端末処理が難しい:単心をより合わせているため、曲げやすく端末処理も容易です。
・単心として使用できない:構成する各ケーブルは単心CVケーブルです。

覚え方のポイント
「CVT=単心CVを3本より合わせ=放熱・施工性に優れる」。構内の高圧ケーブルとして最も広く使われる形です。
問92-6

地中ケーブルの許容電流を決める主な要素として、最も適当なものはどれか。

  • ①絶縁体の許容最高温度
  • ②ケーブルの定格電圧の大きさ
  • ③絶縁体の絶縁破壊電圧
  • ④短絡時の遮断器の動作時間
答えと解説を見る
正解 ①絶縁体の許容最高温度
解説
ケーブルに電流を流すと、導体の抵抗損や誘電損などで熱が発生します。許容電流は、この熱で絶縁体の温度が許容最高温度(CVケーブルでは常時90℃)を超えない範囲の電流です。そのため、周囲の温度、布設方式(放熱の条件)、並べて布設する条数なども許容電流に影響します。

他の選択肢について
・定格電圧の大きさ:定格電圧は絶縁の厚さなどを決める要素で、常時の許容電流を決める主な要素ではありません。
・絶縁破壊電圧:電圧に対する強さを表す値で、電流による発熱の限度とは別の性能です。
・短絡時の遮断器の動作時間:これは短時間に流せる短絡許容電流の検討に使う要素で、常時の許容電流を決めるものではありません。

覚え方のポイント
「許容電流=熱で決まる」。発熱(損失)と放熱(布設条件)のバランスで決まると考えます。
問102-6

電力ケーブルの絶縁劣化の診断方法として、最も不適当なものはどれか。

  • ①直流漏れ電流測定
  • ②接地抵抗測定
  • ③誘電正接(tanδ)測定
  • ④部分放電測定
答えと解説を見る
正解 ②接地抵抗測定
解説
接地抵抗測定は、接地極と大地の間の抵抗を測るもので、ケーブルの絶縁体の劣化を診断する方法ではありません。

他の選択肢について
・直流漏れ電流測定:直流の高電圧を加えて漏れ電流の大きさや時間変化から劣化を判定します。
・誘電正接(tanδ)測定:絶縁体の誘電損の大きさを表すtanδから劣化を判定します。
・部分放電測定:絶縁体の内部のボイドなどで生じる部分放電を検出して劣化を判定します。

覚え方のポイント
ケーブルの劣化診断は「絶縁抵抗・直流漏れ電流・tanδ・部分放電・水トリー(残留電荷など)」。停電して行う方法と活線のまま行う方法があります。「絶縁抵抗」と「接地抵抗」は名前が似ていますが、測る対象がまったく違う点が試験の罠です。

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)の対策問題(全660問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。国土交通省及び一般財団法人建設業振興基金とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】