我が国の6.6kV高圧配電線路で多く用いられている非接地方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①1線地絡時の地絡電流が大きく、地絡を検出しやすい。
- ②1線地絡時の地絡電流が小さく、通信線への誘導障害が少ない。
- ③1線地絡時には、健全な2相の対地電圧が上昇する。
- ④地絡電流を検出するため、零相変流器が用いられる。
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非接地方式は、変圧器の中性点を接地しない方式です。1線地絡が起きても、地絡電流は電線と大地の間の静電容量を通って流れるだけなので、その値は小さくなります。
地絡電流が大きく、地絡を検出しやすいのは、中性点を直接大地につなぐ直接接地方式の特徴です。したがって、これを非接地方式の特徴とした記述は不適当です。
他の選択肢について
・地絡電流が小さく誘導障害が少ない:地絡電流が小さいので、近くの通信線に電磁誘導による障害を起こしにくいのが非接地方式の長所です。
・健全な2相の対地電圧が上昇:中性点が接地されていないため、1線が地絡すると残りの2相の対地電圧が上がります(完全地絡では線間電圧の大きさまで上がります)。そのため機器の絶縁に余裕が必要になります。
・零相変流器:地絡電流が小さいため、3相の電流の合計(零相電流)を零相変流器でとらえ、地絡継電器を動作させて検出します。
覚え方のポイント
「6.6kVの配電=非接地方式=地絡電流が小さい(誘導障害が少ない・検出には零相変流器)」「直接接地方式=地絡電流が大きい(検出しやすい・誘導障害が大きい)」と、長所と短所を対にして覚えます。