2026年版・3-4

配電:接地方式・保護・電圧調整の一問一答

2級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気設備(発電・変電・送配電)」から、配電:接地方式・保護・電圧調整に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問13-4

我が国の6.6kV高圧配電線路で多く用いられている非接地方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①1線地絡時の地絡電流が大きく、地絡を検出しやすい。
  • ②1線地絡時の地絡電流が小さく、通信線への誘導障害が少ない。
  • ③1線地絡時には、健全な2相の対地電圧が上昇する。
  • ④地絡電流を検出するため、零相変流器が用いられる。
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正解 ①1線地絡時の地絡電流が大きく、地絡を検出しやすい。
解説
非接地方式は、変圧器の中性点を接地しない方式です。1線地絡が起きても、地絡電流は電線と大地の間の静電容量を通って流れるだけなので、その値は小さくなります。
地絡電流が大きく、地絡を検出しやすいのは、中性点を直接大地につなぐ直接接地方式の特徴です。したがって、これを非接地方式の特徴とした記述は不適当です。

他の選択肢について
・地絡電流が小さく誘導障害が少ない:地絡電流が小さいので、近くの通信線に電磁誘導による障害を起こしにくいのが非接地方式の長所です。
・健全な2相の対地電圧が上昇:中性点が接地されていないため、1線が地絡すると残りの2相の対地電圧が上がります(完全地絡では線間電圧の大きさまで上がります)。そのため機器の絶縁に余裕が必要になります。
・零相変流器:地絡電流が小さいため、3相の電流の合計(零相電流)を零相変流器でとらえ、地絡継電器を動作させて検出します。

覚え方のポイント
「6.6kVの配電=非接地方式=地絡電流が小さい(誘導障害が少ない・検出には零相変流器)」「直接接地方式=地絡電流が大きい(検出しやすい・誘導障害が大きい)」と、長所と短所を対にして覚えます。
問23-4

低圧の単相3線式配電方式に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①中性線と電圧線の間から、200Vを取り出す。
  • ②中性線には、ヒューズを挿入してはならない。
  • ③2本の電圧線の間から、100Vを取り出す。
  • ④負荷が不平衡でも、中性線には電流が流れない。
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正解 ②中性線には、ヒューズを挿入してはならない。
解説
単相3線式では、中性線が切れると、2つの100V負荷が直列になって200Vがかかり、負荷が小さい(抵抗が大きい)側に100Vを超える異常な電圧が加わります。そのため、中性線にはヒューズを入れてはなりません。配線用遮断器も、中性線を含めて同時に開閉する3極のものを使います。

他の選択肢について
・中性線と電圧線の間は200V:中性線と電圧線の間は100Vです。
・電圧線どうしの間は100V:電圧線どうしの間は200Vです。
・不平衡でも中性線に電流が流れない:負荷が不平衡になると、その差の電流が中性線に流れます(平衡のときは0)。

覚え方のポイント
「中性線と電圧線=100V、電圧線どうし=200V」「中性線は切ってはいけない」。中性線欠相保護機能付きの漏電遮断器も、この異常電圧を防ぐためのものです。
問33-4

高圧架空配電線路で、柱上変圧器の一次側に設け、変圧器の過負荷・短絡の保護と開閉に用いるものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①区分開閉器
  • ②避雷器
  • ③高圧カットアウト
  • ④自動電圧調整器
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正解 ③高圧カットアウト
解説
高圧カットアウト(PC)は、柱上変圧器の一次側(高圧側)に設置する、ヒューズを内蔵した開閉器です。変圧器の過負荷や短絡のときにヒューズが溶断して高圧配電線から切り離し、点検のときには手動で開閉します。

他の選択肢について
・区分開閉器:配電線路の途中に設け、事故区間や作業区間を切り離すための開閉器です。
・避雷器:雷による異常電圧から機器を保護します。
・自動電圧調整器:長い配電線路の途中に設けて、電圧降下を補償する装置です。

覚え方のポイント
柱上の主な機材は「柱上変圧器・高圧カットアウト・避雷器・区分開閉器・がいし」。高圧カットアウトは「変圧器ごとのヒューズ付きスイッチ」と覚えます。
問43-4

長い高圧配電線路の途中に設置し、線路の電圧降下を自動的に補償するための装置として、最も適当なものはどれか。

  • ①区分開閉器
  • ②高圧カットアウト
  • ③限流ヒューズ
  • ④自動電圧調整器
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正解 ④自動電圧調整器
解説
自動電圧調整器(SVR)は、長い配電線路の途中に設置する単巻変圧器形の装置で、負荷の変動による電圧降下を、タップを自動的に切り換えて補償します。山間部などの長い配電線路の末端の電圧を、適正な範囲に保つために使われます。

他の選択肢について
・区分開閉器:事故区間や作業区間を切り離すための開閉器です。
・高圧カットアウト:柱上変圧器の一次側の保護と開閉に使います。
・限流ヒューズ:短絡電流を短時間で限流して遮断するヒューズです。

覚え方のポイント
配電線路の電圧調整は「配電用変電所の送出し電圧の調整(LTC)」「線路の途中の自動電圧調整器(SVR)」「柱上変圧器のタップ」「電力用コンデンサ」。どこで調整するかで整理します。
問53-4

配電線路で事故が発生して遮断器が動作した後、一定時間をおいて自動的に遮断器を再投入し、一時的な事故であれば送電を続ける方式として、最も適当なものはどれか。

  • ①再閉路方式
  • ②ループ方式
  • ③スポットネットワーク方式
  • ④樹枝状方式
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正解 ①再閉路方式
解説
再閉路方式は、事故で遮断器が開いた後、一定時間をおいて自動的に再投入する方式です。配電線の事故の多くは、樹木の接触や鳥獣、雷などによる一時的なもので、再投入すると送電を続けられます。事故が続いている場合は再び遮断し、区分開閉器などと連携して事故区間だけを切り離します。

他の選択肢について
・ループ方式:配電線を環状に構成し、2方向から電力を供給できるようにした方式です。
・スポットネットワーク方式:複数の配電線から並列に受電する、信頼度の高い方式です。
・樹枝状方式:変電所から木の枝のように配電線を分岐させる、最も基本的な方式です。

覚え方のポイント
「再閉路=もう一度閉じる(再投入する)」。名前の意味が分かれば、役割も思い出せます。
問63-4

都市部の大規模なビルなどへの供給に用いられ、複数の配電線から並列に受電することで、1回線に事故が起きても無停電で供給を続けられる方式として、最も適当なものはどれか。

  • ①樹枝状方式
  • ②スポットネットワーク方式
  • ③ループ方式
  • ④1回線受電方式
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正解 ②スポットネットワーク方式
解説
スポットネットワーク方式は、通常3回線の配電線から、それぞれネットワーク変圧器を通して並列に受電する方式です。1回線に事故が起きても、ネットワークプロテクタがその回線を自動的に切り離し、残りの回線で無停電のまま供給を続けられます。

他の選択肢について
・樹枝状方式:構成が簡単で経済的ですが、事故のときに停電の範囲が広くなりやすい方式です。
・ループ方式:環状に構成した方式で、事故区間を切り離して反対側から供給しますが、切替えの間は停電することがあります。
・1回線受電方式:1回線だけで受電する方式で、その回線の事故で停電します。

覚え方のポイント
供給の信頼度は「スポットネットワーク>ループ>樹枝状」の順。信頼度が高いほど設備費も高くなります。
問73-4

同一の支持物に高圧架空電線と低圧架空電線を施設する場合の記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、最も適当なものはどれか。ただし、高圧架空電線はケーブルではないものとする。

  • ①低圧架空電線を高圧架空電線の上に施設し、離隔距離を0.5m以上とする。
  • ②低圧架空電線を高圧架空電線の下に施設し、離隔距離を0.2m以上とする。
  • ③低圧架空電線を高圧架空電線の下に施設し、離隔距離を0.5m以上とする。
  • ④低圧架空電線を高圧架空電線の上に施設し、離隔距離を0.2m以上とする。
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正解 ③低圧架空電線を高圧架空電線の下に施設し、離隔距離を0.5m以上とする。
解説
電気設備の技術基準の解釈第80条では、低圧架空電線と高圧架空電線を同一の支持物に施設(併架)する場合、低圧架空電線を高圧架空電線の下に、別個の腕金類に施設し、離隔距離を0.5m以上とすることを定めています(高圧架空電線がケーブルの場合は0.3m以上)。

他の選択肢について
・低圧を高圧の上に施設:高圧の電線を上にするのが原則で、低圧を上にはしません。
・下に施設し0.2m以上:離隔距離が不足しています。
・上に施設し0.2m以上:位置も離隔距離も誤りです。

覚え方のポイント
「電圧の高いものほど上に」。作業者が低圧側で作業するときに、高圧の電線に近づかないようにするための決まりです。
問83-4

三相3線式の配電線路で、線電流が50A、電線1線あたりの抵抗が0.2Ωのとき、線路の電圧降下(線間)に最も近い値として、適当なものはどれか。ただし、負荷の力率は1とし、線路のリアクタンスは無視する。

  • ①20.0V
  • ②10.0V
  • ③30.0V
  • ④17.3V
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正解 ④17.3V
解説
三相3線式の電圧降下(線間)は e=√3×I×(R cosθ+X sinθ)で求めます。力率1、リアクタンス無視なので、e=√3×50×0.2=1.73×10≒17.3V です。

他の選択肢について
・20.0V:単相2線式の式(e=2Ir)を使った値です。
・10.0V:電線1本分の電圧降下(Ir)だけを計算した値です。
・30.0V:√3ではなく3を掛けた値です。

覚え方のポイント
電圧降下の係数は「単相2線式=2」「三相3線式=√3」「単相3線式(平衡時)=1」。配電方式ごとの係数の違いがひっかけのポイントです。
問93-4

高圧で受電する需要家の責任分界点付近に設置し、需要家構内で地絡事故が発生したときに自動的に開放して、配電線への波及事故を防止する機器として、最も適当なものはどれか。

  • ①地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器
  • ②高圧カットアウト
  • ③断路器
  • ④高圧限流ヒューズ
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正解 ①地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器
解説
地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(GR付PAS・UGS)は、需要家の構内で地絡事故が起きたときに、内蔵の地絡継電装置が検出して開閉器を自動的に開き、事故を構内にとどめる機器です。電力会社の配電線を停電させてしまう波及事故の防止のために、責任分界点付近に設置されます。

他の選択肢について
・高圧カットアウト:柱上変圧器の一次側の保護に使う、ヒューズ付きの開閉器です。
・断路器:無負荷で回路を切り離す機器で、地絡を検出して自動で開く機能はありません。
・高圧限流ヒューズ:短絡電流を遮断する機器で、小さな地絡電流では溶断しません。

覚え方のポイント
「波及事故の防止=責任分界点のGR付開閉器」。地絡電流は短絡電流に比べて小さいため、ヒューズではなく地絡継電器で検出します。
問103-4

高圧配電線路に比べて、低圧の電線路で電気を送る場合の一般的な特徴として、最も適当なものはどれか。

  • ①同じ電力なら、電流が小さくなり電力損失が減る。
  • ②同じ電力なら、電流が増えて電力損失が増える。
  • ③同じ電力なら、線路の電圧降下が小さくなる。
  • ④同じ電力なら、細い電線で送ることができる。
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正解 ②同じ電力なら、電流が増えて電力損失が増える。
解説
同じ電力を送る場合、電圧が低いほど電流は大きくなります(P=VIより、Vが小さければIが大きい)。電力損失は電流の2乗に比例するため、低圧で送ると電力損失が大きくなります。そのため、遠くまで送るときは高い電圧を使い、需要家の近くで低圧に下げます。

他の選択肢について
・電流が小さく損失が減る:高い電圧で送る場合の特徴です。
・電圧降下が小さくなる:電流が大きくなるため、電圧降下は大きくなります。
・細い電線で送れる:電流が大きくなるので、太い電線が必要になります。

覚え方のポイント
電圧をn倍にすると、電流は1/n、電力損失は1/n²。「高い電圧で運び、使う直前に下げる」のが電力の送り方の基本です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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