2026年版・0-4

性状・貯蔵・廃棄の基本用語の一問一答

毒物劇物取扱者試験「最初に覚える土台知識」から、性状・貯蔵・廃棄の基本用語に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問10-4

「潮解性」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①空気中の水分を吸って、その水に自ら溶ける性質
  • ②結晶が結晶水を失って、粉末状に崩れる性質
  • ③固体が液体を経ずに、直接気体になる性質
  • ④液体が常温でも、盛んに蒸発して気体になる性質
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正解 ①空気中の水分を吸って、その水に自ら溶ける性質
解説
潮解性とは、固体が空気中の水蒸気(湿気)を吸い取り、その水に自分自身が溶けて、べとべとした液状になってしまう性質です。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩素酸ナトリウムなどが代表例です。潮解性のある物質は、そのまま放置すると形が崩れるうえ、周りの物を腐食するおそれがあるため、容器の栓をしっかり閉める(密栓する)などして湿気を遮って保管します。

他の選択肢が不適切な理由
・結晶水を失って崩れる:これは「風解性」の説明です。蓚酸などが示します。潮解とは水の出入りの向きが逆です。
・直接気体になる:これは「昇華性」の説明です。ヨウ素などが示します。
・盛んに蒸発する:これは「揮発性」の説明です。メタノールやクロロホルムなどの液体が示します。

覚え方のポイント
「潮」の字は海の水を連想させるので「水を吸ってとける」、「風」の字は乾いた風を連想させるので「水を失って崩れる」と覚えます。この2つは試験で対になって出題されることが多い、最重要の用語です。
問20-4

ヨウ素のように、固体が液体の状態を経ずに直接気体になる性質を何というか。

  • ①潮解性
  • ②風解性
  • ③昇華性
  • ④揮発性
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正解 ③昇華性
解説
固体が液体にならずに直接気体になる変化を「昇華」といい、この変化を起こしやすい性質を昇華性といいます。ヨウ素(劇物。法令上の表記は沃素)は黒紫色の結晶ですが、加熱すると紫色の気体になり、常温でも少しずつ昇華します。家庭の防虫剤(ナフタレンなど)が小さくなっていくのも昇華によるものです。昇華性のある物質は、気体になって失われたり、周囲に広がったりしないよう、密栓して冷所に保管します。

他の選択肢が不適切な理由
・潮解性:空気中の水分を吸って、自ら溶ける性質です(水酸化ナトリウムなど)。
・風解性:結晶が結晶水を失って粉末状に崩れる性質です(蓚酸など)。
・揮発性:液体が常温でも蒸発しやすい性質で、液体について使うことが多い言葉です(メタノール、クロロホルムなど)。

覚え方のポイント
「昇華=固体から一気に気体へ(逆に気体から直接固体になる変化も昇華といいます)」と覚えます。ヨウ素の識別問題では「昇華性」「紫色の蒸気」「デンプンで青紫色」がセットで出るので、用語と物質を結びつけておきましょう。
問30-4

温度に関する用語と、その説明の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①沸点:液体が沸騰し始める温度
  • ②引火点:炎がなくても自ら燃え出す温度
  • ③融点:固体が溶けて液体になる温度
  • ④発火点:加熱されて自ら燃え出す最低温度
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正解 ②引火点:炎がなくても自ら燃え出す温度
解説
引火点とは、燃えやすい液体の表面に炎や火花を近づけたとき、燃え出すのに十分な濃さの蒸気が発生する最低の液体の温度のことです。「炎がなくても自ら燃え出す」のは発火点の説明なので、引火点の組合せが誤りです。引火点が低いほど、常温でも火を近づけるだけで燃えやすく危険です。たとえばトルエン(引火点は約4℃)やメタノールは、引火点がふだんの室温より低く、常温でも引火のおそれがあるため、火気から離し、付近の着火源を取り除いて取り扱います。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・沸点:液体が沸騰し始める温度です。沸点が低い液体ほど蒸発しやすく、揮発性が高い傾向があります。
・融点:固体が溶けて液体になる温度です。フェノールは融点が40℃あまりと低く、温めると容易に液体になります。
・発火点:炎や火花がなくても、加熱されて自ら燃え出す最低の温度です。

覚え方のポイント
「引火点=火を引き寄せて燃える温度(炎が必要)」「発火点=自分から燃え出す温度(炎は不要)」と区別します。引火性(火がつきやすい性質)は、漏えい時に「着火源を取り除く」措置が必要かどうかの判断材料になります。
問40-4

目の粘膜を刺激して涙を出させる性質を何というか。

  • ①腐食性
  • ②潮解性
  • ③昇華性
  • ④催涙性
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正解 ④催涙性
解説
催涙性とは、目の粘膜(目の表面をおおう、しっとりした膜)を強く刺激して、涙を出させる性質のことです。毒劇物では、クロルピクリンやホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)などが催涙性を示します。催涙性のある物質は、わずかに漏れただけでも目や鼻に強い刺激を感じるので、作業のときは保護眼鏡や防毒マスクを着用し、目に入ったときは直ちに多量の水で15分間以上洗い流します。

他の選択肢が不適切な理由
・腐食性:金属や皮膚などを化学的に侵して傷める性質です。濃硫酸や水酸化ナトリウムなどが強い腐食性を示します。
・潮解性:空気中の水分を吸って、自ら溶ける性質です。
・昇華性:固体が液体を経ずに直接気体になる性質です。

覚え方のポイント
「催(もよおす)+涙(なみだ)」で、字のとおり涙を出させる性質です。性状の問題では「催涙性=クロルピクリン」が定番の組合せなので、用語と代表的な物質をセットで覚えておきましょう。
問50-4

保管に関する用語と、その意味の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①防湿:水の中に沈めて保管すること
  • ②密栓:容器の栓をしっかり閉めること
  • ③冷暗所:涼しく光の当たらない場所
  • ④遮光:光が当たらないようにすること
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正解 ①防湿:水の中に沈めて保管すること
解説
「防湿」とは、湿気(空気中の水分)が入り込まないように防ぐことです。水の中に沈めて保管するのは、湿気を防ぐどころか物を水に触れさせる方法で、防湿とは正反対なので、これが誤りです。潮解性のある水酸化ナトリウムや、水と激しく反応するナトリウムなどは、防湿に気をつけて保管します。一方、黄燐のように空気を嫌う物質は、あえて水の中に沈めて保管するなど、保管方法は物質の性質によって決まります。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・密栓:揮発しやすい物や、湿気や二酸化炭素を吸いやすい物は、容器の栓をしっかり閉めて保管します。
・冷暗所:温度が低く光が当たらない場所です。熱や光で分解しやすいクロロホルムや過酸化水素水などを保管します。
・遮光:光で分解する硝酸銀などは、褐色のびんに入れるなどして遮光します。

覚え方のポイント
保管方法は「その物質が苦手なものを遮る」と考えます。光が苦手なら遮光、熱が苦手なら冷所、湿気が苦手なら密栓・防湿、空気が苦手なら水中や石油中、という対応で覚えると、初めて見る物質でも判断できます。
問60-4

廃棄方法の名前と、その内容の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①中和法:酸やアルカリを中和して処理する
  • ②燃焼法:焼却炉などで燃やして分解する
  • ③希釈法:酸化剤を加えて分解してから流す
  • ④沈殿法:溶けにくい沈殿にして分け取る
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正解 ③希釈法:酸化剤を加えて分解してから流す
解説
厚生労働省の「毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準」では、品目ごとに中和法・燃焼法・沈殿法・酸化法・還元法・希釈法などの方法が示されています。希釈法は、多量の水で薄めて濃度を下げて処理する方法で、過酸化水素水などに用いられます。酸化剤を加えて分解するのは「酸化法」で、シアン化合物やホルムアルデヒドなどに用いられます。したがって、希釈法の説明が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・中和法:塩酸や硫酸は石灰乳などで、水酸化ナトリウムやアンモニアは希塩酸・希硫酸などで中和した後、多量の水で希釈して処理します。
・燃焼法:ニトロベンゼンのような燃える有機化合物などを、焼却炉で焼却して処理します。
・沈殿法:硝酸銀を食塩水で塩化銀にするように、水に溶けにくい化合物に変えて取り除きます。

覚え方のポイント
廃棄方法は名前がそのまま内容を表しています。「中和=中性に」「燃焼=燃やす」「沈殿=沈める」「酸化=酸化剤」「還元=還元剤」「希釈=薄める」と、漢字の意味で覚えましょう。
問70-4

「毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準」で、燃焼法(焼却)による廃棄方法が示されているものはどれか。

  • ①硫酸
  • ②ニトロベンゼン
  • ③水酸化ナトリウム
  • ④塩酸
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正解 ②ニトロベンゼン
解説
ニトロベンゼンは燃える有機化合物で、廃棄の方法に関する基準では、おが屑と混ぜて焼却するか、アセトンやベンゼンなどの燃えやすい溶剤に溶かして焼却炉の火室へ噴霧し焼却する「燃焼法」が示されています。燃焼法は、炭素や水素を含み燃やすと分解できる有機化合物に多く用いられる方法です。一方、硫酸・水酸化ナトリウム・塩酸は燃えない無機の酸やアルカリなので、中和法で処理します。

他の選択肢が不適切な理由
・硫酸:燃えないので、石灰乳などの撹拌溶液に徐々に加えて中和した後、多量の水で希釈する中和法で処理します。
・水酸化ナトリウム:水を加えて希薄な水溶液とし、希塩酸や希硫酸などで中和する中和法で処理します。
・塩酸:石灰乳などで中和した後、多量の水で希釈する中和法で処理します。

覚え方のポイント
「有機物(燃える)は燃焼法、酸・アルカリ(燃えない)は中和法」が大まかな目安です。ただし、有機物でもホルムアルデヒドのように酸化法や活性汚泥法が示されているものもあるので、代表的な品目は個別に確認しましょう。
問80-4

「水に溶けにくい化合物に変えて沈殿させ、ろ過などで分けて処分する」という廃棄方法の名前として、正しいものはどれか。

  • ①希釈法
  • ②燃焼法
  • ③アルカリ法
  • ④沈殿法
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正解 ④沈殿法
解説
沈殿法とは、有害な金属イオンなどを含む液に薬品を加え、水に溶けにくい化合物(沈殿)に変えてから、ろ過などで液と分けて処分する方法です。たとえば硝酸銀は、水に溶かして食塩水を加え、溶けにくい塩化銀の沈殿にします。重金属を含む毒物・劇物は、薄めたり燃やしたりしても金属そのものは消えないため、このように沈殿として回収し、流れ出さないようにすることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
・希釈法:多量の水で薄めて、濃度を下げて処理する方法です(過酸化水素水など)。
・燃焼法:焼却炉などで燃やして分解する方法です(ニトロベンゼンなど)。
・アルカリ法:アルカリの水溶液に吹き込んだり加えたりして分解・吸収させる方法です(塩素、臭素、ジメチル硫酸など)。

覚え方のポイント
「金属は消せないので、沈めて取り出す」と覚えます。銀・カドミウム・水銀などの金属を含む品目の廃棄では、沈殿法や、固めて閉じ込める固化隔離法、回収して再利用する回収法が出てきます。
問90-4

毒物・劇物の容器などに表示する「医薬用外」の文字に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①劇物の容器には不要で、毒物の容器にだけ表示する
  • ②毒物・劇物の容器や被包に表示する文字である
  • ③医薬品・医薬部外品として使う物でないことを示す
  • ④毒物・劇物の貯蔵や陳列の場所にも表示する
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正解 ①劇物の容器には不要で、毒物の容器にだけ表示する
解説
法第12条第1項は、毒物劇物営業者と特定毒物研究者に対し、毒物・劇物の容器及び被包(包み紙や袋など)に「医薬用外」の文字を表示するよう求めています。これは毒物にも劇物にも共通の決まりで、そのうえで毒物は赤地に白色で「毒物」、劇物は白地に赤色で「劇物」と表示します。したがって「劇物の容器には不要」が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・容器や被包に表示:容器だけでなく、それを包む被包にも表示します。
・医薬品等でないことを示す:「医薬用外」は、医薬品・医薬部外品として使う物ではないことを表す言葉です。毒物・劇物の定義からも、医薬品・医薬部外品は除かれています(法第2条)。
・貯蔵や陳列の場所にも表示:法第12条第3項により、貯蔵・陳列の場所にも「医薬用外」と「毒物」「劇物」の文字を表示します。

覚え方のポイント
「医薬用外」は「医薬品として使うための物ではありません」という警告の言葉です。毒物・劇物の両方に必要で、容器・被包・保管場所のすべてに出てくると覚えておきましょう。表示の色や細かな事項は、法規の分野で詳しく学びます。
問100-4

性状を表す用語と、その意味に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a 揮発性とは、液体が常温でも蒸発しやすい性質である。
b 引火性とは、炎がなくても自ら発火する性質である。
c 風解性とは、結晶が結晶水を失って粉末状になる性質である。
d 不燃性とは、分解しやすく不安定な性質である。

  • ①a、b
  • ②b、d
  • ③a、c
  • ④c、d
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正解 ③a、c
解説
性状の用語は、字の意味を正しくつかむと覚えやすくなります。揮発性は「揮(まきちらす)・発(出る)」で、液体が蒸気になって出ていきやすい性質です。風解性は、結晶に含まれていた水(結晶水)が抜けて、結晶が崩れて粉のようになる性質です。一方、引火性と不燃性の説明は誤っています。正しいのは a と c です。

各記述の正誤
・a 正しい:メタノール、クロロホルム、臭素などは揮発性が高く、密栓して保管します。
・b 誤り:引火性は、炎や火花を近づけると火がつく性質です。炎がなくても自ら燃え出すのは「自然発火性」で、黄燐が代表例です。
・c 正しい:蓚酸(二水和物)などが示す性質です。潮解性とは水の出入りが逆になります。
・d 誤り:不燃性は、燃えない性質のことです。クロロホルムや四塩化炭素、過酸化水素などが不燃性ですが、不燃性でも危険がないとは限りません。

覚え方のポイント
用語は「揮発=蒸発しやすい」「引火=火を近づけると燃える」「自然発火=自分で燃える」「不燃=燃えない」「潮解=水を吸って溶ける」「風解=水を失って崩れる」と、ひと言で言える形にして覚えましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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