2026年版・3-3

性質:有機の劇物の性質の一問一答

毒物劇物取扱者試験「毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法」から、性質:有機の劇物の性質に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全500問) 毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問13-3

メタノールの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①水に溶けにくく、水の上に層をつくる液体
  • ②引火性はなく、消火剤として用いられる
  • ③特有の甘いにおいをもつ黄色の油状液体
  • ④無色透明の揮発性液体で、水とよく混ざる
答えと解説を見る
正解 ④無色透明の揮発性液体で、水とよく混ざる
解説
メタノール(法別表第二に掲げられた劇物)は、最も簡単なアルコールで、無色透明の揮発しやすい液体です。水とはどんな割合でも混ざり合います。引火点が常温より低く、引火しやすい液体です。燃えるときの炎は明るい所では見えにくいので、火災に気づきにくい点にも注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・水に溶けにくく水の上に層をつくる:メタノールは水とよく混ざり、層をつくりません。水に溶けにくく水に浮くのはトルエンやキシレンです。
・引火性がなく消火剤に使う:メタノールは引火しやすい液体で、消火剤にはなりません。燃えにくい劇物の代表はクロロホルムや四塩化炭素です。
・甘いにおいの黄色い油状液体:メタノールは無色です。淡黄色の油状液体はニトロベンゼンの特徴です。

覚え方のポイント
メタノールは「無色・揮発性・引火性・水と混和」の4点で覚えます。見た目や性質がエタノールに似ているため、誤って飲んで中毒を起こす事故が起こります。毒性(視神経の障害)や、メタノールを含有するシンナーや接着剤などが法第3条の3(施行令第32条の2)の規制対象になることともつなげて覚えましょう。
問23-3

トルエンの性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①水より重く、水に入れると底に沈む液体
  • ②無色の液体で、ベンゼンに似たにおいがある
  • ③水にほとんど溶けず、有機溶剤とよく混ざる
  • ④引火性があり、その蒸気は空気より重い
答えと解説を見る
正解 ①水より重く、水に入れると底に沈む液体
解説
トルエンは毒物及び劇物指定令第2条で指定された劇物で、特定品目にも含まれます。密度は約0.87g/cm3で水より軽く、水にほとんど溶けないため、水に入れると上に浮いて層をつくります。「水より重く底に沈む」は誤りです。漏れたトルエンに水をかけても、浮いて広がってしまうことに注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・無色の液体でベンゼンに似たにおい:ベンゼン環にメチル基が1つ付いた構造で、ベンゼンに似た芳香があります。
・水にほとんど溶けず有機溶剤とよく混ざる:油に溶けやすい性質のため、塗料や接着剤の溶剤として広く使われます。
・引火性があり蒸気は空気より重い:引火点は常温より低く、蒸気は空気の約3倍の重さで低い所にたまり、離れた火源に引火するおそれがあります。

覚え方のポイント
トルエン・キシレンは「無色・芳香・水に溶けない・水より軽い・引火性・蒸気は重い」とまとめて覚えます。「液体は水より軽い、蒸気は空気より重い」という一見逆の組み合わせが、ひっかけに使われやすいポイントです。
問33-3

クロロホルムの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①引火性が強く、水より軽い液体である
  • ②不燃性で、水より重い揮発性の液体である
  • ③水によく溶け、ほとんど揮発しない液体
  • ④空気や光に触れても、分解せず安定である
答えと解説を見る
正解 ②不燃性で、水より重い揮発性の液体である
解説
クロロホルム(法別表第二に掲げられた劇物)は、特有のにおい(甘いエーテル様のにおいと表現されます)のある無色の揮発性液体です。燃えにくい(不燃性の)物質で、密度は約1.48g/cm3と水より重く、水には溶けにくい性質があります。一方で、空気と光によって分解し、有毒なホスゲンを生じることがあるため、取扱いには注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・引火性が強く水より軽い:クロロホルムは不燃性で、水より重い液体です。
・水によく溶けほとんど揮発しない:水には溶けにくく(100mLに0.8g程度)、揮発しやすい液体です。
・空気や光に触れても安定:空気と光によって分解し、ホスゲンや塩化水素を生じることがあります。

覚え方のポイント
クロロホルムと四塩化炭素は「無色・揮発性・不燃性・水より重い・分解するとホスゲン」が共通点です。違いは貯蔵法で、クロロホルムは分解を防ぐために少量のアルコールを加えて冷暗所に保管します。性質(光と空気で分解)と貯蔵法(冷暗所・安定剤)をつなげて覚えましょう。
問43-3

四塩化炭素の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①揮発性のある無色の液体で、特有のにおいがある
  • ②水にほとんど溶けず、水より重い液体である
  • ③引火点が低く、火気によって容易に燃え上がる
  • ④高温で分解して、ホスゲンなどを生じる
答えと解説を見る
正解 ③引火点が低く、火気によって容易に燃え上がる
解説
四塩化炭素(法別表第二に掲げられた劇物で、特定品目にも含まれます)は不燃性の液体で、火気によって燃えることはありません。「引火点が低く容易に燃える」は誤りです。かつては燃えない性質を利用して消火剤にも使われましたが、高温で有毒なガスを生じることや健康への影響から、現在はそのような使い方はされていません。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・揮発性のある無色の液体で特有のにおい:国際化学物質安全性カードでも「特徴的な臭気のある無色の液体」とされています。
・水にほとんど溶けず水より重い:密度は約1.59g/cm3で、水に入れると下に沈みます。
・高温で分解してホスゲンなどを生じる:高温に触れると塩化水素、塩素、ホスゲンなどの有毒で腐食性のガスを生じます。

覚え方のポイント
四塩化炭素は「燃えないが、熱に当てると毒ガス」という点が要注意です。そのため高温に接しない場所に保管し、廃棄はスクラバー付きの焼却炉で可燃性溶剤などと一緒に高温で焼却します。肝臓や腎臓を障害する毒性も出題されます。
問53-3

フェノールの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①無色の結晶で、空気中で徐々に赤く変色する
  • ②無臭の液体で、空気や光に対して安定である
  • ③黄緑色の気体で、強い漂白作用をもっている
  • ④白色の粉末で、水と激しく反応して燃え出す
答えと解説を見る
正解 ①無色の結晶で、空気中で徐々に赤く変色する
解説
フェノール(石炭酸とも呼ばれます)は法別表第二に掲げられた劇物で、5%以下を含有する製剤は除かれます(毒物及び劇物指定令第2条)。無色の結晶で特有のにおいがあり、空気や光に触れると徐々に赤く(ピンク色に)変色します。水に少し溶け、その水溶液は弱い酸性を示します。皮膚に付くと白くなって腐食し、皮膚からも吸収されて中毒を起こします。

他の選択肢が不適切な理由
・無臭の液体で安定:フェノールは常温で結晶で、特有のにおいがあり、空気や光で変色します。
・黄緑色の気体で漂白作用:これは塩素の性状です。
・白色の粉末で水と反応して燃える:フェノールは水と反応して燃えるような性質はありません。水と激しく反応するのはナトリウムやカリウムなどです。

覚え方のポイント
空気や光で色が変わる有機の劇物は、フェノール(赤く変色)、アニリン(褐色に変色)、ニコチン(毒物・褐色に変色)が代表です。「フェノールは赤、アニリンとニコチンは褐色」と色の違いまで区別しておきましょう。
問63-3

アニリン及びニトロベンゼンに関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a アニリンは無色の油状液体で、空気や光に触れると褐色になる。
b ニトロベンゼンは水より軽い液体である。
c アニリンは水と任意の割合で混ざり合う。
d ニトロベンゼンは淡黄色の油状液体で、苦扁桃(アーモンド)に似たにおいがある。

  • ①a、b
  • ②a、d
  • ③b、c
  • ④c、d
答えと解説を見る
正解 ②a、d
解説
アニリンとニトロベンゼンは、どちらも法別表第二に掲げられた劇物です。ニトロベンゼンを還元するとアニリンが得られる、という化学的な関係もあります。どちらもベンゼン環をもつ油状の液体ですが、色・におい・水との関係で区別できます。

各記述の正誤
・a 正しい:アニリンは無色の油状液体ですが、空気や光に触れると褐色に変わります。
・b 誤り:ニトロベンゼンの密度は約1.2g/cm3で水より重く、水に入れると沈みます。
・c 誤り:アニリンは水に少し溶ける程度(20℃で100mLに約3.4g)で、任意の割合では混ざりません。
・d 正しい:ニトロベンゼンは淡黄色の油状液体で、苦扁桃(ビターアーモンド)に似たにおいがあります。

覚え方のポイント
「アニリン=無色→空気で褐色」「ニトロベンゼン=淡黄色・アーモンド臭・水より重い」と対にして覚えます。どちらも血液中でメトヘモグロビンをつくり、酸素を運べなくしてチアノーゼ(皮膚や唇が青紫色になる)を起こす毒性をもつ点も共通です。
問73-3

ホルムアルデヒドの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①においがなく、水にはほとんど溶けない
  • ②常温では黒色の固体として存在している
  • ③還元されると、ギ酸に変化する性質がある
  • ④刺激臭があり、その水溶液は還元性を示す
答えと解説を見る
正解 ④刺激臭があり、その水溶液は還元性を示す
解説
ホルムアルデヒド(法別表第二に掲げられた劇物。1%以下を含有する製剤は除かれます)は、刺激臭のある無色の気体で、水によく溶けます。約37%の水溶液がホルマリンです。分子にアルデヒド基をもつため還元性があり、銀鏡反応やフェーリング液の還元を示します。目や鼻、のどを強く刺激し、シックハウスの原因物質としても知られています。

他の選択肢が不適切な理由
・においがなく水に溶けない:ホルムアルデヒドは強い刺激臭があり、水によく溶けます。
・常温で黒色の固体:常温では無色の気体です。ふつうは水溶液(ホルマリン)の形で扱われます。
・還元されるとギ酸になる:ホルムアルデヒドが酸化されるとギ酸になります。還元されるとメタノールになります。

覚え方のポイント
「メタノール→(酸化)→ホルムアルデヒド→(酸化)→ギ酸」という流れで覚えると、酸化と還元の向きを取り違えません。ホルマリンは、長く置くと重合して白い沈殿(パラホルムアルデヒド)を生じることがあり、これを防ぐためにメタノールが少量加えられています。
問83-3

アクリルニトリル及びアクロレインの性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①アクリルニトリルは、引火性の高い無色の液体である
  • ②アクロレインは刺激臭のある液体で、重合しやすい
  • ③アクロレインは引火点が高く、常温では引火しにくい
  • ④アクリルニトリルは重合しやすく、樹脂の原料となる物質
答えと解説を見る
正解 ③アクロレインは引火点が高く、常温では引火しにくい
解説
アクリルニトリル(アクリロニトリル)とアクロレインは、どちらも法別表第二に掲げられた劇物です。アクロレインは強い刺激臭のある無色〜黄色の液体で、引火点が約−26℃と非常に低く、きわめて引火しやすい物質です。「引火点が高く、常温では引火しにくい」は誤りです。また、光や熱などで重合しやすく、重合の熱で火災や爆発につながるおそれもあります。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・アクリルニトリルは引火性の高い無色の液体:引火点は0℃前後と低く、蒸気は空気より重いため低所にたまります。
・アクロレインは刺激臭があり重合しやすい:安定剤を加えた状態で保管する必要があります。
・アクリルニトリルは重合しやすく樹脂の原料:アクリル繊維や合成ゴム・樹脂の原料として使われます。

覚え方のポイント
名前に「アクリ」が付くこの2つは、どちらも「炭素の二重結合をもつ→重合しやすい」「引火しやすい」と共通点で覚えます。アクリルニトリルはシアノ基(ニトリル)をもつため、燃えるとシアン化水素を生じるおそれがある点も要注意です。
問93-3

次の記述a〜dのうち、正しいものはいくつあるか。
a 酢酸エチルは、果実のような芳香をもつ引火性の液体である。
b メチルエチルケトンは、アセトンに似たにおいをもつ引火性の液体である。
c キシレンは、水によく溶ける液体である。
d ジメチル硫酸は、水と接すると徐々に加水分解する。

  • ①1つ
  • ②2つ
  • ③3つ
  • ④4つ
答えと解説を見る
正解 ③3つ
解説
a・b・dの3つが正しく、cが誤りです。酢酸エチル・メチルエチルケトン・キシレンは毒物及び劇物指定令第2条で、ジメチル硫酸は法別表第二で劇物とされています。前の3つは特定品目にも含まれる代表的な溶剤です。

各記述の正誤
・a 正しい:酢酸エチルはエステルの一種で、果実のような甘い芳香をもつ無色の液体です。引火しやすく、接着剤やシンナーの溶剤に使われます。
・b 正しい:メチルエチルケトンはアセトンと同じケトンの仲間で、アセトンに似たにおいをもつ引火性の無色の液体です。
・c 誤り:キシレンは水にほとんど溶けません。トルエンと同じく、水より軽く水に浮きます。
・d 正しい:ジメチル硫酸は無色の油状液体で、水と接すると徐々に加水分解してメタノールと硫酸を生じます。廃棄基準のアルカリ法(水や希アルカリで分解させてから中和)は、この性質を利用しています。

覚え方のポイント
溶剤系の劇物はにおいで区別します。酢酸エチル=果実臭、メチルエチルケトン=アセトン臭、トルエン・キシレン=ベンゼンに似た芳香。水への溶け方は「メタノールのような小さなアルコールは水とよく混ざる、トルエン・キシレンのようなベンゼン環だけの炭化水素は水にほとんど溶けない」と構造と結びつけて覚えましょう(メチルエチルケトンや酢酸エチルは、その中間でいくらか水に溶けます)。
問103-3

次の劇物のうち、引火性がなく、燃えにくいものはどれか。

  • ①クロロホルム
  • ②トルエン
  • ③酢酸エチル
  • ④メタノール
答えと解説を見る
正解 ①クロロホルム
解説
クロロホルムは、分子の中に塩素原子を多く含むため燃えにくい不燃性の液体です。国際化学物質安全性カードでも「不燃性」とされています(ただし、引火性の物質が混ざったり酸素が多い環境では燃えることがあります)。燃えにくい一方、光や空気、高温で分解してホスゲンなどの有毒なガスを生じるので、火災の熱にさらされたときの危険は別にあります。

他の選択肢が不適切な理由
・トルエン:引火点が常温より低い引火性の液体です。蒸気は空気より重く、低所にたまって引火します。
・酢酸エチル:引火しやすい液体で、溶剤として使うときは火気厳禁です。
・メタノール:引火しやすい液体で、燃える炎が見えにくいという危険もあります。

覚え方のポイント
有機の劇物の多くは燃えやすい溶剤ですが、塩素を多く含むクロロホルムと四塩化炭素は例外的に「不燃性」です。廃棄の方法に関する基準でも、クロロホルムには「過剰の可燃性溶剤又は重油等の燃料とともに、アフターバーナー及びスクラバーを備えた焼却炉で焼却する」燃焼法が示されています。性質と廃棄方法をつなげて覚えましょう。

毒物劇物取扱者試験の対策問題(全500問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。各都道府県・関西広域連合及び厚生労働省とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】