2026年版・4-1

実地:色と状態による識別の一問一答

毒物劇物取扱者試験「実地(毒物及び劇物の識別及び取扱方法)」から、実地:色と状態による識別に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問14-1

橙赤色の結晶で、水によく溶け、強い酸化作用をもつ劇物はどれか。

  • ①硫酸銅(II)五水和物
  • ②重クロム酸カリウム
  • ③クロム酸カリウム
  • ④硝酸銀
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正解 ②重クロム酸カリウム
解説
重クロム酸カリウム(二クロム酸カリウム、K2Cr2O7)は橙赤色の結晶で、水によく溶けます。クロムの酸化数が+6と高く、相手から電子を奪う力(酸化作用)が強いため、可燃物と混ざると発火などの危険があります。重クロム酸塩類は毒物及び劇物指定令で劇物に指定されています。実地試験では「橙赤色の結晶」という外観がほぼ決め手になるので、名前の似たクロム酸塩との色の違いで見分けられるようにしておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
・硫酸銅(II)五水和物:鮮やかな青色の結晶です(無機銅塩類として劇物)。
・クロム酸カリウム:黄色の結晶です。水溶液も黄色で、酸性にすると橙赤色の重クロム酸イオンに変わります。
・硝酸銀:無色透明の結晶で、光に当たると分解して黒く変わります。

覚え方のポイント
「重クロム酸=橙赤色、クロム酸=黄色」をセットで覚えます。名前に「重」が付くほうが色も濃い(橙赤色)、と結びつけておくと混同しません。漏えい時は回収したあとに硫酸第一鉄などの還元剤で処理する、という取扱いもあわせて覚えておくと、総合問題で役立ちます。
問24-1

青色の結晶で、加熱して結晶水を失うと白色の粉末になり、その水溶液に鉄くぎを入れると表面に赤い銅が析出する劇物はどれか。

  • ①重クロム酸カリウム
  • ②塩化第二水銀
  • ③硫酸銅(II)五水和物
  • ④蓚酸
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正解 ③硫酸銅(II)五水和物
解説
硫酸銅(II)五水和物(CuSO4・5H2O)は青色の結晶です。結晶の中に取り込まれた水(結晶水)が青い色のもとになっており、加熱して結晶水を失うと白色の無水物になり、水を加えると再び青色に戻ります。また、銅は鉄よりもイオンになりにくい(イオン化傾向が小さい)ため、水溶液に鉄を入れると鉄が溶け出し、代わりに赤い銅が表面に析出します。硫酸銅などの無機銅塩類は、毒物及び劇物指定令で劇物に指定されています。

他の選択肢が不適切な理由
・重クロム酸カリウム:橙赤色の結晶で、強い酸化剤です。
・塩化第二水銀:白色の結晶で、水銀化合物として毒物に当たります。
・蓚酸:無色の柱状の結晶で、乾燥した空気中で風解する性質があります。

覚え方のポイント
「青い結晶は銅」と覚えます。炎色反応でも銅は青緑色を示すので、「銅=青系」で統一して記憶できます。無水物が白く、水を吸うと青くなる性質は、水分の検出に使われるほど有名な性質です。
問34-1

常温で白色〜淡黄色のろう状の固体で、空気中に放置すると自然発火し、暗い所では青白く光って見える毒物はどれか。

  • ①黄燐
  • ②硫化燐
  • ③セレン
  • ④ナトリウム
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正解 ①黄燐
解説
黄燐(P4)は白色または淡黄色のろう状の固体で、法の別表第一に掲げられた毒物です。空気中でゆっくり酸化され、そのとき暗い所では青白く光って見えます。酸化が進むと発熱して自然発火するため、水を満たした容器の中に沈めて空気を遮断して貯蔵・運搬します。融点が約44℃と低く、火災時には溶けて燃え広がる点にも注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・硫化燐:黄色系の結晶性の固体で毒物ですが、摩擦や加熱で発火しやすい物質であり、常温の空気中で自然発火して光るものではありません。
・セレン:灰色で金属のような光沢をもつ固体(毒物)で、空気中で自然発火しません。
・ナトリウム:銀白色の軟らかい金属(劇物)で、水と激しく反応するため石油中に保存します。

覚え方のポイント
「黄燐=水の中、ナトリウム=石油の中」という保存法の対比で覚えると、外観の問題にも強くなります。黄燐は「空気がだめ」、ナトリウムは「水がだめ」なので、それぞれ苦手なものを遮断できる液体の中にしまう、と理由まで結びつけましょう。
問44-1

赤褐色の重い液体で、常温でも揮発しやすく、激しい刺激臭のある蒸気を出す劇物はどれか。

  • ①ヨウ素
  • ②塩素
  • ③ニトロベンゼン
  • ④臭素
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正解 ④臭素
解説
臭素(Br2)は、常温で液体として存在する数少ない非金属の単体で、赤褐色の重い液体です。比重は約3.1と水よりずっと重く、沸点が約58℃と低いため常温でも盛んに揮発し、激しい刺激臭のある赤褐色の蒸気を出します。蒸気は空気より重く、吸い込むと鼻やのどの粘膜を激しく刺激します。厚生労働省の応急措置の基準では、漏えいしたときは消石灰を十分に散布して吸収させることになっています。

他の選択肢が不適切な理由
・ヨウ素:黒紫色(黒灰色)で金属光沢のある固体の結晶(劇物。法令上の表記は沃素)で、加熱すると昇華して紫色の蒸気になります。
・塩素:常温では黄緑色の気体です(圧縮して液体にしたものは橙黄色)。
・ニトロベンゼン:淡黄色の油状の液体で、苦扁桃(アーモンド)に似たにおいがあります。

覚え方のポイント
ハロゲンの単体は、常温で「塩素=黄緑色の気体、臭素=赤褐色の液体、ヨウ素=黒紫色の固体」と、周期表の下へ行くほど重く、色が濃くなります。気体・液体・固体の順に並ぶことも一緒に覚えましょう。
問54-1

物質と、常温・常圧での色・状態に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a ヨウ素は、黒紫色で金属光沢のある結晶である。
b 塩素は、無色の気体である。
c 水銀は、銀白色の液体である。
d 硝酸銀は、黄色の結晶である。

  • ①a、c
  • ②a、b
  • ③b、d
  • ④c、d
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正解 ①a、c
解説
色と状態は、実地試験で物質を見分ける最初の手がかりです。ヨウ素は黒紫色の金属光沢のある結晶、水銀は常温で液体の唯一の金属で銀白色です。一方、塩素は黄緑色の気体、硝酸銀は無色透明の結晶なので、b と d は誤りです。正しいのは a と c です。

各記述の正誤
・a 正しい:ヨウ素は黒紫色(黒灰色)の結晶で、加熱すると液体を経ずに紫色の蒸気になります(昇華性)。劇物(法令上の表記は沃素)です。
・b 誤り:塩素は刺激臭のある黄緑色の気体です。「塩素(クロール)」の名前自体がギリシャ語の「黄緑色」に由来します。
・c 正しい:水銀は銀白色の液体の金属で、比重は約13.5と非常に重い毒物です。
・d 誤り:硝酸銀は無色透明の結晶です。光に当たると分解して黒く変わるため、褐色のびんなどで遮光して保管します。

覚え方のポイント
「銀」がつく物質でも、硝酸銀の結晶そのものは無色です。黒く変わるのは光で分解して銀が出てくるからで、もとの色ではありません。「無色なのに黒くなる」という変化とセットで覚えましょう。
問64-1

次の物質と、その外観の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①ピクリン酸:淡黄色の結晶
  • ②三酸化二ヒ素:白色の粉末
  • ③クロム酸鉛:青緑色の粉末
  • ④酸化第二水銀:赤色の粉末
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正解 ③クロム酸鉛:青緑色の粉末
解説
クロム酸鉛(PbCrO4)は「黄鉛」とも呼ばれる黄色の粉末で、黄色の顔料として使われてきました。青緑色ではないので、これが誤りです。クロム酸塩類は劇物で、施行規則別表第二(特定品目)にも掲げられています(クロム酸鉛70%以下を含有する製剤は劇物から除かれます)。クロムを含む化合物は、クロム酸塩が黄色、重クロム酸塩が橙赤色という色の系統を押さえておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・ピクリン酸:淡黄色の光沢のある結晶です。劇物(爆発薬を除く)で、爆発性があるため取扱いに注意が必要です。
・三酸化二ヒ素:無色〜白色の結晶性の粉末で、ヒ素化合物(法令上の表記は砒素化合物)として毒物に当たります。
・酸化第二水銀:赤色(または黄色)の粉末で、水銀化合物として毒物です(5%以下を含む製剤は劇物)。

覚え方のポイント
「クロム酸塩=黄色、重クロム酸塩=橙赤色、硫酸銅(II)五水和物=青色」と、物質ごとに色を押さえると迷いません。同じクロムの化合物でも、酸化数+3のクロム(III)の化合物は緑色なので、「クロムなら黄〜橙」と一括りにしないよう注意します。元素記号が似ている Cr と Cu を取り違えないことも得点のコツです。
問74-1

黄色の結晶で、水溶液も黄色を示すが、その水溶液を硫酸で酸性にすると橙赤色に変わる劇物はどれか。

  • ①硫酸銅(II)五水和物
  • ②クロム酸カリウム
  • ③重クロム酸カリウム
  • ④ピクリン酸
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正解 ②クロム酸カリウム
解説
クロム酸カリウム(K2CrO4)は黄色の結晶で、水溶液ではクロム酸イオンによって黄色を示します。この水溶液に硫酸などの酸を加えると、クロム酸イオン2個が結びついて重クロム酸イオン(二クロム酸イオン)に変わり、色が橙赤色に変化します。逆にアルカリ性にすると黄色に戻ります。このように「酸性・アルカリ性で色が行き来する」ことが、クロム酸塩を見分ける手がかりになります。クロム酸塩類は劇物です。

他の選択肢が不適切な理由
・硫酸銅(II)五水和物:青色の結晶で、水溶液も青色です。酸を加えても橙赤色にはなりません。
・重クロム酸カリウム:はじめから橙赤色の結晶で、黄色の結晶ではありません。
・ピクリン酸:淡黄色の結晶ですが、酸性にしても橙赤色に変わる性質はありません。

覚え方のポイント
「酸性で橙赤(重クロム酸)、アルカリ性で黄(クロム酸)」と覚えます。問題文の「黄色の結晶」「酸性にすると橙赤色」という2つの手がかりがそろえば、クロム酸塩と特定できます。
問84-1

無色〜白色の結晶で常温では固体だが、融点が約41℃と低いため温めると容易に液体になり、空気中では徐々に赤く変色する劇物はどれか。

  • ①クロロホルム
  • ②アニリン
  • ③臭化メチル
  • ④フェノール
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正解 ④フェノール
解説
フェノール(石炭酸)は無色〜白色の結晶で、常温では固体ですが、融点が約41℃と低いため、少し温めるだけで液体になります。特有のにおいがあり、空気や光に触れると徐々に赤色(紅色)に変わります。湿気を吸って潮解することもあります。皮膚につくと、直後は異常がなくても数分後に痛みや薬傷(やけど)を起こし、皮膚からも吸収されて中毒を起こすため、保護手袋などの保護具が欠かせません。フェノールは劇物です。

他の選択肢が不適切な理由
・クロロホルム:常温で無色の液体で、エーテルに似たにおいがあります。
・アニリン:常温で無色の油状の液体です。空気や光で褐色に変わりますが、固体ではありません。
・臭化メチル:常温では無色の気体で、圧縮や冷却で液体になります。

覚え方のポイント
「常温で固体なのに、体温より少し高い程度で溶ける」のがフェノールの特徴です。空気中で「赤く」変わるフェノールと、「褐色」になるアニリンは、どちらも空気で色が変わるので、色の違いで区別しましょう。
問94-1

銀白色の軟らかい金属で、ナイフで切ることができ、切り口の金属光沢は空気中ですぐに失われる。水と激しく反応するこの劇物はどれか。

  • ①ナトリウム
  • ②水銀
  • ③セレン
  • ④黄燐
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正解 ①ナトリウム
解説
ナトリウム(Na)は銀白色の軟らかい金属で、ナイフで簡単に切れます。切り口は金属光沢がありますが、空気中の酸素や水分とすぐに反応して光沢を失います。水とは激しく反応して水酸化ナトリウムと水素を生じ、反応熱で水素が発火することがあります。このため灯油などの石油の中に沈めて保存し、漏えい時は「禁水」を示して、灯油や流動パラフィンの入った容器に回収します。ナトリウムは劇物で、発火性又は爆発性のある劇物として施行令第32条の3にも定められています。

他の選択肢が不適切な理由
・水銀:銀白色ですが常温で液体の金属で、ナイフで切るような固体ではありません(毒物)。
・セレン:灰色の金属光沢のある固体(毒物)で、水と激しく反応しません。
・黄燐:白色〜淡黄色のろう状の固体(毒物)で、水中に保存するものです。

覚え方のポイント
「軟らかくて切れる銀白色の金属=アルカリ金属(ナトリウム・カリウム)」と覚えます。どちらも劇物で、水と激しく反応するので石油中に保存します。火災時に水をかけてはいけない点も必ずセットで押さえましょう。
問104-1

物質の外観に関する次の記述a〜cの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。
a 塩化第二水銀は、白色の結晶である。
b 液化塩素は、無色透明の液体である。
c 一酸化鉛は、水によく溶ける白色の結晶である。

  • ①a誤 b正 c正
  • ②a正 b誤 c誤
  • ③a正 b正 c誤
  • ④a誤 b誤 c正
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正解 ②a正 b誤 c誤
解説
塩化第二水銀(昇汞)は白色の結晶で、水銀化合物として毒物に当たります。液化塩素は、塩素ガスを圧縮して液体にしたもので、橙黄色の液体です。一酸化鉛(PbO)は黄色又は橙色の粉末で、水にほとんど溶けません。したがって、a が正、b と c が誤りです。

各記述の正誤
・a 正しい:塩化第二水銀は白色の結晶(または粉末)です。なお、塩化第一水銀は毒物ではなく劇物に当たるので、名前の違いに注意します。
・b 誤り:液化塩素は橙黄色の液体で、大気中に放出されると直ちに気化して黄緑色の塩素ガスになります。ガスは空気より重く、低い所にたまります。
・c 誤り:一酸化鉛は黄色又は橙色の粉末(または粒状)で、水には極めて溶けにくく、硝酸や酢酸、アルカリには溶けます。鉛化合物として劇物で、特定品目(酸化鉛)にも含まれます。

覚え方のポイント
塩素は「ガスは黄緑、液は橙黄」と状態によって色の表現が変わります。一酸化鉛は「黄色〜橙色で水に溶けない粉」と覚えましょう。水銀の塩化物は「第二=毒物、第一=劇物」の区分の違いも頻出です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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