混ぜたり接触させたりしたときの危険に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a 塩素酸ナトリウムは、水に溶かすと爆発的に水素を発生する。
b シアン化カリウムに酸が触れると、有毒なシアン化水素が発生する。
c 次亜塩素酸ナトリウムを含む液に塩酸を加えると、有毒な塩素が発生する。
d 濃硫酸を薄めるときは、濃硫酸に水を少しずつ注いでよい。
- ①a、b
- ②b、c
- ③a、d
- ④c、d
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混ぜると有毒ガスが発生する組合せは、現場で最も事故につながりやすい知識です。シアン化合物に酸が触れると、弱い酸であるシアン化水素が追い出されて発生します。次亜塩素酸塩(塩素系の漂白剤など)に塩酸などの酸を加えると、塩素ガスが発生します。一方、塩素酸ナトリウムは水に溶けても水素は出さず、濃硫酸は水に加えて薄めるのが正しい手順です。正しいのは b と c です。
各記述の正誤
・a 誤り:塩素酸ナトリウムは水に溶けやすい酸化剤です。危険なのは有機物や硫黄などの可燃物と混ざることで、発火や爆発のおそれがあります。
・b 正しい:シアン化物は酸類と離して保管します。空気中の二酸化炭素と湿気でも徐々にシアン化水素を生じます。
・c 正しい:塩素系の薬剤と酸性の薬剤を混ぜてはいけないのはこのためです。
・d 誤り:濃硫酸に水を注ぐと、水が一気に沸騰して酸が飛び散ります。必ず水に濃硫酸を少しずつ加えます。
覚え方のポイント
「弱い酸の塩+強い酸=弱い酸が追い出される」という原則で、シアン化物+酸→シアン化水素を理解できます。このほか、燐化亜鉛も酸と反応して有毒な燐化水素(ホスフィン)を発生するので、酸と混ぜてはいけない物質として一緒に覚えましょう。