キシレンの廃棄方法として、厚生労働省の「毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準」に示されているものはどれか。
- ①ケイソウ土等に吸収させ、開放型の焼却炉で少量ずつ焼却する
- ②水酸化ナトリウム水溶液を加えて、高温加圧下で加水分解する
- ③多量の水で希釈してから、活性汚泥で分解させて処理をする
- ④消石灰の水溶液を加えて中和し、生じた沈殿をろ過して除く
答えと解説を見る
廃棄の基準では、キシレンの廃棄方法は燃焼法だけで、「(ア)ケイソウ土等に吸収させて開放型の焼却炉で少量ずつ焼却する」「(イ)焼却炉の火室へ噴霧し焼却する」の2通りが示されています。キシレンは炭素と水素だけからなる引火性の液体なので、燃やせば二酸化炭素と水になります。キシレンは水にほとんど溶けず、酸でも塩基でもない物質で、基準にも希釈や中和による方法は示されていません。トルエンも同じく燃焼法だけが示されている品目です。
他の選択肢が不適切な理由
・水酸化ナトリウムで加水分解:高温加圧下での加水分解(アルカリ法)は、アクリルニトリルなどに示された方法です。キシレンには加水分解される結合がありません。
・多量の水で希釈して活性汚泥:キシレンは水にほとんど溶けないので希釈できず、基準にも活性汚泥法は示されていません(メタノールやフェノールには示されています)。
・消石灰で中和して沈殿:酸でも塩基でもないキシレンは中和されず、沈殿もできません。
覚え方のポイント
「水に溶けない炭化水素の溶剤(トルエン・キシレン)=燃焼法だけ」と覚えます。同じ燃焼法でも、少量ずつ焼くためにケイソウ土(珪藻土)に吸わせるか、焼却炉の火室へ霧状に噴き込むか、という2つのやり方がある点も押さえておきましょう。