2026年10月版・0-2

主な精神疾患と治療の基本用語の一問一答

精神保健福祉士国家試験「最初に覚える土台知識」から、主な精神疾患と治療の基本用語に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問10-2

精神症状の「幻覚」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①実際には存在しない対象を、存在するように知覚すること
  • ②実際に存在する対象を、別のものと見誤って知覚すること
  • ③誤った内容を、根拠がないのに強く確信して訂正できないこと
  • ④過去の出来事を、実際とは異なる内容で思い出してしまうこと
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正解 ①実際には存在しない対象を、存在するように知覚すること
解説
幻覚は「対象なき知覚」と呼ばれ、実際には存在しないものを見たり聞いたりする症状です。
声が聞こえる幻聴、ないものが見える幻視などがあり、統合失調症では幻聴が特に多くみられます。

他の選択肢が誤りの理由
・存在する対象を見誤る:これは「錯覚」です。暗がりで柳を人と見間違えるような体験です。
・訂正できない誤った確信:これは「妄想」で、思考の内容の障害です。
・異なる内容で思い出す:記憶の障害(追想の障害)で、作話などがこれに当たります。

覚え方のポイント
錯覚=対象がある見誤り、幻覚=対象がない知覚、妄想=考えの中身の誤り。3つをセットで区別します。
問20-2

「妄想」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①将来への漠然とした不安が続き、落ち着かなくなる感情
  • ②自分でも不合理と分かっているのに、繰り返し浮かぶ考え
  • ③周囲の音や物が、実際より大きく迫ってくるように感じる知覚
  • ④根拠のない誤った内容を強く確信し、訂正できない考え
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正解 ④根拠のない誤った内容を強く確信し、訂正できない考え
解説
妄想は、根拠がないのに強く確信され、周りが説明しても訂正できない誤った考えです。
「誰かに狙われている」という被害妄想、「自分は特別な使命を持つ」という誇大妄想、「重い病気にかかっている」という心気妄想などがあります。

他の選択肢が誤りの理由
・不合理と分かっているのに浮かぶ考え:これは「強迫観念」です。本人が不合理だと自覚している点が妄想との違いです。
・音や物が迫ってくる知覚:知覚の変容で、妄想(思考の障害)ではありません。
・漠然とした不安:不安は感情の症状です。

ひっかけ注意
妄想と強迫観念の違いは「本人に不合理だという自覚があるか」。自覚がないのが妄想です。

覚え方のポイント
妄想は「訂正できない確信」。考えの「中身」の障害です。
問30-2

統合失調症の陽性症状に当たるものとして、正しいものはどれか。

  • ①会話の貧困
  • ②意欲の低下
  • ③感情の平板化
  • ④幻聴
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正解 ④幻聴
解説
統合失調症の症状は、陽性症状と陰性症状に大きく分けられます。
陽性症状は、健康なときにはない体験が「加わる」症状で、幻聴などの幻覚、妄想、まとまりのない会話や行動などがあります。

他の選択肢が誤りの理由
・意欲の低下、感情の平板化、会話の貧困:いずれも健康なときにあるはたらきが「減る」陰性症状です。

覚え方のポイント
陽性=プラス(幻覚・妄想が加わる)、陰性=マイナス(意欲・感情・会話が減る)。陰性症状は目立ちにくいですが、生活のしづらさに大きく影響します。
問40-2

うつ病でよくみられる睡眠の障害として、正しいものはどれか。

  • ①日中に突然眠り込み、笑うと全身の力が抜けてしまう睡眠発作
  • ②夜はほとんど眠らなくても元気に動き回れる、睡眠欲求の減少
  • ③予定より早く目が覚めてしまい、その後は眠れなくなる早朝覚醒
  • ④眠ったまま起き上がって歩き回り、本人は全く覚えていない状態
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正解 ③予定より早く目が覚めてしまい、その後は眠れなくなる早朝覚醒
解説
うつ病では、抑うつ気分や興味・喜びの喪失とともに、不眠がよくみられます。
とくに明け方に目が覚めて再び眠れない「早朝覚醒」が特徴的で、朝に気分が最も悪い(日内変動)こともよくあります。

他の選択肢が誤りの理由
・眠らなくても元気:睡眠欲求の減少は、双極性障害の躁状態の特徴です。
・日中に突然眠り込む・笑うと力が抜ける:ナルコレプシーの睡眠発作と情動脱力発作です。
・眠ったまま歩き回る:睡眠時遊行症(夢遊病)です。

覚え方のポイント
うつ病=早朝覚醒、躁状態=眠らなくても平気。睡眠の様子は気分の状態を映します。
問50-2

双極性障害の説明として、正しいものはどれか。

  • ①気分の落ち込みだけが長く続き、躁状態は一度もみられない
  • ②気分が高揚する躁状態と、落ち込むうつ状態を繰り返す
  • ③強い不安発作が突然起こり、また起こるのではと恐れ続ける
  • ④幻聴や妄想が中心で、気分の波はほとんど目立たない
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正解 ②気分が高揚する躁状態と、落ち込むうつ状態を繰り返す
解説
双極性障害は、気分が高ぶり活動的になる躁状態(または軽躁状態)と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す気分障害です。
躁状態では、睡眠欲求の減少、多弁、観念奔逸、浪費、誇大的な考えなどがみられます。治療には気分安定薬(炭酸リチウムなど)が使われます。

他の選択肢が誤りの理由
・落ち込みだけが続く:うつ病(大うつ病性障害)の説明です。
・不安発作を恐れ続ける:パニック症の説明です。
・幻聴や妄想が中心:統合失調症の説明です。

覚え方のポイント
「双極」=上(躁)と下(うつ)の2つの極。治療薬の代表は炭酸リチウムです。
問60-2

抗精神病薬の副作用として知られる「錐体外路症状」に当たるものはどれか。

  • ①手のふるえや筋肉のこわばりなど、パーキンソン症状が出る
  • ②体重が急に減っていき、食事がほとんどとれなくなってしまう
  • ③長く服用していると、薬が効きすぎて躁状態に転じてしまう
  • ④飲み始めてすぐに強い依存が生じ、やめられなくなる
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正解 ①手のふるえや筋肉のこわばりなど、パーキンソン症状が出る
解説
抗精神病薬はドパミンのはたらきを抑えることで幻覚や妄想を和らげます。その結果、体の動きを調整する仕組み(錐体外路系)にも影響し、ふるえ、筋肉のこわばり、動作が遅くなるなどのパーキンソン症状が出ることがあります。
ほかに、じっとしていられないアカシジア、体が突っ張るジストニア、長期服用後の遅発性ジスキネジアも錐体外路症状です。

他の選択肢が誤りの理由
・体重が急に減る:抗精神病薬ではむしろ体重増加が問題になる薬が多くあります。
・躁状態になる:抗精神病薬の典型的な副作用ではありません。
・強い依存:依存が問題になるのは、主にベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬です。

覚え方のポイント
錐体外路症状の4つ:パーキンソン症状・アカシジア・ジストニア・遅発性ジスキネジア。
問70-2

日本で最も多い認知症の原因疾患として、正しいものはどれか。

  • ①アルツハイマー型認知症
  • ②血管性認知症
  • ③レビー小体型認知症
  • ④前頭側頭型認知症
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正解 ①アルツハイマー型認知症
解説
認知症の原因疾患で最も多いのはアルツハイマー型認知症で、全体の半数以上を占めるとされています。
もの忘れ(記憶障害)から始まり、ゆっくり進行するのが特徴です。

他の選択肢が誤りの理由
・血管性認知症:脳梗塞や脳出血が原因で、症状がまだらに出たり段階的に悪化したりします。アルツハイマー型に次いで多いとされます。
・レビー小体型認知症:ありありとした幻視、パーキンソン症状、認知の変動が特徴です。
・前頭側頭型認知症:人格の変化や、社会のルールに合わない行動が目立ちます。

覚え方のポイント
多い順に「アルツハイマー型 → 血管性 → レビー小体型」と覚え、それぞれの目立つ症状をセットにします。
問80-2

アルコール依存症の人が飲酒を急にやめた後にみられることがある離脱症状として、正しいものはどれか。

  • ①少量の飲酒でも酔いが急に強く現れる、病的酩酊の状態
  • ②健忘と作話を特徴とし、新しいことを覚えられない健忘症候群
  • ③飲酒した直後に顔が赤くなり、動悸や吐き気が起こる反応
  • ④手のふるえや発汗、意識の混乱や幻視を伴う、振戦せん妄
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正解 ④手のふるえや発汗、意識の混乱や幻視を伴う、振戦せん妄
解説
アルコール依存症の人が飲酒を急にやめたり減らしたりすると、数時間〜数日のうちに離脱症状が出ることがあります。
手のふるえ・発汗・不眠などに加え、重い場合は意識の混乱と小動物などの幻視を伴う「振戦せん妄」が起こり、命にかかわることもあります。

他の選択肢が誤りの理由
・コルサコフ症候群:ビタミンB1の欠乏などによる脳の障害で、健忘・作話・見当識障害が特徴です。離脱症状ではありません。
・フラッシング:アルコールを分解する酵素のはたらきが弱い体質で、飲んだ直後に起こる反応です。
・病的酩酊:飲酒中の異常な酩酊で、やめたときの症状ではありません。

覚え方のポイント
「やめたときに出る」のが離脱症状。振戦(ふるえ)+せん妄(意識の混乱)+幻視が振戦せん妄です。
問90-2

精神障害を原因によって分ける伝統的な分類で、「外因性」に当たるものはどれか。

  • ①強いストレスや心の葛藤など、心理的な原因で起こる障害
  • ②原因ははっきりしないが、素質が関係すると考えられる障害
  • ③脳の病気や薬物など、体の側にある原因で起こる精神障害
  • ④生まれつきの発達の特性によって、幼いころから現れる障害
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正解 ③脳の病気や薬物など、体の側にある原因で起こる精神障害
解説
精神障害を原因で分ける伝統的な分類(外因・内因・心因)では、外因性は脳や体の病気、薬物・アルコールなど、身体の側に原因がはっきりあるものをいいます。
脳の病気による器質性精神障害(認知症など)、体の病気による症状性精神障害、物質による中毒性精神障害(アルコール精神病など)が含まれます。

他の選択肢が誤りの理由
・原因不明で素質が関係:内因性です。統合失調症や双極性障害が代表です。
・心理的な原因:心因性です。神経症(不安症など)や心因反応が含まれます。
・発達の特性:伝統的な3分類とは別の考え方で整理される障害です。

覚え方のポイント
外因=体(脳・薬物)、内因=素質(統合失調症・双極性障害)、心因=心のストレス。
問100-2

精神科の治療で使われる「心理教育」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①抑え込まれた幼いころの体験を、自由に連想して話すことで意識に上らせていく
  • ②病気や治療、対処の方法を本人や家族に分かりやすく伝え、対処する力を高める
  • ③頭部に電極を付けて通電し、重いうつ状態などの症状を短い期間で改善する
  • ④望ましい行動にはほめ言葉を与え、問題となる行動は罰を与えて減らしていく
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正解 ②病気や治療、対処の方法を本人や家族に分かりやすく伝え、対処する力を高める
解説
心理教育(サイコエデュケーション)は、病気の性質、治療や薬、再発のサインと対処法、使える支援などについて、本人や家族に分かりやすく伝え、主体的に病気と付き合う力を高める方法です。
統合失調症の家族への心理教育は、再発率を下げる効果が確認されています。

他の選択肢が誤りの理由
・自由に連想して無意識を意識化:フロイトの精神分析療法です。
・頭に通電:電気けいれん療法(現在は麻酔をかけて行う修正型が主流)です。
・ほめる・罰する:行動療法の考え方ですが、心理教育の説明ではありません。

覚え方のポイント
心理教育=「知って、備える」。情報提供と対処技能の学習を組み合わせた方法です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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