2026年10月版・4-3

専門:面接技術・動機づけ面接・危機介入の一問一答

精神保健福祉士国家試験「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」から、専門:面接技術・動機づけ面接・危機介入に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問14-3

面接技法のうち、「最近の暮らしはいかがですか」のように、相手が自由に答えられる質問を何というか。

  • ①開かれた質問
  • ②閉じられた質問
  • ③誘導的な質問
  • ④二重の質問
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正解 ①開かれた質問
解説
開かれた質問(オープンクエスチョン)は、「どのように」「どう感じましたか」など、相手が自由に考えて答えられる質問で、相手の思いや状況を広く聴くことができます。
閉じられた質問(クローズドクエスチョン)は、「はい・いいえ」や短い言葉で答えられる質問で、事実の確認に役立ちますが、多用すると尋問のようになります。両方を目的に応じて使い分けます。

他の選択肢が誤りの理由
・閉じられた質問:「はい・いいえ」などで答えられる質問です。
・誘導的な質問:援助者が期待する答えに導く質問で、避けるべきものです。
・二重の質問:一度に2つのことを尋ねる質問で、相手を混乱させるため避けます。

覚え方のポイント
開かれた質問=話を広げる、閉じられた質問=事実を確かめる。
問24-3

クライエントの言葉の背後にある気持ちをとらえ、「〜と感じておられるのですね」と言葉にして返す面接技法を何というか。

  • ①情報提供
  • ②直面化
  • ③要約
  • ④感情の反映
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正解 ④感情の反映
解説
感情の反映は、クライエントが語る言葉の背後にある感情をとらえ、それを援助者が言葉にして伝え返す技法です。クライエントは自分の気持ちを理解してもらえたと感じ、自分の感情に気付いて整理するきっかけにもなります。

他の選択肢が誤りの理由
・直面化:話の中の矛盾を率直に指摘し、向き合うことを促す技法です。
・要約:話の要点をまとめて伝え返す技法です。
・情報提供:クライエントに必要な情報を伝えることです。

覚え方のポイント
反映=「気持ちを鏡のように映し返す」。共感を伝える基本の技法です。
問34-3

飲酒の問題を抱えるAさん(50歳)に、B精神保健福祉士は動機づけ面接の考え方で関わることにした。ミラー(Miller, W.)とロルニック(Rollnick, S.)が体系化した動機づけ面接の考え方として、正しいものはどれか。

  • ①変わりたい気持ちがはっきりするまでは、本人には会わずに家族だけを支援していくことにする
  • ②変わろうとしない本人に、問題の深刻さを繰り返し説明して、変わるよう強く説得していく
  • ③変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちの両価性を探り、本人の中の変わる理由を引き出す
  • ④変化の方法は援助者が決め、本人にはその方法をそのまま実行してもらうようにする
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正解 ③変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちの両価性を探り、本人の中の変わる理由を引き出す
解説
動機づけ面接は、本人の中にある「変わりたい」「でも変わりたくない」という両価性(アンビバレンス)を探り、本人自身の中にある変わる理由(チェンジトーク)を引き出して、変化への動機を強めていく協働的な面接の方法です。依存症の支援などで広く用いられています。
基本的なスキルとして、開かれた質問、是認、聞き返し(反映)、要約(OARS)が示されています。説得や直面化で抵抗を強めることは避けます。

他の選択肢が誤りの理由
・強く説得する:説得は抵抗を強めやすく、動機づけ面接では避けます。
・本人に会わずに家族だけを支援:本人とのかかわりを通じて動機を引き出す方法です。
・援助者が方法を決める:本人の自律性を尊重し、協働して進めます。

覚え方のポイント
動機づけ面接=「両価性」「チェンジトーク」「OARS(開かれた質問・是認・聞き返し・要約)」「説得しない」。
問44-3

プロチャスカ(Prochaska, J.)らの行動変容の多理論統合モデル(変化のステージモデル)で、「問題には気付いているが、行動を変えるかどうか迷っている」段階はどれか。

  • ①前熟考期
  • ②熟考期
  • ③準備期
  • ④維持期
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正解 ②熟考期
解説
変化のステージモデルでは、行動の変化を次の段階で整理します。
前熟考期(無関心期):問題に気付いていない、変わる気がない。
熟考期(関心期):問題に気付き、変えることを考えているが、迷っている(両価性がある)。
準備期:近いうちに変えようと計画し、小さな行動を始めている。
実行期:行動を変えて6か月未満。
維持期:変えた行動を6か月以上続けている。
段階に応じて働きかけ方を変えることが大切です。

他の選択肢が誤りの理由
・前熟考期:まだ問題に気付いていない、又は変える気がない段階です。
・準備期:変えることを決め、具体的な準備を始めている段階です。
・維持期:変えた行動を長く続けている段階です。

覚え方のポイント
前熟考→熟考→準備→実行→維持。「迷っている」は熟考期で、動機づけ面接が力を発揮する段階です。
問54-3

Aさん(42歳)は、突然の解雇を告げられた直後から混乱し、精神保健福祉センターに「どうしたらいいか分からない」と電話をかけてきた。カプラン(Caplan, G.)らの危機理論に基づく危機介入の考え方として、正しいものはどれか。

  • ①危機は数か月から数年かけて徐々に深まるため、長期的な計画に沿って段階的に介入する
  • ②危機は一定の期間で何らかの均衡に向かうため、その時期に短期集中的に介入する
  • ③危機に陥った人の過去の生育歴を詳しく分析することを、介入の中心に置くようにする
  • ④危機に陥った人の混乱が落ち着くのを待ち、平常の状態に戻ってから介入を始める
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正解 ②危機は一定の期間で何らかの均衡に向かうため、その時期に短期集中的に介入する
解説
危機理論では、危機は、これまでの対処の方法では乗り越えられない出来事に直面したときに生じる一時的な混乱状態ととらえられ、おおむね数週間(4〜6週間程度)で、良くも悪くも何らかの新しい均衡に向かうとされます。
そのため、危機介入では、その時期に短期集中的に介入し、本人の対処の力と周囲の支えを高めることで、より良い均衡に向かうよう支えます。危機は成長の機会にもなりうると考えます。

他の選択肢が誤りの理由
・長期的な計画に沿って段階的に介入:危機はおおむね数週間で何らかの均衡に向かうため、その時期に短期集中的に介入します。
・生育歴の分析が中心:いまここでの問題への対処を重視します。
・落ち着くのを待ってから介入:危機の時期こそ介入が効果的とされ、待つ間に以前より低い水準で均衡してしまうおそれがあります。

覚え方のポイント
危機介入=「短期集中」「いまここ」「本人の対処力と支えを高める」「危機は成長の機会にも」。
問64-3

解決志向アプローチで用いられる「スケーリング・クエスチョン」の例として、正しいものはどれか。

  • ①「一番良い状態を10、最悪を0とすると、今は何点くらいですか」
  • ②「眠っている間に奇跡が起きて問題が解決したら、朝何が違っていますか」
  • ③「問題が起きなかったときは、いつもと何が違っていましたか」
  • ④「そのつらい状況を、どのようにして今日まで乗り切ってこられたのですか」
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正解 ①「一番良い状態を10、最悪を0とすると、今は何点くらいですか」
解説
解決志向アプローチ(ブリーフセラピーの一つ)は、ド・シェイザー(de Shazer, S.)やバーグ(Berg, I.)らが発展させた方法で、問題の原因の追究よりも、解決の状態や、すでにうまくいっていることに焦点を当てます。
スケーリング・クエスチョンは、状態を数値で表してもらう質問で、「1点上がったら何が違っているか」などと、小さな前進を具体的に考えるきっかけになります。

他の選択肢が誤りの理由
・奇跡が起きたら:ミラクル・クエスチョンです。
・問題が起きなかったとき:例外探しの質問です。
・どうやって乗り切ってきたか:コーピング・クエスチョンです。

覚え方のポイント
解決志向の質問=ミラクル(奇跡)・スケーリング(点数)・例外(うまくいったとき)・コーピング(乗り切り方)。
問74-3

B精神保健福祉士との面接の途中で、Aさん(30歳)は家族の話になると長く黙り込んでしまった。面接の中で、クライエントが長く沈黙したときの援助者の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①沈黙を破るため、答えやすい質問を次々に投げかけて話を続ける
  • ②沈黙が続く場合は、家族の話題に触れたことを謝り、話題を変える
  • ③沈黙が続く場合は面接をいったん終え、次回は家族の話題を避ける
  • ④沈黙の意味を考えながら、クライエントが考えをまとめるのを待つ
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正解 ④沈黙の意味を考えながら、クライエントが考えをまとめるのを待つ
解説
面接での沈黙には、考えをまとめている、気持ちを整理している、言いにくいことを話そうか迷っている、援助者への戸惑いがあるなど、さまざまな意味があります。
援助者は、沈黙を失敗とみなさず、その意味を考えながら、必要に応じて待ち、ときには「今どんなことを考えていましたか」などと穏やかに声をかけます。

他の選択肢が誤りの理由
・謝って話題を変える:クライエントが言葉にしようとしていることを遮るおそれがあります。
・面接を終え家族の話題を避ける:沈黙の意味を確かめないまま話題を閉ざすと、大切な話を聴く機会を失うかもしれません。
・質問を次々に投げかける:クライエントのペースを乱し、尋問のようになります。

覚え方のポイント
沈黙=「意味のある時間」。急いで埋めず、意味を考えて待ちます。
問84-3

動機づけ面接の基本的なスキル(OARS)に含まれるものとして、正しいものはどれか。

  • ①警告
  • ②説得
  • ③是認
  • ④命令
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正解 ③是認
解説
動機づけ面接の基本的なスキルは、OARSとまとめられています。
O:Open questions(開かれた質問)
A:Affirming(是認:本人の強みや努力を認めて言葉で伝える)
R:Reflecting(聞き返し:本人の話を反映して返す)
S:Summarizing(要約)
これらを使って、本人の中にある変わる理由を引き出していきます。

他の選択肢が誤りの理由
・説得、警告、命令:いずれも本人の抵抗を強めやすく、動機づけ面接では避けるべきかかわり方とされています(「正したい反射」を抑えることが大切とされます)。

覚え方のポイント
OARS=「開かれた質問・是認・聞き返し・要約」。説得・警告・命令は使わない。
問94-3

Aさん(35歳、女性)は、夫を突然の事故で亡くし、精神保健福祉センターに「何も手につかない。どうやって生きていけばいいのか分からない」と電話をかけてきた。B精神保健福祉士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①Aさんの生い立ちや夫婦関係の歴史を詳しく尋ね、悲しみの原因を分析していく
  • ②Aさんのつらさに配慮し、夫との思い出には触れず、今後の手続の話を中心に進める
  • ③Aさんの気持ちを受け止めて安全を確かめ、今必要な支えや手続を一緒に整理する
  • ④強い悲嘆には専門的な治療が必要と考え、精神科の受診を勧めて電話を終える
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正解 ③Aさんの気持ちを受け止めて安全を確かめ、今必要な支えや手続を一緒に整理する
解説
突然の喪失によって危機状態にある人に対しては、危機介入の考え方に基づき、まず気持ちを受け止めて安全(自殺の危険を含む)を確かめ、今すぐ必要な支え(身近な人、生活の手続、相談先など)を一緒に整理し、本人の対処を支えることが大切です。
「どうやって生きていけばいいのか分からない」という言葉には、自殺の危険が含まれる可能性もあるため、率直に尋ねることも必要です。

他の選択肢が誤りの理由
・思い出に触れず手続の話を中心に:まず本人の気持ちを受け止めることが先で、手続の話だけでは本人の危機に向き合えません。
・生い立ちや関係の歴史を詳しく尋ねる:危機介入では、いまここでの対処を優先します。
・受診を勧めて電話を終える:受診が必要な場合もありますが、安全を確かめず支えを整理しないまま終えると、危機の時期に支援が途切れます。

覚え方のポイント
危機介入の初動=「受け止める」「安全を確かめる」「今必要な支えを整理する」。
問104-3

面接技術と動機づけ面接について、正しいものの組合せはどれか。
a.動機づけ面接では、問題の深刻さを強く説得することを重視する。
b.閉じられた質問は、事実を確かめるときに役立つ。
c.変化のステージモデルの前熟考期は、変えることを決めて準備を始めた段階である。
d.ミラクル・クエスチョンは、解決志向アプローチで用いられる。

  • ①a・c
  • ②b・d
  • ③a・b
  • ④c・d
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正解 ②b・d
解説
b:閉じられた質問は、「はい・いいえ」や短い言葉で答えられる質問で、事実を確かめるときに役立ちます。
d:ミラクル・クエスチョン(「奇跡が起きて問題が解決したら」)は、解決志向アプローチの代表的な質問です。

他の記述が誤りの理由
a:動機づけ面接では、説得は抵抗を強めやすいため避け、本人の中にある変わる理由を引き出します。
c:変えることを決めて準備を始めた段階は準備期です。前熟考期は、問題に気付いていない、又は変える気がない段階です。

覚え方のポイント
面接の技法・アプローチ・ステージの名前と中身を、セットで押さえます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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