2026年10月版・4-8

専門:スーパービジョン・記録と事例の一問一答

精神保健福祉士国家試験「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」から、専門:スーパービジョン・記録と事例に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全810問) ソーシャルワークの理論と方法(専門)の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問14-8

カデューシン(Kadushin, A.)が示したスーパービジョンの3つの機能として、正しいものはどれか。

  • ①評価的機能、懲戒的機能、報告的機能
  • ②診断的機能、治療的機能、予防的機能
  • ③管理的機能、教育的機能、支持的機能
  • ④調整的機能、開発的機能、代弁的機能
答えと解説を見る
正解 ③管理的機能、教育的機能、支持的機能
解説
カデューシンは、スーパービジョンの機能を次の3つに整理しました。
管理的機能:組織の方針に沿って業務が適切に行われるよう、業務の配分や点検などを行う。
教育的機能:援助者が知識や技術、価値を身に付け、専門職として成長できるよう教える。
支持的機能:援助者の不安やストレスを受け止め、燃え尽きを防ぎ、意欲を支える。

他の選択肢が誤りの理由
・診断的・治療的・予防的:スーパービジョンの機能の分類ではありません。
・評価的・懲戒的・報告的:懲戒はスーパービジョンの目的ではありません。
・調整的・開発的・代弁的:ソーシャルワークの機能として語られることはありますが、スーパービジョンの3機能ではありません。

覚え方のポイント
スーパービジョン=「管理・教育・支持」。支えることも大切な機能です。
問24-8

スーパービジョンの形態のうち、同じ立場の援助者同士が、互いに事例を検討し合う形態を何というか。

  • ①個人スーパービジョン
  • ②ピア・スーパービジョン
  • ③ライブ・スーパービジョン
  • ④グループ・スーパービジョン
答えと解説を見る
正解 ②ピア・スーパービジョン
解説
スーパービジョンの形態には、次のようなものがあります。
個人スーパービジョン:スーパーバイザーとスーパーバイジーが1対1で行う。
グループ・スーパービジョン:1人のスーパーバイザーが、複数のスーパーバイジーに対してグループで行う。
ピア・スーパービジョン:スーパーバイザーを置かず、同じ立場の援助者(仲間)同士で行う。
ライブ・スーパービジョン:スーパーバイザーが実際の援助の場面に同席して行う。

他の選択肢が誤りの理由
・個人スーパービジョン:1対1で行う形態です。
・ライブ・スーパービジョン:実際の援助の場面で行う形態です。
・グループ・スーパービジョン:スーパーバイザーがいて、複数のスーパーバイジーに行う形態です。

覚え方のポイント
ピア=「仲間同士(スーパーバイザーなし)」、グループ=「1人のスーパーバイザーと複数」。
問34-8

コンサルテーションの説明として、正しいものはどれか。

  • ①同じ組織の上司が部下に対して、業務の管理と教育を継続的に行っていく関係のことである
  • ②異なる分野の専門家から特定の課題について助言を受けるもので、管理的な機能は持たない
  • ③同じ職場で同じ立場の援助者同士が、互いに担当事例を検討し合うことである
  • ④クライエントの家族が、援助者に対して本人の支援について相談を行うことである
答えと解説を見る
正解 ②異なる分野の専門家から特定の課題について助言を受けるもので、管理的な機能は持たない
解説
コンサルテーションは、援助者が、特定の課題について、異なる分野の専門家(コンサルタント)から助言を受けるものです。例えば、精神保健福祉士が、法律の問題について弁護士から、薬の問題について薬剤師から助言を受けるような場合です。
コンサルタントは組織の外部の人であることが多く、助言を採用するかどうかはコンサルティー(助言を受ける側)が判断し、スーパービジョンのような管理的な機能は持ちません。

他の選択肢が誤りの理由
・上司が業務の管理と教育を継続的に行う:スーパービジョンの説明です。
・同じ立場の援助者同士で事例を検討し合う:ピア・スーパービジョンの説明です。
・家族が本人の支援について相談する:家族への相談援助で、コンサルテーションではありません。

覚え方のポイント
スーパービジョン=同じ分野・管理的機能あり、コンサルテーション=異なる分野・管理的機能なし・採否は自分で判断。
問44-8

B精神保健福祉士は、Aさん(40歳)との面接の内容をSOAP形式で記録している。医療や福祉の記録で用いられるSOAP形式の「A」に当たる内容として、正しいものはどれか。

  • ①主観的・客観的な情報をもとにした援助者の評価や判断
  • ②本人や家族が語った言葉など、本人の側からの主観的な情報
  • ③観察や検査などから得られた、援助者の側の客観的な情報
  • ④今後の支援の計画や、次回までに行うことの予定
答えと解説を見る
正解 ①主観的・客観的な情報をもとにした援助者の評価や判断
解説
SOAP形式は、問題志向型記録(POS)で用いられる記録の方法です。
S(Subjective):主観的情報。本人や家族が語った言葉など。
O(Objective):客観的情報。観察や検査などから得られた事実。
A(Assessment):評価・判断。SとOをもとにした援助者の分析や判断。
P(Plan):計画。今後の支援の方針や予定。

他の選択肢が誤りの理由
・本人や家族の言葉:S(主観的情報)です。
・観察や検査の情報:O(客観的情報)です。
・今後の計画:P(計画)です。

覚え方のポイント
S=本人が言ったこと、O=見て分かったこと、A=どう考えたか、P=これからどうするか。
問54-8

ソーシャルワークの記録の文体のうち、援助の過程で起きた出来事を時間の流れに沿って、援助者と本人のやりとりも含めて詳しく記述するものはどれか。

  • ①説明体
  • ②圧縮叙述体
  • ③要約体
  • ④過程叙述体
答えと解説を見る
正解 ④過程叙述体
解説
記録の文体には、次のようなものがあります。
叙述体:出来事を時間の流れに沿って記述する。援助者と本人のやりとりを詳しく記す「過程叙述体」と、要点を短くまとめる「圧縮叙述体」がある。
要約体:事実や出来事を、援助者の視点で整理し、要点をまとめて記述する(項目ごとの整理など)。
説明体:出来事に対する援助者の解釈や分析、考察を加えて記述する。

他の選択肢が誤りの理由
・圧縮叙述体:時間の流れに沿うが、要点を短くまとめる書き方です。
・要約体:要点を整理してまとめる書き方です。
・説明体:援助者の解釈や考察を加える書き方です。

覚え方のポイント
叙述体=起きたことを順に(過程=詳しく、圧縮=短く)、要約体=まとめる、説明体=解釈を加える。
問64-8

B精神保健福祉士は、Aさん(35歳)との面接の記録を書いている。ソーシャルワークの記録の取扱いについて、最も適切なものはどれか。

  • ①記録は支援者間で共有するものなので、本人への否定的な評価も率直に書いておく
  • ②記録は援助者自身の覚書なので、事実と推測を区別せずに思ったとおりに書いてよい
  • ③事実と援助者の解釈を区別して書き、本人から開示を求められる可能性も意識する
  • ④記録は援助が終わったらすぐに破棄し、組織の中で保存する必要はない
答えと解説を見る
正解 ③事実と援助者の解釈を区別して書き、本人から開示を求められる可能性も意識する
解説
ソーシャルワークの記録は、支援の継続性と質を保ち、関係者との情報共有や、支援の根拠を示すための大切な資料です。事実(本人の言葉、観察したこと)と援助者の解釈・判断を区別して書くことが基本です。
個人情報保護法などに基づき、本人から開示を求められることもあるため、本人が読むことを意識し、尊厳を損なう表現を避けます。組織の規程に従って適切に保管・管理し、保存期間を守ります。

他の選択肢が誤りの理由
・否定的な評価も率直に書く:本人から開示を求められることもあるため、尊厳を損なう表現は避け、評価は根拠となる事実と区別して記します。
・自分の覚書として思ったとおりに書く:記録は組織の公的な資料で、事実と推測の区別が必要です。
・すぐに破棄:組織の規程や法令に従って一定期間保存します。

覚え方のポイント
記録の原則=「事実と解釈を分ける」「本人が読む前提で書く」「適切に保管する」。
問74-8

勤務して2年目のC精神保健福祉士は、職場の先輩であるB精神保健福祉士からスーパービジョンを受けることになった。スーパービジョンにおけるスーパーバイザーとスーパーバイジーの関係として、正しいものはどれか。

  • ①スーパーバイザーが、スーパーバイジーのクライエントを直接担当する関係
  • ②スーパーバイジーが、スーパーバイザーの業務の一部を代わりに担当する関係
  • ③スーパーバイザーが、スーパーバイジーの援助の振り返りと成長を支える関係
  • ④スーパーバイザーが、スーパーバイジーの勤務成績を評価して処遇を決める関係
答えと解説を見る
正解 ③スーパーバイザーが、スーパーバイジーの援助の振り返りと成長を支える関係
解説
スーパービジョンでは、スーパーバイザー(指導・助言する側、多くは経験のある実践者)が、スーパーバイジー(指導・助言を受ける側の援助者)の援助を一緒に振り返り、知識や技術、価値の習得と専門職としての成長を支えます。
スーパービジョンの関係は、援助者とクライエントの援助関係と並行して、援助の質を保つ役割を果たします。

他の選択肢が誤りの理由
・バイジーがバイザーの業務の一部を代わりに担当:業務の分担であって、スーパービジョンの関係ではありません。
・バイザーがクライエントを直接担当:スーパーバイザーは原則として援助者を支える立場です。
・勤務成績を評価して処遇を決める:人事評価であり、スーパービジョンの管理的機能(業務が適切に行われるよう点検・調整すること)とは異なります。

覚え方のポイント
スーパーバイザー=支える人、スーパーバイジー=支えられる援助者。
問84-8

B精神保健福祉士の所属する相談支援事業所で、支援が行き詰まっているAさんの事例について、事例検討を行うことになった。事例検討(ケースカンファレンス)の進め方として、最も適切なものはどれか。

  • ①事例提供者の支援の誤りを明らかにすることを目的とし、改善すべき点を一覧にまとめる
  • ②事例提供者を責めることなく、参加者が多様な視点を出し合い、支援の方向を検討する
  • ③限られた時間で結論を出すため、司会者が支援の方針を先に示し、参加者はそれを補う
  • ④クライエントの理解を深めるため、資料には本人の氏名や住所も載せて参加者に配布する
答えと解説を見る
正解 ②事例提供者を責めることなく、参加者が多様な視点を出し合い、支援の方向を検討する
解説
事例検討は、一つの事例について、参加者が多様な視点から意見を出し合い、クライエントの理解を深め、支援の方向や方法を検討する場です。事例提供者が安心して事例を出せるよう、提供者を責めるのではなく、共に考える雰囲気が大切です。
資料は、匿名化するなど個人が特定されないよう配慮し、終了後に回収するなど、個人情報の取扱いに十分注意します。

他の選択肢が誤りの理由
・誤りを明らかにすることが目的:提供者が萎縮し、率直な検討ができなくなります。
・司会者が方針を先に示す:多様な視点を出し合うことが事例検討の意義で、結論ありきの進め方では検討が深まりません。
・氏名や住所も載せて配布:資料は匿名化し、個人が特定されないよう配慮します。

覚え方のポイント
事例検討=「提供者を責めない」「多様な視点」「個人情報の保護(匿名化・回収)」。
問94-8

精神科病院に勤務して1年目のA精神保健福祉士は、担当するクライエントの家族から強い口調で責められ、その後、家族からの電話に出るのが怖くなった。スーパーバイザーのB精神保健福祉士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①A精神保健福祉士のつらさを受け止めたうえで、家族とのやりとりを一緒に振り返り、今後の対応を考える
  • ②家族への対応の技術を身に付けることが先決と考え、家族対応の外部の研修に参加するよう指示する
  • ③A精神保健福祉士の負担を減らすため、しばらくは家族からの電話をすべて他の職員が受けることにしておく
  • ④家族の言い分に問題があると考え、スーパーバイザーのB精神保健福祉士から家族に抗議の連絡を入れる
答えと解説を見る
正解 ①A精神保健福祉士のつらさを受け止めたうえで、家族とのやりとりを一緒に振り返り、今後の対応を考える
解説
スーパービジョンには、管理的機能、教育的機能、支持的機能があります。経験の浅い援助者が困難な場面で不安を抱えたときは、まずそのつらさを受け止め(支持的機能)、家族とのやりとりを一緒に振り返って、家族の怒りの背景や対応の方法を考え(教育的機能)、必要に応じて担当の体制を調整します(管理的機能)。

他の選択肢が誤りの理由
・研修への参加を指示する:学ぶ機会は大切ですが、まずつらさを受け止め(支持的機能)、実際のやりとりを一緒に振り返ることが求められます。
・電話をすべて他の職員が受ける:一時的な体制の調整は考えられますが、それだけでは不安が残り、振り返りを通じた成長の支援になりません。
・家族に抗議の連絡を入れる:家族の怒りの背景を理解しようとせず、家族との関係を悪化させるおそれがあります。

覚え方のポイント
スーパービジョンの順番=「受け止める(支持)」→「一緒に振り返る(教育)」→「体制を整える(管理)」。
問104-8

スーパービジョンと記録について、正しいものの組合せはどれか。
a.コンサルテーションには、スーパービジョンと同じ管理的機能がある。
b.ピア・スーパービジョンは、スーパーバイザーを置かずに仲間同士で行う。
c.SOAP形式の「O」は、観察などから得られた客観的な情報である。
d.説明体は、出来事を時間の流れに沿ってそのまま記述する文体である。

  • ①c・d
  • ②a・d
  • ③a・b
  • ④b・c
答えと解説を見る
正解 ④b・c
解説
b:ピア・スーパービジョンは、スーパーバイザーを置かず、同じ立場の援助者同士で行う形態です。
c:SOAP形式の「O(Objective)」は、観察や検査などから得られた客観的な情報です。

他の記述が誤りの理由
a:コンサルテーションは、異なる分野の専門家から助言を受けるもので、管理的機能は持ちません。
d:出来事を時間の流れに沿って記述するのは叙述体です。説明体は、援助者の解釈や考察を加える文体です。

覚え方のポイント
スーパービジョン(管理あり)とコンサルテーション(管理なし)、叙述体・要約体・説明体の違いを押さえます。

精神保健福祉士の対策問題(全810問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。厚生労働省・公益財団法人社会福祉振興・試験センターとは一切関係がなく、これらの機関の公認・認定を受けた教材ではありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】