2026年10月版・6-3

心理学:心の仕組み(知覚・学習・記憶・動機づけ)の一問一答

精神保健福祉士国家試験「共通:医学概論・心理学・社会学」から、心理学:心の仕組み(知覚・学習・記憶・動機づけ)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問16-3

パヴロフ(Pavlov, I.)の犬の実験で示された学習の仕組みはどれか。

  • ①オペラント条件づけ
  • ②古典的条件づけ
  • ③観察学習
  • ④洞察学習
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正解 ②古典的条件づけ
解説
パヴロフは、犬にベルの音を聞かせてからえさを与えることを繰り返すと、ベルの音だけで唾液が出るようになることを示しました。もともと反応を起こさない刺激(ベルの音)が、反応を起こす刺激(えさ)と繰り返し対にされることで、同じ反応を起こすようになる学習を古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)といいます。

他の選択肢が誤りの理由
・オペラント条件づけ:スキナー(Skinner, B.)が示した、自発的な行動の後に報酬や罰が与えられることで、その行動の頻度が変わる学習です。
・観察学習:バンデューラが示した、他者の行動を観察することによる学習(モデリング)です。
・洞察学習:ケーラー(Köhler, W.)がチンパンジーの実験で示した、問題の全体を見通してひらめきによって解決する学習です。

覚え方のポイント
パヴロフ=古典的(ベルと唾液)、スキナー=オペラント(レバーとえさ)、バンデューラ=観察(モデリング)、ケーラー=洞察。
問26-3

オペラント条件づけにおける「正の強化」の例として、正しいものはどれか。

  • ①部屋を片付けたらほめられたので、その後も片付けをするようになった
  • ②部屋を片付けたら叱られなくなったので、その後も片付けをするようになった
  • ③部屋を散らかしたら叱られたので、その後は散らかさなくなった
  • ④部屋を散らかしたらおやつをもらえなくなり、その後は散らかさなくなった
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正解 ①部屋を片付けたらほめられたので、その後も片付けをするようになった
解説
オペラント条件づけでは、行動の後に何かが「加わる(正)」か「取り除かれる(負)」か、その結果、行動が「増える(強化)」か「減る(弱化・罰)」かで整理します。
正の強化:好ましいもの(ほめ言葉)が加わり、行動が増える。
負の強化:嫌なもの(叱責)が取り除かれ、行動が増える。
正の罰(正の弱化):嫌なもの(叱責)が加わり、行動が減る。
負の罰(負の弱化):好ましいもの(おやつ)が取り除かれ、行動が減る。

他の選択肢が誤りの理由
・叱られなくなって片付けが増えた:負の強化です。
・叱られて散らかさなくなった:正の罰です。
・おやつがもらえなくなって散らかさなくなった:負の罰です。

覚え方のポイント
「正=足す、負=引く」「強化=増える、罰=減る」。SSTの正のフィードバックは正の強化の応用です。
問36-3

ミラー(Miller, G.)が示した、短期記憶で一度に保持できる情報の量(容量)として、正しいものはどれか。

  • ①無制限
  • ②2±1程度
  • ③20±5程度
  • ④7±2程度
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正解 ④7±2程度
解説
ミラーは、人が短期記憶で一度に保持できる情報のまとまり(チャンク)の数は、おおむね7±2程度であると示しました(マジカルナンバー7±2)。その後の研究では、4±1程度とする考え方も示されています。
短期記憶の保持時間は数十秒程度とされ、繰り返し唱える(リハーサル)ことなどで長期記憶に移ります。

他の選択肢が誤りの理由
・2±1程度、20±5程度:ミラーが示した容量ではありません。
・無制限:容量に限りがないとされるのは長期記憶です。

覚え方のポイント
短期記憶=「容量は7±2(マジカルナンバー)」「数十秒」。長期記憶=容量はほぼ無制限。
問46-3

マズロー(Maslow, A.)の欲求階層説で、最も上位に位置づけられる欲求はどれか。

  • ①所属と愛情の欲求
  • ②承認の欲求
  • ③自己実現の欲求
  • ④安全の欲求
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正解 ③自己実現の欲求
解説
マズローは、人間の欲求を、下から順に、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛情の欲求、承認(自尊)の欲求、自己実現の欲求の5段階の階層で示しました。下位の欲求がある程度満たされると、より上位の欲求が現れるとされます。
最上位の自己実現の欲求は、自分の可能性を最大限に発揮し、なりうる自分になろうとする欲求です。

他の選択肢が誤りの理由
・承認の欲求:4番目の段階です。
・所属と愛情の欲求:3番目の段階です。
・安全の欲求:2番目の段階です。

覚え方のポイント
下から「生理→安全→所属と愛情→承認→自己実現」。下の4つを欠乏欲求、自己実現を成長欲求と呼びます。
問56-3

もともと楽しんで行っていた活動に、外から報酬を与えるようになると、かえって内発的な意欲が下がってしまう現象を何というか。

  • ①ハロー効果
  • ②ピグマリオン効果
  • ③アンダーマイニング効果
  • ④プラシーボ効果
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正解 ③アンダーマイニング効果
解説
アンダーマイニング効果は、デシ(Deci, E.)らの研究で示された現象で、本人が興味や楽しさから自発的に行っていた活動(内発的動機づけ)に、金銭などの外的な報酬を与えると、報酬のために行っているという感覚が強まり、報酬がなくなると意欲が下がってしまうことをいいます。

他の選択肢が誤りの理由
・ピグマリオン効果:教師などの期待によって、相手の成績や行動が向上する現象です。
・ハロー効果:目立つ特徴に引きずられて、ほかの面まで高く(又は低く)評価してしまう現象です。
・プラシーボ効果:有効成分のない偽薬でも、効くと思うことで症状が改善する現象です。

覚え方のポイント
アンダーマイニング=「外からのご褒美が、内からのやる気を損なう」。
問66-3

セリグマン(Seligman, M.)が示した「学習性無力感」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①成功体験を繰り返すことによって、困難な課題にも挑戦する意欲が高まっていく
  • ②自分の行動では結果を変えられない経験が続き、状況を変えようとしなくなる
  • ③他者の行動を観察することで、自分も同じ行動ができるようになっていく
  • ④ひらめきによって問題の全体を見通し、解決の方法を一度に見つけ出す
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正解 ②自分の行動では結果を変えられない経験が続き、状況を変えようとしなくなる
解説
学習性無力感は、セリグマンが犬の実験などで示したもので、自分が何をしても嫌な状況から逃れられない(結果をコントロールできない)経験を繰り返すと、状況を変えられる場面になっても、逃れようとする行動をとらなくなる現象です。
うつ病のモデルの一つとされ、長期の入院や施設での生活、虐待の環境などで、本人が無力感を学習してしまうことへの理解にもつながります。

他の選択肢が誤りの理由
・成功体験で意欲が高まる:自己効力感(バンデューラ)に近い説明です。
・観察して同じ行動ができる:観察学習(モデリング)の説明です。
・ひらめきで解決:洞察学習の説明です。

覚え方のポイント
学習性無力感=「どうせ何をしても無駄」を学んでしまうこと。エンパワメントはその逆の過程です。
問76-3

自分の考えと行動が矛盾しているときに生じる不快な状態を解消しようとして、考えや行動を変えることを説明した理論はどれか。

  • ①認知的不協和理論
  • ②欲求階層説
  • ③認知発達理論
  • ④ストレス理論
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正解 ①認知的不協和理論
解説
フェスティンガー(Festinger, L.)の認知的不協和理論は、人は自分の中にある2つの認知(考え、信念、行動の認識など)が矛盾していると不快な緊張(不協和)を感じ、それを解消するために、考えを変えたり、行動を変えたり、新しい理由を加えたりするというものです。
例えば、喫煙者が「たばこは体に悪い」と知りながら吸い続けているとき、「自分は大丈夫」と考えて不協和を減らそうとすることがあります。

他の選択肢が誤りの理由
・マズローの欲求階層説:欲求を5段階で示した理論です。
・ピアジェの認知発達理論:子どもの思考の発達を段階で示した理論です。
・ラザルスのストレス理論:認知的評価とコーピングを重視したストレスの理論です。

覚え方のポイント
認知的不協和=「矛盾の居心地の悪さを、考えか行動を変えて解消する」。
問86-3

アッシュ(Asch, S.)の線分の長さを判断させる実験で示された現象として、正しいものはどれか。

  • ①人は他者の行動の原因を、置かれた状況よりも本人の性格に求めがちである
  • ②権威のある人から命じられると、他者に強い苦痛を与える行為にも従ってしまう人がいる
  • ③集団で作業をすると、一人で作業するときより一人当たりの努力の量が減る
  • ④周りの多くの人が誤った答えを言うと、それに合わせて誤った答えをする人がいる
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正解 ④周りの多くの人が誤った答えを言うと、それに合わせて誤った答えをする人がいる
解説
アッシュは、明らかに正解の分かる線分の長さの判断課題で、実験の協力者(サクラ)が全員そろって誤った答えを言うと、本当の参加者の中にも、それに合わせて誤った答えをする人が一定の割合でいることを示しました。集団の多数派の意見に合わせて行動を変える「同調」の現象です。

他の選択肢が誤りの理由
・権威に命じられて苦痛を与える行為に従う:ミルグラム(Milgram, S.)の服従の実験です。
・集団での作業で努力が減る:社会的手抜き(リンゲルマン効果)です。
・行動の原因を性格に求めがち:基本的な帰属の誤りです。

覚え方のポイント
アッシュ=同調(線分)、ミルグラム=服従(電気ショック)。
問96-3

ミュラー・リヤー錯視の説明として、正しいものはどれか。

  • ①暗い所から明るい所に出ると、しばらくの間まぶしくて見えにくくなる
  • ②同じ大きさの円でも、周りを囲む円の大きさによって大きさが違って見える
  • ③静止した図形なのに、見ているうちに図と地が入れ替わって見える
  • ④同じ長さの線分でも、両端の矢羽の向きによって長さが違って見える
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正解 ④同じ長さの線分でも、両端の矢羽の向きによって長さが違って見える
解説
ミュラー・リヤー錯視は、同じ長さの2本の線分の両端に、内向きの矢羽と外向きの矢羽をつけると、外向きの矢羽をつけた線分のほうが長く見える錯視です。知覚は、物理的な刺激をそのまま写し取るのではなく、周りの文脈によって影響を受けることを示しています。

他の選択肢が誤りの理由
・周りの円で大きさが違って見える:エビングハウス錯視の説明です。
・図と地が入れ替わる:ルビンの壺などの図地反転図形の説明です。
・明るい所でまぶしい:明順応の説明です。

覚え方のポイント
ミュラー・リヤー=矢羽と線分の長さ、エビングハウス=円の大きさ、ルビンの壺=図と地。
問106-3

学習と動機づけについて、正しいものの組合せはどれか。
a.マズローの欲求階層説の最上位は、承認の欲求である。
b.オペラント条件づけは、スキナーによって研究された。
c.アンダーマイニング効果は、外的報酬によって内発的動機づけが高まる現象である。
d.学習性無力感は、セリグマンが示した。

  • ①a・b
  • ②a・c
  • ③b・d
  • ④c・d
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正解 ③b・d
解説
b:オペラント条件づけは、スキナーがレバーを押すとえさが出る装置(スキナー箱)などを使って研究しました。
d:学習性無力感は、セリグマンが示した現象です。

他の記述が誤りの理由
a:マズローの欲求階層説の最上位は自己実現の欲求です。
c:アンダーマイニング効果は、外的報酬によって内発的動機づけが低下する現象です。

覚え方のポイント
人物と理論のセット=パヴロフ(古典的)、スキナー(オペラント)、セリグマン(学習性無力感)、マズロー(自己実現が頂点)、デシ(アンダーマイニング)。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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