ベッカー(Becker, H.)のラベリング理論の考え方として、正しいものはどれか。
- ①社会の規範が弱まり、人々の欲求を抑えられなくなることで、逸脱が増えていくとされる
- ②逸脱は生まれつきの身体的な特徴によって決まり、社会の反応とは関係がないとされる
- ③逸脱は行為そのものの性質ではなく、周囲が逸脱者というラベルを貼ることで生まれる
- ④逸脱した人との接触を通じて、逸脱の行動や価値観が学習されることで起こるとされる
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ラベリング理論は、ベッカーらが示したもので、逸脱は行為そのものに備わった性質ではなく、社会の側がある行為や人に「逸脱」というラベルを貼ることによってつくり出されると考えます。ラベルを貼られた人は、自分を逸脱者とみなすようになり、さらに逸脱を重ねていくことがある(二次的逸脱)とされます。
精神障害に対するスティグマや、レッテル貼りが本人に与える影響を考えるうえでも重要な理論です。
他の選択肢が誤りの理由
・生まれつきの身体的な特徴で決まる:ロンブローゾ(Lombroso, C.)の生来性犯罪者説に近い考え方です。
・規範が弱まり欲求を抑えられない:デュルケム(Durkheim, É.)のアノミーの考え方です。
・接触を通じて学習される:サザーランド(Sutherland, E.)の分化的接触理論です。
覚え方のポイント
ベッカー=ラベリング(貼られたラベルが逸脱をつくる)。