2026年版・7-3

線形代数・微分と評価指標の計算の一問一答

G検定(ジェネラリスト検定)「AIに必要な数理・統計知識」から、線形代数・微分と評価指標の計算に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は多肢選択式で、問い方は問題ごとに異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問17-3

2行3列の行列Aと、3行4列の行列Bの積ABとして得られる行列の大きさとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①3行3列
  • ②4行2列
  • ③2行4列
  • ④2行3列
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正解 ③2行4列
解説
行列の積ABは、Aの列の数とBの行の数が等しいときにだけ計算できます。本問ではAの列の数が3、Bの行の数が3で等しいので、積を計算できます。積として得られる行列の大きさは「Aの行の数 × Bの列の数」になるので、2行4列です。ニューラルネットワークでは、入力と重みの計算を行列の積で一度に行うため、行列の大きさの関係を理解しておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
・3行3列:Aの列の数とBの行の数(どちらも3)を組み合わせたもので、積の大きさではありません。
・4行2列:BAの順で考えた場合のような大きさですが、本問はABであり、またBAはBの列の数4とAの行の数2が異なるため計算できません。
・2行3列:Aの大きさのままで、積の大きさではありません。

覚え方のポイント
「(m×n) × (n×p) = (m×p)」。内側の数字(n)がそろっていれば計算でき、外側の数字(mとp)が結果の大きさになる、と覚えましょう。
問27-3

行列 [[1, 2], [3, 4]] と、縦ベクトル [5, 6] の積として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①[5, 12, 15, 24]
  • ②[23, 34]
  • ③[39, 17]
  • ④[17, 39]
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正解 ④[17, 39]
解説
行列と縦ベクトルの積は、行列の各行とベクトルの内積を計算して求めます。
1行目:1 × 5 + 2 × 6 = 5 + 12 = 17
2行目:3 × 5 + 4 × 6 = 15 + 24 = 39
したがって、積は [17, 39] となります。ニューラルネットワークの1つの層の計算は、このような「重みの行列 × 入力のベクトル(+バイアス)」の形で表されます。

他の選択肢が不適切な理由
・[5, 12, 15, 24]:各要素を掛けただけで、足し合わせていません。
・[23, 34]:行列の列とベクトルの内積(1×5+3×6、2×5+4×6)を計算してしまった値です。行列の「行」とベクトルの内積をとる必要があります。
・[39, 17]:2つの要素の並びが逆です。積の最初の要素は行列の1行目から、次の要素は2行目から計算します。

覚え方のポイント
「行列×ベクトル=各行とベクトルの内積を並べたもの」。「行」を使う点を間違えないようにしましょう。
問37-3

2次元の平面上の2点 (1, 2) と (4, 6) の間のユークリッド距離として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①5
  • ②7
  • ③25
  • ④3.5
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正解 ①5
解説
ユークリッド距離は、2点間の直線距離で、各座標の差を2乗して足し合わせ、その平方根をとって求めます。
x座標の差:4 − 1 = 3、y座標の差:6 − 2 = 4
距離 = √(3² + 4²)= √(9 + 16)= √25 = 5
ユークリッド距離は、k近傍法やk-means法などで、データどうしの近さを測るために使われます。

他の選択肢が不適切な理由
・7:座標の差の絶対値を足し合わせた値(3+4)で、「マンハッタン距離」と呼ばれる別の距離です。
・25:座標の差の2乗の和で、平方根をとっていません。
・3.5:座標の差の平均で、距離ではありません。

覚え方のポイント
「ユークリッド距離=三平方の定理で求める直線距離」「マンハッタン距離=碁盤の目の道を進むときの距離(差の絶対値の和)」。どちらもよく使われる距離の測り方です。
問47-3

2つのベクトル a = (1, 0) と b = (1, 1) のコサイン類似度として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①1
  • ②約0.71
  • ③0
  • ④約1.41
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正解 ②約0.71
解説
コサイン類似度は、2つのベクトルの向きがどれだけ近いかを表す指標で、内積を、それぞれのベクトルの長さ(ノルム)の積で割って求めます。
内積:1 × 1 + 0 × 1 = 1
長さ:|a| = 1、|b| = √(1² + 1²)= √2
コサイン類似度 = 1 ÷(1 × √2)= 1/√2 ≒ 0.71
2つのベクトルは45度の角度をなしており、cos45° ≒ 0.71 と一致します。

他の選択肢が不適切な理由
・1:2つのベクトルがまったく同じ向きのときの値です。
・0:2つのベクトルが直交している(90度)ときの値です。
・約1.41:√2の値で、ベクトルbの長さです。コサイン類似度は−1から1の範囲をとるため、1を超えることはありません。

覚え方のポイント
「コサイン類似度=向きの近さ(長さは無関係)」「1=同じ向き、0=直交、−1=逆向き」。文章や単語の意味の近さを測るのに広く使われます。
問57-3

関数 f(x, y) = x²y + 3y を x について偏微分した結果として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①x² + 3
  • ②2xy + 3
  • ③2xy
  • ④2x
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正解 ③2xy
解説
偏微分は、複数の変数を持つ関数について、注目する1つの変数以外を定数とみなして微分することです。xについて偏微分するときは、yを定数として扱います。
x²y をxで微分すると、yは定数なので 2x × y = 2xy
3y はxを含まないので、xで微分すると 0
したがって、∂f/∂x = 2xy となります。ニューラルネットワークの学習では、多数の重みそれぞれについて誤差関数を偏微分し、その値(勾配)を使って重みを更新します。

他の選択肢が不適切な理由
・x² + 3:yについて偏微分した結果(∂f/∂y)です。
・2xy + 3:3yをxで微分すると0になることを見落とし、3を残してしまっています。
・2x:x²yのyを掛け忘れた値です。yは定数として残ります。

覚え方のポイント
「偏微分=ほかの変数は定数として止めて微分する」。各変数についての偏微分を並べたものが「勾配(勾配ベクトル)」です。
問67-3

シグモイド関数 σ(x) の微分は σ(x)(1 − σ(x)) で表される。x = 0 のときの微分の値として、最も適切なものを1つ選びなさい。ただし、σ(0) = 0.5 である。

  • ①0.5
  • ②1
  • ③0
  • ④0.25
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正解 ④0.25
解説
シグモイド関数の微分は σ(x)(1 − σ(x)) で表されます。x = 0 のとき σ(0) = 0.5 なので、
0.5 ×(1 − 0.5)= 0.5 × 0.5 = 0.25
となります。この0.25が、シグモイド関数の微分の最大値です。xが0から離れるほど、微分の値は0に近づいていきます。中間層でシグモイド関数を使うと、誤差逆伝播で0.25以下の値が何度も掛け合わされるため、勾配消失が起こりやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・0.5:σ(0)の値そのもので、微分の値ではありません。
・1:tanhの微分の最大値や、ReLUの正の範囲での微分の値です。
・0:xの絶対値が非常に大きいときに、シグモイド関数の微分が近づいていく値です。

覚え方のポイント
「シグモイド関数の微分の最大値=0.25(x=0のとき)」。勾配消失問題の理由を、この数値で説明できるようにしておきましょう。
問77-3

誤差関数 f(w) = w² を、勾配降下法で最小化する。現在の w = 3、学習率 = 0.1 のとき、1回更新した後の w の値として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①2.4
  • ②2.7
  • ③3.6
  • ④2.9
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正解 ①2.4
解説
勾配降下法では、「新しいw = 現在のw − 学習率 × 勾配」の式でパラメータを更新します。
f(w) = w² の勾配(微分)は 2w なので、w = 3 のときの勾配は 2 × 3 = 6 です。
新しいw = 3 − 0.1 × 6 = 3 − 0.6 = 2.4
f(w) = w² は w = 0 で最小になるため、w が 3 から 2.4 へと、最小の点に近づいていることが分かります。

他の選択肢が不適切な理由
・2.7:勾配を 2w ではなく w(=3)として計算した値です(3 − 0.1 × 3)。
・3.6:勾配の方向に進んでしまった値です(3 + 0.6)。誤差を小さくするには、勾配と逆の方向に進みます。
・2.9:学習率をそのまま引いた値(3 − 0.1)で、勾配を掛けていません。

覚え方のポイント
「w ← w − 学習率 × 勾配」。マイナスの符号が「勾配と逆方向に進む(下り坂を下る)」ことを表しています。
問87-3

2クラス分類の予測結果が、真陽性40件、偽陽性10件、偽陰性20件、真陰性30件であった。このモデルの再現率(Recall)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①0.8
  • ②約0.67
  • ③0.7
  • ④0.4
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正解 ②約0.67
解説
再現率は、実際に陽性であるもののうち、モデルが正しく陽性と予測できた割合で、次の式で求めます。
再現率 = 真陽性 ÷(真陽性 + 偽陰性)= 40 ÷(40 + 20)= 40 ÷ 60 ≒ 0.67
実際に陽性だったのは、正しく陽性と予測できた40件と、陰性と誤って予測してしまった(見逃した)20件の合計60件です。

他の選択肢が不適切な理由
・0.8:適合率(Precision)の値です。適合率 = 真陽性 ÷(真陽性 + 偽陽性)= 40 ÷ 50 = 0.8。
・0.7:正解率(Accuracy)の値です。正解率 =(真陽性 + 真陰性)÷ 全体 = 70 ÷ 100 = 0.7。
・0.4:真陽性の件数を全体の件数で割った値(40 ÷ 100)で、再現率ではありません。

覚え方のポイント
「再現率=TP÷(TP+FN)=見逃さなかった割合」「適合率=TP÷(TP+FP)=陽性予測の当たりの割合」「正解率=(TP+TN)÷全体」。分母が何かを確認すれば、計算問題は確実に解けます。
問97-3

表と裏が同じ確率(1/2ずつ)で出る公平なコインを1回投げるときの結果の不確かさを、底を2とする対数で求めたエントロピー(情報量の期待値)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①0ビット
  • ②0.5ビット
  • ③1ビット
  • ④2ビット
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正解 ③1ビット
解説
エントロピーは、結果の予測しにくさ(不確かさ)を表す指標で、各結果の確率pについて −p × log₂p を計算し、すべて足し合わせて求めます。公平なコインでは、表と裏の確率がそれぞれ1/2なので、
−(1/2 × log₂(1/2) + 1/2 × log₂(1/2))= −(1/2 ×(−1)+ 1/2 ×(−1))= 1
となり、エントロピーは1ビットです。表か裏かの2択が完全に五分五分で、最も予測しにくい状態にあたります。

他の選択肢が不適切な理由
・0ビット:必ず表が出るコインのように、結果が確実に決まっている場合のエントロピーです。
・0.5ビット:確率の値そのものと混同した値です。
・2ビット:4つの結果が同じ確率で起こる場合(たとえばコインを2回投げる場合)のエントロピーです。

覚え方のポイント
「エントロピー=予測しにくさ」「確実な結果=0」「五分五分の2択=1ビット」。決定木の分割の基準(情報利得)や、交差エントロピー誤差の土台となる考え方です。
問107-3

回帰モデルの3件のデータについて、予測値と正解値の差(誤差)がそれぞれ 1、−2、3 であった。このときの平均二乗誤差(MSE)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①2
  • ②約2.16
  • ③約0.67
  • ④約4.67
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正解 ④約4.67
解説
平均二乗誤差(MSE)は、各データの誤差を2乗して平均した値です。
誤差の2乗:1² = 1、(−2)² = 4、3² = 9
合計:1 + 4 + 9 = 14
MSE = 14 ÷ 3 ≒ 4.67
となります。

他の選択肢が不適切な理由
・2:誤差の絶対値の平均で、平均絶対誤差(MAE)の値です((1+2+3)÷3=2)。
・約2.16:MSEの平方根で、二乗平均平方根誤差(RMSE)の値です(√4.67≒2.16)。
・約0.67:誤差をそのまま平均した値((1−2+3)÷3)です。プラスとマイナスの誤差が打ち消し合ってしまうため、誤差の大きさの指標としては使えません。

覚え方のポイント
同じ誤差のデータから「MSE(2乗の平均)」「RMSE(その平方根)」「MAE(絶対値の平均)」を計算し分けられるようにしておきましょう。誤差を2乗や絶対値にするのは、プラスとマイナスが打ち消し合わないようにするためです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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