2026年版・1-4

からだのしくみとバイタルサインの基本の一問一答

介護福祉士国家試験「最初に覚える土台知識」から、からだのしくみとバイタルサインの基本に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問11-4

心臓のはたらきについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①右心室から全身へ血液を送り出す
  • ②左心室から全身へ血液を送り出す
  • ③左心房から肺へ血液を送り出す
  • ④右心房から全身へ血液を送り出す
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正解 ②左心室から全身へ血液を送り出す
解説
心臓は4つの部屋(右心房・右心室・左心房・左心室)に分かれています。全身から戻った血液は右心房から右心室に入り、右心室から肺へ送られて酸素を受け取ります。酸素を多く含んだ血液は左心房から左心室へ入り、左心室が大動脈を通して全身へ送り出します。
全身へ血液を押し出す左心室は、いちばん強い力が必要なため、壁(心筋)が最も厚くなっています。

他の選択肢が不適切な理由
「右心室から全身へ血液を送り出す」は、右心室が血液を送り出す先は全身ではなく肺です。右心室から肺動脈を通って肺へ送られ、そこで二酸化炭素を出して酸素を受け取ります。
「左心房から肺へ血液を送り出す」は、左心房は肺から戻ってきた血液を受け取る部屋で、肺へ送り出す部屋ではありません。肺へ血液を送り出すのは右心室です。
「右心房から全身へ血液を送り出す」は、右心房は全身から戻ってきた血液を受け取る部屋です。全身へ送り出すはたらきはなく、受け取った血液は右心室へ送られます。

試験の罠
「右は肺へ、左は全身へ」「心房は受け取る、心室は送り出す」と2つの対で覚えると混乱しません。肺から心臓へ戻る肺静脈には酸素の多い動脈血が流れる、という逆転も出題されやすい点です。
問21-4

肺の中で、酸素と二酸化炭素の交換(ガス交換)が行われる場所として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①肺胞
  • ②気管支
  • ③咽頭
  • ④胸膜
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正解 ①肺胞
解説
吸い込んだ空気は、鼻や口から咽頭・喉頭・気管・気管支を通り、最後に肺胞という小さな袋に届きます。肺胞のまわりは毛細血管が網の目のように取り囲んでおり、ここで空気中の酸素が血液に取り込まれ、血液中の二酸化炭素が空気中へ出されます。
高齢者は肺胞の弾力が低下しやすく、ガス交換の効率が落ちるため、息切れや低酸素に気づくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「気管支」は、空気を肺胞まで運ぶ通り道です。枝分かれしながら肺の奥へ空気を届けますが、ガス交換そのものは行いません。
「咽頭」は、鼻・口の奥にあり、空気と食べ物の両方が通る場所です。ここで空気と食べ物の通り道が分かれるため、誤嚥とも関係の深い部位ですが、ガス交換の場ではありません。
「胸膜」は、肺の表面と胸の内側をおおう膜で、呼吸に合わせて肺がなめらかに動けるようにしています。ガス交換は行いません。

試験の罠
空気の通り道(気道)は「鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺胞」の順です。ガス交換は最後の肺胞だけで起こる点と、咽頭が食べ物との共通の通路である点がよく問われます。
問31-4

消化と吸収について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①胃液はアルカリ性の消化液である
  • ②胆汁は膵臓でつくられて分泌される
  • ③栄養素の大部分は小腸で吸収される
  • ④栄養素の大部分は大腸で吸収される
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正解 ③栄養素の大部分は小腸で吸収される
解説
食べ物は口で細かくかみ砕かれ、胃で胃液と混ぜられてかゆ状になり、小腸へ送られます。小腸の内側には絨毛という細かいひだが無数にあり、表面積がとても大きいため、糖質・たんぱく質・脂質などの栄養素の大部分はここで吸収されます。
大腸は、小腸で吸収しきれなかった水分を吸収して便をつくる場所です。

他の選択肢が不適切な理由
「胃液はアルカリ性の消化液である」は、胃液は塩酸を含む強い酸性の消化液です。強い酸で食べ物と一緒に入った細菌を殺し、たんぱく質の消化を助けます。アルカリ性なのは膵液などです。
「胆汁は膵臓でつくられて分泌される」は、胆汁は肝臓でつくられ、胆のうにたくわえられてから十二指腸へ出されます。膵臓がつくるのは膵液とインスリンなどのホルモンです。
「栄養素の大部分は大腸で吸収される」は、大腸で主に吸収されるのは水分です。栄養素の大部分は、その手前の小腸で吸収されます。

試験の罠
「胆汁は肝臓でつくり胆のうにためる」「膵臓は膵液とインスリン」の区別がよく問われます。胃は酸性、腸の消化液はアルカリ性寄りという対比もあわせて覚えましょう。
問41-4

腎臓のはたらきとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①胆汁をつくって脂肪の消化を助ける
  • ②インスリンを分泌して血糖を下げる
  • ③尿を一時的にためておく
  • ④血液をろ過して尿をつくる
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正解 ④血液をろ過して尿をつくる
解説
腎臓は腰の高さの背中側に左右1つずつある臓器で、流れてくる血液をろ過し、体に不要な老廃物や余分な水分・塩分を尿として体外へ出します。あわせて、体の水分量や電解質のバランス、血圧の調整にも関わっています。
腎臓のはたらきが低下すると、老廃物がたまったり、むくみが出たりするため、食事や水分に制限がかかることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
「胆汁をつくって脂肪の消化を助ける」は、胆汁をつくるのは肝臓です。胆汁は胆のうにたくわえられ、脂肪の消化・吸収を助けます。
「インスリンを分泌して血糖を下げる」は、インスリンを分泌するのは膵臓(膵臓のランゲルハンス島)です。インスリンが不足したり効きにくくなったりすると糖尿病になります。
「尿を一時的にためておく」は、尿を一時的にためておくのは膀胱です。腎臓でつくられた尿は、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から体外へ出されます。

試験の罠
尿の流れは「腎臓(つくる)→尿管(運ぶ)→膀胱(ためる)→尿道(出す)」です。どの器官が何をするかを入れ替えた選択肢が定番なので、はたらきの動詞で区別して覚えましょう。
問51-4

呼吸や心臓の拍動など、生命を維持するはたらきの中枢がある部位として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①大脳
  • ②脳幹
  • ③小脳
  • ④脊髄
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正解 ②脳幹
解説
脳幹は、大脳と脊髄の間にある部分(中脳・橋・延髄)の総称です。呼吸、心臓の拍動、血圧、飲み込み(嚥下)など、意識しなくても自動的に続く、生きるために欠かせないはたらきの中枢があります。
脳幹が大きく損なわれると自力で呼吸を続けることが難しくなるため、「生命の中枢」とも呼ばれます。

他の選択肢が不適切な理由
「大脳」は、考える、記憶する、言葉を話す・理解する、体を意識して動かすといった高度なはたらきを担う部位です。生命維持の自動的なはたらきの中枢ではありません。
「小脳」は、体のバランスを保ち、運動をなめらかに調整するはたらきを担います。小脳が障害されると、ふらつきや動作のぎこちなさが出ます。
「脊髄」は、脳と体の各部をつなぐ神経の通り道で、反射の中枢にもなります。呼吸や心拍を調節する中枢そのものは脳幹にあります。

試験の罠
なお、体温の調節の中枢は、脳幹ではなく間脳の視床下部にあります。「大脳=考える・動かす」「小脳=バランス」「脳幹=生命維持」の3つを対で覚えます。脳幹のうち延髄に呼吸・循環の中枢がある、という形でも問われます。脳幹の障害では、意識や呼吸に重い影響が出やすいことも覚えておきましょう。
問61-4

骨・関節・筋肉について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①血液の成分は主に筋肉でつくられる
  • ②骨格筋は自分の意思では動かせない
  • ③関節は骨と筋肉をつなぐ部分である
  • ④骨は体を支え、カルシウムを蓄える
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正解 ④骨は体を支え、カルシウムを蓄える
解説
骨には、体を支える、脳や内臓を守る、筋肉と協力して体を動かす、カルシウムなどのミネラルを蓄える、骨の内部の骨髄で血液をつくる、といったはたらきがあります。
高齢になると骨のカルシウム量が減って骨がもろくなる骨粗鬆症が起こりやすく、軽く転んだだけでも骨折しやすくなるため、転倒予防が重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「骨格筋は自分の意思では動かせない」は、骨格筋は、手足を曲げ伸ばしするときのように、自分の意思で動かせる筋肉(随意筋)です。自分の意思で動かせないのは、心臓の筋肉や胃腸の筋肉(不随意筋)です。
「関節は骨と筋肉をつなぐ部分である」は、関節は骨と骨がつながる部分です。骨と筋肉をつないでいるのは腱で、筋肉が縮むと腱を通して骨が引っぱられ、関節が曲がります。
「血液の成分は主に筋肉でつくられる」は、血液の成分(赤血球・白血球・血小板)は、主に骨の内部にある骨髄でつくられます。筋肉で血液はつくられません。

試験の罠
「関節=骨と骨」「腱=筋肉と骨」「靱帯=骨と骨を結び関節を安定させる」の区別が問われます。骨髄で血液をつくる点も、骨のはたらきとして覚えておきましょう。
問71-4

成人の安静時のバイタルサインのおおよその目安として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①呼吸は1分間に25〜30回程度
  • ②腋窩温は37.5〜38.5℃程度
  • ③脈拍は1分間に60〜100回程度
  • ④SpO2は90〜92%程度
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正解 ③脈拍は1分間に60〜100回程度
解説
バイタルサイン(生命徴候)は、体温・脈拍・呼吸・血圧などの、生きていることを示す基本的な指標です。成人の安静時の脈拍は、おおむね1分間に60〜100回程度が目安とされます。
ただし、平常時の値には個人差があるため、目安の数値と比べるだけでなく、その人のふだんの値と比べて変化がないかを見ることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「呼吸は1分間に25〜30回程度」は、成人の安静時の呼吸数は、おおむね1分間に12〜20回程度です。25〜30回は速すぎる呼吸(頻呼吸)で、発熱や呼吸器の病気などが疑われます。
「腋窩温は37.5〜38.5℃程度」は、成人の腋窩温(わきの下で測る体温)は、おおむね36〜37℃程度が平熱です。37.5℃以上は発熱と考えて様子を注意深く見ます。
「SpO2は90〜92%程度」は、SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)の正常値は、おおむね96〜99%程度です。90%前後は体に取り込む酸素が不足している状態で、すぐに医療職へ報告が必要な値です。

試験の罠
呼吸12〜20回、脈拍60〜100回、SpO2は96%以上が目安です。数値そのものより「その人のふだんの値との比較」と「おかしいと思ったらすぐ医療職へ報告」が重視されます。
問81-4

高齢者のバイタルサインの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①感染症では若い人より高熱が出やすい
  • ②収縮期血圧は加齢とともに下がりやすい
  • ③不整脈は若い人より起こりにくくなる
  • ④平熱が若い人よりも低めのことが多い
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正解 ④平熱が若い人よりも低めのことが多い
解説
高齢者は、体温を生み出す筋肉の量が減ることや、体温を調節するはたらきが低下することなどから、平熱が若い人より低めであることが多いとされます。
そのため、37℃台前半でも、その人にとっては発熱にあたる場合があります。体温の数値だけで判断せず、その人のふだんの体温と比べ、元気がない・食欲がないなどの様子もあわせて観察することが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「感染症では若い人より高熱が出やすい」は、高齢者は体の防御反応が弱くなるため、肺炎などの感染症にかかっても高熱が出にくく、症状がはっきり表れないことがあります。熱が低いからといって安心できません。
「収縮期血圧は加齢とともに下がりやすい」は、加齢とともに血管の弾力が失われて硬くなる(動脈硬化)ため、収縮期血圧(上の血圧)は上がりやすくなります。高血圧は高齢者に多い病気です。
「不整脈は若い人より起こりにくくなる」は、加齢に伴って心臓の刺激を伝える仕組みが変化し、心房細動などの不整脈はむしろ起こりやすくなります。脈拍を測るときは回数だけでなくリズムの乱れも確認します。

試験の罠
高齢者の特徴は「平熱は低め」「感染しても熱が出にくい」「血圧は高め」「不整脈が増える」です。症状が典型的に出ないため、ふだんとの違いに気づく観察が問われます。
問91-4

交感神経のはたらきが優位になったときのからだの変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①心拍数が増える
  • ②瞳孔が縮小する
  • ③消化管の運動が活発になる
  • ④気管支が収縮する
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正解 ①心拍数が増える
解説
自律神経は、自分の意思とは関係なく内臓などのはたらきを調節する神経で、交感神経と副交感神経があります。交感神経は、緊張や運動、危険に立ち向かうときに優位になり、心拍数を増やし、血圧を上げ、気管支を広げ、瞳孔を開いて、体を活動しやすい状態にします。
一方、副交感神経はくつろいでいるときに優位になり、体を休ませ、消化を進めます。

他の選択肢が不適切な理由
「瞳孔が縮小する」は、瞳孔が縮小するのは副交感神経が優位なときです。交感神経が優位になると、周りをよく見るために瞳孔は大きく開きます(散大)。
「消化管の運動が活発になる」は、消化管の運動が活発になるのは副交感神経が優位なときです。交感神経が優位になると、消化管の運動や消化液の分泌は抑えられます。
「気管支が収縮する」は、気管支が収縮するのは副交感神経のはたらきです。交感神経が優位になると、たくさん空気を取り込めるように気管支は広がります。

試験の罠
交感神経は「戦うか逃げるか」の神経、副交感神経は「休んで食べる」神経と覚えると整理できます。消化と排尿は副交感神経で進む、という点が狙われやすいところです。
問101-4

介護者が用いるボディメカニクスの原則として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①腕や手先の小さな筋肉を中心に使って介助する
  • ②利用者に近づき、互いの重心を近づけて介助する
  • ③利用者の体を上下に持ち上げるようにして動かす
  • ④腰をひねり、上半身だけで体の向きを変える
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正解 ②利用者に近づき、互いの重心を近づけて介助する
解説
ボディメカニクスは、骨や関節、筋肉の動きの特徴を生かして、少ない力で安全に介護するための技術です。介護者と利用者の体が離れていると、同じ重さでも腰や腕に大きな負担がかかります。利用者にできるだけ近づき、お互いの重心を近づけることで、小さな力で安定して動かすことができます。
介護する人の腰痛を防ぐとともに、利用者にとっても安全で安楽な介助につながります。

他の選択肢が不適切な理由
「腕や手先の小さな筋肉を中心に使って介助する」は、腕や手先の小さな筋肉だけを使うとすぐに疲れ、腰や手首を痛める原因になります。太ももやお尻、背中などの大きな筋肉を使うのが原則です。
「利用者の体を上下に持ち上げるようにして動かす」は、利用者を上下に持ち上げると、重力に逆らって大きな力が必要になり、腰への負担も大きくなります。ベッドの上などでは、持ち上げずに水平に滑らせるように動かします。
「腰をひねり、上半身だけで体の向きを変える」は、腰をひねると腰痛の原因になります。体の向きを変えるときは、足先を動かしたい方向へ向け、体全体で向きを変えます。

試験の罠
原則は「支持基底面を広く」「重心を低く」「利用者に近づく」「体を小さくまとめる」「大きな筋群を使う」「水平に動かす」「てこの原理を使う」「腰をひねらない」です。1つずつ理由とあわせて説明できるようにしましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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