訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の家事を支援するときの考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ①効率を優先し、訪問介護員が自分のやり方で手早く済ませる。
- ②利用者のできることを活かし、一緒に行って意欲を引き出す。
- ③利用者の家事のやり方は、介護職の方法に改めてもらう。
- ④同居家族の分の調理や洗濯も、あわせてまとめて引き受ける。
答えと解説を見る
家事は、その人がこれまで生活の中で担ってきた役割であり、生活の仕方や価値観が表れる営みです。家事の支援では、利用者のできることを活かし、できない部分を補いながら一緒に行うことで、生活への意欲や役割を保ち、自立した生活の継続を支えます。
訪問介護には、利用者と一緒に手助けや声かけをしながら家事を行う「自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助」という考え方があり、身体介護として位置づけられています。
他の選択肢が不適切な理由
「効率を優先し、訪問介護員が自分のやり方で手早く済ませる。」は、利用者の力を活かす機会を奪い、その人の生活の仕方も尊重していないため不適切です。
「利用者の家事のやり方は、介護職の方法に改めてもらう。」は、長年の生活習慣やこだわりを否定することになり、利用者の生活の個別性を尊重していないため不適切です。安全や衛生に問題がある場合に限り、理由を説明して一緒に工夫します。
「同居家族の分の調理や洗濯も、あわせてまとめて引き受ける。」は、介護保険の生活援助は利用者本人の日常生活に必要なものに限られ、家族のための家事は対象外とされているため不適切です。
試験の罠
家事支援は「利用者と一緒に」「利用者のやり方を尊重」が正解の軸です。介護保険の生活援助では、家族のための家事、大掃除や庭の手入れなど日常生活の援助を超えるものは対象外という点も出題されます。