2026年版・6-2

からだのしくみ(器官と生命を維持するしくみ)の一問一答

介護福祉士国家試験「こころとからだのしくみ・発達と老化の理解」から、からだのしくみ(器官と生命を維持するしくみ)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問16-2

恒常性(ホメオスタシス)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①年齢とともに体のはたらきが少しずつ衰えること
  • ②外の環境が変わっても体の内部を一定に保つこと
  • ③同じ刺激を繰り返し受けると反応が弱まること
  • ④病気の原因となる微生物から体を守るしくみ
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正解 ②外の環境が変わっても体の内部を一定に保つこと
解説
恒常性(ホメオスタシス)とは、暑さ寒さや食事、運動など体の外や内の条件が変わっても、体温、血液中の水分や塩分の量、血糖値、血液の酸性・アルカリ性の度合いなどを、一定の範囲に保とうとする体のはたらきです。
このしくみは、主に自律神経系と内分泌系(ホルモン)によって調節されています。高齢になるとこの調節力が弱まるため、脱水や熱中症、低体温などを起こしやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
「年齢とともに体のはたらきが少しずつ衰えること」は、年齢とともに体のはたらきが衰えることは「老化」(生理的老化)の説明です。恒常性は、変化する環境の中で体の内部を一定に保とうとするはたらきです。
「同じ刺激を繰り返し受けると反応が弱まること」は、同じ刺激を繰り返し受けると反応が弱まることは「慣れ(馴化)」と呼ばれる現象で、恒常性とは異なります。
「病気の原因となる微生物から体を守るしくみ」は、病気の原因となる微生物から体を守るしくみは「免疫」の説明です。免疫も体を守る大切なはたらきですが、恒常性そのものではありません。

試験の罠
恒常性の調節役は「自律神経」と「ホルモン(内分泌)」の2つです。高齢者は恒常性の維持機能が低下し、環境の変化に適応しにくいという形で出題されます。脱水や熱中症、低体温が高齢者に多い理由を、恒常性の低下と結びつけて説明できるようにしましょう。
問26-2

血液の成分とそのはたらきの組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①赤血球:全身の組織まで酸素を運ぶ
  • ②白血球:出血したときに血を固める
  • ③血小板:体に入った細菌を処理する
  • ④血漿:肺で二酸化炭素を酸素に変える
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正解 ①赤血球:全身の組織まで酸素を運ぶ
解説
赤血球には鉄を含むたんぱく質であるヘモグロビンが含まれており、肺で酸素と結びつき、全身の組織へ酸素を運びます。赤血球やヘモグロビンが減ると貧血となり、疲れやすさや息切れ、めまいなどが起こります。
血液は、赤血球・白血球・血小板という細胞の成分と、液体の成分である血漿からできています。

他の選択肢が不適切な理由
「白血球:出血したときに血を固める」は、出血したときに血を固めて止血するのは血小板のはたらきです。白血球は、体に入った細菌やウイルスなどから体を守る免疫のはたらきを担います。
「血小板:体に入った細菌を処理する」は、体に入った細菌を処理するのは白血球のはたらきです。血小板は、傷ついた血管に集まって血を固め、出血を止めます。
「血漿:肺で二酸化炭素を酸素に変える」は、血漿は血液の液体成分で、栄養素やホルモン、老廃物、二酸化炭素などを溶かして運びます。二酸化炭素を酸素に変えるはたらきはなく、肺ではガス交換によって二酸化炭素を出し酸素を取り込みます。

試験の罠
「赤血球=酸素運搬」「白血球=免疫」「血小板=止血」の3点セットです。白血球と血小板のはたらきを入れ替えた選択肢がよく出るので、語呂ではなく役割で覚えましょう。
問36-2

副交感神経のはたらきが優位になったときのからだの変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①血圧が上昇する
  • ②気管支が拡張する
  • ③心拍数が増加する
  • ④尿が出やすくなる
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正解 ④尿が出やすくなる
解説
副交感神経は、食事をしたり休んだりしてくつろいでいるときに優位になる自律神経です。心拍数を減らし、血圧を下げ、消化管の運動や消化液の分泌を高めて、体を休ませ、エネルギーをたくわえる方向に働きます。
排尿も副交感神経が優位なときに進みます。副交感神経が膀胱の筋肉を収縮させ、同時に膀胱の出口をゆるめることで尿が排出されます。緊張しているとトイレに行ってもなかなか尿が出にくいのは、交感神経が優位になっているためです。

他の選択肢が不適切な理由
「血圧が上昇する」は、血圧が上昇するのは交感神経が優位なときです。副交感神経が優位になると、心臓のはたらきが穏やかになり血圧は下がります。
「気管支が拡張する」は、気管支が拡張するのは交感神経が優位なときです。副交感神経は気管支を収縮させる方向に働きます。
「心拍数が増加する」は、心拍数が増加するのは交感神経が優位なときです。副交感神経が優位になると心拍数は減少します。

試験の罠
排尿・排便・消化は副交感神経、緊張・運動は交感神経です。「排尿を促すのは交感神経」とする選択肢が誤りとして頻出します。便秘や尿の出にくさを、自律神経のはたらきと結びつけて理解しておきましょう。
問46-2

体温を一定に保つための調節の中枢がある部位として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①小脳
  • ②延髄
  • ③視床下部
  • ④大脳皮質
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正解 ③視床下部
解説
視床下部は、脳の奥の間脳にある小さな部位で、体温、食欲、のどの渇き、睡眠などを調節する中枢があり、自律神経や内分泌(ホルモン)のはたらきをまとめています。
暑いときには皮膚の血管を広げて汗をかかせ、寒いときには血管を縮めてふるえを起こすことで、体温を一定に保ちます。高齢者はこの調節のはたらきが弱まり、暑さ寒さを感じにくくなるため、室温や衣服の調整を周囲が気にかけることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「小脳」は、体のバランスを保ち、運動をなめらかに調整する部位です。体温調節の中枢ではありません。
「延髄」は、呼吸や心臓の拍動、血圧、嚥下などの中枢がある部位です。体温調節の中枢は視床下部にあります。
「大脳皮質」は、考える、話す、体を意識して動かすといった高度なはたらきを担う部位です。暑い・寒いと感じる感覚は大脳で認識しますが、体温を自動的に調節する中枢は視床下部です。

試験の罠
「体温・食欲・渇き=視床下部」「呼吸・循環=延髄(脳幹)」「バランス=小脳」と、生命維持の中枢の場所を区別しておきましょう。高齢者の熱中症予防で、室温を周囲が管理する必要がある理由もここにあります。
問56-2

血圧について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①収縮期血圧は心臓が収縮したときの血圧である
  • ②拡張期血圧は一日のうちで最も高い血圧をいう
  • ③血圧は一般に睡眠中に最も高くなりやすい
  • ④動脈硬化が進むと血圧は一般に下がりやすい
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正解 ①収縮期血圧は心臓が収縮したときの血圧である
解説
血圧は、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力です。心臓が収縮して血液を送り出したときの最も高い値を収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)、心臓が広がって血液をためているときの最も低い値を拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)といいます。
血圧は、運動、入浴、寒さ、排便時のいきみ、精神的な緊張などで変動するため、測定はできるだけ安静にしてから、同じ条件で行うことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「拡張期血圧は一日のうちで最も高い血圧をいう」は、拡張期血圧は、心臓が広がって血液をためているときの最も低い値です。一日の中で最も高い血圧という意味ではありません。
「血圧は一般に睡眠中に最も高くなりやすい」は、血圧は一般に睡眠中は低くなり、目覚めて活動を始める朝に上昇しやすくなります。早朝の急な血圧上昇は、脳卒中や心筋梗塞の危険因子とされます。
「動脈硬化が進むと血圧は一般に下がりやすい」は、動脈硬化が進むと血管の弾力が失われて硬くなり、とくに収縮期血圧が上がりやすくなります。そのため高齢者には高血圧が多くみられます。

試験の罠
「収縮期=上=最高」「拡張期=下=最低」の対応と、血圧は「夜間に低く朝に上がる」リズムを押さえましょう。入浴や排便で急に変動する点も生活支援と結びつけて問われます。
問66-2

呼吸のしくみについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①息を吸うとき横隔膜はゆるんで上がる
  • ②息を吸うとき横隔膜は収縮して下がる
  • ③呼吸を調節する中枢は小脳にある
  • ④血液の二酸化炭素が増えると呼吸は遅くなる
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正解 ②息を吸うとき横隔膜は収縮して下がる
解説
肺そのものには筋肉がないため、肺は横隔膜や肋骨の間の筋肉(肋間筋)の動きによってふくらんだり縮んだりします。息を吸うとき、横隔膜は収縮して下がり、胸の中の空間が広がって空気が肺に入ります。息を吐くときは、横隔膜がゆるんで上がり、空気が押し出されます。
上半身を起こした姿勢では、内臓が下がって横隔膜が動きやすくなるため、呼吸が楽になります。息苦しい人に座位や半座位(ファウラー位)をとってもらうのはこのためです。

他の選択肢が不適切な理由
「息を吸うとき横隔膜はゆるんで上がる」は、横隔膜がゆるんで上がるのは息を吐くときです。息を吸うときは、横隔膜が収縮して下がります。
「呼吸を調節する中枢は小脳にある」は、呼吸を調節する中枢は脳幹の延髄にあります。小脳は、体のバランスや運動の調整を担う部位です。
「血液の二酸化炭素が増えると呼吸は遅くなる」は、血液の二酸化炭素が増えると、延髄の呼吸中枢がそれを感じ取り、二酸化炭素を外に出すために呼吸は速く深くなります。

試験の罠
「吸う=横隔膜が収縮して下がる」を逆にした選択肢が定番です。呼吸困難のある人に起座位や半座位が楽な理由も、横隔膜の動きで説明できるようにしておきましょう。
問76-2

手首の親指側で脈拍を測るときに触れる動脈として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①尺骨動脈
  • ②上腕動脈
  • ③総頸動脈
  • ④橈骨動脈
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正解 ④橈骨動脈
解説
橈骨動脈は、手首の親指側を通る動脈で、皮膚の近くを走っているため脈に触れやすく、日常の脈拍測定で最もよく使われます。人差し指・中指・薬指の3本の指先をそろえて軽く当て、1分間の回数に加えて、リズムの乱れや強さも確かめます。
親指には自分自身の脈があるため、測定に使うと自分の脈と取り違えるおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
「尺骨動脈」は、手首の小指側を通る動脈です。橈骨動脈より深いところを通るため、脈に触れにくく、日常の測定にはあまり使いません。
「上腕動脈」は、肘の内側を通る動脈で、血圧を測るときに聴診器を当てる場所です。手首の親指側ではありません。
「総頸動脈」は、首の両側を通る動脈で、意識がないときなど緊急時に脈の有無を確かめる場所です。左右を同時に強く押さえてはいけません。

試験の罠
脈拍は「手首の親指側=橈骨動脈」、血圧測定は「肘の内側=上腕動脈」です。測るときに自分の親指を使わない理由もあわせて問われます。脈拍は1分間測るのが基本で、回数だけでなくリズムと強さも観察します。
問86-2

ホルモンのはたらきについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①インスリンは血糖値を上げるはたらきがある
  • ②グルカゴンは血糖値を下げるはたらきがある
  • ③抗利尿ホルモンは尿量を減らすはたらきがある
  • ④甲状腺ホルモンは代謝を低下させるはたらきがある
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正解 ③抗利尿ホルモンは尿量を減らすはたらきがある
解説
抗利尿ホルモン(バソプレシン)は脳の下垂体から分泌され、腎臓で水分を再吸収させることで、尿の量を減らして体内の水分を保ちます。汗をたくさんかいたり水分が足りなくなったりすると多く分泌され、尿が濃く少なくなります。
ホルモンは、内分泌腺から血液中に出され、離れた臓器に作用して体の状態を一定に保つ化学物質です。

他の選択肢が不適切な理由
「インスリンは血糖値を上げるはたらきがある」は、インスリンは膵臓から分泌され、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませて血糖値を下げるはたらきがあります。血糖値を下げるホルモンはインスリンだけです。
「グルカゴンは血糖値を下げるはたらきがある」は、グルカゴンは膵臓から分泌され、肝臓にたくわえた糖を血液中に出させて血糖値を上げるはたらきがあります。
「甲状腺ホルモンは代謝を低下させるはたらきがある」は、甲状腺ホルモンは全身の代謝を高めるはたらきがあります。不足すると代謝が落ちて、寒がり、むくみ、無気力などが現れます。

試験の罠
血糖を下げるのはインスリンだけ、上げるホルモンはグルカゴンなど複数あります。インスリンとグルカゴンのはたらきを入れ替えた選択肢に注意しましょう。抗利尿ホルモンは「尿を減らす」と名前のとおりに覚えると確実です。
問96-2

耳のしくみについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①音の振動は鼓膜から直接脳へ伝えられる
  • ②体の傾きや回転の感覚は内耳でとらえる
  • ③中耳で音の振動が電気信号に変えられる
  • ④外耳道は体の平衡感覚をつかさどっている
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正解 ②体の傾きや回転の感覚は内耳でとらえる
解説
耳は外耳・中耳・内耳の3つに分かれます。音は外耳道を通って鼓膜を振動させ、中耳の耳小骨で増幅されて内耳の蝸牛に伝わり、そこで電気信号に変えられて脳へ送られます。
内耳には、体の傾きや回転を感じ取る前庭と三半規管もあり、平衡感覚をつかさどっています。そのため内耳の障害では、聞こえにくさとともに、めまいやふらつきが起こることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
「音の振動は鼓膜から直接脳へ伝えられる」は、鼓膜の振動は、中耳の耳小骨を通って内耳の蝸牛に伝えられ、そこで電気信号に変えられてから聴神経を通って脳へ送られます。鼓膜から直接脳へ伝わるのではありません。
「中耳で音の振動が電気信号に変えられる」は、中耳では、耳小骨が鼓膜の振動を増幅して内耳へ伝えます。振動を電気信号に変えるのは内耳の蝸牛です。
「外耳道は体の平衡感覚をつかさどっている」は、外耳道は、音を鼓膜まで導く通り道です。平衡感覚をつかさどるのは内耳の前庭と三半規管です。

試験の罠
「外耳=通り道」「中耳=増幅(耳小骨)」「内耳=電気信号への変換と平衡感覚」です。加齢性難聴は内耳の障害による感音性難聴で、高い音から聞こえにくくなる点も問われます。
問106-2

Eさん(72歳、右利き、男性)は脳梗塞を発症し、右半身の麻痺と、言葉がうまく出てこない失語症がみられる。Eさんの脳梗塞が起きた部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①左の大脳半球
  • ②右の大脳半球
  • ③小脳
  • ④脊髄
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正解 ①左の大脳半球
解説
体を動かす命令を伝える神経の通り道は、延髄のあたりで左右が交差しています(錐体交叉)。そのため、左の大脳半球が障害されると反対側の右半身に麻痺が起こります。
また、右利きの人の多くは、言葉を話したり理解したりする中枢(言語中枢)が左の大脳半球にあります。Eさんには右半身の麻痺と失語症の両方がみられることから、左の大脳半球の障害と考えるのが最も適切です。

他の選択肢が不適切な理由
「右の大脳半球」は、右の大脳半球が障害されると、麻痺は反対側の左半身に現れます。また、右半球の障害では、左側の空間に注意が向かない半側空間無視などがみられやすくなります。
「小脳」は、小脳が障害されると、ふらつきや手足の動きのぎこちなさ(運動失調)が起こりますが、片側の半身の麻痺や失語症は小脳障害の典型的な症状ではありません。
「脊髄」は、脊髄が損傷されると、損傷された高さより下の運動や感覚が障害されますが、言葉の障害である失語症は起こりません。失語症は大脳の言語中枢の障害で起こります。

試験の罠
「麻痺は障害された側と反対側に出る」「右利きでは言語中枢はたいてい左」の2つを組み合わせます。右片麻痺なら失語症、左片麻痺なら左半側空間無視が伴いやすいと覚えましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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