2026年版・3-5

放送設備(地上・衛星デジタル放送)の一問一答

1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「電気通信設備(無線・放送・情報システム)」から、放送設備(地上・衛星デジタル放送)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験と同じく4択で出題しています。

問13-5

日本の地上デジタルテレビジョン放送に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①UHF帯の電波を使い、変調方式にOFDMを用いている。
  • ②VHF帯の電波だけを使い、変調方式にAMを用いている。
  • ③SHF帯の電波を使い、衛星から直接送信している。
  • ④1つのチャネルを48のセグメントに分けて伝送している。
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正解 ①UHF帯の電波を使い、変調方式にOFDMを用いている。
解説
日本の地上デジタルテレビジョン放送(ISDB‐T方式)は、UHF帯(13〜52チャンネル、470〜710MHz)の電波を使い、マルチパスに強いOFDMで伝送しています。1チャンネルの帯域を13のセグメントに分けて使います。

他の選択肢について
・VHF帯だけでAM:アナログ放送時代にはVHF帯も使っていましたが、地上デジタル放送はUHF帯でOFDMです。
・SHF帯で衛星から送信:BS・CS放送の説明です。
・48セグメント:1チャンネルは13セグメントです。

覚え方のポイント
「地デジ=UHF・OFDM・13セグメント(うち1つがワンセグ)」。
問23-5

地上デジタル放送の「ワンセグ」に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①13セグメントのうち12を使い、ハイビジョンの高画質で固定受信向けに放送する。
  • ②13セグメントのうち1つを使い、携帯端末などの移動受信向けに放送する。
  • ③衛星から1つの周波数で全国に一斉に放送する、移動受信向けのサービスである。
  • ④インターネット回線を使って、番組を配信するための専用のサービスである。
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正解 ②13セグメントのうち1つを使い、携帯端末などの移動受信向けに放送する。
解説
ワンセグは、地上デジタル放送の1チャンネルを構成する13セグメントのうち、中央の1セグメントを使って、携帯電話やカーナビなどの移動受信向けに放送するサービスです。

他の選択肢について
・12セグメントで高画質:家庭のテレビ向けの固定受信の説明です。ワンセグは残る1セグメントを使います。
・衛星から放送:ワンセグは地上の放送局から送信されます。
・インターネット回線で配信:インターネットによる配信サービスの説明です。

覚え方のポイント
「ワン(1)セグ=1セグメント・移動受信向け」。
問33-5

BS放送と110度CS放送の受信に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①BS放送は直線の水平偏波で送信されているため、偏波を気にせず受信できる。
  • ②衛星放送の電波は、受信アンテナで周波数を変換せずそのまま屋内へ送られる。
  • ③新4K8K放送の左旋円偏波を受信するには、3.2GHz対応の機器が必要である。
  • ④新4K8K衛星放送は、従来の受信設備の分配器や増幅器を交換しなくても受信できる。
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正解 ③新4K8K放送の左旋円偏波を受信するには、3.2GHz対応の機器が必要である。
解説
BS放送と110度CS放送は円偏波で送信され、従来の放送は右旋円偏波、新4K8K衛星放送の一部は左旋円偏波を使います。アンテナのコンバータで中間周波数(IF)に変換すると、左旋のIFは約2.2〜3.2GHzになるため、受信設備のブースタや分配器などは3.2GHzまで対応したものが必要です。

他の選択肢について
・直線の水平偏波:衛星放送は円偏波(右旋・左旋)です。
・周波数を変換せずそのまま送る:12GHz帯の電波はケーブルの損失が大きいため、アンテナのコンバータで中間周波数に変換して送ります。
・従来の機器でそのまま受信できる:左旋のIFの帯域に対応していない機器では受信できないことがあります。

覚え方のポイント
「右旋IF=約1.0〜2.1GHz(BS約1.0〜1.5GHz、110度CS約1.6〜2.1GHz)」「左旋IF=約2.2〜3.2GHz」。4K8K対応の工事は3.2GHz対応の機器への交換がポイントです。
問43-5

テレビ共同受信設備に用いる機器に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①分配器は、幹線の信号の大部分を通過させ、一部を取り出す機器である。
  • ②分岐器は、入力した信号を増幅して、各出力端子に等しく分ける機器である。
  • ③混合器は、1つの信号を周波数ごとに分けて、別々のケーブルに送り出す機器である。
  • ④分配器は、入力した信号をほぼ等しく分けて、複数の出力端子に送り出す機器である。
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正解 ④分配器は、入力した信号をほぼ等しく分けて、複数の出力端子に送り出す機器である。
解説
分配器は、入力した信号をほぼ等しく分けて、複数の出力端子に送り出す機器です。2分配器では、各出力の信号レベルは入力より約4dB低くなります(分配損失)。

他の選択肢について
・幹線の信号の大部分を通過させ一部を取り出す:分岐器の説明です。幹線への損失(挿入損失)は小さく、取り出す側への損失(結合損失)は大きくなります。
・増幅して等しく分ける:信号を増幅するのはブースタです。
・周波数ごとに分ける:分波器の説明です。混合器は、複数の信号を1本のケーブルにまとめる機器です。

覚え方のポイント
「分配器=等しく分ける」「分岐器=一部だけ取り出す」「混合器=まとめる」「分波器=周波数で分ける」。
問53-5

テレビ共同受信設備のブースタ(増幅器)に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①出力レベルを上げすぎると、相互変調などのひずみで受信障害が起こる。
  • ②出力レベルは高ければ高いほど、ひずみが減って受信品質が良くなる。
  • ③ブースタは、信号を減衰させて、テレビ受信機の入力レベルを下げる機器である。
  • ④ブースタの入力レベルは低ければ低いほど良く、雑音の影響も小さくなる。
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正解 ①出力レベルを上げすぎると、相互変調などのひずみで受信障害が起こる。
解説
ブースタは、ケーブルや分配器などの損失を補うために信号を増幅する機器です。出力レベルを定格以上に上げすぎると、増幅器の特性がひずんで相互変調ひずみなどが生じ、受信障害の原因になります。

他の選択肢について
・高いほど良い:上げすぎるとひずみが増えます。
・減衰させる機器:信号を減衰させるのは減衰器(アッテネータ)です。
・入力レベルは低いほど良い:入力レベルが低すぎると、増幅器自身の雑音の影響が大きくなり、C/Nが悪化します。

覚え方のポイント
ブースタは「入力が低すぎると雑音、出力が高すぎるとひずみ」。適正な範囲に調整します。
問63-5

テレビ共同受信設備の施工に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①分配器の使用しない出力端子は、開放したままにしておくのがよい。
  • ②分配器の使用しない出力端子には、75Ωの終端抵抗を取り付ける。
  • ③分配器の使用しない出力端子には、50Ωの終端抵抗を取り付ける。
  • ④分配器の使用しない出力端子は、他の端子と短絡させておく。
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正解 ②分配器の使用しない出力端子には、75Ωの終端抵抗を取り付ける。
解説
分配器や分岐器の使用しない端子を開放したままにすると、インピーダンスの不整合によって信号が反射し、他の端子の受信品質に影響したり、不要な電波の出入りの原因になったりします。テレビ共同受信設備の特性インピーダンスである75Ωの終端抵抗(ダミー抵抗)を取り付けます。

他の選択肢について
・開放したまま:反射や電波の漏れの原因になります。
・50Ωの終端抵抗:テレビ受信設備は75Ω系なので、インピーダンスが合いません。
・他の端子と短絡:短絡すると全反射が起こり、正常に受信できなくなります。

覚え方のポイント
「テレビ=75Ω、空き端子=75Ωで終端」。
問73-5

地上デジタル放送の受信品質の評価に用いる指標として、最も不適当なものはどれか。

  • ①BER(ビット誤り率)
  • ②MER(変調誤差比)
  • ③VSWR(電圧定在波比)
  • ④C/N(搬送波対雑音比)
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正解 ③VSWR(電圧定在波比)
解説
地上デジタル放送の受信品質は、受信レベルのほか、BER(ビット誤り率)、MER(変調誤差比)、C/N(搬送波対雑音比)などで評価します。VSWR(電圧定在波比)は、アンテナや伝送線路の整合の状態を表す指標で、受信品質そのものを評価する指標ではありません。

他の選択肢について
・BER:誤り訂正の前後のビットの誤りの割合で、デジタル放送の品質を直接表します。
・MER:受信した信号点が理想の位置からどれだけずれているかを表し、大きいほど良好です。
・C/N:搬送波と雑音の電力の比で、大きいほど良好です。

覚え方のポイント
デジタル放送は、映りの見た目だけでは劣化の進み具合が分からないため、BER・MER・C/N を測定して余裕を確認します。
問83-5

スーパーヘテロダイン方式の受信機に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①受信した信号を周波数を変えずに直接増幅し、そのまま復調する方式である。
  • ②局部発振器を使わないため、影像周波数による妨害は原理的に発生しない。
  • ③中間周波数は、受信する周波数ごとに大きく変える必要がある方式である。
  • ④受信した信号を一定の中間周波数に変換し、増幅や選択を中間周波数で行う。
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正解 ④受信した信号を一定の中間周波数に変換し、増幅や選択を中間周波数で行う。
解説
スーパーヘテロダイン方式は、受信した信号と局部発振器の信号を混合して、受信周波数にかかわらず一定の中間周波数に変換し、中間周波数で増幅と選択を行う方式です。感度と選択度を高くしやすいのが特徴です。

他の選択肢について
・周波数を変えずに直接増幅:ストレート方式の説明です。
・局部発振器を使わず影像周波数の妨害がない:局部発振器を使い、その性質上、影像(イメージ)周波数による妨害が起こりうる点が欠点です。
・中間周波数を受信周波数ごとに変える:中間周波数は一定です。

覚え方のポイント
「スーパーヘテロダイン=周波数変換して一定の中間周波数で処理・影像周波数に注意」。
問93-5

放送などで用いられる映像の符号化(圧縮)方式に関する記述として、最も適当なものはどれか。ただし、HEVCは H.265/HEVC、AVCは H.264/AVC を表す。

  • ①HEVCはAVCより圧縮効率が高く、新4K8K衛星放送で採用されている。
  • ②HEVCはAVCより圧縮効率が低いため、地上デジタル放送で採用されている。
  • ③MPEG‐2は最も新しい方式で、新4K8K衛星放送のために開発された。
  • ④映像の符号化では、前後のフレームの似た部分の情報は利用しない。
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正解 ①HEVCはAVCより圧縮効率が高く、新4K8K衛星放送で採用されている。
解説
H.265/HEVCは、H.264/AVCに比べておよそ2倍の圧縮効率を持つ符号化方式で、データ量の多い新4K8K衛星放送で採用されています。

他の選択肢について
・HEVCのほうが効率が低い:HEVCのほうが新しく、効率が高い方式です。
・MPEG‐2が最も新しい:MPEG‐2は古い方式で、地上デジタル放送などで使われています。
・前後のフレームを利用しない:前後のフレームとの差分や動き(動き補償予測)を利用して情報量を減らすのが、映像の符号化の基本です。

覚え方のポイント
「MPEG‐2(地デジ)→ H.264/AVC → H.265/HEVC(4K8K)」の順に効率が上がります。
問103-5

受信機の性能に関する用語の説明として、最も適当なものはどれか。

  • ①選択度とは、どの程度弱い電波まで受信できるのかを表す能力のことをいう。
  • ②選択度とは、希望する電波を周波数の近い電波と分けて受信する能力をいう。
  • ③感度とは、受信した信号を元の信号のとおりに忠実に再現する能力をいう。
  • ④安定度とは、周波数の近い妨害波を取り除くための能力のことをいう。
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正解 ②選択度とは、希望する電波を周波数の近い電波と分けて受信する能力をいう。
解説
選択度は、多くの電波の中から希望する電波を、周波数の近い他の電波(妨害波)と分離して受信する能力です。

他の選択肢について
・どの程度弱い電波まで受信できるか:感度の説明です。
・元の信号に忠実に再現する:忠実度の説明です。
・近い妨害波を取り除く:選択度の説明です。安定度は、周波数や感度などが時間や温度で変化せず一定に保たれる能力です。

覚え方のポイント
受信機の4つの性能は「感度(弱くても受かる)・選択度(選び分ける)・忠実度(正しく再現)・安定度(ぶれない)」。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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