世界保健機関(WHO)憲章の前文に示された健康の定義として、最も適切なものはどれか。
- ①身体・精神・社会的に完全に良好な状態をいう
- ②病気や障害がない状態のことを健康としている
- ③身体的に良好な状態であれば健康とみなしている
- ④本人が健康だと感じている状態を健康としている
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WHO憲章の前文は、健康を「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義しています。この定義の意義は、健康を病気の有無という医学的な基準だけでなく、社会の中での人間関係や役割、生活の状態まで含めて捉えた点にあります。ソーシャルワークが、医療だけでなく生活や社会参加を支える根拠の一つとして、この定義はよく引用されます。
他の選択肢が不適切な理由
・病気や障害がない状態:定義は「単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と明記しており、病気の有無だけで健康を捉える考え方を否定しています。
・身体的に良好であれば健康:身体面に限っており、精神的・社会的な側面が抜けています。
・本人が健康だと感じている状態:主観的な健康感は健康を考えるうえで大切な視点ですが、WHO憲章の定義そのものではありません。
覚え方のポイント
「身体・精神・社会」の3つがそろって「完全に良好(well-being)」と覚えます。1998年に「スピリチュアル(霊的)」と「動的(dynamic)」を加える改正案が検討されましたが、採択されていない点もあわせて押さえましょう。