2026年版・1-2

医学概論:身体の構造と機能の一問一答

社会福祉士国家試験「医学・心理学・社会学」から、医学概論:身体の構造と機能に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問11-2

全身を巡って心臓に戻ってきた静脈血が、最初に流れ込む心臓の部位はどれか。

  • ①左心房
  • ②右心房
  • ③左心室
  • ④右心室
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正解 ②右心房
解説
全身から戻った酸素の少ない血液(静脈血)は、上大静脈・下大静脈を通って右心房に入ります。その後、右心室から肺動脈を通って肺へ送られ、肺で二酸化炭素を出して酸素を受け取ります。酸素を多く含んだ血液(動脈血)は肺静脈から左心房に戻り、左心室から大動脈を通って全身へ送り出されます。この流れのうち、右心室から肺を通って左心房に戻る経路を肺循環、左心室から全身を巡って右心房に戻る経路を体循環と呼びます。

他の選択肢が不適切な理由
・左心房:肺で酸素を受け取った動脈血が肺静脈を通って戻ってくる部位です。
・左心室:左心房から受け取った動脈血を大動脈へ送り出し、全身に届ける部位で、最も強い力が必要なため壁が厚くなっています。
・右心室:右心房から受け取った静脈血を肺動脈へ送り出す部位です。

覚え方のポイント
「全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身」と、右から入って左から出ると覚えます。心不全の症状(左心不全は肺うっ血、右心不全は足のむくみ)を理解する土台にもなります。
問21-2

血管と血液の流れに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①肺動脈には静脈血が流れている
  • ②肺静脈には動脈血が流れている
  • ③大動脈は左心室から出て全身に向かう
  • ④冠動脈は肺へ血液を送る血管である
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正解 ④冠動脈は肺へ血液を送る血管である
解説
冠動脈は、大動脈の根元から分かれて心臓の表面を冠のように取り巻き、心臓の筋肉(心筋)そのものに酸素と栄養を届ける血管です。肺へ血液を送る血管ではありません。冠動脈が動脈硬化で狭くなると狭心症、完全に詰まって心筋が壊死すると心筋梗塞になります。心臓は休みなく動き続けるため、冠動脈の血流が途絶えることは生命に直結します。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤りを選ぶ問題なので、以下は正しい記述です。
・肺動脈には静脈血:肺動脈は右心室から肺へ血液を運ぶ血管で、中を流れるのは酸素の少ない静脈血です。
・肺静脈には動脈血:肺静脈は肺で酸素を受け取った血液を左心房へ運ぶ血管で、中を流れるのは動脈血です。
・大動脈は左心室から:大動脈は左心室から出て、全身へ動脈血を送ります。

覚え方のポイント
「動脈・静脈」は血管が心臓から出るか入るかで決まり、「動脈血・静脈血」は血液の酸素の多さで決まります。肺動脈と肺静脈だけは名前と中身が逆になる、という例外を押さえましょう。
問31-2

腎臓の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①赤血球の産生を促すホルモンを分泌する
  • ②胆汁をつくって脂肪の消化を助けている
  • ③インスリンを分泌して血糖値を下げている
  • ④食物を分解して栄養の大部分を吸収する
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正解 ①赤血球の産生を促すホルモンを分泌する
解説
腎臓は、血液をろ過して尿をつくり老廃物を排出するだけでなく、体の水分量や電解質のバランスの調節、血圧の調節(レニンの分泌)、ビタミンDの活性化、骨髄での赤血球の産生を促すホルモン(エリスロポエチン)の分泌など、多くの働きを担っています。そのため、慢性腎臓病が進行すると、むくみや高血圧だけでなく、腎性貧血や骨の異常なども起こります。人工透析は老廃物の除去と水分の調節を代行しますが、ホルモンの働きは補えないため、薬で補う必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
・胆汁をつくる:胆汁は肝臓でつくられ、胆のうに蓄えられて、脂肪の消化吸収を助けます。
・インスリンを分泌:インスリンは膵臓のランゲルハンス島(β細胞)から分泌されるホルモンです。
・栄養の大部分を吸収:栄養素の大部分は小腸で吸収されます。

覚え方のポイント
腎臓の働きは「尿をつくる」以外に「血圧(レニン)」「血をつくる(エリスロポエチン)」「骨(ビタミンDの活性化)」と覚えます。透析を受けている人の生活支援を考える際の基礎知識になります。
問41-2

ホルモンとそれを分泌する主な器官の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①インスリン―甲状腺
  • ②アドレナリン―膵臓
  • ③成長ホルモン―下垂体
  • ④コルチゾール―甲状腺
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正解 ③成長ホルモン―下垂体
解説
成長ホルモンは、脳の下にある下垂体(下垂体前葉)から分泌され、骨や筋肉の成長を促し、代謝を調節します。下垂体は、甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンなど、ほかの内分泌器官に指令を出すホルモンも分泌しており、内分泌系の司令塔と呼ばれます。ホルモンは血液によって全身に運ばれ、ごく微量で体の働きを調節するため、分泌の過不足はさまざまな病気の原因になります。

他の選択肢が不適切な理由
・インスリン―甲状腺:インスリンは膵臓から分泌され、血糖値を下げます。甲状腺は代謝を高める甲状腺ホルモンを分泌します。
・アドレナリン―膵臓:アドレナリンは副腎(副腎髄質)から分泌され、心拍数の増加や血糖値の上昇など、ストレスに対応する体の反応を起こします。
・コルチゾール―甲状腺:コルチゾールは副腎(副腎皮質)から分泌され、ストレスへの対応や血糖値の維持に関わります。

覚え方のポイント
「下垂体=司令塔(成長ホルモンなど)」「甲状腺=代謝のアクセル」「膵臓=インスリン(血糖を下げる唯一のホルモン)」「副腎=ストレス対応(髄質はアドレナリン、皮質はコルチゾール)」と器官ごとに覚えます。
問51-2

大脳のうち、主に視覚の情報を処理する中枢(視覚野)がある部位はどれか。

  • ①前頭葉
  • ②側頭葉
  • ③頭頂葉
  • ④後頭葉
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正解 ④後頭葉
解説
視覚の中枢(一次視覚野)は大脳の後ろ側にある後頭葉にあります。目から入った情報は視神経を通って後頭葉へ送られ、そこで形や色、動きなどとして処理されます。そのため、後頭葉の脳梗塞などで視覚野が損傷すると、目そのものに異常がなくても視野の一部が見えなくなることがあります。大脳の部位と働きの関係を知ることは、脳血管疾患や高次脳機能障害による生活上の困難を理解する土台になります。

他の選択肢が不適切な理由
・前頭葉:思考、判断、意欲、感情の抑制、運動の指令などに関わります。損傷すると、計画を立てて行動することの困難(遂行機能障害)や社会的行動の障害が起こることがあります。
・側頭葉:聴覚の中枢があり、言葉の理解や記憶にも関わります。
・頭頂葉:触覚や痛みなどの体性感覚の中枢があり、空間の認識にも関わります。右の頭頂葉の損傷では、左側の空間に注意が向かない半側空間無視が起こることがあります。

覚え方のポイント
「前=考える・動かす」「横(側頭)=聞く・覚える」「上(頭頂)=触れる・空間」「後ろ=見る」と、部位の位置と働きを結びつけて覚えましょう。
問61-2

肺で、吸い込んだ空気中の酸素と血液中の二酸化炭素の交換(ガス交換)が行われる部位はどれか。

  • ①気管支
  • ②肺胞
  • ③咽頭
  • ④横隔膜
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正解 ②肺胞
解説
ガス交換は、気管支の先端にある袋状の肺胞で行われます。肺胞は非常に小さな袋が数億個集まったもので、その周りを毛細血管が網の目のように取り巻いています。肺胞の壁はとても薄いため、空気中の酸素が血液へ、血液中の二酸化炭素が肺胞内へと移動できます。肺気腫など慢性閉塞性肺疾患(COPD)では肺胞が壊れてガス交換の効率が下がるため、息切れが起こり、在宅酸素療法が必要になることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・気管支:気管から左右の肺へ枝分かれしていく空気の通り道で、ガス交換は行いません。
・咽頭:鼻や口の奥にある空気と食べ物の共通の通り道です。ここで食べ物が誤って気管に入ると誤嚥になります。
・横隔膜:胸とお腹を隔てる筋肉で、収縮して下がることで肺に空気を吸い込む呼吸運動を担いますが、ガス交換の場ではありません。

覚え方のポイント
空気の通り道は「鼻・口→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺胞」です。ガス交換は最後の肺胞だけ、と覚えます。誤嚥性肺炎の仕組みを理解するうえでも、咽頭で食べ物と空気の道が交差することが重要です。
問71-2

消化器のうち、食物に含まれる栄養素の大部分が吸収される部位はどれか。

  • ①小腸
  • ②胃
  • ③大腸
  • ④食道
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正解 ①小腸
解説
栄養素の大部分は小腸で吸収されます。小腸は十二指腸・空腸・回腸からなり、内側の壁にある無数の小さな突起(絨毛)によって表面積が非常に大きくなっているため、効率よく栄養を吸収できます。十二指腸では膵液や胆汁が加わって消化が進み、空腸・回腸で糖質・たんぱく質・脂質などが吸収されます。高齢者や病気で食事量が減ったときの低栄養の問題を考える際にも、消化と吸収の仕組みは基礎になります。

他の選択肢が不適切な理由
・胃:食物を一時的にためて胃酸や消化酵素で消化を進めますが、栄養の吸収はごく一部(アルコールなど)にとどまります。
・大腸:主に水分を吸収して便を形成する部位です。
・食道:口から胃へ食物を送る通り道で、吸収は行いません。

覚え方のポイント
「口(かみ砕く)→食道(運ぶ)→胃(ためて溶かす)→小腸(消化の仕上げと吸収)→大腸(水分の吸収)」と、各部位の役割を一言で覚えます。便秘や下痢の理解にも役立ちます。
問81-2

耳の構造と機能に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①蝸牛は音の振動を感じ取る器官である
  • ②耳小骨は鼓膜の振動を内耳へ伝える
  • ③三半規管は主に音の高さを感じ分ける
  • ④前庭は体の傾きなどの感覚に関わる
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正解 ③三半規管は主に音の高さを感じ分ける
解説
三半規管は内耳にある3本の半円形の管で、頭の回転(回転加速度)を感じ取る平衡感覚の器官です。音の高さを感じ分けるのは蝸牛の働きです。三半規管や前庭に障害が起こると、めまいやふらつきが生じ、転倒の原因になります。耳は「聞く」器官であるとともに「体のバランスをとる」器官でもあり、平衡機能障害は身体障害者手帳の対象となる障害の一つです。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤りを選ぶ問題なので、以下は正しい記述です。
・蝸牛:内耳にあるかたつむり状の器官で、音の振動を電気信号に変えて聴神経に伝えます。音の高さ(周波数)の違いもここで感じ分けます。
・耳小骨:中耳にある3つの小さな骨(つち骨・きぬた骨・あぶみ骨)で、鼓膜の振動を増幅して内耳に伝えます。
・前庭:内耳にあり、体の傾きや直線的な加速度を感じ取る平衡感覚の器官です。

覚え方のポイント
「外耳(耳介・外耳道)→中耳(鼓膜・耳小骨)→内耳(蝸牛=聞く、前庭・三半規管=バランス)」と3区分で覚えます。伝音難聴(外耳・中耳の障害)と感音難聴(内耳・神経の障害)の区別にもつながります。
問91-2

骨と筋肉の構造と機能に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①骨を作る細胞は破骨細胞と呼ばれる
  • ②骨髄では血液の細胞が作られている
  • ③成人の骨は新しく作り替えられない
  • ④骨格筋は自分の意思では動かせない
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正解 ②骨髄では血液の細胞が作られている
解説
骨の内部にある骨髄では、赤血球・白血球・血小板といった血液の細胞がつくられています(造血)。骨には、体を支える支持、内臓を守る保護、筋肉と協力して体を動かす運動、カルシウムなどのミネラルを蓄える貯蔵、そして造血という5つの働きがあります。白血病など血液の病気の治療で骨髄移植が行われるのは、骨髄が血液をつくる場所だからです。

他の選択肢が不適切な理由
・骨を作る細胞は破骨細胞:新しい骨をつくるのは骨芽細胞で、破骨細胞は古い骨を壊して吸収する細胞です。
・成人の骨は作り替えられない:骨は成人になってからも、古い骨を壊す働き(骨吸収)と新しい骨をつくる働き(骨形成)を繰り返して、少しずつ作り替えられています(骨のリモデリング)。骨吸収が骨形成を上回る状態が続くと骨粗鬆症になります。
・骨格筋は意思で動かせない:骨格筋は自分の意思で動かせる随意筋です。自分の意思で動かせない不随意筋には、心臓の筋肉(心筋)や内臓の壁の筋肉(平滑筋)があります。

覚え方のポイント
骨の働きは「支える・守る・動かす・蓄える・つくる(血液)」の5つです。筋肉は「骨格筋=随意筋」「心筋・平滑筋=不随意筋」と整理します。骨粗鬆症や筋力低下による転倒・骨折を理解するための土台になります。
問101-2

交感神経の働きが優位になったときの体の反応として、適切でないものはどれか。

  • ①心拍数が増え血圧が上がる
  • ②目の瞳孔が大きく広がる
  • ③気管支が広がって太くなる
  • ④消化管の運動が盛んになる
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正解 ④消化管の運動が盛んになる
解説
自律神経は、意思とは関係なく内臓や血管の働きを調節する神経で、交感神経と副交感神経からなります。交感神経は、危険に対応する「闘争か逃走か」の場面で優位になり、心拍数や血圧を上げ、瞳孔や気管支を広げて、体を活動に適した状態にします。その一方で、すぐに必要でない消化の働きは抑えられます。消化管の運動が盛んになるのは、休息やリラックスの場面で優位になる副交感神経の働きなので、この記述は適切ではありません。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は適切でないものを選ぶ問題なので、以下は交感神経が優位なときの反応です。
・心拍数が増える:全身に多くの血液を送るため、心拍数が増えて血圧が上がります。
・瞳孔が広がる:周囲の状況をよく見るため、瞳孔が散大します。
・気管支が広がる:多くの酸素を取り込むため、気管支が拡張します。

覚え方のポイント
「交感神経=戦うモード(心臓・呼吸は活発、消化は休む)」「副交感神経=休むモード(心臓は穏やか、消化は活発)」と覚えます。ストレスが続くと自律神経の働きが乱れ、動悸や胃腸の不調が起こりやすくなる理由も理解できます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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