明治期から大正期にかけて民間の慈善事業を開いた人物と、その人物が創設した施設・事業の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。
- ①石井十次―岡山孤児院
- ②留岡幸助―滝乃川学園
- ③石井亮一―家庭学校
- ④野口幽香―キングスレー館
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石井十次は1887年に岡山孤児院を開き、多くの孤児を引き取って養育しました。当時は公的な救済が恤救規則などごく限られたものしかなく、困窮する子どもや障害のある人への支援は、宗教的な動機をもつ民間の篤志家が担っていました。こうした先駆者の実践が、のちに児童福祉施設や障害児施設の原型となった点が、日本の社会福祉史を学ぶ意味です。石井十次は小舎制に近い家族的な養育を試みたことでも知られます。
他の選択肢が不適切な理由
・留岡幸助―滝乃川学園:留岡幸助が創設したのは、非行少年の感化教育を行う家庭学校(1899年、東京・巣鴨)です。
・石井亮一―家庭学校:石井亮一が創設したのは滝乃川学園で、日本で最初の知的障害児のための施設として知られます。
・野口幽香―キングスレー館:野口幽香は貧しい家庭の子どものための二葉幼稚園を開きました。キングスレー館は片山潜が開いたセツルメントです。
覚え方のポイント
「十次は孤児、亮一は知的障害児、幸助は感化(非行)、幽香は保育、潜はセツルメント」と、対象で区別すると混同しにくくなります。人物名と施設名だけで覚えるより、「誰のための施設か」とセットにするのが確実です。