事例を読んで、B市の福祉課の社会福祉士が把握したニードを、ブラッドショー(Bradshaw, J.)の類型に当てはめたものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。〔事例〕B市の福祉課の社会福祉士は、住宅に関する統計を分析し、国が定める最低居住面積水準を下回る住宅に暮らす高齢者世帯が市内に多いことを把握した。これらの世帯からは、住まいについての相談や申請はまだ寄せられておらず、他の市との比較も行っていない。
- ①感得されたニード
- ②表明されたニード
- ③規範的ニード
- ④比較ニード
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社会福祉士は、国が定めた居住水準という専門的・行政的な基準に照らして不足を判断しています。本人たちからの相談や申請はまだなく、他の地域との比較も行っていない点が、類型を見分ける手がかりです。
解説
ブラッドショーは、ニードを誰がどのように判断するかという視点から4つに分類しました。専門家や行政機関が、専門的な知見や行政上の基準に照らして「この状態は充足が必要だ」と判断するものが規範的ニードです。例えば、栄養の基準や住宅の最低基準を下回っている状態がこれに当たります。本人が困っていると感じているかどうかとは別に判断される点が特徴で、客観的な基準を示せる反面、判断する側の価値観に左右されるという限界もあります。
他の選択肢が不適切な理由
・感得されたニード:本人が「必要だ」と自覚しているニードです。自覚していても、まだ申請や相談という行動にはつながっていない段階を含みます。
・表明されたニード:本人が自覚したニードを、サービスの申請や相談などの行動で実際に表したものです。待機者の数などとして把握されます。
・比較ニード:同じ特性をもつ他の人や地域がサービスを受けているのに、受けていない人や地域があるとき、その比較から判断されるニードです。
覚え方のポイント
判断する人で分けると覚えやすくなります。「規範的=専門家が判断」「感得された=本人が感じる」「表明された=本人が行動で示す」「比較=他と比べて判断」。感得と表明の違いは「心の中か、行動に出たか」です。