エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の福祉レジーム論に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
- ①保守主義レジームは、資力調査付きの給付が中心的で、アメリカがその典型である。
- ②社会民主主義レジームは、普遍主義的で脱商品化の度合いが高く、北欧が典型である。
- ③自由主義レジームは、職業や地位に応じた社会保険が中心で、ドイツがその典型である。
- ④社会民主主義レジームは、家族による福祉を最も重視し、南欧諸国が典型である。
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エスピン-アンデルセンは『福祉資本主義の三つの世界』で、脱商品化と階層化などの指標を用いて福祉国家を3つに分類しました。社会民主主義レジームは、市民としての権利に基づく普遍主義的な給付とサービスを特徴とし、市場で働けなくても一定の生活が保障される度合い(脱商品化)が高く、スウェーデンなどの北欧諸国が典型です。国がケアのサービスも広く提供するため、家族の負担を軽くする性格も持っています。
他の選択肢が不適切な理由
・保守主義レジームは資力調査付き給付でアメリカが典型:これは自由主義レジームの説明です。自由主義レジームは市場を重視し、公的な給付は資力調査付きのものが中心で、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどが典型です。
・自由主義レジームは職業・地位に応じた社会保険でドイツが典型:これは保守主義(コーポラティズム)レジームの説明で、ドイツやフランスが典型です。
・社会民主主義レジームは家族による福祉を重視し南欧が典型:家族の役割を重視するのは保守主義レジームの特徴で、南欧諸国は家族主義的な類型として議論されます。
覚え方のポイント
「自由主義=市場・アメリカ」「保守主義=職域の社会保険と家族・ドイツ」「社会民主主義=国家の普遍的保障・北欧」。国名と「何を頼りにするか(市場・家族と職域・国家)」を結びつけて覚えます。