2026年版・4-3

基盤と専門職:形成過程と倫理の一問一答

社会福祉士国家試験「ソーシャルワークの基盤と方法・調査」から、基盤と専門職:形成過程と倫理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問14-3

慈善組織協会(COS)に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①友愛訪問員による個別訪問と調査を行い、慈善活動の調整を図った。
  • ②大学関係者が貧困地区に住み込み、住民とともに生活改善に取り組んだ。
  • ③貧困の原因を社会構造に求め、社会改良を最優先の目的として掲げた。
  • ④1880年代にシカゴでジェーン・アダムスが創設した団体である。
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正解 ①友愛訪問員による個別訪問と調査を行い、慈善活動の調整を図った。
解説
慈善組織協会(COS)は、1869年にイギリスのロンドンで設立されました。当時は多くの慈善団体がばらばらに救済を行い、重複や漏れが生じていたため、救済を受ける人を登録・調査し、団体間の連絡調整を図りました。友愛訪問員(ボランティア)が家庭を訪ねて個別に状況を把握したことが、のちのケースワークの源流とされています。アメリカでも1877年にバッファローで設立され、この流れからリッチモンドが登場します。

他の選択肢が不適切な理由
・大学関係者が貧困地区に住み込む:これはセツルメント運動の特徴です。1884年にロンドンで設立されたトインビー・ホールが代表例です。
・社会構造に原因を求め社会改良を最優先:COSは主に貧困の原因を個人の性格や生活態度に求め、「救済に値する貧民」を選別したと批判されました。社会改良を重視したのはセツルメント運動です。
・シカゴでアダムスが創設:ジェーン・アダムスが1889年にシカゴで開設したのはセツルメントのハル・ハウスです。

覚え方のポイント
「COS=個別訪問・調査・調整→ケースワークの源流」「セツルメント=住み込み・社会改良→グループワークとコミュニティワークの源流」と対比して覚えます。COSの連絡調整の機能は、コミュニティ・オーガニゼーションの源流としても挙げられます。
問24-3

セツルメント運動に関わった人物と拠点の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①片山潜 ― キングスレー館
  • ②バーネット ― ハル・ハウス
  • ③アダムス ― トインビー・ホール
  • ④留岡幸助 ― キングスレー館
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正解 ①片山潜 ― キングスレー館
解説
片山潜は、1897年に東京の神田三崎町にキングスレー館を開設しました。日本におけるセツルメントの先駆けの一つとされています。セツルメント運動は、知識人や学生が貧困地区に住み込み、住民との交流や教育・文化活動を通じて生活の改善と社会改良をめざした運動で、個人を調査する慈善組織協会とは異なり、地域に根ざした活動を重視しました。

他の選択肢が不適切な理由
・バーネット ― ハル・ハウス:バーネットが1884年にロンドンで設立したのは、世界最初のセツルメントとされるトインビー・ホールです。
・アダムス ― トインビー・ホール:アダムスはトインビー・ホールを見学した経験をもとに、1889年にシカゴでハル・ハウスを開設しました。
・留岡幸助 ― キングスレー館:留岡幸助は、非行少年の感化教育を行う家庭学校を1899年に東京の巣鴨に創設した人物です。

覚え方のポイント
「ロンドン=トインビー・ホール(バーネット、1884年)」「シカゴ=ハル・ハウス(アダムス、1889年)」「東京=キングスレー館(片山潜、1897年)」と、都市・施設・人物・年を1セットで覚えます。トインビー・ホールの名は、若くして亡くなった経済学者アーノルド・トインビーにちなんでいます。
問34-3

リッチモンドに関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①機能主義の立場から、機関の機能を重視した援助を提唱した。
  • ②生活モデルを提唱し、人と環境の交互作用に焦点を当てた。
  • ③『社会診断』を著し、ケースワークの体系化に大きく貢献した。
  • ④『ケースワーク:問題解決の過程』を著し、診断と機能を統合した。
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正解 ③『社会診断』を著し、ケースワークの体系化に大きく貢献した。
解説
リッチモンドは、アメリカの慈善組織協会で友愛訪問員の活動に携わった経験をもとに、1917年に『社会診断』を著し、社会的な証拠を集めて利用者の状況を診断する方法を体系化しました。1922年の『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』では、ケースワークを、一人ひとりの状況に合わせて人と社会環境との関係を意識的に調整し、その人の人格(パーソナリティ)の成長を促していく過程として示しました。慈善の善意を専門的な方法へと高めたことから「ケースワークの母」と呼ばれます。

他の選択肢が不適切な理由
・機能主義の立場:機能主義はランクの意志心理学を基盤に、タフトやロビンソンらが発展させた立場です。
・生活モデルを提唱:生活モデルは、ジャーメインとギッターマンが生態学的視点に基づいて体系化したものです。
・『ケースワーク:問題解決の過程』:1957年にこれを著し、診断主義と機能主義の統合を図ったのはパールマンです。

覚え方のポイント
リッチモンドは「社会診断(1917年)」「ソーシャル・ケース・ワークとは何か(1922年)」の2冊と「人と社会環境の調整」というキーワードで覚えます。環境にも目を向けていたリッチモンドの視点は、のちの生活モデルにも受け継がれたと評価されています。
問44-3

1915年の全米慈善・矯正会議において「ソーシャルワークは専門職か」と題する講演を行い、当時のソーシャルワークは専門職の条件を満たしていないと述べた人物として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①グリーンウッド
  • ②リッチモンド
  • ③ミルフォード
  • ④フレックスナー
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正解 ④フレックスナー
解説
フレックスナーは、アメリカの医学教育改革で知られる教育学者です。1915年の全米慈善・矯正会議で、医師や弁護士などを基準に専門職の条件を示したうえで、当時のソーシャルワークは独自の技術や知識の体系をもたず、他の専門職の仲介役にとどまっているとして、まだ専門職とはいえないと結論づけました。この指摘はソーシャルワーカーに大きな衝撃を与え、専門職としての理論と方法を確立しようとする動き(リッチモンドの『社会診断』など)を促しました。

他の選択肢が不適切な理由
・グリーンウッド:1957年に、専門職の属性として「体系的な理論」「専門職的権威」「社会的承認」「倫理綱領」「専門職的副次文化」の5つを挙げ、ソーシャルワークは既に専門職であると論じました。
・リッチモンド:フレックスナーの問題提起を受けとめる側で、1917年に『社会診断』を著してケースワークの体系化を進めました。
・ミルフォード:1920年代に開かれたミルフォード会議の名称で、人物ではありません。この会議の報告書(1929年)は、ケースワークの共通基盤として「ジェネリック・ソーシャル・ケースワーク」を示しました。

覚え方のポイント
「フレックスナー(1915年)=専門職ではない」「グリーンウッド(1957年)=専門職である、5つの属性」と、否定と肯定の対比で覚えます。年の差が40年あり、その間に理論の蓄積が進んだと理解すると整理しやすくなります。
問54-3

ケースワークにおける機能主義に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①ランクの意志心理学を基盤に、クライエントの成長への意志を重視した。
  • ②フロイトの精神分析理論を基盤として、生活歴の分析を重視した。
  • ③ハミルトンやホリスらによって理論が発展し、ニューヨーク学派と呼ばれた。
  • ④ワーカーが治療の主導権を持ち、診断に基づいて処遇を行うことを重視した。
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正解 ①ランクの意志心理学を基盤に、クライエントの成長への意志を重視した。
解説
機能主義は、フロイトの弟子であったランクの意志心理学を基盤とし、1930年代にペンシルベニア大学のタフトやロビンソンらによって発展しました。クライエントには自ら成長しようとする意志があると考え、ワーカーは所属する機関の機能を活用しながら、クライエントが自分の力で問題に取り組む過程を援助するとしました。援助の主導権をクライエントの側に置き、「今ここ」での関係や時間の区切りを重視した点が特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
・フロイトの精神分析理論を基盤:これは診断主義の特徴です。過去の生活歴を分析してパーソナリティを理解しようとしました。
・ハミルトンやホリス、ニューヨーク学派:これらも診断主義(のちの心理社会的アプローチ)の系譜です。ニューヨーク社会事業学校を拠点としていたことから、そう呼ばれました。
・ワーカーが主導権を持つ:診断に基づいて処遇を行うという考え方は診断主義に近く、機能主義はクライエントの意志と主体性を重視しました。

覚え方のポイント
「診断主義=フロイト・過去・ワーカー主導・ニューヨーク」「機能主義=ランク・現在・クライエントの意志・ペンシルベニア」と対比します。両者の論争を統合しようとしたのが、パールマンの問題解決アプローチ(1957年)です。
問64-3

ソーシャルワークの統合化の流れの中で、クライエント・システム、チェンジ・エージェント・システム、ターゲット・システム、アクション・システムという4つの基本的なシステムを示した人物として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①ジャーメインとギッターマン
  • ②ロビンソンとタフト
  • ③ピンカスとミナハン
  • ④ホリスとウッズ
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正解 ③ピンカスとミナハン
解説
ピンカスとミナハンは1973年に、一般システム理論を用いてソーシャルワーク実践を4つのシステムでとらえる枠組みを示しました。ワーカーと所属機関(チェンジ・エージェント・システム)、サービスを求め契約を結ぶ人々(クライエント・システム)、目標達成のために変化させる必要がある人々(ターゲット・システム)、ワーカーと協力して変化に取り組む人々(アクション・システム)です。ケースワーク・グループワーク・コミュニティワークを別々の方法とせず、共通の枠組みで実践をとらえる統合化の代表的な理論です。

他の選択肢が不適切な理由
・ジャーメインとギッターマン:生態学的視点に基づく「生活モデル」を体系化しました(1980年)。
・ロビンソンとタフト:ランクの意志心理学に基づく機能主義ケースワークを発展させました。
・ホリスとウッズ:心理社会的アプローチの体系を示し、「状況の中の人」の視点を重視しました。

覚え方のポイント
統合化の時期(1960〜70年代)には、ピンカスとミナハンの4システム、ゴールドシュタインの一元的アプローチなどが登場し、のちのジェネラリスト・ソーシャルワークにつながりました。4つのシステムは「クライエント・チェンジエージェント・ターゲット・アクション」と頭文字を並べて覚えましょう。
問74-3

2020年に改定された社会福祉士の倫理綱領(日本社会福祉士会)に原理として掲げられているものを1つ選びなさい。

  • ①専門職の独立性
  • ②全人的存在
  • ③費用対効果
  • ④中立性の保持
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正解 ②全人的存在
解説
2020年に改定された社会福祉士の倫理綱領は、原理として「人間の尊厳」「人権」「社会正義」「集団的責任」「多様性の尊重」「全人的存在」の6つを掲げています。全人的存在とは、すべての人々を生物的、心理的、社会的、文化的、スピリチュアルな側面からなる全人的な存在として認識することです。人を病気や障害、問題の側面だけでとらえず、生活や価値観、信仰なども含めた一人の人間として理解する姿勢を示しています。

他の選択肢が不適切な理由
・専門職の独立性:倫理綱領の原理には含まれていません。専門職としての責任は、倫理基準の「専門職としての倫理責任」で扱われています。
・費用対効果:倫理綱領の原理ではありません。福祉サービスの経営で考慮される視点ですが、ソーシャルワークの価値の中心には置かれていません。
・中立性の保持:原理には含まれていません。社会正義の実現をめざすソーシャルワークは、差別や抑圧に対して中立ではなく、それらをなくす側に立つことが求められます。

覚え方のポイント
6つの原理は「尊厳・人権・正義・集団的責任・多様性・全人的存在」です。グローバル定義の4原理(社会正義・人権・集団的責任・多様性尊重)に「人間の尊厳」と「全人的存在」を加えたものと覚えると整理できます。
問84-3

社会福祉士の倫理綱領(2020年改定)の倫理基準に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①倫理基準は、クライエントに対する倫理責任の1領域だけで構成されている。
  • ②記録の開示の要求には、非開示とすべき正当な事由がない限り応じるとしている。
  • ③組織の方針とクライエントの利益が対立したときは、組織を優先するとしている。
  • ④社会に対する倫理責任は、国内の社会への働きかけに限るとしている。
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正解 ②記録の開示の要求には、非開示とすべき正当な事由がない限り応じるとしている。
解説
倫理基準の「クライエントに対する倫理責任」には「記録の開示」の項目があり、社会福祉士は、クライエントから記録の開示の要求があった場合、非開示とすべき正当な事由がない限り、クライエントに記録を開示するとしています。記録はクライエントの生活について書かれたものであり、本人が内容を知ることは、支援の透明性と説明責任を確保し、対等な援助関係を築くことにつながるからです。

他の選択肢が不適切な理由
・1領域だけで構成:倫理基準は「クライエントに対する倫理責任」「組織・職場に対する倫理責任」「社会に対する倫理責任」「専門職としての倫理責任」の4つで構成されています。
・組織を優先する:クライエントに対する倫理責任には「クライエントの利益の最優先」が掲げられています。組織・職場に対する倫理責任にも、組織内アドボカシーの促進や組織改革が含まれており、組織を無条件に優先するものではありません。
・国内に限る:社会に対する倫理責任には「グローバル社会への働きかけ」が含まれ、国際社会の課題にも取り組むとしています。

覚え方のポイント
倫理基準の4領域は「クライエント(12項目)・組織職場(6項目)・社会(3項目)・専門職(8項目)」です。クライエントに対する項目のうち、「利益の最優先」「自己決定の尊重」「プライバシーの尊重と秘密の保持」「記録の開示」は特によく問われます。
問94-3

〔事例〕G社会福祉士は、生活困窮者自立相談支援機関の相談支援員である。失業中のHさん(38歳、男性)は面接の終わりに「もう生きていても仕方がない。今夜で終わりにするつもりだ。このことは誰にも言わないでほしい」と話した。Hさんは具体的な方法も口にしている。G社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①Hさんとの約束を守るため誰にも伝えず、次の面接まで様子を見る。
  • ②秘密保持を理由に、面接では自殺の話題に触れないように配慮する。
  • ③精神科の受診を勧めたうえで、受診するかはHさんに任せて終える。
  • ④命を守るための連絡をすることをHさんに伝え、関係機関につなぐ。
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正解 ④命を守るための連絡をすることをHさんに伝え、関係機関につなぐ。
事例のポイント
Hさんは「今夜」という時期と具体的な方法を口にしており、自殺の危険が差し迫っています。秘密を守ってほしいという本人の希望と、生命を守る責任が対立する倫理的ジレンマの場面です。

解説
秘密保持は重要な義務ですが、社会福祉士及び介護福祉士法46条は「正当な理由がなく」秘密を漏らすことを禁じるもので、生命に差し迫った危険がある場合の必要な連絡は正当な理由に当たりえます。倫理的ジレンマでは、生命の保護が最も優先される価値です。G社会福祉士は、Hさんの命を守りたいという思いと、そのために必要な連絡をすることを正直にHさんに伝えたうえで、医療機関や緊急の相談窓口など関係機関につなぐのが適切です。本人に伝えることで、信頼関係をできる限り保ちながら支援を続けられます。

他の選択肢が不適切な理由
・約束を守り様子を見る:差し迫った危険を放置することになり、取り返しのつかない結果を招くおそれがあります。
・自殺の話題に触れない:危険を確かめて支援につなぐ機会を失います。自殺の意図を率直に尋ねることは、危険を高めるものではないとされています。
・受診を勧めて本人に任せ面接を終える:受診の勧めは大切ですが、「今夜」と具体的な方法まで語られている差し迫った危険の中で、判断を本人に委ねて面接を終えれば、命を守る対応として不十分です。その場で関係機関と連絡をとり、確実につなぐ必要があります。

覚え方のポイント
倫理的ジレンマの事例では「生命・身体の安全」が最優先です。そのうえで「本人に伝えて」「必要な範囲で」共有する選択肢が正解になりやすく、「何もしない」「勧めるだけで本人任せにする」はどちらも誤りと覚えましょう。
問104-3

ソーシャルワーカーの倫理綱領(日本ソーシャルワーカー連盟)に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①2005年に制定され、2020年に日本ソーシャルワーカー連盟が改定した。
  • ②前文で、グローバル定義を実践の拠り所とすることを示している。
  • ③2020年の改定で、原理として集団的責任が新たに加えられた。
  • ④2020年の改定で、原理から社会正義が除かれ人権に統合された。
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正解 ④2020年の改定で、原理から社会正義が除かれ人権に統合された。
解説
2020年の改定後も、社会正義は原理の一つとして明確に掲げられています。原理Ⅲ「社会正義」では、差別、貧困、抑圧、排除、無関心、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現をめざすとしており、改定で「無関心」が社会正義を損なう要因として加えられました。社会正義は人権と並ぶソーシャルワークの中核的な価値であり、除かれたり統合されたりしてはいません。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・2005年制定・2020年改定:社会福祉専門職団体協議会が2005年に制定し、日本ソーシャルワーカー連盟が2020年に改定しました。同連盟は日本ソーシャルワーカー協会、日本社会福祉士会、日本医療ソーシャルワーカー協会、日本精神保健福祉士協会で構成されています。
・グローバル定義を拠り所とする:前文で、2014年のグローバル定義をソーシャルワーク実践の基盤となるものとして認識し、その実践の拠り所とすると述べています。
・集団的責任の追加:2020年の改定では、グローバル定義に合わせて集団的責任、多様性の尊重、全人的存在などが原理に加わりました。

覚え方のポイント
2005年版には「原理」という見出しはなく、「価値と原則」として「人間の尊厳・社会正義・貢献・誠実・専門的力量」の5つを掲げていました。2020年版は「人間の尊厳・人権・社会正義・集団的責任・多様性の尊重・全人的存在」の6つです。両方にあるのは「人間の尊厳」と「社会正義」だけ、と押さえると比較問題に強くなります。

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