2026年版・4-5

理論と方法:実践アプローチの一問一答

社会福祉士国家試験「ソーシャルワークの基盤と方法・調査」から、理論と方法:実践アプローチに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問14-5

心理社会的アプローチに関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①ランクの意志心理学を基盤とし、機関の機能を重視する。
  • ②学習理論を基盤とし、観察可能な行動の変化をめざす。
  • ③援助期間を短く区切り、具体的な課題の達成をめざす。
  • ④ホリスが体系化し、「状況の中の人」の視点を重視する。
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正解 ④ホリスが体系化し、「状況の中の人」の視点を重視する。
解説
心理社会的アプローチは、診断主義の流れをくむハミルトンを経て、ホリスが体系化しました。人を「状況の中の人」としてとらえ、人の内面(心理)と、その人を取り巻く状況(社会)の両方と、その相互作用に着目します。ホリスは、持続的支持、直接的指示、浄化法(感情の表出)、人と状況の全体的反省、パターン・力動的反省、発達的反省といった援助技法を示しました。

他の選択肢が不適切な理由
・ランクの意志心理学と機関の機能:これは機能的アプローチ(機能主義)の特徴で、タフトやロビンソン、のちにスモーリーらが発展させました。
・学習理論と行動の変化:これは行動変容アプローチの特徴です。行動は学習されたものなので、学び直すことで変えられると考えます。
・短期間で具体的な課題の達成:これは、リードとエプスタインによる課題中心アプローチの特徴です。

覚え方のポイント
心理社会的アプローチは「ホリス=状況の中の人」の一言で覚えます。技法は「支持→指示→浄化→反省(全体的・力動的・発達的)」の順に、ワーカーの関与の仕方が変わっていくと整理しましょう。
問24-5

パールマンが問題解決アプローチにおいて示した「ワーカビリティ」を構成する要素の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①受容・共感・自己一致
  • ②動機づけ・能力・機会
  • ③個別化・受容・自己決定
  • ④支持・指示・反省
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正解 ②動機づけ・能力・機会
解説
パールマンは1957年に『ケースワーク:問題解決の過程』を著し、診断主義と機能主義の統合を図りました。人は生きていく中で常に問題解決に取り組んでいる存在であり、ケースワークはその力を支える過程であると考えました。クライエントが問題解決に取り組む力をワーカビリティと呼び、その要素として動機づけ(Motivation)、能力(Capacity)、機会(Opportunity)の3つを挙げました(頭文字からMCOと呼ばれます)。

他の選択肢が不適切な理由
・受容・共感・自己一致:ロジャーズが来談者中心療法で示した、セラピストの3つの態度条件(無条件の肯定的関心・共感的理解・自己一致)に関するものです。
・個別化・受容・自己決定:バイステックの7原則の一部です。
・支持・指示・反省:ホリスの心理社会的アプローチの援助技法を要約したものです。

覚え方のポイント
パールマンは「4つのP(人・問題・場所・過程)」と「ワーカビリティ(MCO)」の2点セットで覚えます。4つのPはのちに専門職(Profession)と制度・資源(Provisions)を加えて6つのPとされました。
問34-5

課題中心アプローチに関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①援助期間を定めず、長期的な人格の変容をめざすものである。
  • ②取り組む問題は、クライエントが認めたものを対象とする。
  • ③リードとエプスタインによって体系化されたアプローチである。
  • ④計画的に期間を限った短期処遇として展開されるものである。
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正解 ①援助期間を定めず、長期的な人格の変容をめざすものである。
解説
課題中心アプローチは、援助期間をあらかじめ限定し、クライエントが解決を望む具体的な問題に焦点を当てて、その解決に向けた課題を一つずつ達成していく短期のアプローチです。援助期間を定めずに長期的な人格の変容をめざすという記述は誤りです。長期の援助が必ずしも短期の援助より効果が高いわけではないという研究を背景に、期間を区切ることでクライエントの意欲と集中力を高めることを重視しています。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・リードとエプスタイン:1970年代にアメリカのリードとエプスタインが体系化しました。
・クライエントが認めた問題:ワーカーが問題を決めるのではなく、クライエント自身が認め、取り組みたいと考える問題(標的問題)を扱います。
・計画的な短期処遇:おおむね数か月の間に、十回前後の面接で完結するよう計画的に進められます。

覚え方のポイント
課題中心アプローチのキーワードは「短期・期間限定・本人が認めた問題・具体的な課題・契約」です。同じく短期で現在に焦点を当てる危機介入アプローチとは、「危機的な出来事への即時の対応かどうか」で区別しましょう。
問44-5

〔事例〕Pさん(45歳、女性)は、3日前に夫を交通事故で突然亡くした。病院の医療ソーシャルワーカーであるQ社会福祉士に「何をどうしたらいいのか分からない。子どもたちの前で泣いてはいけないと思う」と混乱した様子で話している。危機介入アプローチに基づくQ社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①幼い頃からの生活歴を詳しく聞き取り、人格の特徴を分析する。
  • ②今の混乱に焦点を当て、当面必要な対処を一緒に整理していく。
  • ③悲嘆の強さを考え、まず精神科の受診を勧めて心理面は医師に委ねる。
  • ④喪失の受容には時間がかかるため、1年程度の面接計画を立てる。
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正解 ②今の混乱に焦点を当て、当面必要な対処を一緒に整理していく。
事例のポイント
夫の突然の死という予期しない出来事から3日しかたっておらず、Pさんは「何をどうしたらいいのか分からない」という急性の混乱状態にあります。危機介入アプローチに基づくと明記されています。

解説
危機介入アプローチは、リンデマンの悲嘆反応の研究やキャプランの予防精神医学を基盤としています。人は危機に直面すると、それまでの対処方法が通用せず混乱しますが、この状態は一般に数週間程度で何らかの形で落ち着くとされます。そのため、危機の直後に迅速に介入し、過去ではなく「今」に焦点を当てて、当面の対処を本人と一緒に整理することで、危機以前の対処能力を回復し、さらに高めることをめざします。悲しみなどの感情の表出を支えることも重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・生活歴を詳しく聞き人格を分析:過去の分析に時間をかけることは、危機の直後に求められる迅速な対応に合いません。
・精神科の受診を勧めて医師に委ねる:死別から3日後の混乱や悲しみは、突然の喪失に対する自然な反応でもあります。危機介入アプローチでは、ワーカー自身が時機を逃さずに関わり、当面の対処を支えることが中心で、医療に委ねて関わりを控えることではありません。
・1年程度の面接計画を立てる:危機介入は、危機の状態が続く数週間程度の間に集中して関わる短期の援助です。長期の計画を立てることは、このアプローチの考え方に合いません。

覚え方のポイント
危機介入は「迅速・短期・今に焦点・感情の表出を支える」の4点で覚えます。理論的な源流は「リンデマン(悲嘆の研究)」と「キャプラン(危機理論・予防精神医学)」です。
問54-5

行動変容アプローチにおいて、最終的な目標行動に近い行動を段階的に強化していき、目標とする行動を形成していく技法を表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①シェイピング
  • ②消去
  • ③モデリング
  • ④系統的脱感作法
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正解 ①シェイピング
解説
シェイピング(反応形成)は、オペラント条件づけに基づく技法です。いきなり最終目標の行動を求めるのではなく、目標に少しでも近づいた行動を強化(ほめる・報酬を与えるなど)し、段階的に基準を上げていくことで、最終的に目標とする行動を身につけていきます。たとえば、外出が難しい人に対して、玄関まで出る、家の前まで出る、近所の店まで行く、と小さな段階を設定して成功を積み重ねる支援が当てはまります。

他の選択肢が不適切な理由
・モデリング:バンデューラの社会的学習理論に基づき、他者の行動を観察することで行動を学習する技法です。
・消去:これまで強化されていた行動に対して強化を与えないようにすることで、その行動を減らしていく技法です。
・系統的脱感作法:ウォルピが開発したレスポンデント条件づけに基づく技法で、不安を感じる場面に、リラックスした状態で弱いものから段階的に慣れていくものです。

覚え方のポイント
行動変容アプローチの技法は、基盤となる理論で分けます。「レスポンデント条件づけ=系統的脱感作法」「オペラント条件づけ=正の強化・消去・シェイピング・トークンエコノミー」「社会的学習理論=モデリング」。段階的に「強化」するのがシェイピング、段階的に「慣らす」のが系統的脱感作法です。
問64-5

〔事例〕Rさん(32歳、女性)は、5年前に来日し、日本人の夫と幼い子どもと暮らしている。地域の子育て支援センターの相談員であるS社会福祉士に、「日本語がうまく話せず、周りに頼れる人がいない。自分には何もできない」と話した。エンパワメントアプローチに基づくS社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①必要な手続きはすべて代行し、Rさんの負担をできるだけ減らす。
  • ②無力感の背景を知るため、来日前からの生活歴を詳しく聞き取る。
  • ③同じ立場の母親と出会える場を紹介し、経験を語り合えるよう支える。
  • ④無力感が強いため、まずS社会福祉士が目標を決めて段階的に助言する。
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正解 ③同じ立場の母親と出会える場を紹介し、経験を語り合えるよう支える。
事例のポイント
Rさんは「自分には何もできない」と、無力感(パワーレスネス)を抱いています。その背景には、言葉の壁や孤立という社会的な要因があります。

解説
エンパワメントアプローチは、ソロモンが1976年に抑圧された黒人の状況を踏まえて提唱したもので、無力な状態の要因を個人だけでなく差別や社会的排除など社会の仕組みにも求めます。支援者は、本人が本来もっている力に気づき、自分の生活を自分でコントロールできる感覚を取り戻せるよう支えます。同じ立場の人々と出会い、経験を分かち合うことは、「自分だけではない」と気づき、ともに声を上げる力にもつながるため、エンパワメントの代表的な方法とされています。

他の選択肢が不適切な理由
・すべて代行する:一時的に負担は減っても、Rさんの「自分にはできない」という感覚を強めてしまい、エンパワメントとは逆の結果になります。
・来日前からの生活歴を詳しく聞き取る:過去の分析に重点を置く関わりで、Rさんの無力感を個人の内面の問題としてとらえることになります。エンパワメントアプローチは、言葉の壁や孤立といった社会的な要因に目を向け、今ある力を引き出すことを重視します。
・S社会福祉士が目標を決めて助言する:支援者が目標を決めて導く関わりは、Rさんが自分で決める経験を奪い、「自分には何もできない」という感覚を強めかねません。

覚え方のポイント
エンパワメントは「代わりにやってあげる」ことではなく「本人の力を引き出す」ことです。提唱者ソロモン、キーワードは「パワーレスネス」「抑圧」「個人・対人関係・社会(政治)の各レベルへの働きかけ」と覚えましょう。
問74-5

〔事例〕Tさん(27歳、男性)は、職場の人間関係で退職して以来、「自分は何をやってもだめな人間だ」と繰り返し語っている。相談機関のU社会福祉士は、ナラティヴアプローチに基づいて面接を進めることにした。U社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①Tさんの考え方の誤りを指摘し、合理的な考え方へ修正させる。
  • ②幼少期の親子関係を分析し、無意識の葛藤を明らかにしていく。
  • ③今の状態を0から10の数値で尋ね、次の一歩を一緒に決めていく。
  • ④問題に名前を付け、Tさんと切り離して語れるように話し合う。
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正解 ④問題に名前を付け、Tさんと切り離して語れるように話し合う。
事例のポイント
Tさんは「自分は何をやってもだめな人間だ」という、自分についての否定的な物語にとらわれています。ナラティヴアプローチに基づくと明記されている点に注目します。

解説
ナラティヴアプローチは、ホワイトとエプストンらによって発展しました。人は自分の人生を物語(ナラティヴ)として理解しており、問題に支配された物語(ドミナント・ストーリー)にとらわれると、それ以外の生き方が見えなくなると考えます。そこで、問題を本人の性格とは切り離して語れるようにする「問題の外在化」を行い、本人の中にある別の経験に光を当てて、新しい物語(オルタナティブ・ストーリー)を本人と一緒に紡いでいきます。問題に名前を付けて話し合うことは、外在化の代表的な方法です。支援者は、社会構成主義の立場に立つアンダーソンとグーリシャンが示した「無知の姿勢」(本人こそが自分の人生の専門家であるとして、本人から教わる姿勢)をとります。

他の選択肢が不適切な理由
・考え方の誤りを指摘し修正:これは認知療法・認知行動療法の方法に近く、ワーカーが「正しい考え方」を示す点でナラティヴアプローチとは異なります。
・無意識の葛藤を分析:精神分析的な方法であり、過去の分析を中心に据えるものです。
・今の状態を数値で尋ね次の一歩を決める:これはド・シェイザーやバーグらの解決志向アプローチの技法であるスケーリング・クエスチョンです。有効な技法ですが、ナラティヴアプローチに基づく対応ではありません。

覚え方のポイント
ナラティヴのキーワードは「ドミナント・ストーリー→オルタナティブ・ストーリー」「問題の外在化」「無知の姿勢」です。「人が問題なのではなく、問題が問題なのだ」という考え方を押さえておきましょう。
問84-5

解決志向アプローチにおいて、「ある晩、眠っている間に奇跡が起きて問題が解決したとします。朝起きたとき、どんなことから奇跡が起きたと気づくでしょうか」と問いかける技法を表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①ミラクル・クエスチョン
  • ②コーピング・クエスチョン
  • ③例外探しの質問
  • ④スケーリング・クエスチョン
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正解 ①ミラクル・クエスチョン
解説
ミラクル・クエスチョンは、ド・シェイザーやバーグらが発展させた解決志向アプローチの代表的な技法です。問題が解決した状態を具体的に思い描いてもらうことで、クライエント自身が望む未来の姿(ゴール)を明確にし、そこに向かう小さな一歩を見つけやすくします。問題の原因を探るのではなく、解決した状態から逆に考える点に特徴があります。

他の選択肢が不適切な理由
・スケーリング・クエスチョン:「最悪の状態を0、問題が解決した状態を10とすると、今はいくつですか」のように、状態を数値で表してもらう質問です。前回との変化や次の一歩を話し合うのに使います。
・コーピング・クエスチョン:「そんなに大変な状況の中で、どうやってここまでやってこられたのですか」と、これまでの対処の力に目を向けてもらう質問です。
・例外探しの質問:「問題が起きなかった時、少しでもましだった時はどんな時でしたか」と、すでに起きている解決の手がかりを見つける質問です。

覚え方のポイント
解決志向アプローチの質問は、「奇跡(未来の解決像)=ミラクル」「数値(今の位置)=スケーリング」「対処(これまでの頑張り)=コーピング」「例外(うまくいった時)」の4つです。いずれも問題ではなく解決と強みに目を向ける点で共通しています。
問94-5

ソーシャルワークの実践アプローチとその代表的な論者の組合せとして、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①課題中心アプローチ ― リード
  • ②機能的アプローチ ― ホリス
  • ③実存主義アプローチ ― クリル
  • ④フェミニストアプローチ ― ドミネリ
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正解 ②機能的アプローチ ― ホリス
解説
ホリスは、心理社会的アプローチを体系化した人物であり、機能的アプローチの論者ではありません。機能的アプローチ(機能主義)は、ランクの意志心理学を基盤に、タフトやロビンソンが発展させ、のちにスモーリーが体系化しました。ホリスは診断主義の系譜に立ち、「状況の中の人」という視点で心理面と社会面の両方に働きかける方法を示しました。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい組合せです。
・課題中心アプローチ ― リード:リードはエプスタインとともに、期間を限った短期のアプローチとして体系化しました。
・実存主義アプローチ ― クリル:クリルは、クライエントが自らの存在の意味を見いだし、疎外感から解放されて主体的に生きることを支援するアプローチを示しました。
・フェミニストアプローチ ― ドミネリ:ドミネリらは、女性が直面する困難を社会的な性別役割や抑圧の構造と結びつけてとらえ、「個人的なことは政治的なこと」という視点で支援する方法を論じました。

覚え方のポイント
アプローチと人物は、「心理社会的=ホリス」「機能的=タフト・ロビンソン・スモーリー」「問題解決=パールマン」「課題中心=リードとエプスタイン」「危機介入=リンデマン・キャプラン」「行動変容=トーマス」「エンパワメント=ソロモン」「ナラティヴ=ホワイトとエプストン」「解決志向=ド・シェイザーとバーグ」「実存主義=クリル」「フェミニスト=ドミネリ」と一覧で整理しましょう。
問104-5

解決志向アプローチに関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①問題の原因の追究よりも、解決の姿を構築することを重視する。
  • ②問題が起きていない例外的な状況に着目し、解決の手がかりにする。
  • ③問題の原因を過去にさかのぼり、詳しく分析することを重視する。
  • ④クライエントを、自分の生活についての専門家として尊重する。
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正解 ③問題の原因を過去にさかのぼり、詳しく分析することを重視する。
解説
解決志向アプローチは、問題の原因を過去にさかのぼって分析することを重視しません。原因が分かっても解決につながるとは限らず、原因探しがかえってクライエントや家族を責めることにもなりうるからです。代わりに、クライエントが望む未来の姿と、すでにうまくいっていることに焦点を当て、「うまくいっていることはもっと続ける」「うまくいかないことは違うことをする」という考え方で、小さな変化を積み重ねていきます。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・解決の構築を重視:問題の分析よりも、解決した状態を具体的に描き、そこに向かうことを重視します(ミラクル・クエスチョンなど)。
・例外への着目:問題が起きなかった時や、少しでもましだった時(例外)には、すでに解決の手がかりが含まれていると考えます。
・クライエントは専門家:クライエントこそが自分の生活と解決方法を最もよく知っているという立場をとり、支援者は問いかけによってそれを引き出します。

覚え方のポイント
「過去・原因・分析」を重視するのは診断主義・心理社会的アプローチの系譜、「未来・解決・例外」を重視するのが解決志向アプローチと対比します。ブリーフセラピー(短期療法)の流れをくむため、面接回数が少ない点も特徴です。

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