日本の疾病構造の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ①戦後、主な死因は結核などの感染症から、がんや心疾患などの生活習慣病に移った。
- ②現在の日本の死因の第1位は、戦前と変わらず結核などの感染症が占め続けている。
- ③生活習慣病が増えた結果、医療の中心は短期間の急性期の治療だけに限られてきた。
- ④疾病構造の変化によって、慢性疾患の患者の在宅療養の必要性は低くなってきた。
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戦前から終戦直後にかけては、結核や肺炎などの感染症が主な死因でした。その後、生活水準の向上、抗生物質の普及、公衆衛生の改善などにより感染症による死亡は大きく減り、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患など、生活習慣が深く関わる病気が主な死因となりました。悪性新生物は1981年以降、死因の第1位となっています。こうした慢性疾患は長期にわたる治療や管理が必要で、医療と介護・福祉の連携が一層重要になっています。
他の選択肢が不適切な理由
・死因の第1位は感染症:現在の死因の第1位は悪性新生物(がん)です。新型コロナウイルス感染症のように新たな感染症への対応は重要ですが、死因の構造としては生活習慣病が中心です。
・医療の中心は急性期の治療だけ:生活習慣病は完治が難しく長く付き合う病気が多いため、急性期だけでなく、回復期、慢性期、在宅での療養を含めた切れ目のない医療が求められています。
・在宅療養の必要性は低くなった:慢性疾患の増加と高齢化により、住み慣れた自宅で療養を続けるための在宅医療の必要性はむしろ高まっています。
覚え方のポイント
「感染症の時代(結核)→生活習慣病の時代(がん・心疾患・脳血管疾患)」「治す医療→治し支える医療」。疾病構造の変化が、医療と福祉の連携や地域包括ケアの必要性につながっていることを押さえましょう。