2026年版・6-7

理論と方法(専門):総合的・包括的支援の実際の一問一答

社会福祉士国家試験「ソーシャルワーク専門・福祉サービス経営」から、理論と方法(専門):総合的・包括的支援の実際に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問16-7

〔事例〕中学校のスクールソーシャルワーカーであるA社会福祉士は、担任から、Bさん(14歳)が遅刻や欠席を繰り返していると相談を受けた。Bさんと話すと、精神疾患のある母親の世話と、小学生の弟の送り迎えや食事の用意を毎日していることが分かった。Bさんは「家族のためだから仕方ない」と話している。A社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①Bさんの思いを聴き、家族への支援を関係機関と調整して負担を軽くする。
  • ②家庭の事情なので、Bさんの頑張りを励ますことにとどめておく。
  • ③Bさんの負担を減らすため、母親に家事の分担を見直すよう強く指導する。
  • ④学校としては、遅刻や欠席を減らすための生活指導に絞って関わる。
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正解 ①Bさんの思いを聴き、家族への支援を関係機関と調整して負担を軽くする。
事例のポイント
Bさんは、本来大人が担うような家族の世話を日常的に行っており、学業に影響が出ています。一方で「家族のためだから仕方ない」と話しており、自分が支援を必要としていると自覚していない様子です。

解説
家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っている子ども・若者(いわゆるヤングケアラー)は、子ども・若者育成支援推進法において、関係機関等が支援に努める対象として明記されています。A社会福祉士は、Bさんの家族を思う気持ちを尊重しながら、Bさんの思いや困りごとを丁寧に聴き、母親の治療や生活への支援、弟の放課後の居場所など、家族全体への支援を福祉や医療の関係機関と調整し、Bさんの負担を軽くしていくことが適切です。Bさんが子どもらしく学び、過ごせる時間を取り戻すことが目標です。

他の選択肢が不適切な理由
・励ますことにとどめる:Bさんの負担は変わらず、学業や心身の健康への影響が続きます。
・母親に家事の分担を見直すよう指導する:母親には精神疾患があり、自らも支援を必要としている可能性があります。指導で負担を押し戻すのではなく、母親の治療や生活への支援を整えることで、Bさんの負担を軽くします。
・生活指導に絞って関わる:遅刻や欠席は家族の世話による結果であり、その背景に働きかけなければ改善しません。Bさんをさらに追い詰めるおそれもあります。

覚え方のポイント
ヤングケアラーの支援は「本人の思いを尊重」「家族全体への支援」「関係機関の連携」「本人の負担の軽減」の4点です。本人の頑張りに頼る・家族を責める・表面の行動だけを正そうとする選択肢は誤りと判断しましょう。
問26-7

〔事例〕C市の保健センターと連携する子育て支援の相談員であるD社会福祉士は、ベトナム出身で妊娠中のEさん(26歳)の相談を受けた。Eさんは日本語での会話が難しく、日本の病院での出産に強い不安を感じている。夫は日本人で日本語を話せるが、仕事で日中は不在である。D社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①日本での出産の習慣に早く合わせるよう、Eさんに繰り返し助言する。
  • ②通訳は日本語を話せる夫に任せて、面接は夫が帰宅した後の時間に行う。
  • ③医療通訳などを活用し、Eさんの文化や価値観を尊重して支援を進める。
  • ④出産の不安は医療の問題なので、病院の助産師に対応を任せる。
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正解 ③医療通訳などを活用し、Eさんの文化や価値観を尊重して支援を進める。
事例のポイント
Eさんは言葉の壁を抱えており、出産という大切な出来事に強い不安を感じています。支援の主体はEさん本人であり、夫は日中不在です。

解説
外国籍の住民への支援では、言葉の壁を取り除く工夫と、その人の文化や価値観を尊重する姿勢(文化的な感受性)が欠かせません。D社会福祉士は、医療通訳や多言語の資料、翻訳のツールなどを活用して、Eさんが自分の状況や利用できる制度を理解し、自分で選択できるように支えます。出産や子育てに関する考え方や習慣は文化によって異なるため、Eさんの希望を聴き、病院などの関係機関とも共有していくことが大切です。同じ国の出身者のコミュニティなど、インフォーマルな支えにつなぐことも考えられます。

他の選択肢が不適切な理由
・日本の習慣に早く合わせるよう助言:Eさんの文化や価値観を否定するもので、多様性の尊重に反します。
・通訳は夫に任せる:家族による通訳は、正確さや中立性を保ちにくく、Eさんが自分の気持ちを率直に話しにくくなるおそれがあります。医療通訳など第三者の通訳を活用することが望ましいとされています。
・病院の助産師に任せる:出産そのものは医療の領域ですが、Eさんの不安には言葉の壁や孤立といった生活上の課題が含まれています。医療機関と連携しつつ、相談員として生活面の支援を担います。

覚え方のポイント
外国籍の住民の事例では「通訳などで言葉の壁を越える」「文化・価値観の尊重」「本人への直接の説明と自己決定」の3点がそろった選択肢を選びます。倫理綱領の原理「多様性の尊重」と結びつけて覚えましょう。
問36-7

〔事例〕大きな地震の発生から3日後、災害派遣福祉チームの一員として避難所に派遣されたF社会福祉士は、体育館で車いすを使う高齢者や、大勢の人がいる環境で落ち着かない様子の知的障害のある人が、十分な配慮を受けられずに過ごしていることに気づいた。F社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①全員に同じ支援を行うことが公平なので、個別の配慮は特に行わない。
  • ②福祉的な配慮が必要な人を把握し、福祉避難所などとの調整を図る。
  • ③平常時の担当機関が業務を再開するまで、支援を待つことにする。
  • ④要配慮者の全員を、意向を確かめずに福祉避難所へ移すよう手配する。
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正解 ②福祉的な配慮が必要な人を把握し、福祉避難所などとの調整を図る。
事例のポイント
一般の避難所で、高齢者や障害のある人が十分な配慮を受けられないまま過ごしています。災害時に福祉の専門職として何を優先するかが問われています。

解説
災害時には、高齢者や障害のある人、乳幼児、妊産婦など、特に配慮を要する人(要配慮者)の生活が大きく損なわれ、避難生活の中で体調を崩したり、災害関連死に至ったりする危険が高まります。F社会福祉士は、避難所の中で福祉的な配慮が必要な人を把握し、本人の状態と意向を確かめたうえで、避難所内の環境の工夫(静かな空間、段差の解消など)や、福祉避難所、福祉施設などへの移送について、行政や関係機関と調整することが適切です。

他の選択肢が不適切な理由
・全員に同じ支援を行う:一人ひとりの状況に応じた配慮を行うことが実質的な公平につながります。形式的な平等は、要配慮者の不利益を拡大させます。
・平常時の担当機関の再開を待つ:災害直後こそ支援の必要性が高く、待つことで要配慮者の心身の状態が悪化するおそれがあります。
・意向を確かめずに全員を移す:福祉避難所への移送は有効な手段ですが、本人の状態や意向を確かめずに一律に移すと、家族と離れたくないなどの思いを無視することになります。一人ひとりの状況に応じて調整します。

覚え方のポイント
災害時支援の事例は「要配慮者の把握」「個別の配慮」「関係機関との調整」「平時からの備え」がキーワードです。「皆同じ」「待つ」選択肢は、災害時の福祉的支援の考え方に反すると覚えましょう。
問46-7

災害対策基本法に基づく避難行動要支援者への支援に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①避難行動要支援者名簿は、本人の同意がなければ作成することができない。
  • ②市町村長は、避難行動要支援者名簿を作成しておかなければならない。
  • ③災害時に特に必要があるときは、本人の同意なく名簿情報を提供できる。
  • ④市町村長は、個別避難計画を作成するよう努めなければならないとされる。
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正解 ①避難行動要支援者名簿は、本人の同意がなければ作成することができない。
解説
避難行動要支援者名簿は、本人の同意の有無にかかわらず、市町村長が作成しておかなければならないものです(災害対策基本法49条の10第1項)。自ら避難することが困難で特に支援を要する人を、災害に備えて漏れなく把握しておくためです。本人の同意が問題になるのは、平常時に名簿情報を消防機関や民生委員、社会福祉協議会などの避難支援等関係者に提供する場面であり、この場合は条例に特別の定めがある場合を除き、本人の同意が必要とされています(同法49条の11第2項)。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・名簿の作成:市町村長は、避難行動要支援者名簿を作成しておかなければなりません(同法49条の10第1項)。
・災害時の提供:災害が発生し、又は発生するおそれがある場合に、生命又は身体を保護するために特に必要があると認めるときは、本人の同意を得ずに名簿情報を提供できます(同法49条の11第3項)。
・個別避難計画:市町村長は、避難行動要支援者ごとに個別避難計画を作成するよう努めなければなりません(同法49条の14第1項)。作成には本人の同意が前提とされています。

覚え方のポイント
「名簿の作成=義務・同意不要」「平常時の提供=原則として本人の同意が必要」「災害時の提供=同意不要」「個別避難計画=努力義務・同意が前提」と、場面ごとに整理して覚えましょう。
問56-7

〔事例〕地域包括支援センターのG社会福祉士は、通所介護事業所の職員から「利用者のHさん(85歳、女性)の腕に、最近いくつもあざがある。同居の息子が介護に疲れていると話していた」と連絡を受けた。G社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①虐待と判断できるまで、事業所の職員にあざの記録を続けるよう頼む。
  • ②Hさんを守るため、息子に知らせずにすぐ施設へ入所させる手続きをとる。
  • ③センター内で共有し、市町村と連携して速やかに事実の確認を進めていく。
  • ④介護負担が原因と考えられるので、息子への支援だけを行うことにする。
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正解 ③センター内で共有し、市町村と連携して速やかに事実の確認を進めていく。
事例のポイント
Hさんの腕に複数のあざがあり、同居の息子が介護疲れを訴えているという情報です。養護者による虐待の可能性がありますが、まだ事実は確認されていません。

解説
高齢者虐待が疑われる情報を得た場合、地域包括支援センターは一人で判断せず、センター内で情報を共有し、市町村(高齢者虐待の対応の責任主体)と連携して、速やかに事実の確認を進めます。Hさんの安全の確認を最優先としつつ、あざの原因や生活の状況を把握し、市町村とともに対応の方針を協議します。虐待の背景に介護負担がある場合も多いため、Hさんの保護と同時に、養護者である息子への支援も視野に入れて支援を組み立てていきます。

他の選択肢が不適切な理由
・判断できるまで記録を続けてもらう:記録は大切ですが、虐待かどうかの判断を待ってから動くのでは対応が遅れます。疑いの段階で市町村と連携し、速やかに事実を確認することが求められます。
・息子に知らせず直ちに施設へ入所させる:事実確認も市町村との協議も経ずに決めることはできず、Hさん本人の意向も確かめていません。
・息子への支援だけを行う:養護者への支援は大切ですが、まずHさんの安全の確認と保護を優先する必要があります。

覚え方のポイント
虐待が疑われる事例では「一人で抱えない(組織で共有)」「市町村と連携」「速やかな事実確認」「本人の安全が最優先」「養護者も支援の対象」がキーワードです。「判断がつくまで待つ」「独断で分離する」はいずれも誤りと判断しましょう。
問66-7

〔事例〕I市の生活困窮者自立相談支援機関のJ社会福祉士のもとに、Kさん(68歳、女性)が相談に訪れた。「35歳の息子が10年近く自室にこもっている。無理に外へ出そうとすると暴れるので、どうしてよいか分からない」と話している。J社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①相談は受けるが、支援の対象は息子なので母親への支援は行わない。
  • ②本人を強制的に外へ連れ出す民間の業者を、母親に紹介しておく。
  • ③母親の相談を受けとめて支え、本人の状態に合わせて段階的に関わる。
  • ④まず息子を医療機関に受診させるよう、母親に強く勧めることにする。
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正解 ③母親の相談を受けとめて支え、本人の状態に合わせて段階的に関わる。
事例のポイント
相談に来たのは母親で、本人(息子)は長くひきこもっており、無理に外へ出そうとすると暴れる状態です。本人に直接会えない段階での支援が問われています。

解説
ひきこもりの支援では、本人がすぐに相談に来ることは少なく、まず家族の相談から支援が始まることが多くあります。J社会福祉士は、長年悩んできた母親の気持ちを受けとめ、家族自身を支えることから始めます。そのうえで、ひきこもり地域支援センターなどの専門機関と連携しながら、家族の関わり方を一緒に考え、手紙や訪問など本人の状態に合わせて段階的に関わりを広げていくことが適切です。本人の意思を尊重し、安心できる関係を少しずつ築くことが、社会とのつながりの回復につながります。

他の選択肢が不適切な理由
・母親への支援は行わない:長年悩んできた家族自身も支援の対象です。家族を支えることが、本人に関わる入口にもなります。
・強制的に連れ出す業者を紹介:本人の意思を無視した強制的な連れ出しは、本人の尊厳と権利を侵害し、深刻な心の傷を残すおそれがあります。
・まず受診させるよう強く勧める:受診が必要になる場合もありますが、無理に外へ出そうとすると暴れる状態で受診を強く求めることは、本人の意思を尊重せず、家族との関係をさらに悪化させるおそれがあります。

覚え方のポイント
ひきこもりの事例は「家族支援から始める」「本人の意思の尊重」「段階的な関わり」「専門機関との連携」がキーワードです。「強制」「家族を支援の対象から外す」「本人の状態を考えずに受診を迫る」は誤りと判断しましょう。
問76-7

〔事例〕L市の福祉事務所の現業員であるM社会福祉士は、生活保護を受けているNさん(38歳、女性)の世帯を担当している。Nさんはうつ病で通院しており、借金の返済に追われている。中学生の長男は不登校で、小学生の次女には発達の遅れの心配がある。M社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①Nさんと話し合い、緊急性の高い課題から優先順位をつけて取り組む。
  • ②すべての課題を、M社会福祉士が一人で同時に解決しようとする。
  • ③まず長男の不登校を最優先とし、学校と連携して登校の再開をめざす。
  • ④課題ごとに別の機関を紹介し、その後の機関どうしの調整は行わない。
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正解 ①Nさんと話し合い、緊急性の高い課題から優先順位をつけて取り組む。
事例のポイント
Nさんの世帯は、母親の精神疾患、借金、長男の不登校、次女の発達の心配と、複数の課題を同時に抱える多問題家族です。どのように支援を組み立てるかが問われています。

解説
多くの課題が重なる世帯では、すべてを一度に解決しようとすると、家族も支援者も疲弊してしまいます。M社会福祉士は、Nさんと一緒に課題を整理し、生命や健康、生活の基盤に関わる緊急性の高いものから優先順位をつけて取り組むことが適切です。その際、医療機関、法律の相談窓口、学校、子どもの発達の相談機関など、多機関と連携して役割を分担し、世帯全体を支える体制をつくります。Nさんが主体的に関われるよう、できていることや家族の強みにも目を向けます。

他の選択肢が不適切な理由
・一人で同時に解決しようとする:一人の支援者で抱え込むと、支援が行き詰まり、燃え尽きの原因にもなります。多機関の連携が必要です。
・長男の不登校を最優先とする:Nさんと話し合わずに優先順位を決めており、緊急性の判断も十分ではありません。借金やNさん自身の健康など、生活の基盤に関わる課題を含めて、Nさんと一緒に整理します。
・紹介したあと調整を行わない:課題ごとにばらばらに支援すると、方針が食い違ったり、世帯の負担が増えたりします。

覚え方のポイント
多問題家族の事例は「本人と一緒に課題を整理」「緊急性による優先順位」「多機関の連携と調整」「家族の強みの活用」がキーワードです。「一人で抱える」「紹介して終わり」は誤りと判断しましょう。
問86-7

子ども・若者育成支援推進法に規定されている、家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者(いわゆるヤングケアラー)への支援に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①関係機関等が支援に努める対象として、法律に明記されている。
  • ②本人が自分をヤングケアラーだと自覚していないことも多いとされる。
  • ③本人だけでなく、世話を必要とする家族も含めた支援が求められる。
  • ④対象は18歳未満の子どもに限られ、若者は支援の対象に含まれない。
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正解 ④対象は18歳未満の子どもに限られ、若者は支援の対象に含まれない。
解説
子ども・若者育成支援推進法は、関係機関等が支援に努める対象として「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」を明記しています(同法15条)。子どもだけでなく若者も対象であり、18歳未満に限られるという記述は誤りです。18歳を過ぎても家族の世話のために進学や就職をあきらめるなど、若者世代にも深刻な影響が続くことがあるため、年齢で支援が途切れないようにすることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・法律に明記:2024年の法改正で、ヤングケアラーが国・地方公共団体等による支援の対象として位置づけられました。
・自覚していないことが多い:家族の世話を当たり前のことと受けとめていたり、家族のことを話すことにためらいがあったりして、本人が支援の必要に気づいていないことが多くあります。周囲の大人が気づくことが大切です。
・家族も含めた支援:本人の負担を軽くするには、世話を必要としている家族への福祉・医療のサービスなど、家族全体への支援が欠かせません。

覚え方のポイント
ヤングケアラーは「子ども・若者育成支援推進法(2024年改正)」「子ども・若者の両方が対象」「本人の自覚がないことが多い」「家族全体への支援」の4点で押さえましょう。
問96-7

〔事例〕Oさん(32歳、女性)は、夫からの暴力に耐えかねて、4歳の子どもを連れて家を出たいと、市の女性相談支援員であるP社会福祉士に相談した。Oさんは「夫に見つかるのが怖い」と話している。P社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①離婚の意思が固まるまでは、避難先の検討は見合わせるよう伝える。
  • ②安全の確保を最優先に、女性相談支援センターなどと避難先を検討する。
  • ③避難の前提として、まず警察に被害届を出すようにOさんに求めておく。
  • ④子どもの転園の手続きが済むまでは、家を出ることを待つよう勧める。
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正解 ②安全の確保を最優先に、女性相談支援センターなどと避難先を検討する。
事例のポイント
Oさんは夫からの暴力を受けており、子どもを連れて家を出たいと望んでいます。「夫に見つかるのが怖い」という言葉から、身の危険を強く感じていることが分かります。

解説
配偶者からの暴力(DV)の相談では、本人と子どもの安全の確保が最優先です。P社会福祉士は、Oさんの話を受けとめたうえで、配偶者暴力相談支援センターの機能を担う女性相談支援センターや警察などと連携し、一時保護を含めた避難先を検討します。あわせて、居場所が夫に知られないよう、情報の管理を徹底します。困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(2024年施行)により、旧来の婦人相談所は女性相談支援センター、婦人相談員は女性相談支援員に改められています。

他の選択肢が不適切な理由
・離婚の意思が固まるまで見合わせる:離婚するかどうかは避難の前提条件ではありません。身の危険がある以上、安全の確保を先に考えます。
・まず被害届を出すよう求める:警察への相談は大切な選択肢ですが、被害届の提出は避難や一時保護の前提条件ではありません。Oさんが望む手段を選べるよう情報を伝えます。
・転園の手続きが済むまで待つ:安全の確保より手続きを優先しており、その間に暴力を受ける危険があります。

覚え方のポイント
DVの事例は「安全の確保が最優先」「居場所などの情報を守る」「専門機関(女性相談支援センター・警察など)との連携」が鉄則です。避難に「離婚の決断」「被害届の提出」「手続きの完了」などの条件を付ける選択肢は誤りと覚えましょう。
問106-7

総合的かつ包括的な支援に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①分野や制度の縦割りを越えて、世帯全体の課題に対応していく。
  • ②本人の意向を中心に据えて、多機関が協働して支援を組み立てる。
  • ③地域住民とも協働し、身近な地域での支え合いの仕組みを生かす。
  • ④重層的支援体制整備事業は、全市町村に実施が義務づけられる。
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正解 ④重層的支援体制整備事業は、全市町村に実施が義務づけられる。
解説
重層的支援体制整備事業は、市町村が「行うことができる」とされている任意の事業であり(社会福祉法106条の4第1項)、すべての市町村に実施が義務づけられているわけではありません。この事業は、属性や世代を問わない包括的な相談支援、社会とのつながりをつくる参加支援、地域づくりに向けた支援などを一体的に行い、制度の狭間にある人や複数の課題を抱える世帯を支える体制を整えるものです。市町村が地域の実情に応じて選んで実施する仕組みとすることで、既存の相談機関や地域の取組を生かしながら体制を整えられるようにしています。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は誤っているものを選ぶため、以下はいずれも正しい記述です。
・縦割りを越えて世帯全体に対応:高齢・障害・子ども・生活困窮などの分野を横断し、世帯全体の課題として受けとめます。
・本人中心の多機関協働:本人の意向を中心に据え、複数の機関が役割を分担しながら協働して支援します。
・地域住民との協働:専門職だけでなく、地域住民による見守りや居場所づくりなど、身近な支え合いの仕組みを生かします。

覚え方のポイント
総合的かつ包括的な支援のキーワードは「分野横断」「世帯全体」「制度の狭間への対応」「多機関協働」「地域住民との協働」です。重層的支援体制整備事業は「社会福祉法106条の4」「市町村の任意事業」「包括的相談支援・参加支援・地域づくりに向けた支援が柱」と押さえましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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