2026年版・1-2

公衆衛生:健康づくりと生活習慣病の一問一答

調理師試験「公衆衛生学」から、公衆衛生:健康づくりと生活習慣病に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験も多くの地域で四肢択一式のマークシートで出題されます。ここでも4択で出題しています。

問11-2

2024年度から始まった「健康日本21(第三次)」が全体として目指す目標(最上位の目標)として、最も適当なものはどれか。

  • ①感染症の撲滅と予防接種率の向上
  • ②平均寿命の延伸と医療費の削減
  • ③乳児死亡率の低下と出生率の向上
  • ④健康寿命の延伸と健康格差の縮小
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正解 ④健康寿命の延伸と健康格差の縮小
解説
健康日本21(第三次)は、健康増進法に基づく国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針で、2024(令和6)年度から2035(令和17)年度までの12年間の計画です。「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」をビジョンとし、最上位の目標として「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を掲げています。そのうえで、個人の行動と健康状態の改善、社会環境の質の向上、ライフコースアプローチを踏まえた健康づくりに取り組むとしています。

他の選択肢が不適切な理由
・平均寿命の延伸と医療費の削減:平均寿命ではなく健康寿命が目標で、医療費の削減は最上位の目標ではありません。
・乳児死亡率の低下と出生率の向上:乳児や母親の健康は、主に母子保健法に基づく母子保健の施策で取り組まれる分野です。健康日本21の最上位の目標は「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」です。
・感染症の撲滅と予防接種率の向上:健康日本21は主に生活習慣の改善による健康づくりの計画です。

覚え方のポイント
健康日本21は第二次・第三次とも「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」が最上位の目標です。「平均寿命」と入れ替えたひっかけに注意しましょう。
問21-2

「健康寿命」の説明として、最も適当なものはどれか。

  • ①0歳の人がこの先平均して生きられると見込まれる年数
  • ②健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間
  • ③特定の年齢の人がこの先平均して生きられる年数
  • ④病気にかかってから亡くなるまでの平均的な期間
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正解 ②健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間
解説
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味し、この差を縮めることが個人の生活の質の向上や、医療費・介護費の抑制につながると考えられています。健康日本21では、健康寿命の延伸を最上位の目標の一つにしています。

他の選択肢が不適切な理由
・0歳の人が平均して生きられる年数:平均寿命(0歳の平均余命)の説明です。
・特定の年齢の人が平均して生きられる年数:平均余命の説明です。
・病気にかかってから亡くなるまでの期間:病気を抱えて過ごす期間の側を見た考え方で、健康寿命とは向きが逆です。健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間です。

覚え方のポイント
「平均寿命=0歳の平均余命」「健康寿命=元気に自立して暮らせる期間」「その差=不健康な期間」と3つをセットで覚えます。
問31-2

わが国のメタボリックシンドロームの診断基準で、必須項目とされている腹囲(へそ周り)の基準の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①男性90cm以上・女性85cm以上
  • ②男性85cm以上・女性90cm以上
  • ③男性80cm以上・女性80cm以上
  • ④男性95cm以上・女性90cm以上
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正解 ②男性85cm以上・女性90cm以上
解説
わが国のメタボリックシンドロームの診断基準(2005年に日本内科学会などの関係学会が策定)では、内臓脂肪の蓄積を示す腹囲(へその高さの周囲径)が男性85cm以上、女性90cm以上であることを必須項目とし、そのうえで、脂質異常(中性脂肪の高値またはHDLコレステロールの低値)、血圧高値、空腹時血糖高値のうち2つ以上に当てはまる場合に、メタボリックシンドロームと診断します。

他の選択肢が不適切な理由
・男性90cm・女性85cm:男女が逆になっています。
・男女とも80cm:日本の基準は男性85cm以上・女性90cm以上で、男女で数値が違います。
・男性95cm・女性90cm:女性の90cmは合っていますが、男性の基準は85cm以上です。

覚え方のポイント
日本の基準は「女性のほうが大きい(男85・女90)」点が特徴で、ここが入れ替えのひっかけになります。女性は皮下脂肪が多く、同じ内臓脂肪量でも腹囲が大きくなりやすいためです。
問41-2

高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、医療保険者が行う「特定健康診査」の対象年齢として、正しいものはどれか。

  • ①20歳以上74歳以下
  • ②65歳以上74歳以下
  • ③40歳以上64歳以下
  • ④40歳以上74歳以下
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正解 ④40歳以上74歳以下
解説
特定健康診査は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、医療保険者(健康保険組合、市町村の国民健康保険など)が、40歳以上74歳以下の加入者を対象に行う、メタボリックシンドロームに着目した健康診査です。その結果、生活習慣病のリスクが高い人には、保健師や管理栄養士などによる「特定保健指導」が行われます。75歳以上の人は後期高齢者医療制度の対象となり、別の健康診査を受けます。

他の選択肢が不適切な理由
・20歳以上74歳以下:開始年齢が異なります。
・40歳以上64歳以下:終わりの年齢が異なります。
・65歳以上74歳以下:開始年齢が異なります。

覚え方のポイント
特定健診は「40〜74歳・医療保険者が実施・メタボに着目」の3点セットです。対象年齢の40歳は、介護保険の第2号被保険者の開始年齢(40歳)と同じ、と結びつけると覚えやすくなります。
問51-2

疾病予防の段階のうち、健康診断による病気の早期発見・早期治療が当てはまるものはどれか。

  • ①二次予防
  • ②一次予防
  • ③三次予防
  • ④四次予防
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正解 ①二次予防
解説
疾病の予防は、段階によって3つに分けられます。一次予防は、健康増進(食生活の改善、運動など)や特異的予防(予防接種など)により、病気にならないようにすることです。二次予防は、健康診断やがん検診などで病気を早期に発見し、早期に治療して重症化を防ぐことです。三次予防は、病気になった後に、リハビリテーションなどによって機能の回復を図り、社会復帰を支援し、再発を防ぐことです。

他の選択肢が不適切な理由
・一次予防:病気になる前の健康づくりや予防接種です。
・三次予防:病気になった後の機能回復や社会復帰、再発防止です。
・四次予防:試験で問われる一般的な3段階の分類には含まれません。

覚え方のポイント
「一次=ならない」「二次=早く見つける」「三次=元に戻す」と覚えます。予防接種は一次、がん検診は二次、リハビリは三次、という具体例で問われることが多いです。
問61-2

健康増進法の受動喫煙防止の規定で、学校・病院・児童福祉施設や行政機関の庁舎などの「第一種施設」に適用される規制として、正しいものはどれか。

  • ①喫煙の可否を店頭表示
  • ②原則として屋内禁煙
  • ③原則として敷地内禁煙
  • ④時間帯により分煙可能
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正解 ③原則として敷地内禁煙
解説
2018年の健康増進法の改正(第一種施設は2019年7月1日から、全面施行は2020年4月1日)により、望まない受動喫煙を防止するためのルールが定められました。学校・病院・児童福祉施設などの、受動喫煙により健康を損なうおそれが高い人が主に利用する施設や、行政機関の庁舎は「第一種施設」とされ、原則として敷地内禁煙です(屋外で受動喫煙を防止する措置がとられた場所に喫煙場所を設けることは可能)。飲食店や事務所などの「第二種施設」は、原則として屋内禁煙です。

他の選択肢が不適切な理由
・原則として屋内禁煙:飲食店などの第二種施設の規制です。
・喫煙の可否を店頭表示:喫煙専用室などを設ける場合の標識の掲示に関する規定で、第一種施設の規制そのものではありません。
・時間帯により分煙可能:時間帯による分煙は認められていません。

覚え方のポイント
「子ども・患者が使う施設と役所は敷地内禁煙、飲食店や事務所は屋内禁煙」と覚えます。飲食店で働く調理師にとって身近な規定です。
問71-2

厚生労働省と農林水産省が作成した「食事バランスガイド」で、コマの形のイラストの「回転」が表しているものはどれか。

  • ①水・お茶
  • ②菓子・嗜好飲料
  • ③運動
  • ④主食
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正解 ③運動
解説
食事バランスガイドは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを、料理の組合せで分かりやすく示したもので、2005年に厚生労働省と農林水産省が作成しました。コマの形をしており、上から主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つの料理グループを配置しています。コマの軸は水・お茶、コマを回すひもは菓子・嗜好飲料(楽しく適度に)を表し、コマが回転すること自体が運動を表しています。運動しないとコマは倒れてしまう、という考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
・水・お茶:コマの軸(食事に欠かせないもの)として表されています。
・菓子・嗜好飲料:コマを回すひもとして表されています。
・主食:コマの一番上の、最も多くとるべき料理グループです。

覚え方のポイント
「軸=水・お茶」「ひも=菓子・嗜好飲料」「回転=運動」「上から主食→副菜→主菜→牛乳・乳製品と果物」とコマの部分ごとに覚えましょう。
問81-2

生活習慣の改善が予防の中心となる疾患として、最も適当なものはどれか。

  • ①2型糖尿病
  • ②1型糖尿病
  • ③インフルエンザ
  • ④先天性心疾患
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正解 ①2型糖尿病
解説
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が不足して、血糖値が高い状態が続く病気です。2型糖尿病は、遺伝的な体質に、食べすぎ、運動不足、肥満などの生活習慣が加わって発症するもので、日本の糖尿病の大部分を占めます。食事の見直しや運動、減量などの生活習慣の改善が予防と治療の中心になります。

他の選択肢が不適切な理由
・1型糖尿病:主に自己免疫などによって膵臓のインスリンをつくる細胞が壊れて起こるもので、生活習慣が原因ではありません。
・インフルエンザ:ウイルスによる感染症で、予防の中心は予防接種や手洗いなどの感染対策です。
・先天性心疾患:生まれつき心臓の形や働きに異常がある病気で、生活習慣とは関係なく起こります。生活習慣病としての心疾患は、食事や喫煙などが関わる狭心症・心筋梗塞などです。

覚え方のポイント
生活習慣病の代表は、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、がん、心疾患、脳血管疾患などです。同じ「糖尿病」でも1型と2型で原因が違う点がよく問われます。
問91-2

高血圧の予防のために、日常の食事で特に摂取量を控えるよう勧められている成分はどれか。

  • ①カリウム
  • ②食物繊維
  • ③カルシウム
  • ④ナトリウム
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正解 ④ナトリウム
解説
食塩(ナトリウム)をとりすぎると、体内の水分量が増えて血管にかかる圧力が高まり、高血圧の原因になります。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人の食塩相当量の目標量を男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満とし、高血圧や慢性腎臓病の重症化予防のためには男女とも6.0g/日未満としています。実際の日本人の摂取量はこれを上回っており、減塩は重要な課題です。

他の選択肢が不適切な理由
・カリウム:ナトリウムの排出を促し、血圧を下げる方向に働くため、野菜や果物などから十分にとることが勧められています(腎臓の病気がある人などを除く)。
・食物繊維:生活習慣病の予防のため、むしろ多くとることが勧められています。
・カルシウム:多くの年代で推奨量に届いていない、日本人に不足しがちな栄養素です。牛乳・乳製品や小魚、大豆製品などから十分にとることが勧められています。

覚え方のポイント
「ナトリウムは減らす、カリウムはとる」が高血圧予防の食事の基本です。調理では、だしのうま味や酸味、香辛料を生かして減塩しても満足できる工夫が求められます。
問101-2

食育基本法の前文で、食育はどのように位置付けられているか。

  • ①学校教育の一教科であり、家庭科の授業で行われるもの
  • ②生きる上での基本で、知育・徳育・体育の基礎となるもの
  • ③体育の一分野として、主に学校給食を通じて行うべきもの
  • ④生活習慣病を予防するための栄養指導を中心とするもの
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正解 ②生きる上での基本で、知育・徳育・体育の基礎となるもの
解説
食育基本法(2005年制定)の前文は、食育を「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置付け、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められているとしています。また、食育はあらゆる世代の国民に必要なものとされています。

他の選択肢が不適切な理由
・学校教育の一教科:食育は家庭、学校、保育所、地域など、さまざまな場で推進されるものとされています。
・体育の一分野として学校給食を通じて行う:食育は体育の一部ではなく、知育・徳育・体育の「基礎」と位置付けられています。学校給食は食育の大切な場の一つですが、食育は家庭・学校・保育所・地域などさまざまな場で、あらゆる世代を対象に行われます。
・生活習慣病予防の栄養指導が中心:食生活の改善は食育の目的の一部ですが、前文は、食に関する知識と「食」を選択する力を身に付け健全な食生活を実践できる人間を育てること、食文化の継承や食への感謝なども含めて広く位置付けています。

覚え方のポイント
食育は「知育・徳育・体育の基礎」です。食品関連事業者(飲食店など)にも食育の推進に努める責務があり(第12条)、調理師にも関わりの深い法律です。なお、2026年5月27日施行の改正で、目的や基本理念に「食料安全保障の確保」が加えられました(前文の位置付けは変わっていません)。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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