2026年版・5-6

加圧送水装置(ポンプ・呼水装置・水温上昇防止)の一問一答

消防設備士試験(甲種第1類)「構造・機能・工事・整備(機械)」から、加圧送水装置(ポンプ・呼水装置・水温上昇防止)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。筆記試験は本試験と同じ四肢択一です。記述式の実技(鑑別・製図)の論点も、ここでは4択に置き換えて出題しています。

問15-6
加圧送水装置の基準(消防庁告示)で、ポンプの定格吐出量における揚程曲線上の全揚程は、定格全揚程に対してどの範囲でなければならないとされているか(特定施設水道連結型を除く)。
  • ①定格全揚程の100%以上110%以下
  • ②定格全揚程の90%以上100%以下
  • ③定格全揚程の65%以上100%以下
  • ④定格全揚程の110%以上140%以下
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正解 ①定格全揚程の100%以上110%以下
解説
加圧送水装置の基準第五第三号(一)イにより、ポンプに表示されている吐出量(定格吐出量)における揚程曲線上の全揚程は、ポンプに表示されている全揚程(定格全揚程)の100%以上110%以下でなければなりません。
表示された性能を下回らず、かといって大きく上回りすぎないことが求められています。

他の選択肢が誤りである理由
・「定格全揚程の90%以上100%以下」は誤りです。90%以上100%以下では、表示された性能を下回るおそれがあり、基準に合いません。
・「定格全揚程の65%以上100%以下」は誤りです。65%は、定格吐出量の150%で運転したときの全揚程の基準に出てくる数字です。
・「定格全揚程の110%以上140%以下」は誤りです。140%は、締切全揚程の上限に出てくる数字です。

覚え方のポイント
ポンプ性能の3点は「定格点:100〜110%」「150%吐出量:65%以上」「締切:140%以下」。この3つの数字を揚程曲線に当てはめて覚えます。
問25-6
加圧送水装置の基準で、ポンプの吐出量が定格吐出量の150%であるときの全揚程に関する基準として、正しいものはどれか。
  • ①定格吐出量における全揚程の50%以上
  • ②定格吐出量における全揚程の40%以上
  • ③定格吐出量における全揚程の65%以上
  • ④定格吐出量における全揚程の100%以上
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正解 ③定格吐出量における全揚程の65%以上
解説
加圧送水装置の基準第五第三号(一)ロと消防法施行規則第12条第1項第7号ハ(ハ)により、定格吐出量の150%の吐出量における全揚程は、定格吐出量における全揚程の65%以上でなければなりません。
消火栓を想定より多く開いて吐出量が増えても、必要な圧力が急に失われないようにするための基準です。

他の選択肢が誤りである理由
・「定格吐出量における全揚程の50%以上」は誤りです。50%ではなく65%以上です。
・「定格吐出量における全揚程の40%以上」は誤りです。40%ではなく65%以上です。
・「定格吐出量における全揚程の100%以上」は誤りです。吐出量を増やすと全揚程は下がるため、100%以上は求められていません。基準は65%以上です。

覚え方のポイント
「吐出量150%で揚程65%以上」。150と65の組合せで覚えましょう。
問35-6
加圧送水装置の基準で、ポンプの締切全揚程(吐出量を零とした場合の全揚程)に関する基準として、正しいものはどれか。
  • ①定格吐出量における全揚程の110%以下
  • ②定格吐出量における全揚程の120%以下
  • ③定格吐出量における全揚程の200%以下
  • ④定格吐出量における全揚程の140%以下
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正解 ④定格吐出量における全揚程の140%以下
解説
加圧送水装置の基準第五第三号(一)ハにより、締切全揚程は、定格吐出量における揚程曲線上の全揚程の140%以下でなければなりません。
締切運転では圧力が最も高くなるため、配管やバルブに過大な圧力がかからないよう上限が定められています。
配管の耐圧力が「締切圧力の1.5倍以上」とされているのも、この締切時の圧力を基準にしているためです。

他の選択肢が誤りである理由
・「定格吐出量における全揚程の110%以下」は誤りです。110%は、定格吐出量における全揚程の上限(定格全揚程に対する割合)に出てくる数字です。
・「定格吐出量における全揚程の120%以下」は誤りです。120%という基準ではありません。
・「定格吐出量における全揚程の200%以下」は誤りです。200%という基準ではありません。

覚え方のポイント
締切全揚程は「140%以下」。吐出量0のときが最も揚程(圧力)が高くなります。
問45-6
ポンプの呼水装置の呼水槽の有効水量として、加圧送水装置の基準に定められているものはどれか。ただし、フート弁の呼び径は200とする。
  • ①50L以上
  • ②100L以上
  • ③200L以上
  • ④500L以上
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正解 ②100L以上
解説
加圧送水装置の基準第六第二号(三)により、呼水槽の有効水量は100L以上とします。
ただし、フート弁の呼び径が150以下の場合は、50L以上とすることができます。
この問題ではフート弁の呼び径が200なので、100L以上が必要です。

他の選択肢が誤りである理由
・「50L以上」は誤りです。50L以上でよいのは、フート弁の呼び径が150以下の場合です。
・「200L以上」は誤りです。200Lという基準ではありません。
・「500L以上」は誤りです。500Lという基準ではありません。

覚え方のポイント
呼水槽は「100L以上(フート弁150以下なら50L以上)」。起動用圧力タンクも「100L以上(止水弁150以下なら50L以上)」で、同じ数字の組です。
問55-6
呼水装置の配管の口径の組合せとして、加圧送水装置の基準に定められているものはどれか。
  • ①補給水管 呼び25以上・溢水用排水管 呼び40以上・呼水管 呼び50以上
  • ②補給水管 呼び15以上・溢水用排水管 呼び50以上・呼水管 呼び40以上
  • ③補給水管 呼び40以上・溢水用排水管 呼び15以上・呼水管 呼び50以上
  • ④補給水管 呼び50以上・溢水用排水管 呼び25以上・呼水管 呼び15以上
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正解 ②補給水管 呼び15以上・溢水用排水管 呼び50以上・呼水管 呼び40以上
解説
加圧送水装置の基準第六第二号(四)により、呼水装置の配管口径は、補給水管が呼び15以上、溢水用排水管が呼び50以上、呼水管が呼び40以上です。
補給水管は呼水槽に水を補給する管、溢水用排水管はあふれた水を排水する管、呼水管は呼水槽からポンプへ水を送る管です。

他の選択肢が誤りである理由
・「補給水管 呼び25以上・溢水用排水管 呼び40以上・呼水管 呼び50以上」は誤りです。数値の組合せが異なります。補給水管15・溢水用50・呼水管40です。
・「補給水管 呼び40以上・溢水用排水管 呼び15以上・呼水管 呼び50以上」は誤りです。補給水管と溢水用排水管の数値が入れ替わり、呼水管も誤っています。
・「補給水管 呼び50以上・溢水用排水管 呼び25以上・呼水管 呼び15以上」は誤りです。補給水管・溢水用排水管・呼水管の数値がすべて誤っています。

覚え方のポイント
呼水装置の口径は「補給15・呼水40・溢水50」。水を入れる管がいちばん細く、あふれた水を逃がす管がいちばん太いと覚えます。
問65-6
呼水槽の減水警報装置の発信部に関する基準として、正しいものはどれか。
  • ①呼水槽の貯水量が空になった時点で、警報の信号を発信する
  • ②呼水槽の貯水量が有効水量の4分の1になった時点で発信する
  • ③呼水槽が満水になったときに、警報の信号を発信するもの
  • ④貯水量が有効水量の2分の1となる前に、信号を発信する
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正解 ④貯水量が有効水量の2分の1となる前に、信号を発信する
解説
加圧送水装置の基準第六第二号(五)により、減水警報装置の発信部は、フロートスイッチ又は電極とし、呼水槽の貯水量が有効水量の2分の1となる前に、音響による警報のための信号を発信するものでなければなりません。
呼水槽の水が減る主な原因は、フート弁の漏れ(逆止機能の不良)などです。早めに知らせて、ポンプが空回りしないようにします。

他の選択肢が誤りである理由
・「呼水槽の貯水量が空になった時点で、警報の信号を発信する」は誤りです。空になってからでは遅すぎます。2分の1となる前に発信します。
・「呼水槽の貯水量が有効水量の4分の1になった時点で発信する」は誤りです。4分の1ではなく、2分の1となる前に発信します。
・「呼水槽が満水になったときに、警報の信号を発信するもの」は誤りです。満水を知らせる装置ではありません。減水を知らせる装置です。

覚え方のポイント
減水警報は「有効水量の1/2になる前」。原因の第一候補は「フート弁の漏れ」です。
問75-6
ポンプの水温上昇防止用逃し配管に関する基準として、正しいものはどれか。
  • ①吐出側の逆止弁の一次側から分岐し、呼び15以上とし、オリフィスと止水弁を設ける
  • ②ポンプ吐出側の逆止弁の二次側から分岐し、呼び40以上とし、フート弁と安全弁を設ける
  • ③ポンプの吸込側から分岐し、呼び25以上とし、流量計と流量調整弁を必ず設けておく
  • ④水温上昇防止用逃し配管は、ポンプの運転中は常に閉じておき、停止中だけ開いておく
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正解 ①吐出側の逆止弁の一次側から分岐し、呼び15以上とし、オリフィスと止水弁を設ける
解説
加圧送水装置の基準第六第三号により、逃し配管は、ポンプ吐出側逆止弁の一次側であって、呼水管の逆止弁のポンプ側となる部分に接続し、ポンプの運転中に常時呼水槽等に放水するものとします。
逃し配管にはオリフィス及び止水弁を設け、口径は呼び15以上とします。
締切運転を続けたときに、ポンプ内部の水温が30℃以上上昇しないようにするために必要な量の水を流します。

他の選択肢が誤りである理由
・「ポンプ吐出側の逆止弁の二次側から分岐し、呼び40以上とし、フート弁と安全弁を設ける」は誤りです。逆止弁の二次側ではなく一次側です。また、口径は呼び15以上で、フート弁や安全弁を設けるものではありません。
・「ポンプの吸込側から分岐し、呼び25以上とし、流量計と流量調整弁を必ず設けておく」は誤りです。流量計と流量調整弁を設けるのは、ポンプ性能試験装置の配管です。
・「水温上昇防止用逃し配管は、ポンプの運転中は常に閉じておき、停止中だけ開いておく」は誤りです。逃し配管は、ポンプの運転中に常に少量の水を逃がし続けるものです。

覚え方のポイント
逃し配管は「逆止弁の一次側・呼び15以上・オリフィス+止水弁・運転中は常に放水・水温上昇30℃未満」。
問85-6
ポンプ性能試験装置に関する基準として、正しいものはどれか。
  • ①ポンプ吐出側の逆止弁の二次側に接続し、電磁式の流量計を用いる
  • ②ポンプの吸込側に接続し、流量計は設けずに圧力計だけを設ける
  • ③逆止弁の一次側に接続し、流量調整弁と差圧式の流量計を設ける
  • ④呼水槽に接続して、呼水槽の水位の変化から吐出量を測定する
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正解 ③逆止弁の一次側に接続し、流量調整弁と差圧式の流量計を設ける
解説
加圧送水装置の基準第六第四号により、ポンプ性能試験装置の配管は、ポンプの吐出側の逆止弁の一次側に接続し、ポンプの負荷を調整するための流量調整弁、流量計等を設けます。
流量計は差圧式のものとし、定格吐出量を測定できるものとします。
配管の口径は、ポンプの定格吐出量を十分に流すことができるものとします。

他の選択肢が誤りである理由
・「ポンプ吐出側の逆止弁の二次側に接続し、電磁式の流量計を用いる」は誤りです。逆止弁の二次側ではなく一次側に接続します。また、流量計は差圧式です。
・「ポンプの吸込側に接続し、流量計は設けずに圧力計だけを設ける」は誤りです。流量計を設けて吐出量を測ります。圧力計だけでは性能を確認できません。
・「呼水槽に接続して、呼水槽の水位の変化から吐出量を測定する」は誤りです。呼水槽の水位から吐出量を測る方式ではありません。

覚え方のポイント
性能試験配管は「逆止弁の一次側・流量調整弁・差圧式流量計」。逃し配管と同じく「逆止弁の一次側」です。
問95-6
起動用水圧開閉装置の起動用圧力タンクに関する基準として、正しいものはどれか。ただし、吐出側主配管に設ける止水弁の呼び径は200とする。
  • ①容量50L以上で、逆止弁の一次側に呼び15の配管で接続する
  • ②容量200L以上で、ポンプの吸込側の配管に呼び50で接続する
  • ③容量に定めはなく、呼水槽と兼用してポンプの吸込側に接続する
  • ④容量100L以上で、逆止弁の二次側に呼び25以上で接続する
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正解 ④容量100L以上で、逆止弁の二次側に呼び25以上で接続する
解説
加圧送水装置の基準第六第五号により、起動用圧力タンクの容量は100L以上(吐出側主配管の止水弁の呼び径が150以下の場合は50L以上)とします。
起動用圧力タンクは、ポンプ吐出側逆止弁の二次側において、管の呼び25以上で止水弁を備えた配管に接続し、タンク又はその直近には圧力計、起動用水圧開閉器及びポンプ起動試験用の排水弁を設けます。
配管内の圧力が下がると起動用水圧開閉器が働き、ポンプを自動的に起動させます。

他の選択肢が誤りである理由
・「容量50L以上で、逆止弁の一次側に呼び15の配管で接続する」は誤りです。止水弁の呼び径が200なので100L以上が必要です。また、接続するのは逆止弁の二次側で、呼び25以上です。
・「容量200L以上で、ポンプの吸込側の配管に呼び50で接続する」は誤りです。200Lではなく100L以上で、接続するのは吐出側(逆止弁の二次側)です。
・「容量に定めはなく、呼水槽と兼用してポンプの吸込側に接続する」は誤りです。容量は100L以上(又は50L以上)と定められています。呼水槽と兼用するものではありません。

覚え方のポイント
起動用圧力タンクは「100L以上・逆止弁の二次側・呼び25以上」。逃し配管・性能試験配管(一次側)と反対側である点が重要です。
問105-6
加圧送水装置の制御盤に設ける表示灯の色の組合せとして、加圧送水装置の基準に定められているものはどれか。
  • ①電源表示灯 赤色・運転表示灯 白色・呼水槽減水表示灯 緑色
  • ②電源表示灯 緑色・運転表示灯 赤色・電動機過電流表示灯 白色
  • ③電源表示灯 白色・運転表示灯 赤色・呼水槽減水表示灯 橙色
  • ④電源表示灯 橙色・運転表示灯 緑色・電動機過電流表示灯 赤色
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正解 ③電源表示灯 白色・運転表示灯 赤色・呼水槽減水表示灯 橙色
解説
加圧送水装置の基準第六第一号(六)により、制御盤には、電源表示灯(白色)、運転表示灯(赤色)、呼水槽減水表示灯(橙色)、電動機過電流表示灯(橙色)などを設けます。
また、呼水槽減水警報装置と電動機過電流警報装置は、ベル・ブザー等で音響を発し、作動しても電動機を自動的に停止させる機能を持たないものとします(消火中にポンプを止めないため)。

他の選択肢が誤りである理由
・「電源表示灯 赤色・運転表示灯 白色・呼水槽減水表示灯 緑色」は誤りです。電源表示灯は白色、運転表示灯は赤色、呼水槽減水表示灯は橙色です。
・「電源表示灯 緑色・運転表示灯 赤色・電動機過電流表示灯 白色」は誤りです。電源表示灯は白色、電動機過電流表示灯は橙色です。
・「電源表示灯 橙色・運転表示灯 緑色・電動機過電流表示灯 赤色」は誤りです。電源表示灯は白色、運転表示灯は赤色、電動機過電流表示灯は橙色です。

覚え方のポイント
制御盤の表示灯は「電源=白、運転=赤、警報(減水・過電流)=橙」。警報が出てもポンプは止めない、という点も重要です。

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