2026年版・7-1

情報システム戦略と業務プロセスの一問一答

基本情報技術者試験 科目A「システム戦略」から、情報システム戦略と業務プロセスに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全600問) システム戦略の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。科目Aの本試験と同じく、4択で出題しています。

問17-1

エンタープライズアーキテクチャ(EA)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①個々の部門が、それぞれの業務に最適なシステムを独自に選んで導入する手法
  • ②システムを利用者の近くに分散配置して、通信の遅延を減らしていく手法
  • ③システムの開発を、要件定義から運用まで工程ごとに順番に進めていく手法
  • ④組織全体の業務とシステムを4つの体系で整理して、全体最適を図る手法
答えと解説を見る
正解 ④組織全体の業務とシステムを4つの体系で整理して、全体最適を図る手法
解説
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体の業務と情報システムを、ビジネス(業務)、データ、アプリケーション、テクノロジ(技術)の4つの体系で整理し、現状(As-Is)とあるべき姿(To-Be)を比べて、全体最適の観点から業務とシステムを改善していく手法です。部門ごとにばらばらに作られたシステムによる重複や非効率を解消するのに役立ちます。

他の選択肢が不適切な理由
・部門が独自にシステムを選んで導入:部分最適になりやすく、EAが目指す全体最適とは逆の進め方です。
・工程ごとに順番に進める:ウォーターフォールモデルの説明です。
・利用者の近くに分散配置して遅延を減らす:エッジコンピューティングなどの説明です。

覚え方のポイント
「EA=組織全体の設計図(4つの体系・As-IsとTo-Be)」。全体最適がキーワードです。
問27-1

BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①業務プロセスの一部を、外部の専門業者へ長期的・継続的に委託していく
  • ②現在の業務プロセスを変えずに、情報システムの処理速度だけを向上させる
  • ③既存の業務プロセスを根本的に見直し、抜本的に再設計して改善を図る手法
  • ④業務の担当者を定期的に異動させて、社内の不正を防止し早期に発見する
答えと解説を見る
正解 ③既存の業務プロセスを根本的に見直し、抜本的に再設計して改善を図る手法
解説
BPR(Business Process Reengineering)は、既存の組織や業務の進め方にとらわれずに、業務プロセスを根本的に見直して抜本的に再設計し、コスト・品質・サービス・スピードなどの大幅な改善を目指す考え方です。ITを活用して業務の流れそのものを作り変えることが多く、既存の業務をそのままシステム化することとは異なります。

他の選択肢が不適切な理由
・業務プロセスを変えずに処理速度だけを向上させる:現状の業務をそのまま前提にしており、BPRではありません。
・外部の専門業者に継続的に委託する:BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の説明です。
・担当者を定期的に異動させて不正を防ぐ:ジョブローテーションの説明です。

覚え方のポイント
「BPR=根本からの作り直し(一度に大きく変える)」「BPM=継続的な改善(PDCAで少しずつ)」と対比して覚えましょう。
問37-1

BPM(ビジネスプロセスマネジメント)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①業務の手順を自動化するロボットを使い、人の作業を置き換える手法
  • ②業務の一部を外部に委託して、自社は中核の業務に専念する経営手法
  • ③業務プロセスの分析・設計・実行・監視を繰り返し、継続的に改善する
  • ④業務で使うデータを1つのデータベースに統合して、一元管理する手法
答えと解説を見る
正解 ③業務プロセスの分析・設計・実行・監視を繰り返し、継続的に改善する
解説
BPM(Business Process Management)は、業務プロセスを分析・設計し、実行して、その結果を監視・評価し、改善につなげる、というサイクルを継続的に繰り返して、業務プロセスを改善していく管理手法です。一度に抜本的に作り変えるBPRと異なり、PDCAのように継続的に改善していく点が特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
・業務の一部を外部に委託する:アウトソーシング(BPO)の説明です。
・データを1つのデータベースに統合して一元管理する:ERPなどの統合的なシステムの考え方に近い説明です。
・ロボットを使って人の作業を置き換える:RPAの説明です。

覚え方のポイント
「BPM=業務プロセスのPDCA(継続的な改善)」。BPRと並べて、改善の仕方の違いで区別しましょう。
問47-1

RPA(Robotic Process Automation)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①人工知能が大量のデータを学習して、将来の売上を自動的に予測する
  • ②パソコンで人が行う定型的な操作を、ソフトウェアのロボットで自動化する
  • ③工場の生産ラインに産業用のロボットを導入して、組立の作業を自動化する
  • ④業務の手順を図に表して、関係者の間で業務の流れを共有していく
答えと解説を見る
正解 ②パソコンで人が行う定型的な操作を、ソフトウェアのロボットで自動化する
解説
RPAは、人がパソコンで行っている、データの転記、システムへの入力、集計といった、手順の決まった定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボットに記録・再現させて自動化する技術です。既存のシステムを大きく作り変えずに導入でき、作業時間の短縮や入力ミスの削減に役立ちます。

他の選択肢が不適切な理由
・産業用ロボットで組立作業を自動化:FA(ファクトリーオートメーション)の説明で、RPAはソフトウェアによる事務作業の自動化です。
・人工知能が学習して売上を予測:AIによる需要予測の説明です。
・業務の手順を図に表して共有:業務プロセスの可視化(BPMNなど)の説明です。

覚え方のポイント
「RPA=パソコン作業のロボット(ソフトウェア)」。判断を伴わない定型作業の自動化に向いています。
問57-1

SOA(サービス指向アーキテクチャ)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①業務の機能をサービスという部品にして、組み合わせてシステムを作る
  • ②全ての業務の機能を1つの大きなプログラムにまとめて、一括で管理する
  • ③システムの利用者ごとに専用のサーバを用意して、個別に運用していく
  • ④ハードウェアを持たずに、クラウド上のアプリケーションだけを利用する
答えと解説を見る
正解 ①業務の機能をサービスという部品にして、組み合わせてシステムを作る
解説
SOA(Service Oriented Architecture)は、業務上の一まとまりの機能を「サービス」という独立した部品として作り、それらを標準的なインタフェースで連携させて組み合わせることで、システムを構築する考え方です。業務の変化に合わせてサービスを組み替えたり、再利用したりしやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・全ての機能を1つの大きなプログラムにまとめる:モノリシック(一枚岩)な構成で、SOAとは反対の考え方です。
・利用者ごとに専用のサーバを用意する:SOAの説明ではありません。
・クラウド上のアプリケーションだけを利用する:SaaSの利用形態の説明です。

覚え方のポイント
「SOA=業務の機能を部品(サービス)にして組み合わせる」。部品化によって、再利用と柔軟な変更を実現します。
問67-1

企業の販売・購買・生産・会計・人事などの基幹業務を統合的に管理し、経営資源の有効活用を図るためのシステムはどれか。

  • ①SCM
  • ②SFA
  • ③CRM
  • ④ERP
答えと解説を見る
正解 ④ERP
解説
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、企業の販売・購買・生産・在庫・会計・人事などの基幹業務のデータを1つのデータベースで統合的に管理し、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を全体最適の観点で有効に活用するための考え方と、それを実現するシステムです。部門をまたいだ情報がリアルタイムに把握でき、経営判断を迅速にできます。

他の選択肢が不適切な理由
・SCM:原材料の調達から生産、物流、販売までの供給の流れ全体を、企業の枠を越えて最適化する管理手法です。
・CRM:顧客との関係を長期的に管理し、顧客満足度と収益の向上を図る管理手法です。
・SFA:営業活動の情報を共有・管理し、営業の効率を高めるシステムです。

覚え方のポイント
「ERP=社内の基幹業務の統合」「SCM=供給の鎖(取引先も含む)」「CRM=顧客との関係」。何を管理するかで区別しましょう。
問77-1

原材料の調達から、生産、物流、販売までの一連の流れを、取引先を含めて全体で管理し、在庫の削減やリードタイムの短縮を図る管理手法はどれか。

  • ①KMS
  • ②CRM
  • ③ERP
  • ④SCM
答えと解説を見る
正解 ④SCM
解説
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)は、原材料の調達から、生産、物流、販売を経て消費者に届くまでの一連の流れ(サプライチェーン)を、自社だけでなく取引先も含めて全体で管理し、情報を共有して最適化する手法です。在庫の削減、欠品の防止、リードタイムの短縮などの効果があります。

他の選択肢が不適切な理由
・CRM:顧客との関係を管理して、顧客満足度を高める手法です。
・ERP:企業内の基幹業務を統合的に管理する手法です。
・KMS:ナレッジマネジメントシステムの略で、社員が持つ知識やノウハウを共有・活用するための仕組みです。

覚え方のポイント
「サプライチェーン=供給の鎖」。取引先を含めて鎖全体を最適化するのがSCMです。
問87-1

顧客の購買履歴や問合せの記録などの情報を一元的に管理し、顧客との長期的な関係を築いて、顧客満足度と収益の向上を図る手法はどれか。

  • ①POS
  • ②SCM
  • ③CRM
  • ④ERP
答えと解説を見る
正解 ③CRM
解説
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、顧客の基本情報、購買履歴、問合せや苦情の内容などを一元的に管理し、顧客一人一人に合った対応を行うことで、顧客との長期的な関係を築き、顧客満足度と企業の収益の向上を図る手法です。

他の選択肢が不適切な理由
・SCM:調達から販売までの供給の流れを最適化する手法です。
・ERP:企業内の基幹業務を統合的に管理する手法です。
・POS:販売時点情報管理の略で、店舗のレジで商品が売れた時点の情報を記録・集計するシステムです。

覚え方のポイント
「CRM=Customer(顧客)との関係を管理」。新規の顧客を獲得するより、既存の顧客を維持する方が費用が少なくて済む、という考え方が背景にあります。
問97-1

DX(デジタルトランスフォーメーション)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①既存の業務の手順はそのままに、紙の作業をシステムに置き換えて効率化する
  • ②データとデジタル技術で、製品・サービスやビジネスモデル、組織を変革する
  • ③最新のIT機器とソフトウェアを導入すること自体を、主な目的とする取組み
  • ④紙の書類を電子ファイルに置き換えて、保管場所を減らすことだけを目的とする
答えと解説を見る
正解 ②データとデジタル技術で、製品・サービスやビジネスモデル、組織を変革する
解説
DXは、企業がデータとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品・サービスやビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、企業文化・風土も変革し、競争上の優位性を確立することです(経済産業省の定義に基づく)。単にITを導入することではなく、ビジネスの変革が目的である点が重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・紙の書類を電子ファイルに置き換えるだけ:デジタイゼーション(アナログのデジタル化)にとどまり、ビジネスの変革まで含むDXとはいえません。
・最新のIT機器やソフトウェアの導入自体を目的とする:ITの導入は手段であり、DXの目的はビジネスや組織の変革です。
・業務の手順はそのままに紙の作業をシステムに置き換える:デジタライゼーション(業務の流れのデジタル化)にとどまり、ビジネスモデルや組織の変革まで含むDXとはいえません。

覚え方のポイント
「デジタイゼーション(紙→デジタル)→デジタライゼーション(業務の流れのデジタル化)→DX(ビジネスモデルや組織の変革)」の段階で覚えると、違いが分かりやすくなります。
問107-1

業務プロセスを表すための図の表記法として国際標準化されており、業務の流れ、分岐、担当者(レーン)などを表現できるものはどれか。

  • ①BPMN
  • ②E-R図
  • ③PERT図
  • ④ガントチャート
答えと解説を見る
正解 ①BPMN
解説
BPMN(Business Process Model and Notation)は、業務プロセスを図で表すための表記法で、国際規格(ISO/IEC 19510)にもなっています。業務の開始・終了、作業(タスク)、分岐、担当者ごとの区分(レーン)などを、決められた記号で表すため、業務の担当者とシステムの開発者が同じ図で業務の流れを共有できます。

他の選択肢が不適切な理由
・E-R図:データベースの設計のために、エンティティとリレーションシップでデータの構造を表す図です。
・PERT図:プロジェクトの作業の順序と所要時間を表し、日程の計画に使う図です。
・ガントチャート:作業の予定と実績を、横棒で表した工程表です。

覚え方のポイント
「BPMN=業務の流れを描く国際的な図の書き方」。業務プロセスの可視化の問題で出てきたら、BPMNかDFD、UMLのアクティビティ図を思い浮かべましょう。

基本情報技術者(科目A)の対策問題(全600問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】