2026年版・8-3

技術戦略マネジメントとビジネスインダストリの一問一答

基本情報技術者試験 科目A「経営戦略」から、技術戦略マネジメントとビジネスインダストリに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全600問) 経営戦略の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。科目Aの本試験と同じく、4択で出題しています。

問18-3

MOT(技術経営)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①技術者の人数を増やすことで、開発のスピードだけを高めようとする
  • ②製品の品質を高めるために、全社員で品質管理の活動に取り組んでいく
  • ③技術を事業の成果に結び付けるため、技術開発を経営の視点で管理する
  • ④業務の一部を外部に委託して、自社は技術の開発だけに専念していく
答えと解説を見る
正解 ③技術を事業の成果に結び付けるため、技術開発を経営の視点で管理する
解説
MOT(Management of Technology:技術経営)は、技術を持つ企業が、その技術を製品やサービスとして事業化し、経済的な価値に結び付けていくために、技術開発を経営の視点から戦略的に管理する考え方です。どの技術に投資するか、研究の成果をどう事業にするか、といった判断を扱います。

他の選択肢が不適切な理由
・全社員で品質管理の活動に取り組む:TQC・TQMの説明です。
・業務を外部に委託して技術開発だけに専念する:アウトソーシングによる経営資源の集中の説明で、MOTそのものの説明ではありません。
・技術者の人数を増やして開発のスピードを高める:MOTは人数の問題ではなく、技術を事業の成果に結び付ける管理の考え方です。

覚え方のポイント
「MOT=技術を儲けに結び付ける経営」。技術だけ優れていても、事業として成功するとは限らない、という問題意識から生まれた考え方です。
問28-3

技術開発の計画で、将来の市場の動向や製品の展開に合わせて、どの技術をいつまでに開発するかを時間の軸に沿って示した図はどれか。

  • ①アローダイアグラム
  • ②技術ロードマップ
  • ③特性要因図
  • ④ポートフォリオ
答えと解説を見る
正解 ②技術ロードマップ
解説
技術ロードマップは、将来の市場や社会の変化、製品の展開の計画に合わせて、必要となる技術と、その開発の目標時期を、時間の軸に沿って図に表したものです。技術開発の方向性を関係者で共有し、研究開発への投資を計画的に行うために使われます。

他の選択肢が不適切な理由
・特性要因図:ある結果(特性)と、それに影響を与える要因の関係を、魚の骨のような形で整理した図です。
・アローダイアグラム:プロジェクトの作業の順序と所要時間を、矢印でつないで表した図です。
・ポートフォリオ:事業や製品などの組合せを、複数の観点で分類・評価したものです。

覚え方のポイント
「ロードマップ=道筋を示す地図(いつ、どの技術を)」。技術戦略の計画に使う図です。
問38-3

「イノベーションのジレンマ」の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①優良企業が既存の顧客を重視するあまり、破壊的な新技術に後れをとる
  • ②新しい技術ほど開発費が高いため、中小企業は技術革新に取り組めない
  • ③技術の研究を行っても、その成果が必ず製品化されるとは限らない
  • ④技術の進歩が速すぎて、利用者が新しい製品の使い方を覚えきれない
答えと解説を見る
正解 ①優良企業が既存の顧客を重視するあまり、破壊的な新技術に後れをとる
解説
イノベーションのジレンマは、クリステンセンが提唱した理論です。業界をリードする優良な企業は、既存の顧客の要望に応えて製品を改良し続ける(持続的イノベーション)ことに注力するため、当初は性能が低く小さな市場にしか受け入れられない新しい技術(破壊的イノベーション)を軽視しがちです。その結果、新しい技術が急速に進歩して主流になったとき、新興の企業に地位を奪われてしまう、という現象を指します。

他の選択肢が不適切な理由
・中小企業は技術革新に取り組めない:この理論は、むしろ新興の企業が破壊的な技術で既存の大企業を追い越す現象を説明するものです。
・研究の成果が必ず製品化されるとは限らない:研究から事業化までの障壁(魔の川、死の谷など)の話で、イノベーションのジレンマの説明ではありません。
・利用者が使い方を覚えられない:理論の内容とは関係がありません。

覚え方のポイント
「合理的に既存の顧客を大切にした結果、新しい波に乗り遅れる」のがジレンマ(板挟み)の中身です。
問48-3

自社の内部の資源だけでなく、大学や他社などの外部の技術やアイデアを積極的に取り入れ、組み合わせて新しい価値を生み出す考え方はどれか。

  • ①コアコンピタンス
  • ②クローズドイノベーション
  • ③リバースエンジニアリング
  • ④オープンイノベーション
答えと解説を見る
正解 ④オープンイノベーション
解説
オープンイノベーションは、自社の研究開発だけに頼らず、大学、研究機関、他の企業、スタートアップなどの外部の技術やアイデアを積極的に取り入れ、自社の資源と組み合わせて、新しい製品やサービス、ビジネスモデルを生み出す考え方です。開発の期間や費用を減らし、新しい発想を得やすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・クローズドイノベーション:研究開発から事業化までを、自社の中だけで完結させる考え方で、オープンイノベーションと対になります。
・リバースエンジニアリング:既存の製品やソフトウェアを解析して、仕様や設計の情報を取り出すことです。
・コアコンピタンス:他社がまねできない、自社の中核となる強みのことです。

覚え方のポイント
「オープン=外に開く(外部の知恵を取り入れる)」「クローズド=自前主義」。
問58-3

技術開発の過程で、基礎研究の成果を製品化・事業化しようとする段階で、資金や人材などの資源が不足して、事業化に至らない障壁を何というか。

  • ①キャズム
  • ②魔の川
  • ③ダーウィンの海
  • ④死の谷
答えと解説を見る
正解 ④死の谷
解説
技術を事業の成功に結び付けるまでには、次のような障壁があるといわれます。
・魔の川:基礎研究から、製品化を目指す開発の段階に進むまでの障壁
・死の谷:開発の段階から、事業化(製品として生産・販売する)の段階に進むまでの障壁で、資金や人材などの資源の不足が主な原因
・ダーウィンの海:事業化した後、市場で他の製品との競争に勝ち残り、利益を上げるまでの障壁

他の選択肢が不適切な理由
・魔の川:研究から開発の段階へ進むまでの障壁です。
・ダーウィンの海:事業化した後の、市場での生き残りの障壁です。
・キャズム:新しい製品が、新しいもの好きの初期の利用者から、一般の多数の利用者に広がるまでの間にある大きな溝のことです。

覚え方のポイント
「研究→(魔の川)→開発→(死の谷)→事業化→(ダーウィンの海)→産業化」。順番で覚えましょう。
問68-3

IoTの仕組みで、センサーなどのデータを遠くのクラウドに全て送るのではなく、データが発生する機器の近くで処理することで、通信の遅延や量を減らす考え方はどれか。

  • ①ユビキタスコンピューティング
  • ②グリッドコンピューティング
  • ③エッジコンピューティング
  • ④クラウドファンディング
答えと解説を見る
正解 ③エッジコンピューティング
解説
エッジコンピューティングは、IoT機器などのデータが発生する場所の近く(ネットワークの端=エッジ)にサーバなどを置いてデータを処理し、必要な結果だけをクラウドに送る考え方です。通信の遅延が小さくなり、自動運転や工場の制御のようにリアルタイム性が求められる処理に向いています。また、ネットワークに流れるデータ量も減らせます。

他の選択肢が不適切な理由
・グリッドコンピューティング:ネットワーク上の多数のコンピュータの処理能力を結び付けて、1つの大きな計算を行う仕組みです。
・クラウドファンディング:インターネットを通じて、不特定多数の人から資金を集める仕組みです。
・ユビキタスコンピューティング:いつでもどこでもコンピュータが使える環境のことです。

覚え方のポイント
「エッジ=端(現場の近くで処理)」。クラウド(遠くの中央)と組み合わせて使います。
問78-3

ブロックチェーンの特徴として、最も適切なものはどれか。

  • ①取引の記録を暗号化せずに公開して、誰でも自由に書き換えられるようにする
  • ②取引の記録をハッシュ値でつないで多数で共有し、改ざんを困難にする
  • ③1台の中央のサーバだけで全ての取引の記録を管理し、処理を高速化する
  • ④取引が終わるたびに古い記録を削除して、保存する容量を最小限にする
答えと解説を見る
正解 ②取引の記録をハッシュ値でつないで多数で共有し、改ざんを困難にする
解説
ブロックチェーンは、取引などの記録をまとめたブロックを、前のブロックのハッシュ値を含めて鎖のようにつなぎ、その台帳をネットワークの多数の参加者で分散して共有する技術です。過去のブロックを改ざんすると、それ以降の全てのブロックのハッシュ値との整合がとれなくなり、多数の参加者が持つ台帳とも一致しなくなるため、改ざんが極めて困難です。暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られています。

他の選択肢が不適切な理由
・1台の中央のサーバだけで管理:ブロックチェーンは、中央の管理者に頼らない分散型の仕組みです。
・誰でも自由に書き換えられる:ブロックチェーンは、改ざんを困難にする仕組みです。
・古い記録を削除する:過去の記録を全てつなげて保持することで、正しさを確かめられるようにしています。

覚え方のポイント
「ブロックチェーン=ハッシュでつないだ台帳を、みんなで持つ(分散台帳)」。改ざんしにくいことが最大の特徴です。
問88-3

現実の世界にある工場や設備などの情報をセンサーで集め、仮想空間上にそっくりの環境を再現して、シミュレーションや分析を行う技術はどれか。

  • ①デジタルツイン
  • ②デジタルサイネージ
  • ③デジタルディバイド
  • ④デジタルフォレンジックス
答えと解説を見る
正解 ①デジタルツイン
解説
デジタルツインは、現実の世界にある工場、設備、都市などから、IoTのセンサーでリアルタイムにデータを集め、コンピュータの仮想空間上に双子(ツイン)のように再現する技術です。仮想空間で試行や分析を行うことで、設備の故障の予測や、生産の効率化などに役立てます。

他の選択肢が不適切な理由
・デジタルサイネージ:ディスプレイなどを使った電子的な看板・広告の媒体です。
・デジタルディバイド:ITを使える人と使えない人の間に生じる、情報の格差のことです。
・デジタルフォレンジックス:インシデントの後に、コンピュータに残された証拠を収集・分析する手法です。

覚え方のポイント
「ツイン=双子(現実とそっくりの仮想の分身)」。「デジタル○○」は多いので、後半の言葉の意味で区別しましょう。
問98-3

商品や荷物などに取り付けたICタグの情報を、電波を使って非接触で読み取る技術で、複数のタグをまとめて読み取れるため、物流や在庫管理に利用されるものはどれか。

  • ①RFID
  • ②POS
  • ③バーコード
  • ④OCR
答えと解説を見る
正解 ①RFID
解説
RFID(Radio Frequency Identification)は、ICチップとアンテナを組み込んだタグ(ICタグ)の情報を、電波を使って非接触で読み書きする技術です。箱の中など見えない位置にあっても読み取れ、複数のタグをまとめて一度に読み取れるため、物流の管理、在庫の棚卸し、無人のレジなどに利用されています。

他の選択肢が不適切な理由
・POS:販売時点情報管理の略で、商品が売れた時点の情報をレジで記録・集計するシステムです。
・バーコード:線の太さと間隔で情報を表す記号で、読み取るには光を当てる必要があり、1つずつ読み取ります。
・OCR:光学文字認識の略で、印刷された文字や手書きの文字を画像から読み取って、文字のデータに変換する技術です。

覚え方のポイント
「RFID=電波で読む(見えなくても・まとめて)」「バーコード=光で読む(1つずつ)」。
問108-3

個人や企業が持つ使われていない自動車や部屋などの資産を、インターネットのサービスを通じて他の人と共有・貸し借りする経済の仕組みはどれか。

  • ①クラウドソーシング
  • ②サブスクリプション
  • ③フリーミアム
  • ④シェアリングエコノミー
答えと解説を見る
正解 ④シェアリングエコノミー
解説
シェアリングエコノミー(共有経済)は、個人や企業が持つ遊休資産(使っていない自動車、部屋、駐車場、スキルなど)を、インターネット上のサービス(プラットフォーム)を通じて、必要とする人と共有したり貸し借りしたりする経済の仕組みです。カーシェアリングや、空いている部屋の貸出しなどが例です。

他の選択肢が不適切な理由
・サブスクリプション:一定の期間ごとに定額の料金を支払って、製品やサービスを利用する形態です。
・フリーミアム:基本的なサービスは無料で提供し、高度な機能などを有料で提供するビジネスモデルです。
・クラウドソーシング:インターネットを通じて、不特定多数の人に業務を発注する形態です。

覚え方のポイント
「シェアリング=共有(遊休資産の活用)」。持っている人と使いたい人を、インターネットでつなぐ仕組みです。

基本情報技術者(科目A)の対策問題(全600問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】