2026年版・2-4

燃焼:燃焼の三要素と燃え方の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「物理・化学と燃焼・消火の基礎」から、燃焼:燃焼の三要素と燃え方に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全660問) 物理・化学と燃焼・消火の基礎の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問12-4

燃焼の定義として、正しいものはどれか。

  • ①熱も光も出さない分解反応
  • ②熱の吸収を伴う激しい還元反応
  • ③熱の発生だけを伴う酸化反応
  • ④熱と光の発生を伴う酸化反応
答えと解説を見る
正解 ④熱と光の発生を伴う酸化反応
解説
燃焼は、物質が酸素と化合する酸化反応のうち、熱と光の発生を伴うものをいいます。鉄がゆっくりさびるのも酸化ですが、光を出さないので燃焼とはいいません。

他の選択肢が不適切な理由
・熱の吸収を伴う激しい還元反応:燃焼は熱を出す酸化反応です。
・熱の発生だけを伴う酸化反応:鉄がゆっくりさびるときのように、光を伴わない酸化は燃焼とはいいません。
・熱も光も出さない分解反応:燃焼の定義に当てはまりません。

覚え方のポイント
「燃焼=激しい酸化(熱+光)」「さび=ゆるやかな酸化(光なし)」。同じ酸化でも速さが違います。
問22-4

有機物の不完全燃焼について、正しいものはどれか。

  • ①不完全燃焼では、すすは出るが一酸化炭素は発生しない
  • ②酸素の供給が十分なときに起こり、二酸化炭素だけが発生する
  • ③酸素の供給が不足すると、有毒な一酸化炭素が発生しやすい
  • ④不完全燃焼で発生する一酸化炭素は、燃えない気体である
答えと解説を見る
正解 ③酸素の供給が不足すると、有毒な一酸化炭素が発生しやすい
解説
炭素を含む有機物は、酸素が十分にあれば完全燃焼して二酸化炭素と水になりますが、酸素の供給が不足すると不完全燃焼を起こし、一酸化炭素やすす(炭素の微粒子)が発生します。一酸化炭素は無色・無臭で毒性が強く、さらに可燃性の気体です。

他の選択肢が不適切な理由
・酸素が十分なときに起こる:酸素が十分なら完全燃焼になります。
・一酸化炭素は発生しない:不完全燃焼では、すすとともに一酸化炭素も発生します。
・一酸化炭素は燃えない:一酸化炭素は燃えて二酸化炭素になる可燃性の気体です(燃焼範囲はおよそ12.5〜74容量%)。

覚え方のポイント
「一酸化炭素は有毒で燃える」「二酸化炭素は燃えない(消火剤にもなる)」。この違いは頻出です。
問32-4

木材や石炭が加熱されて熱分解し、そのときに発生した可燃性ガスが燃える燃焼を何というか。

  • ①表面燃焼
  • ②分解燃焼
  • ③蒸発燃焼
  • ④自己燃焼
答えと解説を見る
正解 ②分解燃焼
解説
木材・石炭・紙・プラスチックなどの固体が加熱されて熱分解し、そのときに発生する可燃性ガスが燃える燃え方を分解燃焼といいます。炎を出して燃えるのが特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
・表面燃焼:木炭やコークスのように、熱分解も蒸発もせず、固体の表面で酸素と反応して燃える燃え方です。
・蒸発燃焼:ガソリンや硫黄のように、蒸発した蒸気が燃える燃え方です。
・自己燃焼:第5類のように、分子内の酸素によって燃える燃え方です。

覚え方のポイント
木材は「分解燃焼」、木材を蒸し焼きにした木炭は「表面燃焼」。原料と加工品で燃え方が変わる点がよく問われます。
問42-4

物質とその燃え方の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①木炭 ― 分解燃焼
  • ②ナフタレン ― 蒸発燃焼
  • ③コークス ― 表面燃焼
  • ④ニトロセルロース ― 自己燃焼
答えと解説を見る
正解 ①木炭 ― 分解燃焼
解説
木炭は、熱分解を起こさず、表面で酸素と反応して燃える表面燃焼です。分解燃焼をするのは、原料の木材のほうです。

他の選択肢について
※この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下は正しい組合せです。
・ナフタレン ― 蒸発燃焼:固体のナフタレンは、昇華・蒸発して生じた蒸気が燃えます。
・コークス ― 表面燃焼:石炭を蒸し焼きにしたコークスは、表面で燃えます。
・ニトロセルロース ― 自己燃焼:第5類で、分子内の酸素によって燃えます(内部燃焼ともいいます)。

覚え方のポイント
「表面燃焼=木炭・コークス(蒸し焼きにしたもの)」「分解燃焼=木材・石炭・紙(原料)」と対にして覚えます。
問52-4

物質が燃えやすくなる条件として、正しいものはどれか。

  • ①熱伝導率が大きく、熱がすぐに周囲へ逃げること
  • ②酸化されやすく、空気との接触面積が大きいこと
  • ③発熱量が小さく、水分を多く含んで湿っていること
  • ④塊状で表面積が小さく、酸素と触れにくいこと
答えと解説を見る
正解 ②酸化されやすく、空気との接触面積が大きいこと
解説
物質が燃えやすくなる条件は、酸化されやすいこと、空気(酸素)との接触面積が大きいこと、発熱量(燃焼熱)が大きいこと、熱伝導率が小さいこと、乾燥していること(含水量が少ない)、周囲の温度が高いことなどです。

他の選択肢が不適切な理由
・熱伝導率が大きく熱が逃げる:熱がたまらないので燃えにくくなります。
・発熱量が小さく湿っている:どちらも燃えにくくなる条件です。
・塊状で表面積が小さい:酸素と触れにくいので燃えにくくなります。粉末にすると燃えやすくなります。

覚え方のポイント
燃えやすさは「よく酸化する・よく空気に触れる・熱がこもる・乾いている」。反対の条件は燃えにくくなります。
問62-4

次のうち、可燃物にならないものはどれか。

  • ①硫黄
  • ②一酸化炭素
  • ③水素
  • ④二酸化炭素
答えと解説を見る
正解 ④二酸化炭素
解説
二酸化炭素(CO₂)は、炭素がこれ以上酸化されない状態まで酸化された物質なので、燃えることはありません。燃えないうえに空気より重いため、窒息消火の消火剤として使われます。

他の選択肢が不適切な理由
・一酸化炭素:さらに酸化されて二酸化炭素になる可燃性の気体です。
・水素:非常に燃えやすい気体です。第3類の禁水性物品や第2類の金属粉が水と反応すると発生します。
・硫黄:第2類の危険物で、燃えて二酸化硫黄を生じる可燃物です。

覚え方のポイント
「酸化しきった物質は燃えない」。二酸化炭素・水(H₂O)・五酸化二りんなどは、もう燃えません。
問72-4

金属などを粉末にすると燃えやすくなる理由として、正しいものはどれか。

  • ①粉末にすると物質そのものの種類が変わり、別の可燃物になるから
  • ②表面積が小さくなって酸素と触れにくくなり、熱も逃げやすくなるから
  • ③表面積が大きくなって酸素と触れやすくなり、熱も逃げにくくなるから
  • ④粉末にすると熱伝導率が大きくなり、熱が全体に速く広がるから
答えと解説を見る
正解 ③表面積が大きくなって酸素と触れやすくなり、熱も逃げにくくなるから
解説
物質を粉末にすると、同じ量でも表面積が非常に大きくなり、空気中の酸素と触れる面積が増えます。また粒と粒の間に空気がはさまるため、見かけの熱伝導率が小さくなって熱がこもりやすくなります。この2つの理由で燃えやすくなり、アルミニウム粉や鉄粉が危険物になるのもこのためです。

他の選択肢が不適切な理由
・表面積が小さくなる:粉末にすると表面積は大きくなります。
・物質の種類が変わる:粉末にしても、物質そのものは変わりません(物理変化です)。
・熱伝導率が大きくなる:粒の間に空気がはさまるため、見かけの熱伝導率はむしろ小さくなり、熱がこもりやすくなります。

覚え方のポイント
「粉=表面積大+熱がこもる=燃えやすい」。粉じん爆発や金属粉の危険性の根本にある考え方です。
問82-4

空気中の酸素濃度と燃焼について、正しいものはどれか。

  • ①酸素濃度が高くなるほど、燃焼は激しくなる
  • ②酸素濃度が高くなるほど、燃焼は穏やかになる
  • ③酸素濃度と燃焼の激しさには、関係がない
  • ④酸素濃度が20%を下回ると、燃焼は止まる
答えと解説を見る
正解 ①酸素濃度が高くなるほど、燃焼は激しくなる
解説
酸素は燃焼を助ける物質で、空気中の酸素濃度(約21%)が高くなるほど燃焼は激しくなります。純粋な酸素の中では、空気中では燃えにくい物質でも激しく燃えることがあります。逆に酸素濃度を下げると燃焼は弱まり、一般に14〜15%以下で燃焼が続かなくなるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
・高いほど穏やか:逆です。
・関係がない:酸素濃度は燃焼の激しさに大きく影響します。
・20%を下回ると止まる:酸素濃度が少し下がっただけでは燃焼は止まりません。一般に燃焼が続かなくなるのは14〜15%以下です。

覚え方のポイント
「酸素は燃焼を助けるが、酸素自体は燃えない(支燃性)」。酸素そのものを可燃物と取り違えないようにします。
問92-4

燃焼点の説明として、正しいものはどれか。

  • ①点火して燃え出したあと、燃焼が継続する最低の液温で、引火点よりやや高い
  • ②点火して燃え出したあと、燃焼が継続する最低の液温で、引火点よりやや低い
  • ③火源がなくても、加熱によって自ら燃え出す最低の温度で、発火点と同じもの
  • ④燃焼範囲の下限値にあたる蒸気の濃度で、容量%を用いて表したもの
答えと解説を見る
正解 ①点火して燃え出したあと、燃焼が継続する最低の液温で、引火点よりやや高い
解説
燃焼点は、可燃性液体に点火したとき、燃焼が一時的で終わらずに継続するのに必要な最低の液温です。引火点では一瞬燃えても蒸気の供給が追いつかず消えることがあり、燃え続けるには引火点より数℃ほど高い液温が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・引火点よりやや低い:燃焼点は引火点より高くなります。
・自ら燃え出す最低の温度:これは発火点の説明です。
・燃焼範囲の下限値:燃焼範囲は蒸気の濃度(容量%)で、温度ではありません。

覚え方のポイント
温度の並びは一般に「引火点<燃焼点<発火点」。燃焼点は引火点のすぐ上、と覚えます。
問102-4

燃焼の連鎖反応と消火について、正しいものはどれか。

  • ①水による消火は、燃焼の連鎖反応を断ち切ることだけで火を消している
  • ②ハロゲン化物や粉末の消火剤は、燃焼の連鎖反応を断つ抑制効果を持つ
  • ③燃焼の連鎖反応を断つ抑制効果は、棒状に放射した水で最も大きくなる
  • ④燃焼の連鎖反応を止める効果は、二酸化炭素消火剤だけが持っている
答えと解説を見る
正解 ②ハロゲン化物や粉末の消火剤は、燃焼の連鎖反応を断つ抑制効果を持つ
解説
燃焼は、熱によって生じた活性な物質が次々に反応する連鎖反応として続いています。ハロゲン化物消火剤や粉末消火剤は、この連鎖反応を断ち切る働き(抑制効果・負触媒効果)を持っています。燃焼の三要素に「連鎖反応」を加えて燃焼の四要素、抑制消火を加えて消火の四要素ということもあります。

他の選択肢が不適切な理由
・水は連鎖反応を断つだけ:水の主な消火効果は冷却です(霧状の強化液には抑制効果もあります)。
・棒状の水で最も大きい:棒状の水の主な効果は冷却です。抑制効果を持つのは、ハロゲン化物・粉末や霧状の強化液です。
・二酸化炭素だけ:二酸化炭素の主な効果は窒息です。抑制効果が大きいのは、ハロゲン化物や粉末です。

覚え方のポイント
「抑制(負触媒)効果=ハロゲン化物・粉末(霧状の強化液も)」。冷却・窒息・除去とあわせて、消火の四要素として覚えます。

危険物 丙種・乙種の対策問題(全660問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。各都道府県及び一般財団法人消防試験研究センターとは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】