保育士試験とは?
合格に必要な全知識
保育士は、児童福祉法に定められた国家資格で、保育所をはじめとする児童福祉施設で子どもの保育を行い、あわせて保護者への保育に関する指導(子育て支援)を担う専門職です。
保育士になるには、指定保育士養成施設を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法があります。保育士試験に合格した後は、都道府県に登録して保育士証の交付を受けることで、保育士として働けるようになります。
ここでは、保育士試験の全体像と、限られた時間で筆記試験に合格するための要点を整理します。
1. 試験のしくみ
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■ 筆記試験と実技試験:
試験は筆記試験と実技試験の二段階です。筆記試験の全科目に合格した方だけが、実技試験に進めます。実技試験は音楽表現・造形表現・言語表現の3分野から2分野を選んで受験します(幼稚園教諭免許状をお持ちの方などには免除の制度があります)。
当サイトは、このうち筆記試験の対策サイトです。 -
■ 実施回数と受験資格:
試験は年2回(前期・後期)行われています。受験資格は学歴や児童福祉施設等での実務経験などによって定められています。
最新の日程・申込方法・受験料・受験資格の詳細は、必ず一般社団法人全国保育士養成協議会の公式サイトでご確認ください。
2. 科目・配点と合格ライン(6割の足切りに注意)
筆記試験は9科目で、マークシート方式で行われます。教育原理と社会的養護は各50点、そのほかの7科目は各100点です。
問題は5つの選択肢から選ぶ選択式で、記述の正誤や語句の組み合わせを1つ選ぶ形式が中心です。ほかに「正しいものを2つ選ぶ」「3つ選ぶ」形式もあり、選ぶ数は問題文に示されます(数が違うと不正解)。1つ1つの記述の正誤を正確に判断できることが、そのまま得点につながります。
合格基準は各科目で満点の6割以上です。合計点で競う試験ではないため、得意科目で稼いでも、1科目でも6割に届かなければその科目は不合格になります。
特に注意したいのが教育原理と社会的養護です。この2つは同じ回の試験で両方とも6割以上を取らなければ合格になりません。片方だけ6割を超えても、両方とも受け直しになります。
筆記試験の9科目
- 保育の心理学: 発達理論と研究者、乳幼児期の発達、子ども理解、特別な配慮を要する子ども
- 保育原理(最重要): 保育所保育指針、保育の計画と評価、保育の思想と歴史
- 子ども家庭福祉: 児童福祉法などの制度、実施機関と施設、子育て支援、児童虐待の防止
- 社会福祉: 社会福祉の法制度と歴史、社会保障、相談援助、権利擁護
- 教育原理: 教育基本法など教育の法規、教育思想家、教育課程と教育方法
- 社会的養護: 社会的養護の原理と制度、施設養護と家庭養護、自立支援と権利擁護
- 子どもの保健: 身体発育と生理機能、病気と感染症、事故防止と応急処置
- 子どもの食と栄養: 栄養素と食事摂取基準、授乳と離乳、食育、食物アレルギー
- 保育実習理論(最重要): 保育の事例、音楽(楽典・コード・移調)、造形、言語表現と児童文化財
一部の科目だけに合格した場合、合格した科目は合格した年を含めて3年間有効です。その間は受け直す必要がなく、残りの科目に集中できます。更に、保育所などで一定の期間と時間の勤務をした場合には、有効期間を最長5年まで延長できる制度もあります。
3. 合格への3つのポイント
必要な学習時間は、保育や福祉の仕事の経験の有無、他の資格の学習経験によって大きく変わります。9科目と範囲が広いため、数か月単位で計画を立てて取り組むのが一般的です。
合格を確実にするための最重要ポイントは以下の3点です。
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苦手科目を1つも残さない:
合格基準が科目ごとの6割なので、「得意科目で稼ぐ」作戦が通用しません。学習進捗状況で科目ごとの正答率を確かめ、6割に届いていない科目から優先して解き直しましょう。教育原理と社会的養護はセットで仕上げることが大切です。 -
保育所保育指針を軸にする:
保育所保育指針は、保育原理だけでなく、保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論でも繰り返し問われます。指針の構成(全5章)とキーワードを先に押さえると、複数の科目の得点がまとめて伸びます。 -
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