2026年版・4-1

社会福祉の理念と概念の一問一答

保育士 筆記試験「社会福祉」から、社会福祉の理念と概念に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-1

日本国憲法第25条第2項は、国が「すべての生活部面について」向上及び増進に努めなければならないものとして、3つの語を挙げている。その組合せとして正しいものはどれか。

  • ①社会福祉、社会保障及び公衆衛生
  • ②社会福祉、社会保険及び公衆衛生
  • ③社会福祉、社会保障及び公的扶助
  • ④社会福祉、公的扶助及び公衆衛生
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正解 ①社会福祉、社会保障及び公衆衛生
解説

日本国憲法第25条は、第1項で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と生存権を定め、第2項で「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と国の責務を定めています。第1項が国民の権利、第2項がそれを実現するための国の努力義務という関係です。生活保護法第1条が「日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き」と書き出しているように、日本の社会福祉・社会保障の法律の多くは、この条文を土台にしています。保育士が関わる児童福祉も、国が向上に努めるべき「社会福祉」の一部に位置づけられます。

他の選択肢が不適切な理由

・社会福祉、社会保険及び公衆衛生:社会保険(医療保険・年金保険など)は、社会保障を実現する方法の一つです。条文に書かれているのは、より広い概念である「社会保障」です。
・社会福祉、社会保障及び公的扶助:公的扶助(生活保護など)も社会保障の中身の一つで、条文の語ではありません。条文の3つ目は「公衆衛生」です。
・社会福祉、公的扶助及び公衆衛生:社会保険や公的扶助を包み込む「社会保障」が抜けています。

【覚え方のポイント】
第25条は「1項=生存権(健康で文化的な最低限度の生活)」「2項=国の努力義務(社会福祉・社会保障・公衆衛生)」の二段構えです。2項の3語は「福祉・保障・衛生」と覚え、社会保険や公的扶助は「社会保障の中身」であって条文の語ではない、と整理しておくと、語句の入れ替え問題で迷いません。
問24-1

1950年代のデンマークで、知的障害者の親の会の運動を背景に「ノーマライゼーション」の理念を唱え、その考え方を1959年の法律に反映させた人物はだれか。

  • ①ニィリエ
  • ②ヴォルフェンスベルガー
  • ③バンク-ミケルセン
  • ④リッチモンド
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正解 ③バンク-ミケルセン
解説

ノーマライゼーションは、障害のある人を特別な場所に隔離して保護するのではなく、障害のない人と同じように、地域で普通(ノーマル)の生活を送れるような社会の条件を整えていこうとする理念です。デンマーク社会省の行政官であったバンク-ミケルセンは、大規模な施設での処遇に疑問をもった知的障害者の親の会の運動を支え、その考え方を1959年法(知的障害者に関する法律)に盛り込みました。このため「ノーマライゼーションの父」と呼ばれます。変えるべきなのは障害のある本人ではなく、その人を取り巻く生活の条件である、という発想が出発点になっています。

他の選択肢が不適切な理由

・ニィリエ:スウェーデンで、ノーマライゼーションを具体的な原理として整理した人物です。ノーマルな1日・1週間・1年のリズムなど8つの原理を示し、理念を実践に移す道筋をつけました。最初に理念を唱えて法律に反映させた人物ではありません。
・ヴォルフェンスベルガー:北米でノーマライゼーションを広め、のちに「ソーシャル・ロール・バロリゼーション(社会的役割の実現)」として理論化した人物です。
・リッチモンド:アメリカで慈善組織協会の活動からケースワークを体系化した人物で、「ケースワークの母」と呼ばれます。ノーマライゼーションとは関係がありません。

【覚え方のポイント】
ノーマライゼーションは「デンマークで生まれ(バンク-ミケルセン)、スウェーデンで原理になり(ニィリエの8原理)、北米で広まった(ヴォルフェンスベルガー)」と、国と人物をセットで覚えます。3人とも本試験に出るので、提唱・原理化・普及という役割の違いで区別しましょう。
問34-1

ブラッドショーが示したニード(必要)の4つの類型のうち、専門家や行政が、一定の基準に照らして「この人には支援が必要である」と判断するニードはどれか。

  • ①感じられたニード
  • ②規範的ニード
  • ③表明されたニード
  • ④比較ニード
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正解 ②規範的ニード
解説

イギリスの研究者ブラッドショーは、「ニード(必要)」を、誰がどのような根拠で判断するかによって4つに分類しました。規範的ニードは、専門家や行政などが、望ましいとされる基準(規範)に照らして「必要がある」と判断するものです。たとえば、発達の遅れが心配される子どもについて、保健師が健診の基準に照らして支援が必要と判断する場合がこれにあたります。本人が必要を感じていなくても判断されうる点が特徴で、逆に本人の気持ちとずれることもあるため、ほかのニードと組み合わせて見ることが大切だとされます。

他の選択肢が不適切な理由

・感じられたニード:本人が「困っている」「助けてほしい」と自覚しているニードです。判断するのは専門家ではなく本人です。
・表明されたニード:感じられたニードが、実際にサービスの申込みや相談という形で表に出たものです。待機者の数などがその例です。
・比較ニード:同じような特性をもつ他の人や地域がサービスを受けているのに、その人(地域)は受けていない、という比較から見いだされるニードです。

【覚え方のポイント】
4類型は「誰が判断するか」で区別します。規範的=専門家・基準、感じられた=本人の自覚、表明された=申込み・行動、比較=他との比べ合い。「規範」という語は「基準」と言い換えると、専門家の判断だとすぐに結びつきます。
問44-1

エスピン-アンデルセンの福祉レジーム論に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①自由主義レジームでは市場の役割が大きく、選別的な給付が中心となる
  • ②社会民主主義レジームでは普遍主義的な給付が中心で、北欧諸国が典型である
  • ③保守主義レジームでは職域ごとの社会保険と家族の役割が重視される
  • ④福祉国家を脱商品化などの指標で3つに類型化したのはティトマスである
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正解 ④福祉国家を脱商品化などの指標で3つに類型化したのはティトマスである
解説

デンマーク出身の社会学者エスピン-アンデルセンは、著書『福祉資本主義の三つの世界』で、福祉国家を3つのレジーム(型)に分類しました。分類の指標として用いたのが脱商品化(働けなくなっても市場に頼らず生活を維持できる度合い)や、社会的な階層化の度合いなどです。したがって、この類型化をティトマスによるものとする記述が誤りです。ティトマスもイギリスの社会政策学者として福祉のモデルを論じましたが、それは「残余的モデル」「産業的業績達成モデル」「制度的再分配モデル」という別の整理です。

他の選択肢が適切な理由

・自由主義レジーム:正しい記述です。市場による解決が基本で、公的な給付は資力調査を伴う選別的なものが中心になります。アメリカなどが典型とされます。
・社会民主主義レジーム:正しい記述です。国民全体を対象とした普遍主義的な給付が中心で、脱商品化の度合いが高く、スウェーデンなど北欧諸国が典型です。
・保守主義レジーム:正しい記述です。職業ごとに分かれた社会保険が中心で、家族による支え合いも重視されます。ドイツなど大陸ヨーロッパの国々が典型です。

【覚え方のポイント】
「3つの世界=エスピン-アンデルセン」と人名を固定し、自由主義=市場・アメリカ、保守主義=職域の社会保険と家族・ドイツ、社会民主主義=普遍主義・北欧、と国の例とセットで覚えます。ティトマスは「残余的・制度的」というモデル論の人物として区別しておきましょう。
問54-1

次の文は、社会福祉法第3条(福祉サービスの基本的理念)である。(A)(B)にあてはまる語句の組合せとして正しいものはどれか。
「福祉サービスは、(A)の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ(B)した日常生活を営むことができるように支援するものとして、良質かつ適切なものでなければならない。」

  • ①A:個人の尊厳 B:自立
  • ②A:個人の尊厳 B:安定
  • ③A:生活の安定 B:自立
  • ④A:基本的人権 B:安定
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正解 ①A:個人の尊厳 B:自立
解説

社会福祉法第3条は、福祉サービスの基本的な理念として、(A)個人の尊厳の保持を旨とし、利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ(B)自立した日常生活を営むことができるように支援するものでなければならない、と定めています。「心身ともに健やかに育成され」は主に子どもを、「能力に応じ自立した日常生活」は主に高齢者や障害のある人を念頭に置いた表現です。ここでいう自立とは、誰の助けも借りずに生活することではなく、必要な支援を受けながら、自分の意思で選んだ生活を送ることを含む考え方です。この理念は、2000年の社会福祉基礎構造改革で、行政が一方的にサービスを決める仕組みから、利用者の選択を尊重する仕組みへ転換した流れを反映しています。

他の選択肢が不適切な理由

・A:個人の尊厳 B:安定:(A)は正しいのですが、(B)は「自立」です。能力に応じて「自立した日常生活」を営めるよう支援する、という形です。
・A:生活の安定 B:自立:(A)が誤りです。条文は生活の安定ではなく「個人の尊厳」の保持を旨としています。
・A:基本的人権 B:安定:(A)(B)ともに誤りです。基本的人権は憲法上の重要な概念ですが、この条文の語ではありません。

【覚え方のポイント】
社会福祉法第3条は「尊厳・育成・自立・良質かつ適切」の4語で覚えます。障害者総合支援法や介護保険法の目的規定にも「尊厳」「能力に応じ自立した日常生活」という似た表現が出てくるので、福祉の法律に共通する基本の言い回しとして押さえておきましょう。
問64-1

社会福祉における基本的な考え方に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①エンパワメントとは、本人が本来もつ力を引き出し、自ら生活をコントロールできるよう支えることである
  • ②ソーシャル・インクルージョンとは、排除されがちな人々を社会の一員として包み込み、支え合うことである
  • ③QOLとは生活の質を意味し、収入などに加えて本人の満足感や生きがいといった主観面も重視する
  • ④ストレングス視点とは、利用者の問題点や欠点を明らかにし、それを取り除くことに焦点を当てる見方である
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正解 ④ストレングス視点とは、利用者の問題点や欠点を明らかにし、それを取り除くことに焦点を当てる見方である
解説

ストレングス視点は、利用者の問題点や欠点ではなく、本人がもっている強み(能力、意欲、好きなこと、これまで乗り越えてきた経験)や、家族・地域などの環境の強みに注目し、それを支援に生かそうとする見方です。したがって、問題点や欠点に焦点を当てるとする記述が誤りです。問題や欠点だけに注目する見方は、病気を診断して治療するのに似ていることから「医学モデル」的な見方と呼ばれ、ストレングス視点はその反省から生まれました。保育の場面でいえば、保護者の「できていないこと」だけでなく「毎日欠かさず送迎している」「子どもの好きな遊びをよく知っている」といった強みを見つけて支えることにつながります。

他の選択肢が適切な理由

・エンパワメント:正しい記述です。差別や抑圧などによって力を奪われた状態にある人が、本来もっている力を取り戻し、自分の生活や環境に働きかけられるよう支える考え方です。
・ソーシャル・インクルージョン:正しい記述です。社会的包摂と訳され、貧困や障害、孤立などによって社会から排除されがちな人々を、社会の構成員として包み込んでいこうとする考え方です。
・QOL:正しい記述です。Quality of Life(生活の質)の略で、収入や健康状態といった客観的な条件だけでなく、本人がどう感じているかという主観的な面も大切にします。

【覚え方のポイント】
ストレングス=「強み」、エンパワメント=「力を取り戻す」、インクルージョン=「包み込む」、QOL=「生活の質」と、カタカナ語を日本語に置き換えて覚えます。「問題点・欠点に注目」とあれば医学モデルの説明であり、ストレングス視点とは正反対だと判断しましょう。
問74-1

厚生労働省が地域包括ケアシステムの説明で用いている「自助・互助・共助・公助」の整理のうち、介護保険や医療保険のように、リスクを共有する被保険者が保険料を出し合って支え合う仕組みにあたるものはどれか。

  • ①自助
  • ②互助
  • ③共助
  • ④公助
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正解 ③共助
解説

地域包括ケアシステムの考え方では、生活を支える力を4つに整理しています。このうち共助は、介護保険や医療保険に代表される社会保険制度とそのサービスを指します。同じリスク(病気や要介護になること)を抱える人たちが、被保険者として保険料を出し合い、実際にリスクが生じた人を支えるという、制度化された相互扶助である点が特徴です。公費(税)も投入されていますが、保険料の負担を前提として給付が行われるため、税による公助とは区別されます。

他の選択肢が不適切な理由

・自助:自分のことを自分でする、自分の健康に気を配る、市場のサービスを自分で購入するなど、本人や家族の力による支えです。
・互助:近所の助け合い、ボランティア、住民組織の活動など、費用負担が制度的に裏付けられていない自発的な支え合いです。お互いに支え合う点は共助と似ていますが、社会保険のような制度になっていない点で区別されます。
・公助:税を財源として行われる支援です。生活保護や、一般財源による福祉事業などがこれにあたります。

【覚え方のポイント】
「互助=制度になっていない支え合い」「共助=保険料で支え合う社会保険」「公助=税で支える」と、財源とルールの有無で区別します。互助と共助は字面が似ているので、「共助の共は共同の保険」と覚えておくと混同しません。
問84-1

社会福祉サービスの給付や費用負担の考え方に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①資力調査を行い、必要と認められた人に限って給付する方式を選別主義という
  • ②受けたサービスの利用量にかかわらず定額を負担する方式を応益負担という
  • ③所得などの条件を問わず、必要な人に広く給付する方式を普遍主義という
  • ④所得など負担する能力に応じて利用者負担額が決まる方式を応能負担という
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正解 ②受けたサービスの利用量にかかわらず定額を負担する方式を応益負担という
解説

応益負担とは、受けたサービスの量(受益=利益)に応じて負担する方式です。多く利用すれば負担も多くなるのが特徴で、介護保険の利用者負担が、原則としてサービス費用の1割(所得により2割・3割)とされているのが代表例です。したがって、「利用量にかかわらず定額」とする記述が誤りです。これに対し応能負担は、所得など本人や世帯の負担能力に応じて負担額が決まる方式で、同じサービスを使っても所得が低ければ負担は軽くなります。応益負担は公平でわかりやすい一方で、所得の低い人ほど負担が重く感じられやすく、応能負担は低所得者に配慮できる一方で、所得の把握が必要になる、という長所・短所があります。

他の選択肢が適切な理由

・選別主義:正しい記述です。資力調査(ミーンズテスト)によって対象を絞り込む方式で、生活保護が典型です。限られた財源を必要度の高い人に集中できますが、受給へのためらい(スティグマ)が生じやすいとされます。
・普遍主義:正しい記述です。所得を問わず、年齢や障害の有無など一定の条件に当てはまる人に広く給付する方式です。
・応能負担:正しい記述です。負担「能」力に応じる方式で、保育所の保育料が世帯の所得に応じて決められてきたのがその例です。

【覚え方のポイント】
漢字をそのまま読めば区別できます。応「益」負担=受けた利益(利用量)に応じる、応「能」負担=負担能力(所得)に応じる。選別主義=資力調査で選ぶ、普遍主義=広く普く(あまねく)給付する、と覚えましょう。
問94-1

ウィレンスキーとルボーが示した社会福祉のとらえ方のうち、家族や市場といった通常の生活の支えが機能しなくなったときに、はじめて一時的・補完的に働くものとして社会福祉を位置づける考え方はどれか。

  • ①制度的概念
  • ②普遍的概念
  • ③残余的概念
  • ④予防的概念
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正解 ③残余的概念
解説

アメリカの社会学者ウィレンスキーとルボーは、産業化と社会福祉の関係を論じる中で、社会福祉のとらえ方を残余的概念と制度的概念の2つに整理しました。残余的(補充的)概念は、人々の生活はまず家族と市場によって支えられるものであり、社会福祉はそれらがうまく働かなくなったときに、残った部分を一時的に補うものだとする考え方です。これに対し制度的概念は、社会福祉を、産業化した社会において誰もが必要とする、正規で常設の社会の仕組みとしてとらえます。彼らは、産業化が進むにつれて、社会福祉は残余的なものから制度的なものへと移っていくと考えました。

他の選択肢が不適切な理由

・制度的概念:社会福祉を、家族や市場が機能しなくなったときだけでなく、現代社会で常に必要とされる正規の制度としてとらえる考え方で、問題文とは逆の立場です。
・普遍的概念:ウィレンスキーとルボーが示した2つの概念の一方ではありません。「普遍主義」は給付対象を広くとる方式を指す別の用語です。
・予防的概念:問題が起きる前に働きかけることを重視する考え方を指す一般的な表現で、この2人の類型ではありません。

【覚え方のポイント】
「残余=残りものを補う」「制度=社会の正規の仕組み」と、言葉の意味から覚えます。家族・市場が先、福祉は後から補う、という順番が見えたら残余的概念です。ティトマスの「残余的モデル」「制度的再分配モデル」も同じ発想の延長にあるので、あわせて押さえておきましょう。
問104-1

次のA〜Dのうち、社会福祉の理念に関わる法律の規定として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 日本国憲法第13条は、すべて国民は個人として尊重されると定めている。
B 生活保護法は、保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならないとしている。
C 障害者基本法の「障害者」の定義には、発達障害は含まれていない。
D 障害者基本法は、社会的障壁を、障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものと定義している。

  • ①A○ B○ C○ D×
  • ②A○ B○ C× D○
  • ③A○ B× C× D○
  • ④A× B○ C○ D○
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正解 ②A○ B○ C× D○
解説

A:○。日本国憲法第13条は「すべて国民は、個人として尊重される」と定め、生命・自由・幸福追求に対する権利を最大限尊重するとしています。社会福祉法第3条の「個人の尊厳」の考え方の土台になる規定です。
B:○。生活保護法第3条(最低生活)の内容です。憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活」を受けて、保護で保障する水準を定めています。
C:×。障害者基本法第2条は、障害者を「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害」がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの、と定義しています。発達障害は精神障害に含まれる形で明記されています。
D:○。同じく障害者基本法第2条の社会的障壁の定義です。段差のような物理的なものだけでなく、制度、慣行、人々の意識(観念)まで含む点が重要です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C○ D×:Cを○、Dを×としている点が誤りです。発達障害は障害者の定義に含まれ、社会的障壁の定義は条文どおりです。
・A○ B× C× D○:Bを×としている点が誤りです。最低限度の生活の水準は生活保護法第3条に定められています。
・A× B○ C○ D○:Aを×、Cを○としている点が誤りです。

【覚え方のポイント】
障害者基本法の定義は「心身の機能の障害」と「社会的障壁」の2つがそろって生活に制限が生じる、という形になっています。障害を本人の側だけでなく社会の側の問題としてとらえる考え方(社会モデル)が反映されていると理解すると、定義の文言も覚えやすくなります。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 社会福祉の一問一答

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