2026年版・7-10

保育における保健活動と衛生管理の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、保育における保健活動と衛生管理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-10

保育所保育指針第3章に示された、保育所における健康増進と保健計画に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①保健計画は全体的な計画に基づいて作成し、全職員がねらいや内容を踏まえて健康の保持と増進に努める
  • ②保健計画は、嘱託医が全体的な計画とは別に作成し、保育所に示して実施させるものである
  • ③保健計画は保護者が作成して保育所に提出するもので、保育所はその計画に従って健康管理を行っていく
  • ④保健計画は指導計画の中に含まれる計画なので、指導計画とは別に作成しておく必要はない
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正解 ①保健計画は全体的な計画に基づいて作成し、全職員がねらいや内容を踏まえて健康の保持と増進に努める
解説

保育所保育指針第3章1(2)アは、「子どもの健康に関する保健計画を全体的な計画に基づいて作成し、全職員がそのねらいや内容を踏まえ、一人一人の子どもの健康の保持及び増進に努めていくこと」としています。保健計画は、健康診断、身体測定、歯科健診、感染症予防、季節ごとの健康課題への対応、健康教育などを、年間を通して見通しをもって行うための計画です。保育の全体的な計画に位置付けることで、日々の保育と健康の取組が切り離されず、保育士・看護師・栄養士・調理員など全職員が同じ方向を向いて取り組むことができます。指針解説も、健康診断など保健の活動について記録と評価、改善という一連の取組を、全職員が共通理解をもって行うことが重要だとしています。

他の選択肢が不適切な理由

・嘱託医が全体的な計画とは別に作成する:保健計画は、保育所が「全体的な計画に基づいて」作成するものです。嘱託医からは健康診断や専門的な助言などで協力を得ますが、全体的な計画から切り離して外部の者が作るものではありません。
・保護者が作成して保育所に提出する:保健計画は保育所が作成するものです。保護者とは健康診断の結果などを共有し、家庭での生活に生かせるよう連携します。
・指導計画に含まれるので別に作成しない:指針 第1章3(1)ウは、全体的な計画に基づく「指導計画、保健計画、食育計画等」を通じて各保育所が創意工夫して保育できるよう作成するとしており、保健計画は指導計画とは別に位置付けられた計画です。平常時から年間を通して作成し、計画的に取り組みます。

【覚え方のポイント】
保健計画は「全体的な計画に基づく」「全職員で取り組む」「記録・評価・改善を繰り返す」の3点で覚えます。保育所の計画はどれも「全体的な計画」とつながっている、という指針全体の考え方とあわせて理解しておきましょう。
問27-10

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に定める、保育所等の児童福祉施設の長が入所した子どもに対して行う健康診断として、正しいものはどれか。

  • ①入所時と少なくとも1年に2回の定期健康診断を行い、臨時の健康診断は行わない
  • ②入所時の健康診断、少なくとも1年に1回の定期健康診断及び臨時の健康診断
  • ③入所時の健康診断は行わず、少なくとも1年に4回の定期健康診断を行う
  • ④入所時の健康診断、少なくとも1年に2回の定期健康診断及び臨時の健康診断
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正解 ④入所時の健康診断、少なくとも1年に2回の定期健康診断及び臨時の健康診断
解説

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第12条第1項は、児童福祉施設の長は、入所した者に対し、入所時の健康診断、少なくとも1年に2回の定期健康診断及び臨時の健康診断を、学校保健安全法に規定する健康診断に準じて行わなければならないと定めています。保育所保育指針第3章1(2)イも、嘱託医等により定期的に健康診断を行い、その結果を記録し、保育に活用するとともに、保護者が子どもの状態を理解し日常生活に活用できるようにすることとしています。乳幼児は成長や体調の変化が速いため、学校(年1回の定期健康診断)より多い、少なくとも年2回とされています。

他の選択肢が不適切な理由

・少なくとも1年に1回の定期健康診断:定期健康診断は少なくとも1年に2回です。1年に1回(毎学年定期に行う)は、学校の定期健康診断の考え方です。
・入所時の健康診断は行わず、1年に4回の定期健康診断を行う:回数が誤っているうえ、入所時の健康診断も必要です。
・臨時の健康診断は行わない:基準は臨時の健康診断も定めています。感染症が発生したときなど、必要に応じて行います。

【覚え方のポイント】
保育所の健康診断は「入所時」「定期(年2回以上)」「臨時」の3種類で、「学校保健安全法に準じて」行うと覚えます。なお同条第2項により、母子保健法の1歳6か月児・3歳児健診など、同等の健康診断が行われた場合は、その結果を把握することで一部を省略できます。
問37-10

保育室で子どもが嘔吐したときの嘔吐物の処理として、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①感染症が疑われるときは応援の職員を呼び、他の子どもを別室に移動させる
  • ②使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着け、嘔吐物を外側から内側へ拭き取る
  • ③嘔吐物で汚れた子どもの衣服は、保育所で水洗いしてから保護者に返却する
  • ④処理後は換気を行い、使用した物はビニール袋に密閉して廃棄し手洗いをする
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正解 ③嘔吐物で汚れた子どもの衣服は、保育所で水洗いしてから保護者に返却する
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、嘔吐物の処理について、「汚染された子どもの衣服は、二重のビニール袋に密閉して家庭に返却する(保育所では洗わないこと)」としています。嘔吐物にノロウイルスなどが含まれている場合、保育所の手洗い場などで洗うと、しぶきとともにウイルスが飛び散り、職員や他の子どもへ感染が広がるおそれがあるためです。あわせて、家庭での消毒方法等について保護者に伝えることも示されています。「保育所で水洗いしてから返却する」という記述は誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・応援の職員を呼び、他の子どもを別室に移動させる:正しい記述です。流行状況などから感染症が疑われるときの手順として示されています。
・手袋・マスク・エプロンを着け、外側から内側へ拭き取る:正しい記述です。外側から内側へ静かに拭き取ることで、汚染を広げずに済みます。拭き取った後は、嘔吐した場所の消毒を行います。
・換気し、使用した物を密閉して廃棄し手洗いをする:正しい記述です。手洗いは液体石けんも用いて流水で30秒以上行い、状況に応じて処理時に着ていた衣類も着替えます。

【覚え方のポイント】
嘔吐物の処理は「人を離す→身を守る(手袋・マスク・エプロン)→外から内へ拭く→消毒→換気→密閉して捨てる→手洗い」の順番で覚えます。「汚れた衣服は園で洗わず、二重袋で返す」は頻出のひっかけです。
問47-10

「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された、次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒の濃度の組み合わせとして、正しいものはどれか。
A 嘔吐物や排泄物が付着した床・物の消毒
B トイレの便座、ドアノブ、手すり、床等の消毒

  • ①A 0.02%(200ppm) B 0.1%(1,000ppm)
  • ②A 0.1%(1,000ppm) B 0.02%(200ppm)
  • ③A 1%(10,000ppm) B 0.1%(1,000ppm)
  • ④A 0.02%(200ppm) B 0.002%(20ppm)
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正解 ②A 0.1%(1,000ppm) B 0.02%(200ppm)
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添「保育所における消毒の種類と方法」は、次亜塩素酸ナトリウムの濃度について、嘔吐物や排泄物が付着した床・物は0.1%(1,000ppm)、衣類等の浸け置き、食器等の浸け置き、トイレの便座、ドアノブ、手すり、床等は0.02%(200ppm)としています(衣類等に嘔吐物や排泄物が付着した場合は0.1%を用います)。嘔吐物や便には病原体が大量に含まれているため、高い濃度が必要です。一方、日常的に手が触れる場所には、より薄い濃度で十分な効果が得られます。製品濃度が約6%の場合、水1Lに対して0.1%は約20mL、0.02%は約4mLがめやすとされています。

他の選択肢が不適切な理由

・A 0.02% B 0.1%:濃度が逆になっています。汚染の強い嘔吐物・排泄物のほうが高い濃度です。
・A 1% B 0.1%:いずれも濃すぎます。濃すぎる消毒液は、皮膚や粘膜への刺激や、金属の腐食の原因になります。
・A 0.02% B 0.002%:いずれも薄すぎ、十分な消毒効果が期待できません。

【覚え方のポイント】
次亜塩素酸ナトリウムは「嘔吐物・排泄物=0.1%(1,000ppm)」「普段の手が触れる所=0.02%(200ppm)」と、5倍の差で覚えます。ガイドラインは、熱湯で希釈しないこと、希釈液は時間がたつと効果が落ちることにも留意するよう求めています。
問57-10

保育所での手洗いと手指の衛生管理について、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①手洗いは、石けんを使って流水で30秒以上しっかり行う
  • ②手を拭くときは、個人持参のタオルかペーパータオルを使う
  • ③手拭き用のタオルは、全員で1枚を共用して毎日交換する
  • ④液体石けんは、容器を洗い乾燥させてから詰め替える
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正解 ③手拭き用のタオルは、全員で1枚を共用して毎日交換する
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、「手を拭く際には、個人持参のタオルかペーパータオルを用い、タオルの共用は避ける」としています。1枚のタオルを複数の子どもで使うと、ある子どもの手に付いていた病原体がタオルを介して他の子どもに移り、せっかく手を洗っても接触感染が広がってしまいます。毎日交換していても、その日のうちに多くの子どもが使えば同じ問題が起こるため、「全員で1枚を共用する」という記述は誤りです。個人持参のタオルを掛けるときは、タオル同士が密着しないように間隔をあけることも示されています。

他の選択肢が適切な理由

・石けんを使って流水で30秒以上しっかり行う:正しい記述です。ガイドラインは、液体石けんを泡立て、手のひら、手の甲、指先とつめの間、指の間、親指、手首の順に洗う方法を示しています。
・個人持参のタオルかペーパータオルを使う:正しい記述です。
・液体石けんは容器を洗い乾燥させてから詰め替える:正しい記述です。残った石けんを使い切り、容器をよく洗い乾燥させてから新しい石けん液を詰めるとされています。固形石けんは、保管時に不潔になりやすいことに注意するよう示されています。

【覚え方のポイント】
手洗いは「液体石けんで30秒以上、流水で」、拭き取りは「個人用タオルかペーパータオル、共用しない」と覚えます。接触感染対策の最も重要なものは手洗いであり、洗ったあとの手を再び汚さないところまでが手洗いだ、と理解しておきましょう。
問67-10

保育所でのおむつ交換について、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①交換後のおむつは保育室のごみ箱にそのまま捨て、手洗いは排便処理のときだけ行えばよい
  • ②子どもがいる場所ならどこで行ってもよく、手袋は下痢便のときだけ着用すればそれで十分である
  • ③食事をする場所の近くで行うと効率がよいので、給食の配膳台のそばでまとめて交換を行う
  • ④手洗い場があり、食事をする場所等と交差しない一定の場所で行い、排便処理では手袋をする
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正解 ④手洗い場があり、食事をする場所等と交差しない一定の場所で行い、排便処理では手袋をする
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、おむつ交換について、糞便処理の手順を職員間で徹底すること、手洗い場があり食事をする場所等と交差しない一定の場所で実施すること、おむつの排便処理の際には使い捨て手袋を着用すること、下痢便時には使い捨てのおむつ交換シート等を敷くこと、交換後は石けんを用いて流水でしっかり手洗いを行うこと、交換後のおむつはビニール袋に密閉した後にふた付き容器等に保管すること、保管場所の消毒を行うこと、などを示しています。便には腸管の感染症の病原体が多く含まれることがあるため、食事の場所と動線を分け、決まった場所で決まった手順で行うことで、感染の広がりを防ぎます。

他の選択肢が不適切な理由

・どこで行ってもよく、手袋は下痢便のときだけ:おむつ交換は一定の場所で行い、排便処理では手袋を着用します。
・給食の配膳台のそばでまとめて交換する:食事をする場所等と交差しない場所で行うことが求められており、配膳台のそばは最も避けるべき場所です。
・保育室のごみ箱にそのまま捨て、手洗いは排便処理のときだけ:交換後のおむつはビニール袋に密閉し、ふた付き容器等に保管します。手洗いはおむつ交換後に毎回行います。

【覚え方のポイント】
おむつ交換は「決まった場所(手洗い場あり・食事と交差しない)」「手袋」「シート」「密閉してふた付き容器」「毎回の手洗い」の5点で覚えます。激しい下痢のときは保育室を避け、沐浴槽等でのシャワーを控えることもガイドラインに示されています。
問77-10

保育所のプールの衛生管理について、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①遊離残留塩素濃度が0.4mg/Lから1.0mg/Lに保たれるよう、毎時間水質検査を行う
  • ②排泄が自立していない乳幼児も、他の子どもと同じプールで一緒に遊ばせるようにする
  • ③プール遊びの前後にはシャワーで汗などの汚れを落とし、前には流水でお尻洗いを行う
  • ④簡易ミニプール(ビニールプール等)についても、塩素消毒を行うことが求められる
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正解 ②排泄が自立していない乳幼児も、他の子どもと同じプールで一緒に遊ばせるようにする
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、「排泄が自立していない乳幼児には、個別のタライ等を用いてプール遊びを行い、他者と水を共有しないよう配慮をする」としています。おむつが外れていない子どもが同じ水に入ると、便に含まれる腸管出血性大腸菌やノロウイルスなどの病原体が水を介して他の子どもに広がるおそれがあるためです。「他の子どもと同じプールで一緒に遊ばせる」という記述は誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・遊離残留塩素濃度を0.4〜1.0mg/Lに保ち、毎時間水質検査を行う:正しい記述です。ガイドラインは、国の「遊泳用プールの衛生基準」に従い、この濃度に保たれるよう毎時間水質検査を行い、濃度が低下している場合は消毒剤を追加するなど適切に消毒するとしています。
・前後のシャワー、前のお尻洗い:正しい記述です。プールの水を汚さないための基本的な対策です。
・簡易ミニプールも塩素消毒を行う:正しい記述です。低年齢児が利用することの多いビニールプール等についても、塩素消毒が求められています。

【覚え方のポイント】
プールの衛生は「塩素0.4〜1.0mg/L・毎時間検査」「前後のシャワーとお尻洗い」「おむつの子は個別のタライ」の3点で覚えます。プールは衛生面だけでなく溺水事故の危険もあるため、「専ら監視を行う者」を置くという安全面の対策とセットで押さえておきましょう。
問87-10

「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された保育室環境のめやすの組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • ①室温 夏26〜28℃・冬20〜23℃ 湿度60%
  • ②室温 夏22〜24℃・冬16〜18℃ 湿度30%
  • ③室温 夏28〜30℃・冬24〜26℃ 湿度80%
  • ④室温 夏24〜26℃・冬18〜20℃ 湿度40%
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正解 ①室温 夏26〜28℃・冬20〜23℃ 湿度60%
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、施設内外の衛生管理の中で、季節に合わせた適切な室温や湿度を保ち、十分な換気を行うとし、保育室環境のめやすとして、室温は夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度は60%を示しています。乳幼児は体温調節機能が未熟なため、室温が高すぎても低すぎても体調を崩しやすくなります。また、空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜の防御機能が落ち、インフルエンザなどのウイルスも空気中で長く生き残りやすくなるため、湿度を保つことが大切です。加湿器を使うときは水を毎日交換し、エアコンも定期的に清掃するよう示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・夏22〜24℃・冬16〜18℃、湿度30%:夏は冷やしすぎ、冬は寒すぎます。湿度30%は乾燥しすぎで、感染症対策の面でも不適切です。
・夏28〜30℃・冬24〜26℃、湿度80%:室温が高すぎ、湿度80%はカビやダニが発生しやすい環境です。
・夏24〜26℃・冬18〜20℃、湿度40%:ガイドラインのめやすより全体的に低い値です。

【覚え方のポイント】
保育室のめやすは「夏26〜28℃、冬20〜23℃、湿度60%」です。発熱時の対応の項では、外気温との差を2〜5℃にする、換気は1時間に1回などのめやすも示されています。数値はあくまでめやすで、子どもの様子を見ながら調整することが大切です。
問97-10

保育所の砂場の衛生管理について、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①砂場で遊んだ後は、手が汚れて見えなければ手洗いをしなくても差し支えはない
  • ②砂の消毒のため、毎朝、砂場全体に次亜塩素酸ナトリウム液をまいてから遊ばせる
  • ③定期的に砂を掘り起こして日光で消毒し、夜間はシートで覆うなどの対策を考える
  • ④砂場は日光が当たるほど清潔に保てるので、夜間もシートで覆わず開けたままにする
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正解 ③定期的に砂を掘り起こして日光で消毒し、夜間はシートで覆うなどの対策を考える
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、砂場について、猫の糞便等が由来の寄生虫、大腸菌等で汚染されていることがあるので衛生管理が重要であるとしたうえで、砂場で遊んだ後は石けんを用いて流水でしっかりと手洗いを行うこと、砂場に猫等ができるだけ入らないような構造とし、夜間はシートで覆うなどの対策を考慮すること、動物の糞便・尿等がある場合は速やかに除去すること、砂場を定期的に掘り起こして、砂全体を日光により消毒すること、を示しています。砂遊びは子どもの発達にとって大切な遊びなので、禁止するのではなく、環境を衛生的に保つことで安心して遊べるようにすることが基本です。

他の選択肢が不適切な理由

・毎朝、次亜塩素酸ナトリウム液をまく:ガイドラインが示す砂場の消毒方法は、定期的に砂を掘り起こして砂全体を日光で消毒することです。消毒薬を砂場にまく方法は示されていません。動物の糞便・尿等がある場合は、速やかに除去することとされています。
・手が汚れて見えなければ手洗いをしなくてよい:病原体は目に見えません。砂場で遊んだ後は、必ず石けんを用いて流水で手洗いを行います。
・夜間もシートで覆わず開けたままにする:日光消毒は大切ですが、夜間は猫などが入り込みやすくなります。ガイドラインは、砂場に猫等ができるだけ入らない構造とし、夜間はシートで覆うなどの対策を考慮するとしています。

【覚え方のポイント】
砂場の衛生は「入らせない(構造・夜間のシート)」「取り除く(糞尿はすぐ除去)」「掘り起こして日光消毒」「遊んだ後は手洗い」の4点で覚えます。保育所保育指針解説でも、園庭や砂場では動物の糞尿の処理や害虫の駆除などが必要だとされています。
問107-10

保育士のHさんが、朝から吐き気と下痢があり、家族にも同じ症状が出ている。「保育所における感染症対策ガイドライン」や保育所保育指針解説の考え方に照らした対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①症状が軽いうちは出勤し、嘔吐や下痢がひどくなった時点で施設長に報告することにする
  • ②感染を広げないよう、マスクと手洗いを徹底したうえで、通常どおり担当クラスで保育する
  • ③子どもとの接触を避けるため、その日は給食の調理や配膳の補助だけを担当することにする
  • ④速やかに施設長に報告し、嘱託医の指示を受けて、勤務の可否や従事する職務を相談する
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正解 ④速やかに施設長に報告し、嘱託医の指示を受けて、勤務の可否や従事する職務を相談する
解説

保育所保育指針解説は、全職員は自己の健康管理に留意し、特に感染症が疑われる場合には速やかに施設長に報告し、自らが感染源にならないよう適切に対処することが必要だとしています。「保育所における感染症対策ガイドライン」も、職員についても周囲への感染拡大防止の観点から勤務を停止することが必要になる場合があり、勤務復帰の時期、従事する職務等については、嘱託医の指示を受け、当該職員と施設長等との間で十分に相談し、適切な対応をとる必要があるとしています。家族にも同じ症状があることから、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の可能性があり、勤務の可否や担当する職務は、本人の判断ではなく組織として決める必要があります。

他の選択肢が不適切な理由

・症状が軽いうちは出勤し、ひどくなってから報告する:感染症が疑われる段階で速やかに報告することが求められています。症状が軽くても病原体を排出していることがあり、報告が遅れるほど子どもや職員への感染の危険が高まります。
・マスクと手洗いを徹底して通常どおり保育する:マスクや手洗いは大切な対策ですが、それだけで感染を防げるとは限りません。勤務を停止する必要があるかどうかは、嘱託医の指示を受けて施設長と相談して決めるものです。
・給食の調理や配膳の補助だけを担当する:感染性胃腸炎が疑われる人が食品を扱うと、食中毒や集団感染の原因になります。子どもとの接触を減らすつもりでも、最も避けるべき業務です。ガイドラインも、調理従事者の手指の衛生管理や体調管理が重要だとしています。

【覚え方のポイント】
職員の体調不良は「疑いの段階で施設長に報告」「嘱託医の指示を受けて勤務や職務を決める」の2点で覚えます。「マスクをすれば大丈夫」「軽いうちは様子見」「食品の担当なら接触が少ない」といった自己判断はいずれも誤りです。職員自身が感染源にならないことも、保育所の感染症対策の大切な柱です。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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