2026年版・7-11

慢性疾患・医療的ケア児と個別の配慮の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、慢性疾患・医療的ケア児と個別の配慮に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-11

次のA〜Dの、先天性心疾患に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 心室中隔欠損症は、先天性心疾患の中で最も多く、欠損孔が小さい場合には自然に閉じることもある。
B ファロー四徴症は、心房中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右心室肥大の4つを特徴とする。
C 動脈管開存症は、生まれた後に閉じるはずの動脈管が、閉じずに開いたままになっている状態である。
D 心房中隔欠損症は、乳児期早期から強いチアノーゼを起こしやすい疾患の代表である。

  • ①A○ B○ C× D×
  • ②A× B× C○ D○
  • ③A○ B× C× D○
  • ④A○ B× C○ D×
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正解 ④A○ B× C○ D×
解説

正解は「A○ B× C○ D×」です。
・A:○。心室中隔欠損症は、左右の心室の間の壁(心室中隔)に穴がある状態で、先天性心疾患の中で最も多いものです。穴が小さい場合は、成長とともに自然に閉じることもあります。
・B:×。ファロー四徴症の4つの特徴は、心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗(大動脈が心室中隔にまたがる)、右心室肥大です。心房中隔欠損は含まれません。肺へ流れる血液が少なくなり、酸素の少ない血液が全身に送られるため、唇や爪が紫色になるチアノーゼがみられます。泣いた後などに急にチアノーゼが強まる発作や、苦しいときにしゃがみ込む姿勢をとることが知られています。
・C:○。動脈管は、胎児期に肺を通さずに血液を流す血管で、生まれて間もなく閉じます。これが閉じずに残るのが動脈管開存症で、早産児に多くみられます。
・D:×。心房中隔欠損症は、症状が目立たないことが多く、学校の心臓検診などで見つかることもあります。強いチアノーゼを起こす代表的な疾患はファロー四徴症です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D×:ファロー四徴症の「心室」を「心房」とした誤りを見落とし、正しいCを誤りとしています。
・A× B× C○ D○:最も多い心室中隔欠損症Aを誤りとし、心房中隔欠損症を強いチアノーゼの代表としたDを正しいとしています。
・A○ B× C× D○:動脈管開存症の説明Cを誤りとし、Dを正しいとしています。

【覚え方のポイント】
ファロー四徴症は「心室の穴・肺動脈が狭い・大動脈がまたがる・右心室が厚い」の4つで、「心房」は出てきません。保育では、主治医の指示による運動や生活上の注意、チアノーゼなど体調の変化の観察を、保護者と共有しておくことが大切です。
問27-11

川崎病に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①主に4歳以下の乳幼児にみられ、後遺症として冠動脈瘤が生じることがある
  • ②原因ウイルスが特定されており、園で子ども同士の接触により流行しやすい
  • ③片方の目だけが赤く充血し、目やにが多く出る結膜炎が特徴の一つである
  • ④主に学童期以降にみられ、熱と発疹が治まれば心臓の心配はいらないとされる
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正解 ①主に4歳以下の乳幼児にみられ、後遺症として冠動脈瘤が生じることがある
解説

正解は「主に4歳以下の乳幼児にみられ、後遺症として冠動脈瘤が生じることがある」です。川崎病は、1967年に川崎富作医師が報告した、全身の血管に炎症が起こる病気で、4歳以下の乳幼児に多くみられます。主な症状は、発熱、両側の眼球結膜(白目)の充血、唇が赤くなり舌がいちごのようになる、体の発疹、手足の腫れ(回復期には指先の皮がむける)、首のリンパ節の腫れの6つです。最も注意すべきなのは、心臓に血液を送る冠動脈に炎症が及び、こぶ(冠動脈瘤)ができることです。このため、早く炎症を抑える治療(免疫グロブリン療法やアスピリン療法など)が行われ、治った後も心臓の状態を確かめる受診が続けられます。保育所では、主治医の指示による生活上の注意を保護者と共有しておきます。

他の選択肢が不適切な理由

・原因ウイルスが特定され、接触で流行しやすい:川崎病の原因はまだ分かっていません。同じ部屋にいたことで人から人へうつる病気とは考えられていません。
・片方の目だけが充血し、目やにが多い:川崎病の目の充血は両目に起こり、目やにがほとんど出ないのが特徴です。片目の充血と多量の目やには、細菌やウイルスによる結膜炎で多くみられる姿です。
・学童期以降に多く、熱と発疹が治まれば心配いらない:患者の大部分は乳幼児です。また、熱が下がっても冠動脈の変化が残ることがあるため、経過をみることが大切です。

【覚え方のポイント】
川崎病は「乳幼児・原因不明・うつらない・両目の充血(目やになし)・いちご舌・冠動脈瘤」の6点セットで覚えましょう。目やにの有無は、感染性の結膜炎と見分ける手がかりになります。
問37-11

てんかんと診断され、服薬を続けている3歳児を、新たに保育所で受け入れることになった。入所にあたっての保育所の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①保護者から聞いた発作の様子をもとに、制限する活動を保育所の判断で決める
  • ②プライバシーに配慮し、発作時の対応は担任と看護師だけが把握しておく
  • ③発作の型や頻度、きっかけ、発作時の対応を主治医の指示に基づき確認する
  • ④発作が起きたときに備えて、口にかませるタオルを保育室に準備しておく
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正解 ③発作の型や頻度、きっかけ、発作時の対応を主治医の指示に基づき確認する
解説

正解は「発作の型や頻度、きっかけ、発作時の対応を主治医の指示に基づき確認する」です。保育所保育指針解説(第3章)は、慢性疾患のある子どもの保育について、かかりつけ医及び保護者との連絡を密にし、予想される病状の変化や必要な保育の制限などについて、全職員が共通理解をもつ必要があるとしています。てんかんの発作は、意識を失って全身がけいれんするものだけでなく、一瞬ぼんやりする、体の一部がぴくつくなど、子どもによって現れ方がさまざまです。そのため、入所前に保護者を通じて主治医の指示を確かめ、どんな発作が、どのくらいの頻度で、どんなときに起こりやすいか、発作が起きたらどうするか(救急要請の目安を含む)を職員間で共有します。定期的に服薬している場合は、その薬の効き目や副作用も理解しておくことが求められます。

他の選択肢が不適切な理由

・制限する活動を保育所の判断で決める:水遊びや運動などの制限が必要かどうか、どの程度かは、主治医の指示によって一人一人決まります。保育所の判断だけで制限すると、必要な配慮が抜けたり、子どもの経験を不必要に狭めたりするおそれがあります。
・担任と看護師だけが把握しておく:指針解説は、予想される病状の変化や必要な保育の制限などについて、全職員が共通理解をもつ必要があるとしています。発作は担任が不在の時間にも起こり得るため、個人情報の扱いに配慮しつつ、関わる職員全員で対応を共有します。
・口にかませるタオルを準備する:発作のときに口に物を入れると、窒息や口の中のけが、嘔吐の原因になるため、してはいけない対応とされています。

【覚え方のポイント】
慢性疾患の子どもの受け入れは「主治医の指示を、保護者を通じて確認→全職員で共有→その子に合わせた保育の計画」が基本です。発作時は「口に物を入れない・押さえつけない・時間を計る」を覚えておきましょう。
問47-11

次のA〜Dの、1型糖尿病の子どもに関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 1型糖尿病は、膵臓でインスリンをつくる細胞が壊れ、インスリンがほとんど分泌されなくなることで起こる。
B 1型糖尿病は、主に食べすぎや運動不足などの生活習慣が原因で発症する。
C 低血糖の症状として、冷や汗、手のふるえ、顔色が悪くなる、ぼんやりするなどがみられることがある。
D 低血糖が疑われ、意識があって飲み込めるときは、主治医の指示に沿って、ブドウ糖など糖分を含むものを速やかにとらせる。

  • ①A○ B× C× D○
  • ②A○ B× C○ D○
  • ③A× B○ C○ D×
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ②A○ B× C○ D○
解説

正解は「A○ B× C○ D○」です。
・A:○。1型糖尿病は、主に自己免疫の仕組みによって膵臓のインスリンをつくる細胞が壊れ、インスリンがほとんど出なくなる病気です。そのため、注射やポンプでインスリンを補う治療を毎日続けます。
・B:×。食べすぎや運動不足などの生活習慣が主な原因ではありません。生活習慣と関係が深いのは、成人に多い2型糖尿病です。子どもや保護者が「育て方のせい」と誤解されないよう、正しく理解することが大切です。また、人にうつる病気でもありません。
・C:○。インスリン治療中は、食事量が少なかったときや、いつもより体を動かしたときなどに低血糖が起こることがあります。冷や汗、ふるえ、顔色不良、空腹感、ぼんやりする、機嫌が悪くなるなどの変化に気付くことが大切です。幼い子どもは自分で症状を言葉にしにくい点にも注意します。
・D:○。意識があり飲み込めるときは、ブドウ糖やジュースなどで速やかに糖分を補います(補食)。何をどれだけとらせるかは、主治医の指示と保護者との取り決めに従います。意識がない、飲み込めないときは口に物を入れず、救急要請などの緊急時の対応をとります。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C× D○:低血糖の症状Cを誤りとした組み合わせです。冷や汗やふるえは典型的な症状です。
・A× B○ C○ D×:原因の説明AとBを逆にとらえ、補食Dを誤りとしています。
・A○ B○ C○ D×:生活習慣が原因とするBを正しいとし、補食Dを誤りとしています。

【覚え方のポイント】
1型は「インスリンが出ない→補う治療」、2型は「生活習慣との関係が深い」と区別します。1型の子どもは、インスリン治療と補食の準備があれば、原則として食事制限や運動制限をせずに、ほかの子と同じ生活ができます。
問57-11

「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」に関する次のA〜Eの記述のうち、正しいものを3つ選んだ組み合わせとして正しいものはどれか。
A この法律で「医療的ケア」とは、人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為をいう。
B この法律で「医療的ケア児」には、18歳未満の者のほか、18歳以上であって高等学校等に在籍する者も含まれる。
C この法律は、保育所の設置者に対し、入所を希望する医療的ケア児を必ず受け入れる義務を課している。
D 医療的ケア児支援センターは、市町村長が指定する法人が運営するものとされている。
E この法律の目的には、医療的ケア児の家族の離職の防止に資することが含まれている。

  • ①A・B・C
  • ②A・B・E
  • ③B・D・E
  • ④A・C・D
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正解 ②A・B・E
解説

正解は「A・B・E」です。この法律は2021(令和3)年に成立・施行された法律で、医療技術の進歩に伴って増えている医療的ケア児とその家族を、社会全体で支えることを基本理念としています。
・A:○。第2条第1項は、「医療的ケア」を「人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為」と定義しています。経管栄養なども含まれます。
・B:○。第2条第2項は、医療的ケア児を、日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童とし、その児童に「18歳未満の者」と「18歳以上の者であって高等学校等に在籍するもの」を含めています。
・C:×。第6条は、保育所の設置者等に、在籍する医療的ケア児に「適切な支援を行う責務」を定め、第9条第2項は、看護師等や喀痰吸引等を行うことができる保育士の配置その他の必要な措置を講ずるものとしています。入所希望者を必ず受け入れる義務までは定めていません。
・D:×。第14条により、医療的ケア児支援センターを指定するのは都道府県知事です。センターは、医療的ケア児や家族からの相談に応じ、情報提供や助言、関係機関との連絡調整などを行います。
・E:○。第1条は、医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職の防止に資することを目的に掲げています。

他の選択肢が不適切な理由

・A・B・C:「責務」と「受け入れ義務」を取り違えたCを選び、正しいEを落としています。
・B・D・E:支援センターを市町村長の指定としたDを選び、正しいAを落としています。
・A・C・D:誤りのCとDを選んでいます。

【覚え方のポイント】
この法律の要点は「定義に18歳以上の高校生等も含む」「保育所・学校の設置者には適切な支援を行う責務」「支援センターは都道府県知事が指定」「目的に家族の離職防止」の4つです。数字(18歳)と主体(都道府県)をセットで覚えましょう。
問67-11

次のA〜Dの、保育所等における喀痰吸引等の医療的ケアに関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 喀痰吸引等研修を修了し、都道府県知事から認定特定行為業務従事者認定証の交付を受けた保育士等は、医師の指示の下に、特定の医療的ケアを行うことができる。
B 認定特定行為業務従事者が行える特定行為には、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の喀痰吸引と、胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養が含まれる。
C 特定行為は医師の指示の下に行うものとされ、看護師など医療関係者との連携は求められていない。
D 認定を受けると、特定行為に限らず、導尿や人工呼吸器の設定の変更なども行うことができる。

  • ①A○ B○ C× D×
  • ②A○ B× C○ D×
  • ③A× B○ C× D○
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ①A○ B○ C× D×
解説

正解は「A○ B○ C× D×」です。喀痰吸引や経管栄養は医療行為であり、本来は医師や看護師などが行うものです。ただし、社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、介護福祉士以外の介護等の業務に従事する者も、一定の研修を修了して都道府県知事の認定を受けると、一部の行為を業として行えるようになっています。
・A:○。喀痰吸引等研修を修了し、都道府県知事から認定証の交付を受けた人を認定特定行為業務従事者といいます。保育士もこの認定を受けることができ、医療的ケア児支援法第9条第2項にも「喀痰吸引等を行うことができる保育士」の配置が挙げられています。
・B:○。対象となる特定行為は、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の喀痰吸引と、胃ろう又は腸ろうによる経管栄養、経鼻経管栄養です。実際に行えるのは、修了した研修の課程に応じた行為に限られます。
・C:×。特定行為は医師の指示の下に行うものとされ、あわせて、認定特定行為業務従事者は、特定行為の業務を行うに当たって、医師、看護師その他の医療関係者との連携を保たなければならないとされています(社会福祉士及び介護福祉士法 附則第10条)。
・D:×。認定で行えるのは特定行為に限られます。導尿や人工呼吸器の設定の変更などは含まれず、看護師等が担います。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C○ D×:特定行為の範囲Bを誤りとし、医療関係者との連携は不要とするCを正しいとしています。
・A× B○ C× D○:認定の仕組みAを誤りとし、行為の範囲を広げたDを正しいとしています。
・A○ B○ C○ D×:前半の「医師の指示の下に」だけを見て、Cを正しいとした組み合わせです。医療関係者との連携も求められています。

【覚え方のポイント】
特定行為は「吸引3つ(口・鼻・気管カニューレ)+経管栄養2つ(胃ろう・腸ろう、経鼻)」の5つです。「研修修了→都道府県知事の認定→医師の指示の下で→研修に応じた行為だけ」という流れで押さえましょう。
問77-11

次の文は、低出生体重児と早産児に関する記述である。(A)〜(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせはどれか。
出生時の体重が(A)未満の児を低出生体重児という。また、妊娠22週以降、妊娠(B)未満で生まれた児を早産児という。早産児の発育や発達を評価するときには、(C)を基準にして数えた月齢(修正月齢)を用いることが多い。

  • ①A:2,500g B:40週 C:実際に生まれた日
  • ②A:1,500g B:37週 C:出産予定日
  • ③A:2,500g B:37週 C:実際に生まれた日
  • ④A:2,500g B:37週 C:出産予定日
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正解 ④A:2,500g B:37週 C:出産予定日
解説

正解は「A:2,500g B:37週 C:出産予定日」です。
・A:出生体重が2,500g未満の児を低出生体重児といいます。母子保健法第18条は、体重が2,500グラム未満の乳児が生まれたときは、保護者が速やかに市町村に届け出なければならないと定めています(法律上は「低体重児」という語を使います)。このうち1,500g未満を極低出生体重児、1,000g未満を超低出生体重児と呼びます。
・B:妊娠22週0日から37週未満(36週6日まで)の出産を早産といい、この時期に生まれた児を早産児といいます。37週0日から41週6日までが正期産です。
・C:早産で生まれた子どもは、予定より早く生まれた分だけ、実際に生まれた日から数えた月齢では発達が遅れているように見えます。そこで、出産予定日を基準にした修正月齢で発育や発達を評価します。例えば、予定日より2か月早く生まれた子どもが生後6か月のとき、修正月齢は4か月です。

他の選択肢が不適切な理由

・A:2,500g B:40週 C:実際に生まれた日:40週は出産予定日の目安となる週数で、早産の区切りではありません。Cも修正月齢の基準ではありません。
・A:1,500g B:37週 C:出産予定日:1,500g未満は極低出生体重児の区切りです。低出生体重児は2,500g未満です。
・A:2,500g B:37週 C:実際に生まれた日:実際に生まれた日から数えるのは暦の上の月齢で、修正月齢ではありません。

【覚え方のポイント】
体重は「2,500(低)→1,500(極低)→1,000(超低)」、週数は「22週〜37週未満が早産、37〜41週が正期産」。修正月齢は「予定日から数える」と覚えます。保育では、早産児の発達を暦の上の月齢だけで比べず、修正月齢も踏まえて見ることが大切です。
問87-11

次のA〜Dの、骨折や関節のけがへの対応に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 肘内障が疑われるときは、保育士が肘を曲げながら腕をひねって整復し、痛みが治まってから保護者に連絡する。
B ギプスで固定している子どもの指先が青白く冷たい、しびれや強い痛みを訴えるなどの場合は、血行の障害が疑われるため、速やかに保護者に連絡して受診につなげる。
C 骨折が疑われるときは、変形している部分をもとの形に戻してから固定する。
D 肘内障は、手を強く引っ張られた後などに起こりやすく、痛がって腕を下げたまま動かそうとしなくなる。

  • ①A○ B○ C× D×
  • ②A× B○ C○ D×
  • ③A× B○ C× D○
  • ④A× B× C× D○
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正解 ③A× B○ C× D○
解説

正解は「A× B○ C× D○」です。
・A:×。肘内障は、肘の関節の骨(橈骨頭)を支える靱帯から骨が外れかかる状態で、関節がまだ柔らかい幼児によく起こります。整復は医療機関で行うものです。保育士が整復を試みると、骨折など別のけがを見落としたり悪化させたりするおそれがあるため、腕を無理に動かさず、保護者に連絡して受診につなげます。
・B:○。ギプスの中で腫れが強くなると血液の流れが妨げられることがあります。指先の色(青白い・紫色)、冷たさ、しびれ、痛みの強まり、指を動かせるかなどを観察し、異常があれば速やかに保護者に連絡し、受診につなげます。ギプス固定中の子どもには、固定した部分を使わずに楽しめる遊びを工夫し、周りの子とぶつからない環境にも配慮します。
・C:×。骨折が疑われるときは、変形した部分を無理に戻そうとせず、そのままの状態で動かないように固定し、医療機関につなぎます。無理に動かすと、骨の周りの血管や神経を傷つけるおそれがあるからです。
・D:○。肘内障は、手をつないで歩いていて急に引っ張られたとき、転びそうになった子の手を引き上げたときなどに起こりやすいけがです。子どもは痛がって、腕を下げたまま使わなくなります。整復は医療機関で行うものなので、保育所では無理に動かさず、保護者に連絡して受診につなげます。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D×:保育士による整復Aを正しいとし、起こり方Dを誤りとしています。
・A× B○ C○ D×:変形を戻して固定するCを正しいとし、Dを誤りとしています。
・A× B× C× D○:ギプス固定中の観察Bを誤りとした組み合わせです。

【覚え方のポイント】
肘内障は「幼児・手を引っ張られた後・腕を下げたまま動かさない」。骨折は「動かさない・戻さない・そのまま固定」。ギプス固定中は「指先の色・冷たさ・しびれ・痛み」を見る、と3つの場面に分けて覚えましょう。
問97-11

保育所での日常のけがへの手当てに関する次のA〜Eの記述のうち、適切なものを2つ選んだ組み合わせとして正しいものはどれか。
A 鼻血が出たときは、座らせて少し前かがみの姿勢にし、小鼻をつまむようにして圧迫する。
B 鼻血が出たときは、上を向かせて、首の後ろを軽くたたく。
C 目にごみが入ったときは、こすらせないようにして、流水で洗い流す。
D すり傷は、傷口の砂を乾いたガーゼでこすり取り、水にぬらさないようにしてから覆う。
E やけどをしたときは、まず衣服を脱がせてから、流水で冷やす。

  • ①A・C
  • ②B・D
  • ③C・E
  • ④A・E
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正解 ①A・C
解説

正解は「A・C」です。
・A:○。子どもの鼻血の多くは、鼻の入り口に近い部分(キーゼルバッハ部位)からの出血です。座らせて少し前かがみにし、小鼻を指でつまむようにしてしばらく圧迫すると、多くは止まります。
・B:×。上を向かせると、血がのどに流れ込み、飲み込んで気分が悪くなったり吐いたりする原因になります。首の後ろをたたくことにも止血の効果はありません。
・C:○。目にごみが入ったときにこすると、角膜(黒目の表面)を傷つけるおそれがあります。こすらせずに、流水で洗い流します。取れない場合や痛みが続く場合は受診につなげます。
・D:×。すり傷は、まず流水で土や砂などの汚れをよく洗い流すことが大切です。乾いたガーゼでこすると傷口をさらに傷つけ、汚れも残りやすくなります。汚れが残ったまま覆うと、感染の原因になります。
・E:×。やけどは、すぐに流水で冷やすことが基本です。衣服が皮膚に張り付いていることがあるため、無理に脱がせず、衣服の上から冷やします。

他の選択肢が不適切な理由

・B・D:誤った手当てを2つ選んでいます。鼻血で上を向かせるのは、昔から言われてきた誤った方法です。
・C・E:やけどで衣服を先に脱がせるEを選び、正しい鼻血の手当てAを落としています。
・A・E:Eを選び、正しい目の異物の手当てCを落としています。

【覚え方のポイント】
鼻血は「前かがみ・小鼻を押さえる」、目のごみは「こすらず水で流す」、すり傷は「まず洗う」、やけどは「服の上から水で冷やす」。どれも「水と圧迫」が基本で、「上を向く」「こする」「脱がせる」は避ける、と覚えましょう。
問107-11

胎児の発育と、妊娠中の母体の状態が胎児に与える影響に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①妊娠4〜7週頃は器官形成が盛んで、薬や感染の影響で形態異常が起こりやすい
  • ②妊娠中の風しん感染により、子に白内障・難聴・心疾患などが生じることがある
  • ③胎児性アルコール症候群は妊娠後期の多量飲酒で起こり、初期の少量は問題ない
  • ④妊娠中の喫煙は胎盤の血流を悪くし、低出生体重児が生まれる要因の一つになる
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正解 ③胎児性アルコール症候群は妊娠後期の多量飲酒で起こり、初期の少量は問題ない
解説

誤っているのは「胎児性アルコール症候群は妊娠後期の多量飲酒で起こり、初期の少量は問題ない」です。妊娠中に母親が飲んだアルコールは胎盤を通って胎児に届き、発育の遅れや特徴的な顔つき、中枢神経の障害などを伴う胎児性アルコール症候群を起こすことがあります。妊娠のどの時期であっても影響する可能性があり、「この時期のこの量までなら安全」という基準は分かっていません。このため、妊娠中は飲酒をしないことが求められています。

他の選択肢が適切な理由

(「誤っているもの」を選ぶ問題なので、残りの3つが正しい理由を示します)
・妊娠4〜7週頃は器官形成が盛ん:この時期は、心臓や手足など体の主な器官がつくられる器官形成期の中でも、薬などの影響を最も受けやすい時期とされます。妊娠に気付いていないこともある時期なので、妊娠の可能性がある段階からの注意が大切です。
・妊娠中の風しん感染:妊娠初期に風しんにかかると、生まれた子に白内障、難聴、心疾患などが生じる先天性風しん症候群が起こることがあります。予防接種で集団の免疫を高めることが、妊婦を守ることにもつながります。
・妊娠中の喫煙:たばこに含まれるニコチンは血管を縮め、一酸化炭素は血液が酸素を運ぶ力を下げます。胎児に十分な酸素や栄養が届きにくくなり、低出生体重児や早産の要因となります。周りの人の喫煙(受動喫煙)にも注意が必要です。

【覚え方のポイント】
胎児への影響は「時期」と「原因」で整理します。時期は「妊娠4〜7週頃が最も影響を受けやすい」。原因は「感染(風しんなど)・薬・アルコール・たばこ」。アルコールは「時期も量も安全ラインなし=飲まない」と覚えましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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