2026年版・7-9

応急処置と救急蘇生法の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、応急処置と救急蘇生法に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-9

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に示された、心肺蘇生における胸骨圧迫のテンポとして、正しいものはどれか。

  • ①1分間に60〜80回
  • ②1分間に80〜100回
  • ③1分間に100〜120回
  • ④1分間に120〜140回
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正解 ③1分間に100〜120回
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」(日本救急医療財団心肺蘇生法委員会監修、厚生労働省が周知)は、胸骨圧迫のテンポを1分間に100〜120回としています。この速さは成人・小児・乳児のいずれでも共通です。心臓が止まった人に対しては、胸骨圧迫によって脳や心臓に血液を送り続けることが命をつなぐ唯一の手段になるため、「強く、速く、絶え間なく」押すことが求められます。遅すぎると十分な血液が送れず、速すぎると押した後に胸が元の高さに戻りきらず、かえって心臓に血液がたまらなくなります。圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るように十分に力を抜くことも大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・1分間に60〜80回:遅すぎます。安静時の成人の脈拍数に近い値ですが、胸骨圧迫では十分な血流が得られません。
・1分間に80〜100回:これも基準より遅く、指針の示す範囲に届きません。
・1分間に120〜140回:速すぎます。圧迫が浅くなりやすく、胸が戻りきらないまま次の圧迫になってしまいます。

【覚え方のポイント】
胸骨圧迫は「100〜120回/分」「成人は約5cm、小児・乳児は胸の厚さの約3分の1」「中断は最小限」の3点セットで覚えます。テンポは、1秒間に2回弱のリズムと体で覚えておくと、実際の場面で役立ちます。
問27-9

小児・乳児に対する胸骨圧迫の方法として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①小児は胸の厚さの約3分の1が沈むまで押し、乳児は胸骨の下半分を2本指で押す
  • ②小児は胸の厚さの約2分の1が沈むまで押し、乳児は胸骨の上半分を2本指で押す
  • ③小児は胸の厚さの約5分の1が沈むまで押し、乳児は胸骨の下半分を手のひらで押す
  • ④小児も乳児も、成人と同じく両手を重ねて約6cm以上沈むように強く押すようにする
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正解 ①小児は胸の厚さの約3分の1が沈むまで押し、乳児は胸骨の下半分を2本指で押す
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、小児では胸の厚さの約1/3沈み込む程度に圧迫するとし、体が小さくて両手では強すぎる場合は片手で行ってもかまわないとしています。また、乳児では、両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分を、2本指で押すとしています。子どもは体の大きさに大きな幅があるため、深さを「何cm」ではなく「胸の厚さの約3分の1」という割合で示しているのが特徴です。指針は、保育所職員など乳児に接する機会の多い人は、訓練を受けて乳児に最適化された一次救命処置を行えるようにしておくことが望まれるとしています。

他の選択肢が不適切な理由

・約2分の1、乳児は胸骨の上半分:2分の1は深すぎ、胸骨の上半分は圧迫する位置として誤りです。
・約5分の1、乳児は手のひらで押す:5分の1では浅すぎて十分な血流が得られません。乳児は手のひらではなく2本指で押します。
・小児も乳児も成人と同じく両手で約6cm以上:指針が示す成人の圧迫の深さは約5cmで、「6cm以上」という基準はありません。小児・乳児に成人と同じ方法を用いるのは不適切です。

【覚え方のポイント】
深さは「成人=約5cm、小児・乳児=胸の厚さの約3分の1」、押し方は「成人・小児=両手(小児は片手でも可)、乳児=2本指で胸骨の下半分」と覚えます。テンポ(100〜120回/分)は年齢にかかわらず共通です。
問37-9

次のA〜Dのうち、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に示された心肺蘇生の方法に関する記述として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 人工呼吸の技術を身につけ、行う意思がある場合は、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を組み合わせて繰り返す。
B 人工呼吸のやり方に自信がない場合やためらいがある場合は、胸骨圧迫だけを続ける。
C 人工呼吸のために胸骨圧迫を中断する時間は、10秒以上にならないようにする。
D 乳児への人工呼吸は、鼻をつまみ、口だけから胸が大きくふくらむまで強く吹き込む。

  • ①A○ B× C○ D○
  • ②A○ B○ C○ D×
  • ③A× B○ C× D○
  • ④A○ B○ C× D×
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正解 ②A○ B○ C○ D×
解説

A:○。指針は、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、行う意思がある場合には、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を組み合わせ、救急隊員と交代するまで繰り返すとしています。
B:○。人工呼吸のやり方に自信がない場合や、ためらいがある場合には、胸骨圧迫だけを続けるとされています。何もしないより、胸骨圧迫だけでも続けることが命を救う可能性を高めます。
C:○。2回の吹き込みの間は胸骨圧迫が中断されますが、その中断は10秒以上にならないようにするとされています。
D:×。乳児では、救助者の口で乳児の口と鼻を一緒に覆い、胸が軽く上がる程度まで息を吹き込みます(口対口鼻人工呼吸)。強く吹き込みすぎると胃に空気が入り、嘔吐の原因にもなります。
なお指針は、乳児は呼吸が悪くなったことが原因で心停止に至ることが多いため、できる限り人工呼吸もあわせた心肺蘇生を行うことが望ましいとしています。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C○ D○:胸骨圧迫だけを続けるとするBは正しく、Dは誤りです。
・A× B○ C× D○:30:2の組み合わせを示したAと、中断を10秒未満にするCは正しい記述です。
・A○ B○ C× D×:Cは正しい記述です。

【覚え方のポイント】
心肺蘇生は「30:2」「自信がなければ胸骨圧迫だけでも続ける」「中断は10秒未満」の3点と、乳児は「口と鼻を一緒に覆う」「胸が軽く上がる程度」と覚えます。保育所の職員は、乳児の特徴をふまえ、人工呼吸を含む心肺蘇生を講習で身につけておくことが望まれます。
問47-9

園庭で倒れている4歳児を見つけた保育士が、肩をたたいて呼びかけたが反応がなく、応援を呼んで119番通報とAEDの手配を依頼した。次に行う呼吸の確認と対応として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①呼吸をしているかどうかにかかわらず、まず体を起こして座らせ、意識が戻るのを待つようにする
  • ②1分ほどかけて胸と腹の動きをよく見て、呼吸が完全に止まったと確信できてから胸骨圧迫を始める
  • ③呼吸の確認は医療従事者の役割なので、救急隊が到着するまで体に触れずにそのまま待つようにする
  • ④10秒以内で胸と腹の動きを見て、普段どおりの呼吸がないか判断に迷えば、すぐ胸骨圧迫を始める
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正解 ④10秒以内で胸と腹の動きを見て、普段どおりの呼吸がないか判断に迷えば、すぐ胸骨圧迫を始める
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、反応がない場合、傷病者の上半身を見て、10秒以内で胸と腹の動きを観察し、呼吸をしていない、または呼吸はしているが普段どおりではないと判断した場合は心停止と考えて、ただちに胸骨圧迫を開始するとしています。さらに、約10秒かけても普段どおりの呼吸かどうかの判断に迷う場合、またはわからない場合も心停止とみなして、ただちに胸骨圧迫を開始するとしています。心停止の直後には、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸(死戦期呼吸)が見られることがあり、これを「呼吸がある」と誤解して処置が遅れることを防ぐためです。指針は、心停止でない傷病者に胸骨圧迫を行ったとしても重大な障害が生じることはないとされているので、ためらわずに始めるよう求めています。

他の選択肢が不適切な理由

・1分ほどかけて確信できてから始める:心停止では時間がたつほど救命の可能性が下がっていくため、確認に時間をかけすぎてはいけません。確認は10秒以内です。
・救急隊が到着するまで触れずに待つ:救急車が着くまでには時間がかかります。その間に居合わせた人が胸骨圧迫やAEDを行うことが、救命の可能性を大きく高めます。
・体を起こして座らせる:反応がない人を座らせると気道がふさがりやすく危険です。心肺蘇生を行う場合は仰向けにします。

【覚え方のポイント】
一次救命処置の流れは「反応を確認→助けを呼ぶ(119番とAED)→10秒以内に呼吸を確認→普段どおりでない・迷うなら胸骨圧迫→AED」です。「迷ったら押す」と覚えておきましょう。
問57-9

AED(自動体外式除細動器)の使用に関する記述として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①未就学児には、未就学児用のパッドや未就学児用のモードを使用する
  • ②未就学児用パッドがなければ、AEDを使わずに胸骨圧迫だけを行う
  • ③小学生や中学生以上には、小学生〜大人用のパッドを使用する
  • ④乳児には、パッド同士が触れないようにして、胸と背中に分けて貼る
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正解 ②未就学児用パッドがなければ、AEDを使わずに胸骨圧迫だけを行う
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、小学校に上がる前の子ども(乳児や幼児)には未就学児用パッドや未就学児用モードを使用し、未就学児用パッドが入っていなければ小学生〜大人用の電極パッドを使用してくださいとしています。「パッドがなければAEDを使わない」という記述は誤りです。心停止のうち電気ショックが必要な不整脈に対しては、AEDによる電気ショックが最も有効な治療であり、未就学児用がないからといって使用を見送ると、救命の機会を失うことになります。なお、未就学児用パッド・モードは、以前は「小児用パッド・モード」と呼ばれていました。

他の選択肢が適切な理由

・未就学児には未就学児用パッドやモードを使用する:正しい記述です。未就学児用は、流れる電気の量が小さく調整されています。
・小学生や中学生以上には小学生〜大人用パッドを使用する:正しい記述です。指針は、小学生以上に未就学児用パッドを使うと流れる電気が不足するので使用できないとしています。
・乳児にはパッドを胸と背中に分けて貼る:正しい記述です。乳児は体が小さいので、パッド同士の接触を防ぐために胸と背中に貼るとされています。

【覚え方のポイント】
AEDのパッドは「未就学児=未就学児用(なければ大人用でよい)」「小学生以上=小学生〜大人用(未就学児用は使えない)」と、一方通行で覚えます。「小さい子に大人用はOK、大きい子に子ども用はNG」と言い換えると迷いません。
問67-9

1歳未満の乳児が物をのどに詰まらせ、苦しそうにしているが反応はある。「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らした異物除去の方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①逆さにして足を持ち、上下に強く揺さぶる
  • ②頭側を上げて、腹部突き上げを繰り返して行う
  • ③口の中に指を深く入れて、異物をかき出す
  • ④頭側を下げて、背部叩打と胸部突き上げを行う
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正解 ④頭側を下げて、背部叩打と胸部突き上げを行う
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、乳児の気道異物について、「反応がある間は頭側を下げて背部叩打と胸部突き上げを実施します。乳児では腹部突き上げは行いません」としています。背部叩打は、乳児の体を片方の腕に乗せ、頭を体より低くして、手のひらの付け根で背中の真ん中(肩甲骨の間)を強くたたく方法です。胸部突き上げは、乳児を仰向けにして頭を低くし、胸の真ん中を2本指で強く押す方法です。乳児は腹部の臓器が傷つきやすいため、腹部突き上げは行いません。途中で反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生を開始します。

他の選択肢が不適切な理由

・頭側を上げて腹部突き上げを繰り返す:腹部突き上げは乳児には行わない方法です。また、頭側を上げると異物が出にくくなります。
・口の中に指を深く入れてかき出す:見えない異物を指で探ると、かえって奥に押し込んでしまうおそれがあります。
・逆さにして足を持ち、上下に強く揺さぶる:指針に示された方法ではなく、首や頭に強い力がかかって危険です。

【覚え方のポイント】
気道異物の除去は「乳児=背部叩打+胸部突き上げ(腹部突き上げはしない)」「1歳以上の小児・成人=まず背部叩打、効果がなければ腹部突き上げ」と年齢で分けて覚えます。反応がなくなったら、すぐに心肺蘇生に切り替えることも忘れないようにしましょう。
問77-9

子どもがやけどをしたときの応急手当として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①すぐに水道の流水で、痛みが和らぐまで10〜20分程度よく冷やす
  • ②服の上からやけどをした場合は、服の上からでもすぐに冷やす
  • ③水疱ができたときは、早く治るようにつぶして中の液を出しておく
  • ④範囲が広い場合は、体温が下がるほどの冷却は避けて受診する
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正解 ③水疱ができたときは、早く治るようにつぶして中の液を出しておく
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、「水疱(水ぶくれ)は傷口を保護する効果をもっています。水疱ができている場合は、つぶれないようにそっと冷却し、触らないように保護してください」としています。水疱をつぶすと、その下の皮膚がむき出しになり、細菌が入って感染しやすくなるうえ、痛みも強くなります。「早く治るようにつぶす」という記述は誤りです。やけどは、すぐに冷やすことで悪化を防ぎ、治りを早めることができるため、まず流水で十分に冷やすことが最優先です。

他の選択肢が適切な理由

・流水で痛みが和らぐまで10〜20分程度冷やす:正しい記述です。指針は、氷や氷水で冷却するとやけどが悪化することがあるとしています。
・服の上からでもすぐに冷やす:正しい記述です。無理に服を脱がせると、皮膚がはがれることがあるため、服の上から冷やします。
・範囲が広い場合は、体温が下がるほどの冷却は避けて受診する:正しい記述です。子どもは体が小さく、広い範囲を冷やし続けると体温が下がりすぎるおそれがあります。できるだけ早く医師の診察を受けます。

【覚え方のポイント】
やけどは「すぐ・流水で・10〜20分」「服の上から」「水疱はつぶさない」「氷は使わない」の4点で覚えます。保育所では、熱い飲み物やポット、調理器具など、やけどの原因になる物を子どもの手の届かない所に置くことも、あわせて大切です。
問87-9

5歳児が転んで口を打ち、前歯が1本根元から抜けてしまった。抜けた歯の扱いとして、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①歯の付け根に触れないように持ち、歯の保存液か冷えた牛乳にひたして歯科を受診する
  • ②汚れを落とすために、歯の付け根をブラシでよくこすって洗い、乾いた布に包んでおく
  • ③抜けた歯はもう使えないので、保護者に連絡したうえでそのまま処分するようにする
  • ④歯がきれいになるまで水道水に長時間つけておき、翌日に歯科を受診するようにする
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正解 ①歯の付け根に触れないように持ち、歯の保存液か冷えた牛乳にひたして歯科を受診する
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、抜けた歯を「歯の保存液」もしくは冷えた牛乳にひたすか、それらがなければ、乾燥させないようにラップフィルムに包んで、すみやかに歯科医師の診察を受けるとしています。また、抜けた歯を持つときには付け根の部分に触れないようにするとしています。歯の根の表面には、歯を骨につなぎとめる細胞が付いており、この細胞が生きていれば元の位置に戻せる(再植できる)可能性があります。乾燥させたり、こすったりすると細胞が傷んでしまうため、扱い方が大切なのです。歯ぐきからの出血は、丸めた綿やティッシュペーパーで圧迫して止血を試みます。

他の選択肢が不適切な理由

・付け根をブラシでこすり、乾いた布に包む:付け根の細胞を傷つけ、乾燥させてしまう、最も避けるべき扱い方です。
・もう使えないので処分する:適切に保存してすぐに受診すれば、再植できる可能性があります。自己判断で処分してはいけません。
・水道水に長時間つけ、翌日に受診する:時間がたつほど歯の根の細胞は弱っていきます。すみやかに受診することが大切です。

【覚え方のポイント】
抜けた歯は「付け根に触れない」「乾かさない(保存液・冷たい牛乳・ラップ)」「すぐ歯科へ」の3点で覚えます。乳歯か永久歯かを保育士がその場で判断するのは難しいので、どちらの場合も同じように扱い、歯科医師の判断にゆだねましょう。
問97-9

夏の園外活動の後、4歳児が顔を赤くしてぐったりし、呼びかけへの反応がぼんやりしていて、体が熱い。熱中症が疑われる場合の対応として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①意識がはっきりしないまま、水やスポーツドリンクを口に流し込んで、たくさん飲ませるようにする
  • ②ただちに119番通報し、涼しい場所で衣服をゆるめて体をぬらし、救急隊が来るまで冷やし続ける
  • ③寒気が出ないように毛布でくるんで体を温め、保護者の迎えを待ってから受診するように伝える
  • ④しばらく日陰で休ませて様子を見て、夕方になっても回復しなければ119番通報することにする
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正解 ②ただちに119番通報し、涼しい場所で衣服をゆるめて体をぬらし、救急隊が来るまで冷やし続ける
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、熱中症について、意識がもうろうとしている、体温が極端に高いなどの症状がある場合は、ただちに119番通報し、救急隊が到着するまで体を冷やしつづけるとしています。体を冷やす方法としては、衣服を脱がせて体をぬらし、うちわや扇風機で風を当てるのが効果的で、氷のうや冷却パックを使う場合は、脇の下、太ももの付け根、首などに当てるとしています。意識の異常がある熱中症は重症で、命に関わる緊急事態です。子どもは体温調節機能が未熟で、体の大きさに比べて熱の影響を受けやすいため、早い判断が重要です。

他の選択肢が不適切な理由

・意識がはっきりしないまま水分を流し込む:意識がはっきりしない状態で無理に飲ませると、気道に入ってむせたり窒息したりする危険があります。自分で飲めるのは、意識がはっきりしている場合に限られます。
・毛布でくるんで温める:体温がさらに上がり、状態を悪化させます。熱中症では体を冷やすことが最優先です。
・日陰で休ませて夕方まで様子を見る:意識の異常は重症のサインであり、様子を見ている時間はありません。

【覚え方のポイント】
熱中症は「意識がおかしい=すぐ119番+冷やし続ける」「意識がしっかりしている=涼しい所で休ませ、水分と塩分をとらせる」と、意識の状態で対応を分けて覚えます。冷やす場所は「首・脇の下・太ももの付け根」です。
問107-9

反応はないが、普段どおりの呼吸をしている子どもを、救急隊が到着するまで横向きに寝かせておく姿勢(回復体位)に関する記述として、「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①頭を高くして血液を脳に送りやすくするため、上半身を起こした姿勢のことをいう
  • ②胸骨圧迫を行いやすくするためにとり、横向きのまま胸の中央を強く押すようにする
  • ③呼吸が安定するので、回復体位にした後は救急隊が来るまで観察を続ける必要はなくなる
  • ④のどの奥の空気の通り道が狭まったり、吐いた物で詰まったりするのを防ぐためにとる
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正解 ④のどの奥の空気の通り道が狭まったり、吐いた物で詰まったりするのを防ぐためにとる
解説

「救急蘇生法の指針2020(市民用)」は、反応はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者に対しては、横向きに寝た姿勢(回復体位)にして、喉の奥の空気の通り道が狭まったり、吐物で詰まったりすることを予防するとしています。反応のない人を仰向けにしておくと、舌がのどの奥に落ち込んで空気の通り道をふさいだり、吐いた物が気管に入ったりする危険があるためです。回復体位では、下になる腕を前に伸ばし、上になる腕を曲げてその手の甲に顔を乗せ、上になる膝を約90度曲げて前に出し、姿勢を安定させます。

他の選択肢が不適切な理由

・胸骨圧迫を行いやすくするため:胸骨圧迫は、仰向けにして硬い床の上で行います。回復体位は、普段どおりの呼吸がある人のための姿勢であり、心肺蘇生が必要なときは仰向けにします。
・回復体位にした後は観察の必要がない:指針は、回復体位にした場合には、呼吸の変化に気づくのが遅れないように、救急隊が到着するまでの間、観察を続けるとしています。呼吸が普段どおりでなくなったら、すぐに仰向けにして心肺蘇生を始めます。
・上半身を起こした姿勢:回復体位は横向きに寝た姿勢です。反応のない人の上半身を起こすと、気道がふさがりやすく危険です。

【覚え方のポイント】
姿勢は「呼吸がない(普段どおりでない)=仰向けで心肺蘇生」「反応はないが呼吸はある=横向きの回復体位で観察を続ける」と、呼吸の有無で使い分けます。回復体位の目的は「気道を守る」ことだと一言で説明できるようにしておきましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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