2026年版・8-3

妊娠期・授乳期の栄養の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの食と栄養」から、妊娠期・授乳期の栄養に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問18-3

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)を1日当たりどれだけ摂取することが望まれるとしているか。

  • ①100μg
  • ②240μg
  • ③400μg
  • ④1,000μg
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正解 ③400μg
解説

葉酸は細胞の分裂や増殖に欠かせないビタミンで、受胎前後に不足すると、胎児の脳や脊髄のもとになる神経管がうまく閉じない神経管閉鎖障害のリスクが高まります。神経管は妊娠のごく初期、本人が妊娠に気づく前後につくられるため、妊娠がわかってからでは間に合わないことがあります。そこで日本人の食事摂取基準(2025年版)は、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦に対し、通常の食品以外の食品(いわゆるサプリメントなど)に含まれる葉酸を400μg/日摂取することが望まれると注記しています。「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」が妊娠前からの食生活を重視しているのも、このような理由からです。

他の選択肢が不適切な理由

・100μg:授乳婦の葉酸の推奨量の付加量(+100μg/日)の値で、神経管閉鎖障害の予防のための量ではありません。
・240μg:妊娠中期・後期の葉酸の推奨量の付加量(+240μg/日)の値です。
・1,000μg:食事摂取基準でこの目的のために示されている値ではありません。

【覚え方のポイント】
「妊娠前〜妊娠初期に、サプリなどで葉酸400μg」とセットで覚えます。ポイントは「通常の食品以外から」「妊娠前から」の2点です。付加量(中期・後期+240μg)と取り違えないようにしましょう。
問28-3

日本人の食事摂取基準(2025年版)における妊婦の推定エネルギー必要量の付加量について、妊娠初期・中期・後期の値の組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①+50・+250・+450kcal/日
  • ②+50・+150・+350kcal/日
  • ③+0・+250・+500kcal/日
  • ④+100・+250・+350kcal/日
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正解 ①+50・+250・+450kcal/日
解説

推定エネルギー必要量の付加量は、妊娠中に適切な栄養状態を維持し正常な分娩をするために、妊娠前と比べて多く摂取すべきと考えられるエネルギー量として、妊娠期別に示されています。日本人の食事摂取基準(2025年版)では初期+50kcal/日、中期+250kcal/日、後期+450kcal/日です。胎児が大きく成長する後期ほど付加量が大きくなります。また、授乳婦の付加量は+350kcal/日とされています。ただし、脚注にあるように、妊婦個々の体格や妊娠中の体重増加量、胎児の発育状況の評価を行うことが必要で、数字を機械的に当てはめるものではありません。

他の選択肢が不適切な理由

・+50・+150・+350:中期と後期の値が誤りです。350kcalは授乳婦の付加量です。
・+0・+250・+500:初期にも+50kcal/日の付加量があり、後期は+450kcal/日です。
・+100・+250・+350:初期と後期の値が誤りです。

【覚え方のポイント】
「50・250・450」と、中期から後期にかけて200kcalずつ増えるリズムで覚えましょう。授乳婦は「350」で、後期(450)と授乳婦(350)を取り違える選択肢が定番です。
問38-3

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(2021年、厚生労働省)の解説要領で示されている、妊娠中に気をつけたい食品に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①レバーなどビタミンAの多い食品は、妊娠初期に大量にとるのを避ける
  • ②一部の大型の魚介類は水銀が比較的多く、種類と量に注意が必要である
  • ③生ハムやナチュラルチーズなどの加熱しない食品は、リステリア菌に注意
  • ④リステリア菌は冷蔵庫の中では増えないので、冷蔵保存すれば安心できる
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正解 ④リステリア菌は冷蔵庫の中では増えないので、冷蔵保存すれば安心できる
解説

リステリア菌は、多くの食中毒菌と違って冷蔵庫の温度(低温)でも増殖できるのが特徴です。そのため、冷蔵保存しているから安全とはいえません。指針の解説要領では、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモン、ナチュラルチーズなど加熱していない食品(食前に加熱しない調理済み食品を含む)はリステリア菌が増殖している可能性があり、妊娠中は感染しやすく赤ちゃんに影響が出ることがあるため、普段から食品を十分に加熱する必要があるとしています。

他の選択肢が適切な理由

・ビタミンAの多い食品:正しい記述です。ビタミンAは過剰摂取により先天奇形が増加することが報告されているため、妊娠を計画する人や妊娠3か月以内の人は、レバーなどの大量摂取を避けるよう示されています。
・大型の魚介類と水銀:正しい記述です。一部の大型の魚介類には水銀が比較的多く含まれるものがあり、胎児への影響が指摘されているため、食べる種類と量に注意が必要とされています。魚そのものを避ける必要はありません。
・リステリア菌への注意:正しい記述です。加熱していない食品は、リステリア菌の増殖に注意が必要です。

【覚え方のポイント】
妊娠中の3大注意は「ビタミンA(レバー)=妊娠初期の大量摂取」「水銀(一部の大型魚)=種類と量」「リステリア(加熱しない食品)=十分な加熱」です。リステリアは「冷蔵庫でも増える菌」という特徴が問われやすいので、必ず押さえておきましょう。
問48-3

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(2021年、厚生労働省)で示されている妊娠中の体重増加指導の目安について、妊娠前の体格が「普通体重」(BMI18.5以上25.0未満)の場合の目安はどれか。

  • ①7〜10kg
  • ②10〜13kg
  • ③12〜15kg
  • ④個別対応(上限5kgまでが目安)
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正解 ②10〜13kg
解説

指針では、日本産科婦人科学会の「妊娠中の体重増加指導の目安」を参考として、妊娠前の体格ごとに体重増加量の目安を示しています。低体重(BMI18.5未満)は12〜15kg、普通体重(BMI18.5以上25.0未満)は10〜13kg、肥満(1度、BMI25.0以上30未満)は7〜10kg、肥満(2度以上、BMI30以上)は個別対応(上限5kgまでが目安)です。やせの女性が妊娠中の体重増加も少ないと、低出生体重児のリスクが高まることが知られています。一方で、これらの目安は「増加量を厳格に指導する根拠は必ずしも十分ではないと認識し、個人差を考慮したゆるやかな指導を心がける」ものとされています。

他の選択肢が不適切な理由

・7〜10kg:肥満(1度)の場合の目安です。
・12〜15kg:低体重(やせ)の場合の目安です。
・個別対応(上限5kgまでが目安):肥満(2度以上)の場合の目安です。

【覚え方のポイント】
「やせ12〜15、普通10〜13、肥満1度7〜10、肥満2度以上は個別(上限5kg)」と、体格が大きいほど目安が3kgずつ下がると覚えましょう。日本人の食事摂取基準(2025年版)の妊婦の章でも同じ幅が紹介されています。
問58-3

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(2021年、厚生労働省)の項目の趣旨として、含まれていないものはどれか。

  • ①妊娠中は体重が増えないように、主食を控えめにとる
  • ②不足しがちなビタミン・ミネラルを副菜でたっぷりとる
  • ③妊娠・授乳中はたばことお酒の害から赤ちゃんを守る
  • ④母乳育児もバランスのよい食生活のなかで進めていく
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正解 ①妊娠中は体重が増えないように、主食を控えめにとる
解説

2021年3月に改定された「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」は、対象に妊娠前の女性を含めて名称を改め、10項目で構成されています。その中には「主食を中心に、エネルギーをしっかりと」という趣旨の項目があり、主食を控えて体重を増やさないようにするという考え方は示されていません。むしろ指針は、若い女性のやせや低出生体重児の割合の高さを課題とし、妊娠中の体重増加は「お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に」とする項目を設けています。

他の選択肢が不適切な理由

・副菜でビタミン・ミネラル:指針の項目に含まれる趣旨です。野菜などの副菜で、不足しがちなビタミン・ミネラルをとることが勧められています。
・たばことお酒の害:指針の項目に含まれる趣旨です。妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えるとされています。
・母乳育児とバランスのよい食生活:指針の項目に含まれる趣旨です。

【覚え方のポイント】
指針の10項目は、食事(バランス・主食・副菜・主菜・カルシウム)、体重増加、母乳育児、身体活動、たばこ・お酒、周囲のサポートという流れです。「主食を控える」「体重を増やさない」といった制限型の文は、この指針の考え方と逆だと判断できます。
問68-3

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)に示されている、授乳中の母親の食事と子どものアレルギー予防の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①予防のため、授乳中の母親は卵と牛乳を除去する
  • ②予防のため、特定のサプリメントを多めにとっておく
  • ③予防のために特定の食品を極端に避ける必要はない
  • ④予防には、加水分解乳を予防的に使うのが確実だ
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正解 ③予防のために特定の食品を極端に避ける必要はない
解説

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)は、子どもの湿疹や食物アレルギー、ぜんそく等のアレルギー疾患の予防のために、妊娠及び授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり避けたりすることの効果は示されていないとしています。そのため、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取したりする必要はなく、バランスのよい食事が重要だとしています。子どもの食物アレルギーが疑われる場合には、自己判断ではなく、必ず医師の診断に基づいて母子の食物制限等を行うよう支援します。

他の選択肢が不適切な理由

・卵と牛乳を除去する:予防目的で母親が特定の食品を除去する効果は示されていません。不必要な除去は母親の栄養状態を損なうおそれもあります。
・サプリメントを多めにとる:特定のサプリメントを過剰にとることの予防効果も示されていません。
・加水分解乳の予防的使用:アレルギー素因のある子どもへの牛乳アレルギー治療用の加水分解乳の予防効果について、ガイドは、以前は効果があるとする報告があったが、最近では効果がないとする報告が多いとしています。

【覚え方のポイント】
2019年改定版のキーワードは「予防のための除去・過剰摂取はしない、疑わしいときは医師の診断」です。離乳の開始を遅らせても予防効果がないという記述と合わせ、「避ければ防げる」という発想が否定されている点を押さえましょう。
問78-3

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、妊娠期を初期・中期・後期の3つに区分している。このうち「妊娠中期」にあたる期間はどれか。

  • ①妊娠13週6日まで
  • ②妊娠14週0日〜27週6日
  • ③妊娠28週0日以降
  • ④妊娠12週0日〜23週6日
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正解 ②妊娠14週0日〜27週6日
解説

日本人の食事摂取基準(2025年版)は、日本産科婦人科学会の産科婦人科用語集・用語解説集(改訂第4版)に従い、妊娠期を妊娠初期(〜13週6日)、妊娠中期(14週0日〜27週6日)、妊娠末期(28週0日〜)の3区分としています。ただし食事摂取基準では、妊娠末期を「妊娠後期」と呼ぶことにしています。付加量はこの区分ごとに示されており、例えば推定エネルギー必要量の付加量は初期+50kcal、中期+250kcal、後期+450kcalです。胎児の成長やそれに伴う母体の変化は時期によって大きく異なるため、同じ妊婦でも時期ごとに必要な量が変わるという考え方です。

他の選択肢が不適切な理由

・妊娠13週6日まで:妊娠初期の期間です。
・妊娠28週0日以降:妊娠末期(食事摂取基準では妊娠後期)の期間です。
・妊娠12週0日〜23週6日:食事摂取基準で用いられている区分ではありません。

【覚え方のポイント】
区切りは「14週」と「28週」の2か所で、ちょうど14週ずつ区切られていると覚えるとよいでしょう。用語集では「末期」、食事摂取基準では「後期」と呼び方が違う点も、正誤問題で問われることがあります。
問88-3

日本人の食事摂取基準(2025年版)における妊婦の付加量に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①カルシウムの付加量は、妊娠の全期間を通して+0とされている
  • ②たんぱく質の付加量は、妊娠後期に最も大きな値となっている
  • ③鉄の付加量は、妊娠初期より中期・後期のほうが大きくなる
  • ④ビタミンAの付加量は、妊娠初期から上乗せして示されている
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正解 ④ビタミンAの付加量は、妊娠初期から上乗せして示されている
解説

ビタミンAは、胎児への移行蓄積量を付加する必要がありますが、胎児へのビタミンAの蓄積は妊娠の最後の3か月でほとんどが行われるとされています。そのため日本人の食事摂取基準(2025年版)では、妊娠初期・中期の付加量を0(ゼロ)とし、後期にのみ付加量(推奨量+80μgRAE/日)を設定しています。初期から上乗せされるわけではありません。むしろ妊娠初期は、ビタミンAの過剰摂取による先天奇形の増加が報告されているため、とり過ぎに注意が必要な時期です。

他の選択肢が適切な理由

・カルシウムの付加量+0:正しい記述です。推定平均必要量・推奨量の付加量は+0とされ、非妊娠時の値をしっかりとることが基本になります。
・たんぱく質は後期に最大:正しい記述です。推奨量の付加量は初期+0g、中期+5g、後期+25gです。
・鉄は中期・後期に大きい:正しい記述です。推奨量の付加量は初期+2.5mg、中期・後期+8.5mgで、胎児の鉄貯蔵、臍帯・胎盤への鉄貯蔵、循環血液量の増加に伴う需要増加を考慮しています。

【覚え方のポイント】
「後期だけ上乗せ=ビタミンA」「上乗せなし=カルシウム」「中期・後期に大きく上乗せ=鉄・葉酸」と、付加量の“かかり方”で栄養素を分類しておくと、細かい数字を忘れても正誤判断ができます。
問98-3

次のA〜Dのうち、日本人の食事摂取基準(2025年版)の妊婦・授乳婦に関する記述として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 妊婦の食塩相当量の目標量は、非妊娠時の女性と同じ6.5g/日未満である。
B 妊婦の脂質の目標量(%エネルギー)は、妊娠高血圧症候群の予防のため、非妊娠時の女性より低い値が設定されている。
C 妊婦の食物繊維の目標量は、18g/日以上である。
D 授乳婦の推定エネルギー必要量の付加量は、+350kcal/日である。

  • ①A○ B× C○ D○
  • ②A○ B○ C× D○
  • ③A× B○ C○ D×
  • ④A○ B× C× D○
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正解 ①A○ B× C○ D○
解説

A:○。妊婦の食塩相当量の目標量は6.5g/日未満で、非妊娠時の女性と同じ値です。
B:×。妊婦の脂質の目標量は20〜30%エネルギーで、非妊娠時の女性と同じ値です。報告書は、目標量は妊婦においても授乳婦においても、非妊娠・非授乳中の女性と同じとしたうえで、妊娠中には妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの周産期合併症があり、妊婦を対象とした目標量を設定する必要性と可能性について詳細な研究が必要だと、今後の課題に挙げています。なお、たんぱく質のエネルギー比率の目標量は、妊娠後期と授乳婦で15〜20%とされています(非妊娠時の18〜49歳は13〜20%)。
C:○。食物繊維の目標量は18g/日以上で、これも非妊娠時の女性と同じ値です。
D:○。授乳婦の推定エネルギー必要量の付加量は+350kcal/日です。
したがって「A○ B× C○ D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D○:Bは×、Cは○です。
・A× B○ C○ D×:Aの6.5g/日未満、Dの+350kcal/日はいずれも正しいので○です。
・A○ B× C× D○:Cの18g/日以上は正しいので○です。

【覚え方のポイント】
妊婦・授乳婦は「付加量(推定平均必要量・推奨量・エネルギー)は上乗せ、目標量は原則として非妊娠時と同じ(食塩相当量・食物繊維・脂質など)」と整理しましょう。例外として、たんぱく質のエネルギー比率だけは妊娠後期と授乳婦で15〜20%と下限が高くなっています。妊婦を対象とした目標量の設定が報告書で「今後の課題」とされている点もあわせて覚えておくと確実です。
問108-3

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(2021年、厚生労働省)の解説要領に示された、妊娠中・授乳中の飲酒と喫煙に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①妊娠中期以降であれば、少量の飲酒は胎児に影響しないとされる
  • ②胎児性アルコール・スペクトラム障害には、安全な飲酒量はない
  • ③授乳中の少量の飲酒は、母乳の出をよくするので勧められている
  • ④受動喫煙は、子どもと別の部屋で吸っていれば影響はないとされる
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正解 ②胎児性アルコール・スペクトラム障害には、安全な飲酒量はない
解説

妊娠中の飲酒は、早産や妊娠高血圧症候群などのリスクを高めるほか、子の発育不全や特異顔貌、多動学習障害を含む胎児性アルコール・スペクトラム障害を引き起こす可能性があります。解説要領は、この障害には飲酒量や飲酒時期、摂取する酒の種類による安全域はないと考えられているとしています。つまり「この量なら大丈夫」「この時期なら大丈夫」という基準はないため、妊娠中は禁酒が基本です。指針には「たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう」という趣旨の項目があり、周囲の人も禁煙・禁酒に協力することの大切さが示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・妊娠中期以降の少量飲酒:飲酒時期による安全域はないとされており、誤りです。
・少量の飲酒は母乳の出をよくする:解説要領は、アルコールは母乳にも移行し、乳児の発達に影響を与えるとしています。授乳中の飲酒を勧める記述はありません。
・別の部屋で吸えば影響はない:妊婦や子の受動喫煙も、子の発育障害、出生時体重の低下及び乳幼児突然死症候群のリスク増加との関連が懸念されています。子どもと別の部屋での喫煙でも悪影響が出るとされています。

【覚え方のポイント】
飲酒は「量・時期・酒の種類に安全域なし」、喫煙は「受動喫煙も危険・別室でも影響あり」とキーワードで覚えましょう。「少量なら」「別の部屋なら」といった条件つきの“安全”をうたう選択肢は誤りと判断できます。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの食と栄養の一問一答

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