2026年版・8-9

食物アレルギーと特別な配慮を要する子どもの食の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの食と栄養」から、食物アレルギーと特別な配慮を要する子どもの食に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問18-9

2026年4月1日現在の食品表示基準において、アレルギー表示が義務付けられている「特定原材料」に含まれないものはどれか。

  • ①くるみ
  • ②カシューナッツ
  • ③そば
  • ④アーモンド
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正解 ④アーモンド
解説

食品表示基準は、アレルゲンを含む加工食品について、特定原材料を含む場合に表示を義務付けています。特定原材料は、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)に、2026年4月1日に公布・施行された改正(令和8年内閣府令第34号)でカシューナッツが加わり、9品目になりました(経過措置により、2028年3月31日までに製造・加工・輸入される加工食品などは、従来の表示によることもできます)。アーモンドは特定原材料ではなく、表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの」です。なお同じ2026年4月1日には、消費者庁次長通知「食品表示基準について」の改正により、ピスタチオが特定原材料に準ずるものに新たに追加されました。

他の選択肢が適切な理由

・くるみ:症例数の増加を受けて特定原材料に追加された品目で、2025年3月31日で経過措置期間が終わり、表示が完全に義務となっています。
・カシューナッツ:2026年4月1日施行の改正で特定原材料に追加されました。
・そば:少量でも重い症状を起こしやすいことから、以前から特定原材料とされています。

【覚え方のポイント】
義務(特定原材料)は「えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生・カシューナッツ」の9品目です。ナッツ類は「くるみ・カシューナッツ・落花生=義務」「アーモンド・マカダミアナッツ・ピスタチオ=推奨」と分けて覚えましょう。表示の制度は改正が続くので、消費者庁の最新情報を確認する習慣も大切です。
問28-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)に示された「生活管理指導表」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①保護者の依頼を受け、かかりつけ医が記入するものである
  • ②保育所の看護師が、保護者の話をもとに記入するものである
  • ③一度提出を受ければ、就学まで見直しを行う必要はない
  • ④アレルギーのある園児全員に、一律に提出を求めるものである
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正解 ①保護者の依頼を受け、かかりつけ医が記入するものである
解説

ガイドラインは、保育所で子どものアレルギー対応を適切に進めるためには、保護者の依頼を受けて、医師(子どものかかりつけ医)が記入する「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」に基づき対応することが重要だとしています。生活管理指導表は、子どもを中心に据えた、医師と保護者、保育所の重要な“コミュニケーションツール”と位置づけられています。保育所は、これをもとに施設長や担当保育士、調理員などの関係職員と保護者で協議し、具体的な対応を決めます。

他の選択肢が不適切な理由

・看護師が記入:生活管理指導表は医師が記入するもので、保育所の職員が記入するものではありません。
・就学まで見直し不要:保護者との協議を通じて、1年に1回以上、子どものアレルギーの状態に応じて生活管理指導表の再提出等を行うとされています。食物アレルギーは成長とともに治ることが多いため、定期的な見直しが必要です。
・全員に一律に提出:生活管理指導表は、保育所の生活においてアレルギー疾患に関する特別な配慮や管理が必要となった子どもに限って作成されるものです。

【覚え方のポイント】
生活管理指導表は「医師が書く」「特別な配慮が必要な子どもに限る」「年1回以上見直す」の3点で覚えましょう。食物除去の申請には、医師の診断に基づいた生活管理指導表が必須とされています。
問38-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)に示された、保育所における食物アレルギー対応の原則として、誤っているものはどれか。

  • ①原因食品の除去は、完全除去を行うことが基本となる
  • ②家庭でまだ食べたことのない食物は、基本的に提供しない
  • ③除去の解除は、保護者の口頭の申し出だけで直ちに行う
  • ④除去が細分化しすぎると、かえって誤食の誘因になる
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正解 ③除去の解除は、保護者の口頭の申し出だけで直ちに行う
解説

ガイドラインは、除去していた食物を解除する場合は、医師の指示に基づき、保護者と保育所の間で書面申請をもって対応するとしています(参考様式として「除去解除申請書」が示されています)。口頭の申し出だけで解除すると、伝達漏れや誤解が起こりやすく、事故につながるおそれがあるためです。除去の開始にも解除にも、医師の判断と、記録に残る形での確認が必要だと覚えておきましょう。

他の選択肢が適切な理由

・完全除去が基本:正しい記述です。保育所では個々の摂取量の上限に個別に対応することは実質不可能であり、安全への配慮を重視し、「完全除去」か「解除」の両極で対応することが望ましいとされています。
・初めての食物は家庭で確認:正しい記述です。子どもが初めて食べる食品は、家庭で安全に食べられることを確認してから保育所で提供することが基本とされています。
・細分化は誤食の誘因:正しい記述です。煩雑で細分化された食物除去の対応は誤食の誘因となるため、できるだけ単純化された対応(完全除去か解除)を行うことが基本とされています。

【覚え方のポイント】
保育所の食物アレルギー対応は「医師の診断(生活管理指導表)」「完全除去か解除の二択」「初めての食物は家庭で」「解除は書面で」の4本柱です。「口頭で」「保護者の判断だけで」「少しずつ量を調整」といった選択肢は誤りと判断しましょう。
問48-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)で、当該の食物アレルギーがあっても摂取可能な場合が多いとされている食品について、原因食物との組み合わせとして誤っているものはどれか。

  • ①鶏卵 ― 卵殻カルシウム
  • ②鶏卵 ― マヨネーズ
  • ③小麦 ― しょうゆ
  • ④大豆 ― 大豆油
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正解 ②鶏卵 ― マヨネーズ
解説

マヨネーズは鶏卵(卵黄など)を主な原料として作られるため、鶏卵アレルギーの子どもの除去対象となる食品です。ガイドラインが「当該アレルギーがあっても摂取可能な場合が多い」として挙げているのは、原因食品が調味料や油脂などに極少量含まれているだけの食品で、鶏卵では卵殻カルシウムが示されています。したがって「鶏卵 ― マヨネーズ」が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由

・鶏卵 ― 卵殻カルシウム:正しい組み合わせです。卵殻カルシウムは卵殻を主原料とするもので、焼成・未焼成にかかわらず鶏卵たんぱくの混入はほぼなく、除去する必要は基本的にないとされています。
・小麦 ― しょうゆ:正しい組み合わせです。しょうゆは原材料に小麦が使われていますが、生成の発酵過程で小麦たんぱくは完全に分解され、基本的に小麦アレルギーでも摂取できるとされています。
・大豆 ― 大豆油:正しい組み合わせです。食物アレルギーは特定のたんぱく質によって起こるもので、大豆油中のたんぱく質はほぼ0のため、除去の必要はないことがほとんどとされています。

【覚え方のポイント】
ガイドラインの例は「鶏卵→卵殻カルシウム」「牛乳→乳糖」「小麦→しょうゆ・酢・麦茶」「大豆→大豆油・しょうゆ・みそ」「ゴマ→ゴマ油」「魚→かつおだし」「肉→エキス」です。ただし重篤なアレルギーでは除去が必要な場合もあり、生活管理指導表の記載で確認します。
問58-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)に示された「エピペン®」(アドレナリン自己注射薬)の取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①居合わせた職員が本人に代わって注射しても、医師法違反とならない
  • ②エピペン®を使用した後は、速やかに救急搬送して医療機関を受診する
  • ③子どもの手の届かない、すぐに取り出せるところに保管する
  • ④効果を保つために、冷蔵庫で冷やして保管しておくのがよい
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正解 ④効果を保つために、冷蔵庫で冷やして保管しておくのがよい
解説

ガイドラインは、エピペン®の保管について、子どもの手の届かないところ、すぐに取り出せるところに保管すること、15〜30℃で保存が望ましく、冷蔵庫や日光のあたる場所等を避けて保管することなどを示しています。冷蔵庫で冷やすことは不適切です。緊急時にすぐ使えるよう、保管場所を全職員で共有しておくことも大切です。

他の選択肢が適切な理由

・職員が代わって注射:正しい記述です。乳幼児がアナフィラキシーショックに陥り生命が危険な状態にある場合、居合わせた保育所の職員がエピペン®を子ども本人に代わって注射しても構わず、緊急やむを得ない措置として行われるものであるため、医師法第17条違反とはならないとされています。
・使用後は救急搬送:正しい記述です。エピペン®は症状を一時的に和らげるもので、使用した後は速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要があります。
・手の届かない、すぐ取り出せる場所:正しい記述です。

【覚え方のポイント】
エピペン®は「15〜30℃・冷蔵庫NG・日光NG」「職員が打っても医師法違反にならない」「打ったら必ず救急搬送」「体重15kg未満の子どもには処方されない」の4点が頻出です。全職員が取り扱えるよう、研修や訓練を行うことも求められています。
問68-9

保育所で、鶏卵アレルギーがありエピペン®を預かっている5歳児(体重18kg)が、給食後に鶏卵を含むおかずを誤って食べたことがわかった。まもなく、繰り返し吐き続け、ぐったりしてきた。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①保護者に連絡し、エピペン®を使うかどうか判断を仰ぐ
  • ②ただちにエピペン®を使用し、救急車を要請する
  • ③預かっている内服薬を飲ませて、しばらく様子を見る
  • ④上体を起こして座らせ、吐き気が治まるのを待つ
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正解 ②ただちにエピペン®を使用し、救急車を要請する
解説

ガイドラインは、アレルギー疾患を有する子どもに緊急性の高い症状が一つでも見られたら、エピペン®の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められるとしています。緊急性の高い症状として、消化器では「繰り返し吐き続ける」「持続する強い(がまんできない)おなかの痛み」、呼吸器では「のどや胸が締め付けられる」「ゼーゼーする呼吸」「犬が吠えるような咳」など、全身では「唇や爪が青白い」「脈を触れにくい・不規則」「意識がもうろうとしている」「ぐったりしている」「尿や便を漏らす」が挙げられています。この事例の「繰り返し吐き続ける」「ぐったりしている」はいずれも緊急性の高い症状に当たります。

他の選択肢が不適切な理由

・保護者に判断を仰ぐ:保護者への連絡は必要ですが、緊急性の高い症状があるときは、判断を待たずにエピペン®を使用します。アナフィラキシーは急激に進行することがあります。
・内服薬で様子を見る:ガイドラインは、内服薬(抗ヒスタミン薬など)は皮膚症状等の軽い症状に対するものとし、ショックなどの症状には「これらの内服薬よりもアドレナリン自己注射薬「エピペン®」を適切なタイミングでためらわずに注射する必要があります」としています。
・座らせて治まるのを待つ:待つ間に症状が進行するおそれがあります。ぐったりしている場合は、座らせるのではなく、足を頭より高く上げた体位で寝かせ、嘔吐に備えて顔を横向きにして観察します。

【覚え方のポイント】
「緊急性の高い症状が1つでもあれば、エピペン®と119番」と覚えましょう。迷ったら使う、が原則です。役割分担(観察、エピペン®準備、連絡、記録)を事前に決めて訓練しておくことも重要です。
問78-9

次のA〜Dのうち、保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)に示された誤食防止の考え方として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 配膳カードを作成し、調理から食事の提供までの間に2重、3重のチェック体制をとる。
B 食物アレルギーを有する子どもの食器の色などを変えて、注意喚起する。
C 除去は子どもごとにできるだけ細かく段階を分けて設定するほうが安全である。
D 小麦粘土を使った遊びや節分の豆まきなど、食物を扱う活動や行事でも注意が必要である。

  • ①A○ B○ C× D○
  • ②A○ B× C○ D○
  • ③A× B○ C× D×
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ①A○ B○ C× D○
解説

A:○。ガイドラインは、誤食の主な原因である人的エラーの対策として、食事内容を記載した配膳カードを作成し、食物アレルギーを有する子どもの調理、配膳、食事の提供までの間に2重、3重のチェック体制をとることを挙げています。
B:○。食物アレルギーを有する子どもの食器の色などを変えて注意喚起することも対策として示されています。
C:×。煩雑で細分化されすぎた食物除去の対応は誤食の誘因となるため、できるだけ単純化された対応(完全除去か解除)を行うことが基本とされています。
D:○。誤食は食事だけでなく遊びの場面でも発生します。ガイドラインは、小麦粘土を使った遊び・製作や、豆まきなどを注意が必要な場面の例として挙げ、豆まきではピーナッツを使用することもあり、アナフィラキシーを起こす子どももいるため使用は控えた方がよいとしています。
したがって「A○ B○ C× D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C○ D○:Bは○、Cは×です。
・A× B○ C× D×:AとDはいずれも正しいので○です。
・A○ B○ C○ D×:Cは×、Dは○です。

【覚え方のポイント】
誤食防止は「単純化(完全除去か解除)」「見える化(配膳カード・食器の色)」「複数の目(2重・3重チェック)」と覚えましょう。遠足や運動会などの非日常的なイベント時にも誤食が起こりやすいとされています。
問88-9

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)において、乳児から幼児早期の食物アレルギーの主要原因食物として割合が高いとされているものの組み合わせはどれか。

  • ①そば・落花生・えび
  • ②魚卵・果物・大豆
  • ③鶏卵・牛乳・小麦
  • ④えび・かに・くるみ
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正解 ③鶏卵・牛乳・小麦
解説

ガイドは、食物アレルギーの有病者は乳児期が最も多く、加齢とともに漸減するとし、乳児から幼児早期の主要原因食物は、鶏卵、牛乳、小麦の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多いとしています。保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)でも、全国調査のデータとして、新規発症の原因食品は0歳児で鶏卵、牛乳、小麦が上位を占めることが紹介されています。成長とともに治ることが多いからこそ、保育所では生活管理指導表を定期的に見直し、不必要な除去を続けないことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・そば・落花生・えび:いずれも特定原材料ですが、乳児から幼児早期の主要原因食物として割合が高いとされる組み合わせではありません。
・魚卵・果物・大豆:ガイドラインで紹介されている全国調査では、魚卵は1〜3歳頃の新規発症の原因として上位に挙がりますが、乳児から幼児早期全体の主要原因食物の組み合わせではありません。
・えび・かに・くるみ:いずれも特定原材料ですが、主要原因食物として示された組み合わせではありません。

【覚え方のポイント】
乳幼児の三大原因食物は「鶏卵・牛乳・小麦」です。これらは「成長とともに治ることが多い」点もセットで覚えましょう。年齢が上がると、魚卵やナッツ類など原因食物の種類が変わっていくこともあわせて押さえておきます。
問98-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)に示された、牛乳アレルギーの子どもへの対応に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①重症でなくても、子どもごとに別の製品をそろえる
  • ②離乳が完了した後は、アレルギー用ミルクは使わない
  • ③乳糖を含む食品も、牛乳と同様に除去が原則となる
  • ④牛乳を除去すると、カルシウムが不足しやすくなる
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正解 ④牛乳を除去すると、カルシウムが不足しやすくなる
解説

ガイドラインは、牛乳は豊富にカルシウムを含むため、牛乳除去を行うとカルシウム摂取不足に陥る傾向があるとし、離乳が完了した後も乳製品の位置づけで引き続きアレルギー用調製粉乳を利用していくことも必要だとしています。除去によって栄養が不足しないよう、献立全体で工夫することが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・子どもごとに別の製品をそろえる:アレルギー用調製粉乳にはいくつか種類がありますが、重症な牛乳アレルギーでなければどれを使っても問題はなく、保育所で特定のアレルギー用調製粉乳を統一して使うことも可能とされています。ただし、特定の製品しか利用できない乳幼児には個別に対応します。
・離乳完了後は使わない:上記のとおり、離乳完了後も乳製品の位置づけで利用していくことも必要とされています。
・乳糖も除去が原則:乳糖は哺乳類の乳汁に含まれる糖類で、牛乳アレルギーであっても摂取できるとされています(ただし食品表示で乳糖の表記は乳たんぱくの含有を示唆することがあるため注意が必要です)。

【覚え方のポイント】
除去食では「何を除くか」と同時に「除くことで何が不足するか」を考えます。牛乳ならカルシウム、鶏卵や魚ならたんぱく質の補い方を考える、という視点で覚えておきましょう。
問108-9

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)において、「原因となる食物を摂取して2時間以内に運動をすることによりアナフィラキシー症状を起こす」と説明されている病型はどれか。

  • ①食物依存性運動誘発アナフィラキシー
  • ②口腔アレルギー症候群
  • ③新生児・乳児消化管アレルギー
  • ④食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎
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正解 ①食物依存性運動誘発アナフィラキシー
解説

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、原因となる食物を食べただけ、あるいは運動をしただけでは症状が出ないのに、食べてから2時間以内に運動をするとアナフィラキシー症状を起こす病型です。ガイドラインでは、保育所に入所する乳幼児のアナフィラキシーの原因のほとんどは食物であるが、それ以外にも医薬品、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、ラテックス(天然ゴム)、昆虫刺傷などが原因となりうるとしています。給食後に戸外で活発に遊ぶ場面なども想定し、生活管理指導表の記載を職員間で共有しておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・口腔アレルギー症候群:果物や野菜に対するアレルギーに多い病型で、食後数分以内に口唇・口腔内(口の中、のどなど)にヒリヒリ、イガイガ、腫れぼったいなどの症状が出るものです。
・新生児・乳児消化管アレルギー:新生児期および乳児期早期に、乳児用調製粉乳等に対して血便、嘔吐、下痢などの症状が現れるものです。
・食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎:生活管理指導表の食物アレルギー病型の1つで、乳児期のアトピー性皮膚炎に食物が関与している場合をいいます。運動と食物の組み合わせで起こる病型ではありません。

【覚え方のポイント】
病型は「食べて+運動(2時間以内)=食物依存性運動誘発」「果物・野菜で口の中がイガイガ=口腔アレルギー症候群」「乳児早期のミルクで血便・嘔吐=新生児・乳児消化管アレルギー」と、きっかけと症状の組み合わせで区別しましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの食と栄養の一問一答

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