分娩後数日間に分泌される初乳に多く含まれ、乳児の腸管の粘膜で病原体の侵入を防ぐ働きをする免疫物質はどれか。
- ①カゼイン
- ②分泌型IgA
- ③乳糖
- ④リノール酸
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初乳は分娩後数日間に分泌される、やや黄色みを帯びた粘りのある乳で、その後の成乳に比べて分泌型IgA(免疫グロブリンA)やラクトフェリンなどの感染防御因子を多く含んでいます。分泌型IgAは消化されにくく、乳児の腸管の粘膜表面で病原体が体内に侵入するのを防ぎます。生まれたばかりの乳児は自分で十分な量の抗体をつくる力が未熟なため、母乳を通じて受け取る免疫物質が感染予防に役立つのです。これは母乳栄養の大きな利点の1つです。
他の選択肢が不適切な理由
・カゼイン:乳に含まれるたんぱく質の一種です。牛乳ではたんぱく質の大部分を占めますが、母乳では乳清たんぱく質の割合が高く、カゼインの割合は低めです。免疫物質ではありません。
・乳糖:母乳の主な糖質で、エネルギー源となります。免疫物質ではありません。
・リノール酸:n-6系の必須脂肪酸で、免疫物質ではありません。
【覚え方のポイント】
初乳のキーワードは「分泌型IgA」「ラクトフェリン」「感染防御」です。胎盤を通して母親から受け取る抗体(IgG)と、母乳を通して受け取る抗体(分泌型IgA)の違いも、子どもの保健と合わせて整理しておきましょう。