2026年版・8-7

学童期・思春期の食生活の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの食と栄養」から、学童期・思春期の食生活に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問18-7

学校給食法第2条に掲げられた「学校給食の目標」として、含まれていないものはどれか。

  • ①適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること
  • ②家庭の食費の負担を軽くし、家計の安定を支えること
  • ③我が国や各地域の優れた伝統的な食文化の理解を深めること
  • ④食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと
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正解 ②家庭の食費の負担を軽くし、家計の安定を支えること
解説

学校給食法は、学校給食が児童生徒の心身の健全な発達に資するとともに、食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすことから、学校給食の普及充実と学校における食育の推進を図ることを目的としています(第1条)。第2条は学校給食の目標として7つを掲げており、健康の保持増進、望ましい食習慣、社交性と協同の精神、生命と自然の尊重・環境保全、勤労を重んずる態度、伝統的な食文化の理解、食料の生産・流通・消費の理解が示されています。家計の支援は目標に含まれていません。学校給食は、教育活動の一環として位置づけられていることがポイントです。

他の選択肢が不適切な理由

・健康の保持増進:第2条第1号に掲げられた目標です。
・伝統的な食文化の理解:第2条第6号に掲げられた目標です。
・食料の生産、流通及び消費の理解:第2条第7号に掲げられた目標です。

【覚え方のポイント】
学校給食の目標は「健康・食習慣・社交性・生命と自然・勤労・食文化・生産と流通」の7つで、いずれも“教育的なねらい”です。経済的な支援のような福祉的な目的は目標に入っていない、と区別して覚えましょう。
問28-7

学校給食法において、児童又は生徒が健全な食生活を自ら営むことができる知識及び態度を養うため、学校給食において摂取する食品と健康の保持増進との関連性についての指導や、食に関して特別の配慮を必要とする児童又は生徒に対する個別的な指導などを行うものとされている職はどれか。

  • ①栄養教諭
  • ②養護教諭
  • ③学校医
  • ④学校薬剤師
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正解 ①栄養教諭
解説

学校給食法第10条は、栄養教諭が、児童生徒が健全な食生活を自ら営むことができる知識及び態度を養うため、学校給食において摂取する食品と健康の保持増進との関連性についての指導、食に関して特別の配慮を必要とする児童生徒に対する個別的な指導その他の学校給食を活用した食に関する実践的な指導を行うものとしています。栄養教諭は、栄養に関する専門性と教育に関する資質をあわせもつ教員で、学校給食の管理と食に関する指導を一体として担います。食物アレルギーや肥満・やせなど、食に関して配慮が必要な子どもへの個別指導も役割に含まれます。

他の選択肢が不適切な理由

・養護教諭:児童生徒の養護(保健室での健康管理や救急処置、保健指導など)をつかさどる教員で、学校給食法で食に関する指導を担う職として規定されているのは栄養教諭です。
・学校医:学校保健安全法に基づき、健康診断や保健管理に関する専門的事項に従事する医師です。
・学校薬剤師:学校保健安全法に基づき、学校の環境衛生検査などに従事する薬剤師です。

【覚え方のポイント】
「学校給食法=栄養教諭(食の指導)」「学校保健安全法=学校医・学校歯科医・学校薬剤師」と、職と根拠法をセットで覚えましょう。栄養教諭は“給食を教材にして教える先生”とイメージすると覚えやすくなります。
問38-7

日本人の食事摂取基準(2025年版)における学童期・思春期のカルシウムに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①カルシウムの推奨量は、成人期に最も多く設定されている
  • ②思春期は骨の成長が止まり、カルシウムの必要量が減る
  • ③中学生男子の多くは、推定平均必要量を満たしている
  • ④12〜14歳は、骨へのカルシウム蓄積量が生涯で最大
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正解 ④12〜14歳は、骨へのカルシウム蓄積量が生涯で最大
解説

日本人の食事摂取基準(2025年版)は、小児期、特に思春期(12〜14歳)は、骨塩量増加に伴うカルシウム蓄積量が生涯で最も増加する時期で、カルシウムの推奨量は他の年代に比べて最も多いとしています。この時期にしっかりと骨をつくっておくことが、将来の骨粗鬆症の予防にもつながります。牛乳・乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜などを組み合わせて、カルシウムを十分にとることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・成人期に最も多い:推奨量が最も多いのは12〜14歳の思春期です。
・骨の成長が止まり必要量が減る:思春期は身長が急速に伸び、骨量が大きく増える時期で、必要量はむしろ多くなります。
・中学生男子の多くが満たしている:報告書では、13〜14歳の男児では推定平均必要量を満たさない者が89.6%、女児で35.4%に上るとの報告が紹介されています。多くが満たしていないのが実情です。

【覚え方のポイント】
「カルシウムの推奨量のピーク=12〜14歳」と覚えましょう。成長期の骨づくりは“骨の貯金”にたとえられ、思春期は一生で一番貯金が増える時期です。鉄とあわせて、思春期に不足しやすいミネラルとして整理しておきます。
問48-7

次のA〜Dのうち、思春期の鉄の栄養に関する記述として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 思春期の女子では、月経による鉄の損失がある。
B 鉄欠乏性貧血では、疲れやすさや集中力の低下がみられることがある。
C 食品中の鉄は、ヘム鉄よりも非ヘム鉄のほうが吸収率が高い。
D ビタミンCは、非ヘム鉄の吸収を高める働きがある。

  • ①A○ B○ C○ D×
  • ②A○ B× C○ D○
  • ③A○ B○ C× D○
  • ④A× B○ C× D×
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正解 ③A○ B○ C× D○
解説

A:○。思春期は急速な成長によって血液量や筋肉量が増え、鉄の需要が高まります。加えて女子では月経による鉄の損失があるため、鉄が不足しやすくなります。日本人の食事摂取基準(2025年版)でも、鉄については思春期以降の女子に「月経あり」の基準が別に示されています。
B:○。鉄が不足すると酸素を運ぶヘモグロビンが減り、疲れやすさ、息切れ、集中力の低下などがみられることがあります。
C:×。肉や魚に含まれるヘム鉄は、野菜や穀類などに含まれる非ヘム鉄より吸収率が高いとされています。
D:○。ビタミンCは非ヘム鉄を吸収されやすい形に変える働きがあり、野菜や果物と一緒にとると鉄の吸収がよくなります。
したがって「A○ B○ C× D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C○ D×:Cは×、Dは○です。
・A○ B× C○ D○:Bは○、Cは×です。
・A× B○ C× D×:AとDはいずれも正しいので○です。

【覚え方のポイント】
「ヘム鉄(動物性)は吸収がよい、非ヘム鉄(植物性)はビタミンCやたんぱく質と一緒にとる」と覚えましょう。報告書では、小中学生で鉄の摂取量が推定平均必要量に満たない者の割合が高いことにもふれられており、思春期は鉄に注意が必要な時期です。
問58-7

学童期の肥満の判定に用いられることが多い「肥満度」の求め方として、正しいものはどれか。

  • ①(実測体重−標準体重)÷標準体重×100
  • ②標準体重÷(実測体重−標準体重)×100
  • ③(実測体重−標準体重)÷身長(cm)×100
  • ④実測体重÷身長(m)²
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正解 ①(実測体重−標準体重)÷標準体重×100
解説

肥満度は、その子どもの性別・年齢・身長から求めた標準体重に対して、実際の体重が何%多いか(少ないか)を示すもので、「(実測体重−標準体重)÷標準体重×100(%)」で求めます。日本人の食事摂取基準(2025年版)の乳児・小児の章でも、小児の体格の評価には実測体重と標準体重から算出される肥満度を用いることが多く、歴史的に肥満度20%以上が肥満とされると説明されています。子どもは成長に伴い体格が大きく変化するため、成人と同じ基準のBMIをそのまま当てはめることはできません。

他の選択肢が不適切な理由

・標準体重÷(実測体重−標準体重)×100:分子と分母が逆になっており、肥満度の式ではありません。
・(実測体重−標準体重)÷身長(cm)×100:身長で割るのではなく、標準体重で割ります。
・実測体重÷身長(m)²:BMIの式です。成人ではエネルギー収支バランスの指標として用いられますが、子どもの肥満判定では年齢による変化が大きく、そのままの基準では使えません。

【覚え方のポイント】
肥満度は「標準体重と比べて何%はみ出しているか」と考えれば、式を丸暗記しなくても組み立てられます。「+20%以上で肥満」とあわせて覚えましょう。幼児はカウプ指数、学童はローレル指数や肥満度、と年齢ごとの指標も整理しておくと確実です。
問68-7

思春期の女子に多くみられる神経性やせ症(神経性無食欲症)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①体重が大きく減っても、月経にはほとんど影響がみられない
  • ②本人に病気の自覚があり、自分から治療を求めることが多い
  • ③やせていても太っていると感じるなど、体型の認知がゆがむ
  • ④食欲そのものが失われる病気で、食べ物への関心もなくなる
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正解 ③やせていても太っていると感じるなど、体型の認知がゆがむ
解説

神経性やせ症は、体重が増えることへの強い恐怖や、実際にはやせているのに自分は太っていると感じるボディイメージ(体型の認知)のゆがみを特徴とする摂食障害の1つで、思春期の女子に多くみられます。極端な食事制限などにより著しい体重減少が起こり、無月経、低体温、徐脈、骨量の減少など全身に影響が及びます。第4次食育推進基本計画でも、若い女性にやせの者が多いことが食生活に起因する課題として挙げられています。周囲の大人が早めに変化に気づき、専門の医療機関につなげることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・月経にほとんど影響しない:著しい体重減少により、無月経などの月経異常がみられることが多い疾患です。
・病気の自覚があり治療を求める:本人は自分がやせすぎだと感じていないことが多く、病気の自覚(病識)に乏しいため、治療を拒むこともあります。
・食欲そのものが失われる:「神経性無食欲症」という別名がありますが、必ずしも食欲が無いわけではないとされています。太ることへの強い恐怖ややせたい気持ちから、食事を極端に制限する病気です。

【覚え方のポイント】
神経性やせ症のキーワードは「思春期女子」「ボディイメージのゆがみ」「無月経」「病識が乏しい」です。“本人は困っていないように見える”ことが、周囲の気づきを遅らせる点に注意しましょう。
問78-7

第4次食育推進基本計画(令和3年度からおおむね5年間を計画期間とする)において、「朝食を欠食する子供の割合」について掲げられた令和7年度までの目標値はどれか。

  • ①10%以下
  • ②5%以下
  • ③3%以下
  • ④0%
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正解 ④0%
解説

第4次食育推進基本計画は、朝食を毎日食べることは栄養バランスに配慮した食生活や基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要であるとして、引き続き子供の朝食欠食をなくすことを目標とし、朝食を欠食する子供の割合を令和7年度までに0%とすることを目指すとしていました。あわせて、健康上の理由から朝食摂取が困難な子供に配慮し、安易に目標値の達成のみを追い求めることのないよう留意するとしています。また、20歳代及び30歳代の若い世代は朝食欠食の割合が依然として高く、次世代に食育をつなぐ担い手でもあるため、若い世代の朝食欠食を減らすことも目標とされていました。なお、令和8年度からの第5次食育推進基本計画は2026年6月に決定されたもので、本サイトの基準日(2026年4月1日)より後の出来事です。

他の選択肢が不適切な理由

・10%以下:第4次計画の子供の朝食欠食の目標値ではありません。
・5%以下:同様に、目標値ではありません。
・3%以下:同様に、目標値ではありません。子供については「なくす」ことを目指しているため0%です。

【覚え方のポイント】
「子供の朝食欠食=ゼロを目指す」と覚えましょう。朝食は生活リズムの起点で、保育所でも家庭と連携して「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣づくりを支えることが大切です。
問88-7

小児期の食習慣と健康に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①小児期の食習慣が、成人後の循環器疾患に影響する可能性がある
  • ②小児期の食習慣は、大人になってからの食習慣とほとんど関連しない
  • ③朝食を毎日食べることは、基本的な生活習慣を身に付けるうえで重要
  • ④共食は、食の楽しさを実感し、食や生活の基礎を習得する機会になる
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正解 ②小児期の食習慣は、大人になってからの食習慣とほとんど関連しない
解説

日本人の食事摂取基準(2025年版)の乳児・小児の章は、生活習慣病の発症には長期間にわたる習慣的な栄養素摂取量が影響することから、小児期の食習慣が成人後の循環器疾患の発症やその危険因子に影響を与えている可能性も示唆されているとし、さらに小児期の食習慣はその後の食習慣にある程度影響するという報告が複数あるとしています。そのため、小児期においても食事摂取基準(食物繊維や飽和脂肪酸の目標量など)を算定することが勧められているのです。「ほとんど関連しない」という記述は誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・循環器疾患への影響:正しい記述です。上記のとおり報告書で示唆されています。
・朝食と生活習慣:正しい記述です。第4次食育推進基本計画は、朝食を毎日食べることを栄養バランスに配慮した食生活や基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要だとしています。
・共食の意義:正しい記述です。第4次計画は、家族が食卓を囲んで共に食事をとりながらコミュニケーションを図ることは食育の原点であり、共食を通じて食の楽しさを実感するだけでなく、食や生活に関する基礎を伝え、習得する機会にもなるとしています。

【覚え方のポイント】
「子どもの食習慣は大人になっても続く」という視点は、食事摂取基準にも食育推進基本計画にも共通する考え方です。だからこそ乳幼児期からの食育が重要だ、と結論とセットで理解しておきましょう。
問98-7

学校給食法において、児童又は生徒に必要な栄養量その他の学校給食の内容及び学校給食を適切に実施するために必要な事項について、維持されることが望ましい基準(学校給食実施基準)を定めるものとされているのはだれか。

  • ①文部科学大臣
  • ②厚生労働大臣
  • ③こども家庭庁長官
  • ④都道府県知事
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正解 ①文部科学大臣
解説

学校給食法第8条は、文部科学大臣が、児童又は生徒に必要な栄養量その他の学校給食の内容及び学校給食を適切に実施するために必要な事項について維持されることが望ましい基準(学校給食実施基準)を定めるものとしています。学校給食は学校教育の一環として行われるため、学校教育を所管する文部科学大臣が基準を定めるのです。学校給食で提供する栄養量の基準は、日本人の食事摂取基準などを参考にして示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・厚生労働大臣:健康増進法に基づいて「食事摂取基準」を定めるのは厚生労働大臣ですが、学校給食実施基準を定めるのは文部科学大臣です。
・こども家庭庁長官:保育所の運営などを所管しますが、学校給食実施基準を定める者ではありません。
・都道府県知事:学校給食実施基準を定める者ではありません。

【覚え方のポイント】
「食事摂取基準=厚生労働大臣(健康増進法)」「学校給食実施基準=文部科学大臣(学校給食法)」「保育所の設備運営基準=内閣府令(こども家庭庁所管)」と、基準ごとに根拠法と定める者を区別して覚えましょう。
問108-7

家族が同じ食卓についていても、それぞれが別々の料理を食べている状態を表す言葉として、最も適切なものはどれか。

  • ①孤食
  • ②個食
  • ③固食
  • ④粉食
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正解 ②個食
解説

個食は、家族がそろって食卓についていても、それぞれが好きなものや別々のものを食べている状態を表す言葉です。一緒に食べていても料理を共有しないため、家族で同じものを味わう経験や、苦手なものに挑戦する機会が減り、栄養の偏りや好き嫌いの固定につながりやすいと指摘されています。似た言葉の孤食は、家族がいるのに一人で食事をとる状態で、コミュニケーションの機会が失われることが問題とされます。第4次食育推進基本計画は、家族が食卓を囲んで共に食事をとること(共食)を食育の原点と位置づけています。

他の選択肢が不適切な理由

・孤食:一人で食事をとる状態を指し、「別々の料理を食べる」状態とは異なります。
・固食:同じもの(決まったものや好きなものばかり)を食べ続ける状態を指します。
・粉食:パンや麺類など、粉を原料とした主食に偏る食事を指します。

【覚え方のポイント】
「こしょく」は漢字で意味を区別します。「孤=ひとり」「個=ばらばら」「固=同じもの」「粉=粉もの」。どれも共食の対極にある課題として、家庭と連携した食育の場面で問われます。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの食と栄養の一問一答

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