ピアジェの認知発達理論において、見た目が変わっても量や数は変わらないという「保存の概念」が成立し、具体的な物事については論理的に考えられるようになる段階はどれか。
- ①具体的操作期
- ②前操作期
- ③感覚運動期
- ④形式的操作期
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ピアジェは、子どもが自分の持っている認識の枠組み(シェマ)を使って外界を取り入れ(同化)、うまくいかないときは枠組みを作り変える(調節)ことを繰り返しながら、思考の質が段階的に変わっていくと考えました。段階はおおむね、感覚運動期(0〜2歳頃)、前操作期(2〜7歳頃)、具体的操作期(7〜11、12歳頃)、形式的操作期(11、12歳頃以降)の4つです。具体的操作期になると、細長いコップに移した水の量は変わっていない、と見た目にだまされずに判断できるようになります。これが保存の概念の成立で、小学校の算数で量や数を扱う学習の土台にもなります。ただし、論理的に考えられるのは目の前にある具体的な物事に限られ、抽象的な仮説の検討はまだ難しい段階です。
他の選択肢が不適切な理由
・感覚運動期:見る・触る・なめるといった感覚と運動を通して外界を知る時期です。この時期の終わり頃に、見えなくなった物も存在し続けるという「対象の永続性」が獲得されます。
・前操作期:言葉やイメージ(表象)を使えるようになりますが、見た目に左右されやすく、保存の課題にはまだ正答できません。自己中心性やアニミズムが見られるのもこの時期です。
・形式的操作期:具体物がなくても、仮説を立てて筋道立てて考える抽象的な思考ができるようになる段階です。
【覚え方のポイント】
「感覚運動→前操作→具体的操作→形式的操作」の順番をまず固めます。キーワードは、対象の永続性=感覚運動期、自己中心性・アニミズム・三つ山課題=前操作期、保存=具体的操作期、仮説演繹的思考=形式的操作期、と1対1で結びつけておくと、本番で段階名を問われても迷いません。