2026年版・1-4

幼児期の認知・言語の発達の一問一答

保育士 筆記試験「保育の心理学」から、幼児期の認知・言語の発達に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-4

4歳児が、散歩の途中でしおれた花を見て「お花がのどがかわいたって泣いてるよ」と言った。ピアジェが前操作期の子どもの特徴として示した考え方のうち、この発言に最もよく当てはまるものはどれか。

  • ①実念論
  • ②人工論
  • ③アニミズム
  • ④保存の概念
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正解 ③アニミズム
解説

アニミズムとは、生命のない物や植物にも、人間と同じような命や意思、感情があると考える幼児の捉え方です。ピアジェは、これを前操作期(2〜7歳頃)の子どもの思考の特徴の一つとして示しました。「お花がのどがかわいたって泣いている」という発言は、植物に人間と同じような感情や欲求を見いだしており、アニミズムの典型的な表れです。このような捉え方は、自分の視点を中心に世界を理解する自己中心性とも関係しています。保育では、この子どもならではの見方を否定せず、「お水をあげようか」と気持ちを受け止めて関わることで、生き物を大切にする気持ちの育ちにもつなげられます。

他の選択肢が不適切な理由

・実念論:夢や考えたこと、心の中の出来事が、外の世界に実際に存在すると考える捉え方です。「夢に出てきたおばけが部屋にいた」と考えるような例が当てはまります。
・人工論:山や川、月などの自然物も、人間が作ったものだと考える捉え方です。「お山は誰かが作ったの」という発言が例になります。
・保存の概念:見た目が変わっても量や数が変わらないという理解で、前操作期ではなく具体的操作期に成立するものです。

【覚え方のポイント】
前操作期の3つの考え方は、「アニミズム=物に命や心がある」「実念論=心の中のものが外に実在する」「人工論=自然も人が作った」と、一言で言い換えて区別します。どれも自己中心性と関わる前操作期の特徴です。
問21-4

ピアジェは、3つの山の模型を子どもに見せ、自分とは違う位置にいる人形から山がどのように見えるかを答えさせる課題(三つ山課題)を用いた。この課題で前操作期の子どもに見られやすい反応と、その背景にある特徴の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  • ①自分の見え方を答えてしまう-自己中心性
  • ②人形からの見え方を正しく答える-脱中心化
  • ③山の数を数え間違える-保存の未成立
  • ④人形に心があると答える-アニミズム
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正解 ①自分の見え方を答えてしまう-自己中心性
解説

三つ山課題では、前操作期の子どもの多くが、人形の位置からの見え方を尋ねられても、自分の位置から見える山の姿を選んでしまいます。ピアジェはこれを、自分以外の視点に立って物事を捉えることが難しいという自己中心性の表れだと考えました。ここでいう自己中心性は、わがままや自分勝手という意味ではなく、思考が自分の視点に縛られている(中心化している)という認知の特徴です。やがて具体的操作期に入ると、他者の視点を考慮できる脱中心化が進み、人形の見え方を正しく答えられるようになります。

他の選択肢が不適切な理由

・正しく答える-脱中心化:脱中心化は具体的操作期以降の特徴で、前操作期の子どもに見られやすい反応ではありません。
・山の数を数え間違える-保存の未成立:三つ山課題は視点の取り方を調べる課題で、数や量の保存を調べる課題ではありません。保存は、並べ方を変えたおはじきや、形の違うコップに移した水などで調べます。
・人形に心があると答える-アニミズム:アニミズムも前操作期の特徴ですが、三つ山課題が明らかにしたのは、視点の取り方に関わる自己中心性です。

【覚え方のポイント】
「三つ山課題=自己中心性(視点)」「おはじき・コップの水=保存(量)」と、課題と調べている力を1対1で結びつけておきましょう。自己中心性の「自分勝手」という日常的な意味と混同しないことが大切です。
問31-4

他者には自分とは異なる考えや信念があることを理解する「心の理論」の獲得を調べる誤信念課題(例えば、サリーとアンの課題)に、一般に多くの子どもが正答できるようになる時期として、最も適切なものはどれか。

  • ①1歳頃
  • ②2歳頃
  • ③9〜10歳頃
  • ④4〜5歳頃
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正解 ④4〜5歳頃
解説

サリーとアンの課題では、サリーがかごにビー玉を入れて部屋を出ている間に、アンがビー玉を箱に移します。戻ってきたサリーがどこを探すかを尋ねると、心の理論が育っている子どもは、サリーは移したことを知らないので「かご」を探すと答えます。これに対し、まだ育っていない子どもは、自分が知っている事実に引きずられて「箱」と答えます。このように、事実とは異なる他者の思い込み(誤った信念)を推測する課題を誤信念課題といい、一般に4〜5歳頃から多くの子どもが正答できるようになるとされます。友達の「知らない」「勘違いしている」気持ちが分かるようになることは、ごっこ遊びでの役割のやり取りや、うそ・隠し事の理解などにもつながります。

他の選択肢が不適切な理由

・1歳頃:共同注意や社会的参照など、他者の注意や感情に気づく力の芽生えは見られますが、誤信念課題に言葉で正答するのはまだ難しい時期です。
・2歳頃:自我が芽生え、自己主張が強くなる時期で、他者の誤った信念を推測して答えることはまだ難しいとされます。
・9〜10歳頃:この頃には、「Aさんは、Bさんがこう思っていると思っている」といった、より複雑な入れ子構造の理解(二次の誤信念)も進みます。基本的な誤信念課題の正答時期としては遅すぎます。

【覚え方のポイント】
「心の理論=4歳の壁」と覚えます。自閉スペクトラム症のある子どもでは、この誤信念課題の通過が遅れやすいことを示した研究もあり、発達障害の単元でも出題されます。
問41-4

乳幼児期の言葉の発達を、一般的に現れる順に並べたものとして、最も適切なものはどれか。

  • ①喃語→クーイング→初語→二語文
  • ②クーイング→喃語→初語→二語文
  • ③クーイング→初語→喃語→二語文
  • ④喃語→初語→クーイング→二語文
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正解 ②クーイング→喃語→初語→二語文
解説

言葉は、意味のある語を話す前から段階的に準備されています。生後2〜3か月頃には、機嫌のよいときに「アー」「クー」といった、のどの奥から出る柔らかな発声であるクーイングが見られます。生後6か月頃からは、「バババ」「マンマン」のように子音と母音を組み合わせた音を繰り返す喃語が盛んになります。1歳前後には「マンマ」「ワンワン」など、特定の意味をもつ最初の言葉である初語が現れ、一語で様々な思いを伝える一語文の時期を経て、1歳半から2歳頃には「ワンワン、イタ」のような二語文を話し始めます。どの段階でも、大人が発声をまねたり言葉を添えて返したりする応答的な関わりが、次の段階への育ちを支えます。

他の選択肢が不適切な理由

・喃語→クーイング→…:喃語とクーイングの順序が逆です。のどの奥から出る単純な発声(クーイング)が先で、子音を含む喃語は後から現れます。
・クーイング→初語→喃語→…:喃語は初語の前に現れ、意味のある言葉を話すための音の練習の役割を果たします。
・喃語→初語→クーイング→…:クーイングは生後2〜3か月頃に最も早く現れる発声です。

【覚え方のポイント】
「クー(2〜3か月)→ババ(6か月頃)→マンマ(1歳頃)→ワンワン、イタ(1歳半〜2歳頃)」と、実際の音で並べると覚えやすくなります。初語の時期は個人差が大きいことも、あわせて押さえておきましょう。
問51-4

1歳4か月の子どもが、窓の外を指さして「ワンワン」と言ったり、絵本の犬を見て「ワンワン」と言ったり、犬のぬいぐるみを取ってほしいときにも「ワンワン」と言ったりしている。このように、一語で様々な意味や思いを伝える発話を何というか。

  • ①喃語
  • ②ジャーゴン
  • ③二語文
  • ④一語文
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正解 ④一語文
解説

初語が出た後しばらくの時期、子どもは一つの言葉に「犬がいるよ」「犬の絵だね」「ぬいぐるみを取って」など、場面ごとに違う意味や思いを込めて話します。このように一語が文のような働きをする発話を一語文といいます。保育所保育指針解説でも、「マンマ」という一語が呼びかけにも「食べたい」という欲求にもなることを例に、一語に込められた子どもの思いを丁寧に汲み取り、「お腹空いたね。マンマ食べようね」などと言葉を補って返していくことの大切さが示されています。大人がその場の状況から子どもの思いを読み取り、言葉にして返すことで、子どもは伝わる喜びを感じ、次の二語文へと進んでいきます。

他の選択肢が不適切な理由

・喃語:「バババ」など、意味をもたない音の繰り返しで、初語より前の段階の発声です。「ワンワン」が犬という意味を持って使われている問題の場面は、喃語ではありません。
・二語文:「ワンワン、イタ」のように2つの語を組み合わせて話すもので、一語文の後、1歳半から2歳頃に見られます。
・ジャーゴン:意味のある語としては聞き取れないものの、会話のような抑揚をつけて話しているように聞こえる発声を指します。

【覚え方のポイント】
一語文は「一語なのに文の働き」と覚えます。一語文への関わりのポイントは「言い直させる」ことではなく「思いを汲み取って言葉を補って返す」ことで、事例問題ではこの関わり方がよく問われます。
問61-4

保育所保育指針解説に示された、1歳以上3歳未満児の発達の特徴に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①玩具などを実物に見立てるなどの象徴機能が発達する
  • ②他者の気持ちを十分に理解し、いざこざはほとんど起きなくなる
  • ③友達や周囲の人への興味や関心が高まり、自ら働きかけ始める
  • ④自我が芽生え、1歳半ば頃から強く自己主張することが多くなる
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正解 ②他者の気持ちを十分に理解し、いざこざはほとんど起きなくなる
解説

1歳以上3歳未満の時期は、自我が芽生え、自分の思いを強く主張するようになる一方で、自分と他者の気持ちの違いはまだ十分に区別できません。保育所保育指針解説でも、この時期は自己と他者との違いの認識がまだ十分ではないため、保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや、相手の気持ちに気付くことの大切さを丁寧に伝えていくことが示されています。したがって「他者の気持ちを十分に理解し、いざこざはほとんど起きなくなる」という記述は誤りです。実際には、玩具の取り合いなどのいざこざが多く見られる時期で、その経験を通して少しずつ相手にも思いがあることに気付いていきます。

他の選択肢が適切な理由

・象徴機能が発達する:正しい記述です。指針解説では、玩具等を実物に見立てるなどの象徴機能が発達し、大人と一緒に簡単なごっこ遊びを楽しむようになることが示されています。
・1歳半ば頃から強く自己主張:正しい記述です。指針解説では、自我が芽生え、1歳半ば頃から強く自己主張することも多くなるとされています。
・友達や周囲の人への興味や関心が高まる:正しい記述です。指針解説では、友達や周囲の人への興味や関心も高まり、自発的に働きかけていくようにもなるとされています。

【覚え方のポイント】
この時期のキーワードは「自我の芽生え・自己主張・見立て(象徴機能)・保育士の仲立ち」です。「いざこざは発達の過程で当然起こるもので、保育士が仲立ちして気持ちをつなぐ」という考え方が、事例問題の正解を選ぶ物差しになります。
問71-4

幼児が一人で遊びながら「ここに積んで…、あ、倒れちゃう、そっとね」などと、ひとり言を言っている。このような幼児のひとり言についてのヴィゴツキーの考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①他者に伝える意図がはっきりした社会的な発話である
  • ②自己中心性の表れで、意味のない発話である
  • ③外言が思考のための内言へ移る途中の姿である
  • ④言葉の発達が遅れていることを示すサインである
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正解 ③外言が思考のための内言へ移る途中の姿である
解説

ヴィゴツキーは、言葉はまず他者とのコミュニケーションのための外言(声に出す言葉)として獲得され、やがて声に出さずに頭の中で考えを進めるための内言へと移っていくと考えました。幼児のひとり言は、声には出しているものの、他者に向けたものではなく、自分の行動を計画したり調整したりするために使われている言葉であり、外言から内言へ移る途中の姿だと捉えました。問題の場面のように、難しい作業に取り組むときほどひとり言が増えるのは、言葉が思考の道具として働いているためだと考えられます。学齢期になると、ひとり言は声に出されなくなり、内言として頭の中で使われるようになります。

他の選択肢が不適切な理由

・自己中心性の表れで意味のない発話:ピアジェは幼児のひとり言を「自己中心的言語」と呼び、自己中心性の表れで、社会化が進むにつれて消えていくものと考えました。ヴィゴツキーは、これに対して思考の道具としての働きを重視しました。
・伝える意図がはっきりした社会的な発話:ひとり言は、特定の相手に伝えることを目的としていない点に特徴があります。
・言葉の発達の遅れのサイン:幼児期のひとり言は多くの子どもに見られるごく自然な姿で、それ自体が遅れを示すものではありません。

【覚え方のポイント】
ひとり言の捉え方は「ピアジェ=自己中心性の表れ(やがて消える)」「ヴィゴツキー=思考の道具(内言へ移る途中)」と対比で覚えます。どちらの研究者の考えを問われているかを、問題文で必ず確認しましょう。
問81-4

岡本夏木が示した「一次的ことば」と「二次的ことば」のうち、「二次的ことば」の説明として最も適切なものはどれか。

  • ①不特定の相手に向けて、場面に頼らず筋道立てて伝える言葉
  • ②親しい相手と、具体的な場面を共有しながら交わす話し言葉
  • ③意味をもたない音を繰り返して、発声を楽しむ乳児期の声
  • ④言葉を覚える前に、身振りや表情だけで気持ちを伝える手段
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正解 ①不特定の相手に向けて、場面に頼らず筋道立てて伝える言葉
解説

発達心理学者の岡本夏木は、幼児期の言葉を一次的ことば、学童期以降に求められる言葉を二次的ことばとして区別しました。二次的ことばは、その場にいない人や、不特定多数の相手に向けて、具体的な状況の助けを借りずに、言葉だけで筋道立てて伝える言葉です。発表や作文、教科書を読むことなどがこれにあたり、話し言葉だけでなく書き言葉も含みます。小学校の学習では二次的ことばが中心になるため、幼児期に一次的ことばを十分に豊かにしておくことが、その土台になると考えられています。保育の中で、経験したことを友達の前で話す機会をつくることは、二次的ことばへの橋渡しになります。

他の選択肢が不適切な理由

・親しい相手と場面を共有しながら交わす話し言葉:これは一次的ことばの説明です。家族や保育士など親しい人と、目の前の具体的な状況を共有しながら、1対1で会話する言葉を指します。
・意味をもたない音を繰り返す乳児期の声:これは喃語の説明です。
・身振りや表情だけで気持ちを伝える手段:言葉の前段階の非言語的なコミュニケーションの説明で、二次的ことばではありません。

【覚え方のポイント】
一次的ことば=「親しい人・目の前の場面・会話」、二次的ことば=「不特定の人・場面から離れて・一方向の説明や書き言葉」と、相手と場面の2つの軸で区別します。幼保小の接続の話題とも結びつけて覚えておきましょう。
問91-4

次のA〜Dのうち、ピアジェの前操作期の子どもの特徴として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 自分以外の視点に立って物事を捉えることが難しい。
B 生命のない物にも命や気持ちがあると考えることがある。
C 並べ方を変えても、おはじきの数は変わらないと理解できる。
D 目の前にない物を、イメージや言葉を使って思い浮かべることができる。

  • ①A× B○ C× D×
  • ②A○ B× C○ D○
  • ③A○ B○ C× D○
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ③A○ B○ C× D○
解説

A ○:前操作期(2〜7歳頃)の子どもは、自分の視点を中心に物事を捉える自己中心性をもち、三つ山課題では自分から見える見え方を答えやすいとされます。
B ○:生命のない物にも命や気持ちがあると考えるアニミズムは、前操作期の特徴の一つです。
C ×:おはじきの並べ方を変えても数は変わらないと分かるのは、保存の概念が成立してからで、これは具体的操作期(7歳頃〜)の特徴です。前操作期の子どもは、列が長くなった方が多いと答えるなど、見た目に左右されやすいとされます。
D ○:前操作期は、目の前にない物を頭の中のイメージ(表象)や言葉で表せるようになる時期で、見立て遊びやごっこ遊びが盛んになります。感覚運動期との大きな違いはこの点にあります。
以上から「A○ B○ C× D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C○ D○:アニミズムは前操作期の特徴なのでBは○、保存は具体的操作期なのでCは×です。
・A× B○ C× D×:自己中心性(A)と表象の使用(D)はどちらも前操作期の特徴なので、いずれも○です。
・A○ B○ C○ D×:保存の成立(C)は×、表象を使えること(D)は○です。

【覚え方のポイント】
前操作期は「イメージや言葉は使えるが、見た目に引っ張られる時期」と一言でまとめられます。できること(表象・ごっこ遊び)とまだ難しいこと(保存・他者の視点)を分けて整理すると、組合せ問題を確実に解けます。
問101-4

2歳児が車の玩具を走らせながら「ブーブ、いった」と言った。この場面での保育士の関わりとして、最も適切なものはどれか。

  • ①「ブーブじゃなくて車でしょ」と、言い直すまで待つ
  • ②「そうね、車が行ったね」と正しい言い方で自然に返す
  • ③幼い言い方には応えず、正しく言えたときだけほめる
  • ④発音の練習になるよう「く・る・ま」と区切って言わせる
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正解 ②「そうね、車が行ったね」と正しい言い方で自然に返す
解説

この時期の子どもは、単語の数が増え、二語文で自分の思いを表現し始めます。発音や言い方が未熟でも、大切なのは「伝えたい」「聞いてほしい」という気持ちを受け止めることです。保育士が「そうね、車が行ったね」と、子どもの言葉を肯定的に受け止めながら、正しい言い方や言葉を補って自然に返すことで、子どもは言葉が通じ合う喜びを感じると同時に、正しい言葉を無理なく耳から取り込むことができます。保育所保育指針解説でも、一語文や二語文の時期に、子どもの思いを汲み取り、言葉を補って返していく応答的な関わりの重要性が示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・言い直すまで待つ:誤りを指摘して言い直させると、子どもは話すことに緊張や苦手意識をもち、話そうとする意欲が低下するおそれがあります。
・正しく言えたときだけほめる:子どもの発話に応えないと、伝えたいという気持ちが受け止められず、言葉のやり取りの楽しさを経験できません。
・区切って言わせる発音練習:熱心な関わりに見えますが、2歳頃の発音や言い方の未熟さは自然な姿です。練習させて言い直させると、話す楽しさより緊張が先に立ち、話そうとする意欲を損なうおそれがあります。正しい言い方は、保育士が自然に返す言葉から耳で取り込んでいきます。

【覚え方のポイント】
言葉の育ちへの関わりは「否定しない・言い直させない・正しい形で自然に返す・言葉を補って広げる」が基本です。事例問題では、「正しく言わせる」選択肢よりも「受け止めて、正しい言い方で返す」選択肢を選ぶのが原則だと覚えておきましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育の心理学の一問一答

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