2026年版・1-9

発達障害など特別な配慮を要する子どもの一問一答

保育士 筆記試験「保育の心理学」から、発達障害など特別な配慮を要する子どもに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-9

発達障害者支援法第2条の「発達障害」の定義において、例として名称が挙げられていないものはどれか。

  • ①ダウン症候群
  • ②学習障害
  • ③注意欠陥多動性障害
  • ④自閉症
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正解 ①ダウン症候群
解説

発達障害者支援法第2条第1項は、「発達障害」を、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの、と定義しています。ダウン症候群は、染色体(21番染色体)の数の違いによって起こる先天的な疾患で、知的障害や心疾患などを伴うことがありますが、この定義の中に名称は挙げられていません。なお、同条第2項では、発達障害があって、発達障害と社会的障壁により日常生活や社会生活に制限を受ける者を「発達障害者」、そのうち18歳未満の者を「発達障害児」と定めています。障害を本人の側だけでなく、社会の側の障壁との関係で捉えている点も重要です。

他の選択肢が不適切な理由

・自閉症:第2条第1項に、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害とともに明記されています。
・学習障害:第2条第1項に明記されています。知的な遅れはないものの、読む・書く・計算するなど特定の学習に著しい困難がある状態です。
・注意欠陥多動性障害:第2条第1項に明記されています。不注意や、多動性・衝動性を主な特徴とする障害です。

【覚え方のポイント】
法律上の用語(自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害)と、医学的な診断基準DSM-5の用語(自閉スペクトラム症、限局性学習症、注意欠如・多動症)は名称が異なります。問題文が「法律の定義」を聞いているのか、「診断名」を聞いているのかを確かめて答えましょう。
問21-9

発達障害者支援法において、市町村が保育所における保育を行う場合などに求められていることとして、最も適切なものはどれか。

  • ①発達障害の診断を受けていることを、保育所への入所の条件とするようにする
  • ②発達障害児は、原則として専門の施設で他の児童と分けて保育するようにする
  • ③他の児童と共に生活することを通じて健全な発達が図られるよう配慮する
  • ④発達障害児の保育は、加配の保育士が別室で個別に行うことを基本とする
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正解 ③他の児童と共に生活することを通じて健全な発達が図られるよう配慮する
解説

発達障害者支援法第7条は、市町村が児童福祉法第24条第1項の規定により保育所における保育を行う場合などには、発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるよう適切な配慮をするものとしています。これは、障害のある子どもを分けて保育するのではなく、他の子どもたちとの生活の中で育ち合うことを大切にする考え方です。保育所保育指針でも、障害のある子どもの保育について、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けることが示されており、同じ方向性をもっています。

他の選択肢が不適切な理由

・専門の施設で分けて保育する:法は、他の児童と共に生活することを通じて発達が図られるよう配慮することを求めており、分けて保育することを原則とはしていません。
・診断を入所の条件とする:保育所への入所は、保護者の就労などにより保育を必要とするかどうかで判断されるものであり、発達障害の診断を条件とする規定はありません。
・加配の保育士が別室で個別に行うことを基本とする:保育士の加配など個別の配慮は大切ですが、別室での個別保育を基本とすることは、他の児童と共に生活することを通じて発達を図るという第7条の趣旨に合いません。必要な個別の支援も、クラスの生活の中に位置付けて行うのが基本です(保育所保育指針第1章3(2)キも、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けるとしています)。

【覚え方のポイント】
発達障害者支援法のキーワードは「早期発見(1歳6か月児健診・3歳児健診での留意)」「早期の発達支援」「切れ目のない支援」「他の児童と共に生活」「社会的障壁」です。保育所保育指針の障害のある子どもの保育の記述と、あわせて覚えましょう。
問31-9

自閉スペクトラム症(DSM-5)の特徴に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①社会的コミュニケーションや対人的なやり取りに持続的な困難がある
  • ②不注意と多動性・衝動性が主な特徴であり、対人面の困難は伴わない
  • ③音や触覚などの感覚への過敏さや、逆に鈍さが見られることがある
  • ④行動や興味、活動が限定され、同じことを繰り返す傾向が見られる
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正解 ②不注意と多動性・衝動性が主な特徴であり、対人面の困難は伴わない
解説

アメリカ精神医学会の診断基準DSM-5では、自閉スペクトラム症の中心的な特徴を、(1)社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な困難と、(2)行動・興味・活動の限定された反復的な様式、の2つにまとめています。「不注意と多動性・衝動性が主な特徴」というのは、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴です。しかも、自閉スペクトラム症の中心には対人面の困難があるため、「対人面の困難は伴わない」という説明は誤りです。なお、自閉スペクトラム症とADHDは併存することもあります。

他の選択肢が適切な理由

・対人的なやり取りの困難:正しい記述です。視線が合いにくい、相手の気持ちや場の雰囲気を読み取りにくい、会話のやり取りが一方的になりやすいなどの形で現れます。
・限定された反復的な行動:正しい記述です。同じ手順や道順へのこだわり、特定の物への強い興味、手をひらひらさせるような繰り返しの動きなどが見られます。
・感覚の過敏さや鈍さ:正しい記述です。DSM-5では、感覚刺激に対する過敏さや鈍感さも、反復的な様式の一つとして診断基準に含まれています。特定の音を極端に嫌がる、特定の服の肌触りを受け付けないといった姿が見られます。

【覚え方のポイント】
自閉スペクトラム症は「対人・コミュニケーション」と「こだわり(感覚の特性を含む)」の2本柱、ADHDは「不注意」と「多動性・衝動性」の2本柱、と覚えます。「スペクトラム(連続体)」という名のとおり、特性の現れ方や程度は一人一人大きく異なります。
問41-9

注意欠如・多動症(ADHD)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①症状は家庭内でだけ見られ、園や学校では見られないとされる
  • ②知的な遅れがあることが、診断の前提条件として求められる
  • ③親のしつけが不十分であることが、主な原因とされている
  • ④不注意、または多動性・衝動性が見られ、生活に支障が生じる
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正解 ④不注意、または多動性・衝動性が見られ、生活に支障が生じる
解説

注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意(集中が続きにくい、忘れ物や物をなくすことが多いなど)と、多動性・衝動性(じっとしていられない、順番を待つことが難しい、思いついたらすぐ行動してしまうなど)を主な特徴とする発達障害です。DSM-5では、不注意と多動性・衝動性のいずれか、または両方の症状が一定以上見られ、そのいくつかが12歳になる前から存在し、2つ以上の場面(家庭と学校など)で見られ、生活に支障が生じていることなどが診断の基準とされています。保育では、叱って行動を抑えるよりも、注意がそれにくい環境を整えたり、活動を短く区切ったり、できたことを具体的に認めたりする関わりが有効です。

他の選択肢が不適切な理由

・知的な遅れが前提条件:ADHDは知的な遅れを前提とするものではありません。知的な発達に遅れのない子どもにも見られます。
・親のしつけが主な原因:ADHDは脳機能の発達の特性によるものと考えられており、親のしつけや育て方が原因ではありません。保護者を責める対応は避けるべきです。
・家庭内でだけ見られる:DSM-5では、症状が2つ以上の場面で見られることが診断の要件の一つとされています。家庭だけでなく、園や学校でも見られます。

【覚え方のポイント】
ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴で覚え、「12歳前から」「2つ以上の場面で」を診断のポイントとして押さえます。「しつけが原因ではない」は、保護者支援の問題でも繰り返し問われる重要な点です。
問51-9

全般的な知的発達に遅れはないが、文字を読む、文字を書く、計算するなど特定の学習の技能の習得と使用に著しい困難がある状態を、DSM-5では何というか。

  • ①自閉スペクトラム症
  • ②限局性学習症
  • ③知的能力障害
  • ④発達性協調運動症
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正解 ②限局性学習症
解説

限局性学習症(限局性学習障害)は、全般的な知的発達には遅れがないにもかかわらず、読むこと(読字)、書くこと(書字表出)、計算や数的推論(算数)など、特定の学習の技能に限って著しい困難がある状態です。例えば、話し言葉ではよく会話ができるのに、文字を一つ一つ拾って読むのに非常に時間がかかる、鏡文字が長く続く、繰り上がりのある計算がどうしても身につかない、といった形で現れます。本格的に困難が明らかになるのは読み書きや計算の学習が始まる学齢期以降ですが、幼児期から文字や数への関心の偏りなどが見られることもあります。発達障害者支援法の定義では「学習障害」という名称が用いられています。

他の選択肢が不適切な理由

・自閉スペクトラム症:社会的コミュニケーションや対人的なやり取りの困難と、限定された反復的な行動・興味を主な特徴とする障害です。
・知的能力障害:知的機能と、日常生活や社会生活に必要な適応機能の両方に、発達期から全般的な困難がある状態です。「全般的な知的発達に遅れはない」という問題文の条件に合いません。
・発達性協調運動症:身体を協調させて動かすことに著しい困難があり、極端に不器用であるため、ボタンをはめる、はさみを使う、ボールを投げるなどの動作が年齢相応にできない状態です。

【覚え方のポイント】
限局性学習症の「限局性」は「特定の分野に限られた」という意味です。「知的な遅れはない」「読む・書く・計算の特定の困難」の2つがそろえば限局性学習症、と判断します。法律上の「学習障害」と診断名の「限局性学習症」の対応も確認しておきましょう。
問61-9

自閉スペクトラム症の診断を受けている4歳児が、運動会の練習でスターターの合図の音が鳴るたびに耳をふさいでしゃがみ込み、泣き出してしまう。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①他の子どもの迷惑になるので、運動会への参加を見送らせる
  • ②慣れるまで繰り返し合図の音を聞かせ、音に慣れさせていく
  • ③怖くない音だと丁寧に説明し、我慢して参加するよう励ます
  • ④聴覚の過敏さと捉え、事前の予告や音を和らげる工夫をする
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正解 ④聴覚の過敏さと捉え、事前の予告や音を和らげる工夫をする
解説

自閉スペクトラム症のある子どもの中には、特定の音や光、触感などを、他の人よりはるかに強く、苦痛として感じる感覚過敏をもつ子どもがいます。突然の大きな音は、本人にとって耐えがたい苦痛や恐怖であり、耳をふさいでしゃがみ込むのは、自分を守ろうとする行動と理解できます。保育士は、まず感覚の特性による反応であることを理解し、合図が鳴る前に「これから大きな音が鳴るよ」と見通しを伝える、音の出る場所から離れた位置にする、イヤーマフなどで音を和らげる、笛や旗など別の合図を使うといった工夫を、保護者や関係機関とも相談しながら行うことが大切です。こうした配慮によって、子どもが安心して活動に参加できるようになります。

他の選択肢が不適切な理由

・繰り返し聞かせて慣れさせる:感覚過敏は、本人の努力や慣れで簡単に克服できるものではありません。苦痛を繰り返し与えると、恐怖や不安が強まり、運動会そのものを嫌がるようになるおそれがあります。
・怖くないと説明して我慢を促す:感覚過敏による苦痛は、理屈で説明されても軽くなるものではありません。子どもの感じている苦痛を受け止めずに我慢を求めることになり、不安が強まったり、信頼関係が損なわれたりするおそれがあります。
・運動会への参加を見送らせる:特性を理由に最初から参加の機会を奪うのではなく、合理的な配慮によって参加できる方法を考えることが求められます。

【覚え方のポイント】
発達障害のある子どもの事例では、「困った行動」を「困っている子どもの姿」と捉え直すことが基本です。対応は「特性を理解する」「見通しを伝える」「環境を調整する」の3点で考えると、適切な選択肢を選びやすくなります。
問71-9

自閉スペクトラム症のある子どもへの支援で、一日の流れを絵カードで順番に示したり、場所ごとに何をするかを決めて区切ったりして、周囲の状況や見通しを分かりやすく伝える方法の考え方を何というか。

  • ①構造化
  • ②トークン・エコノミー
  • ③系統的脱感作
  • ④タイムアウト
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正解 ①構造化
解説

構造化は、アメリカのノースカロライナ州で始まったTEACCH(ティーチ)プログラムで重視されてきた支援の考え方で、子どもが「今、どこで、何を、どのくらい、どのようにするのか、終わったら次に何があるのか」を理解しやすいように、環境や情報を整理して示すことです。自閉スペクトラム症のある子どもは、耳で聞いた言葉よりも目で見た情報の方が理解しやすいことが多いため、絵カードや写真を使ったスケジュール(時間の構造化)や、活動ごとに場所を区切る工夫(物理的構造化)などが有効です。見通しがもてると不安が減り、子どもが自分の力で活動に取り組めるようになります。保育所でも、クラス全体への予定の掲示など、多くの子どもにとって分かりやすい工夫として取り入れられています。

他の選択肢が不適切な理由

・トークン・エコノミー:望ましい行動をしたときにシールやポイント(トークン)を与え、それが一定数たまると好きな活動などと交換できるようにする、オペラント条件づけを応用した方法です。
・系統的脱感作:不安や恐怖を感じる場面に、リラックスした状態で、弱い刺激から段階的に少しずつ慣れていく行動療法の技法です。
・タイムアウト:望ましくない行動が起きたとき、一定時間その場の活動から離れさせることで、その行動を減らそうとする方法です。

【覚え方のポイント】
構造化のキーワードは「視覚的な手がかり」「見通し」「絵カード」「場所の区切り」です。行動を増やしたり減らしたりする技法(トークン・エコノミー、タイムアウト)とは、「環境を分かりやすく整える」という発想の点で区別しましょう。
問81-9

家庭では家族とよく話しているのに、保育所では一言も話さない状態が続いている子ども(選択性緘黙、場面緘黙)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①家庭など特定の場面では話せるのに、園などの他の場面では話せない状態である
  • ②強い不安や緊張が背景にあると考えられ、安心できる環境づくりが大切である
  • ③DSM-5では、自閉スペクトラム症の下位分類の一つに位置づけられている
  • ④話す以外の方法で思いを表せる手段を用意し、無理なく参加できるようにする
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正解 ③DSM-5では、自閉スペクトラム症の下位分類の一つに位置づけられている
解説

選択性緘黙(場面緘黙)は、家庭など特定の場面では話すことができるのに、保育所や学校など、話すことが期待される特定の社会的な場面で、一貫して話すことができない状態です。DSM-5では不安症(不安症群)の一つに分類されており、自閉スペクトラム症の下位分類ではありません。したがって、この記述が誤りです。本人が「話さない」ことを選んでいるのではなく、強い不安や緊張のために「話せない」状態だと理解されており、わざと話さない反抗的な態度とみなして話すように強く促すことは、かえって不安を強め、状態を悪化させるおそれがあります。

他の選択肢が適切な理由

・特定の場面では話せる:正しい記述です。家庭では流暢に話していることが多いため、保護者が園での様子を知って驚くこともあります。
・不安や緊張が背景にある:正しい記述です。話すことを急がず、まず安心して過ごせる関係と環境をつくることが支援の出発点になります。
・話す以外の方法を用意する:正しい記述です。うなずき、指さし、カードや筆談、身振りなど、声以外の方法で気持ちを伝えられるようにすることで、話せなくても活動に参加できる経験を重ねることができます。

【覚え方のポイント】
選択性緘黙は、DSM-5では不安症の一つであり、「話さない」のではなく「話せない」状態だと覚えます。「話すことを強要しない」「安心できる関係づくり」「声以外の表現手段」「保護者や専門機関との連携」が対応の4本柱です。
問91-9

次のA〜Dの、特別な配慮を要する子どもへの支援に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A ペアレント・トレーニングとは、保育士が子どもに対して直接行う行動の訓練のことである。
B ソーシャルスキル・トレーニング(SST)は、人と関わるときに必要な技能を、場面を設定して練習する方法である。
C インクルーシブ保育は、障害の有無にかかわらず、全ての子どもが共に育ち合うことを目指す保育の考え方である。
D 保育所保育指針では、障害のある子どもについて、家庭や関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成するなど適切な対応を図ることが示されている。

  • ①A× B○ C○ D○
  • ②A× B○ C○ D×
  • ③A○ B○ C× D○
  • ④A○ B× C○ D○
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正解 ①A× B○ C○ D○
解説

A ×:ペアレント・トレーニングは、保護者が、子どもの行動の理解の仕方や、ほめ方・指示の出し方などの具体的な関わり方を学ぶプログラムです。保育士が子どもに直接行う訓練ではありません。保護者が子どもへの関わり方に自信をもてるようになり、親子関係の改善や子育てのストレスの軽減にもつながります。
B ○:ソーシャルスキル・トレーニング(SST)は、あいさつ、順番を待つ、気持ちを言葉で伝えるなど、人との関わりに必要な技能を、ロールプレイなど場面を設定して練習する方法です。
C ○:インクルーシブ保育は、障害のある子どももない子どもも、一人一人の違いを前提に、同じ場で共に生活し、育ち合うことを目指す保育の考え方です。
D ○:保育所保育指針第1章「総則」では、障害のある子どもの保育について、指導計画の中に位置付けるとともに、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成するなど適切な対応を図ることが示されています。
以上から「A× B○ C○ D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D○:ペアレント・トレーニングは保護者向けなのでAは×、インクルーシブ保育の説明は正しいのでCは○です。
・A× B○ C○ D×:指針の記述どおりなので、Dは○です。
・A○ B× C○ D○:Aは×、SSTの説明は正しいのでBは○です。

【覚え方のポイント】
「ペアレント=親」なので、ペアレント・トレーニングの対象は保護者です。「ソーシャルスキル=人付き合いの技能」なので、SSTは対人技能の練習です。英語の意味から対象と内容を推測できるようにしておくと、初めて見る言い回しでも判断できます。
問101-9

児童福祉法に規定する障害児通所支援のうち、保育所などに通う障害のある子どもについて、その施設を訪問し、障害のない子どもとの集団生活への適応のための専門的な支援などを行うものはどれか。

  • ①児童発達支援
  • ②放課後等デイサービス
  • ③居宅訪問型児童発達支援
  • ④保育所等訪問支援
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正解 ④保育所等訪問支援
解説

児童福祉法第6条の2の2では、障害児通所支援として、児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援の4つが定められています。このうち保育所等訪問支援は、保育所など児童が集団生活を営む施設に通う障害のある子どもについて、専門の支援者がその施設を訪問し、障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援などを行うものです。子ども本人への支援だけでなく、保育士に対して関わり方や環境の工夫について助言することも含まれ、子どもがふだん過ごしている保育所の中で、他の子どもと共に育つことを後押しする仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由

・児童発達支援:障害のある子どもを児童発達支援センターなどの施設に通わせて、日常生活における基本的な動作や知識技能の習得、集団生活への適応のための支援などを行うものです。子どもが施設に通う形で、保育所を訪問するものではありません。
・放課後等デイサービス:学校(幼稚園と大学を除く)や専修学校等に通う障害のある子どもを、授業の終了後や休業日に施設に通わせ、生活能力の向上のための支援などを行うものです。
・居宅訪問型児童発達支援:重い障害などのために外出が著しく困難な子どもの居宅を訪問して、発達の支援を行うものです。

【覚え方のポイント】
4つの支援は「誰が、どこへ行くか」で区別します。子どもが施設へ通う=児童発達支援・放課後等デイサービス、支援者が家庭へ行く=居宅訪問型児童発達支援、支援者が保育所などへ行く=保育所等訪問支援。名前にそのまま行き先が表れています。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育の心理学の一問一答

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