2026年版・1-5

社会性・情緒・遊びの発達の一問一答

保育士 筆記試験「保育の心理学」から、社会性・情緒・遊びの発達に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-5

パーテンによる遊びの分類で、子どもたちが同じ場所で同じような遊びをしているが、互いに関わり合うことはなく、それぞれが独立して遊んでいる状態を何というか。

  • ①平行遊び
  • ②傍観的行動
  • ③一人遊び
  • ④連合遊び
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正解 ①平行遊び
解説

パーテンは、保育園の子どもたちの自由遊びを観察し、子ども同士の関わり方という社会的な側面から遊びを分類しました。平行遊びは、隣り合って同じような玩具で同じような遊びをしているものの、一緒に遊んでいるわけではなく、それぞれが自分の遊びに取り組んでいる状態です。例えば、砂場で2人の子どもが並んでそれぞれ型抜きをしているような姿がこれにあたります。関わりはなくても、互いに相手を意識し、まねをし合うこともあり、他児と一緒に遊ぶ段階への橋渡しとして重要な意味をもつと考えられています。2〜3歳頃によく見られる遊び方です。

他の選択肢が不適切な理由

・一人遊び:近くの子どもとは関係なく、別の玩具で一人で遊ぶ状態です。同じような遊びを並んでしている平行遊びとは区別されます。
・傍観的行動:他の子どもの遊びを見ていて、ときには話しかけたり口を出したりするものの、自分は遊びに加わらない状態です。
・連合遊び:他の子どもと一緒に遊び、玩具の貸し借りや会話などのやり取りがある状態です。ただし、共通の目的に向けた役割分担や組織化までは見られません。

【覚え方のポイント】
パーテンの分類は、関わりの少ない順に「何もしていない行動→一人遊び→傍観的行動→平行遊び→連合遊び→協同遊び」です。平行遊びは「並んでいるけれど交わらない」、線路の平行線のイメージで覚えましょう。
問21-5

パーテンによる遊びの分類に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①傍観的行動は、他児の遊びを見て話しかけることもあるが加わらない
  • ②連合遊びは、やり取りはあるが役割分担や組織化は見られない遊び
  • ③平行遊びは、他児と役割を分担しながら一つの物を共に作る遊び
  • ④協同遊びは、共通の目的に向けて役割を分担し組織的に行う遊び
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正解 ③平行遊びは、他児と役割を分担しながら一つの物を共に作る遊び
解説

平行遊びは、同じ場所で同じような遊びをしていても、互いに関わり合わず、それぞれが独立して遊んでいる状態を指します。「他児と役割を分担しながら一つの物を共に作る」のは、共通の目的に向けて組織的に遊ぶ協同遊びの特徴であり、平行遊びの説明としては誤りです。例えば、5歳児クラスで「お店屋さん」を作るために、品物を作る係、看板を描く係、お客さんを呼ぶ係に分かれて遊ぶ姿が協同遊びにあたります。

他の選択肢が適切な理由

・傍観的行動:正しい記述です。他の子どもの遊びに関心を向けて見ており、声をかけることもありますが、自分は遊びに加わらない状態です。
・連合遊び:正しい記述です。一緒に遊び、玩具の貸し借りや会話もありますが、誰が何をするかという役割の分担や、共通の目標に向けたまとまりはまだ見られません。
・協同遊び:正しい記述です。共通の目的があり、リーダーがいたり役割が分かれていたりする、最も組織化された遊びです。

【覚え方のポイント】
連合遊びと協同遊びの違いは「役割分担と共通の目的があるかどうか」の1点です。「一緒に遊んでいる」だけなら連合遊び、「目的のために分担している」なら協同遊び、と判断しましょう。パーテンは、年齢とともに連合遊びや協同遊びが増えていくことを示しました。
問31-5

ピアジェは遊びを認知発達と関連づけて分類した。ままごとやヒーローごっこのように、目の前にない物や人をイメージして、ふりや見立てを楽しむ遊びは、次のうちどれにあたるか。

  • ①練習遊び(機能遊び)
  • ②象徴遊び
  • ③ルールのある遊び
  • ④受容遊び
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正解 ②象徴遊び
解説

ピアジェは、遊びを認知の発達段階と結びつけて、練習遊び(機能遊び)→象徴遊び→ルールのある遊びの順に現れると考えました。象徴遊びは、ある物を別の物に見立てたり(積み木を電話にする)、自分以外の人になったふりをしたり(お母さん役になる)する遊びで、頭の中のイメージ(表象)を使う力が育つ前操作期(2〜7歳頃)に盛んになります。ままごとやヒーローごっこなどのごっこ遊びは、象徴遊びの代表です。子どもはごっこ遊びを通して、身近な大人の行動を再現しながら、社会の仕組みや人の気持ちを理解していきます。

他の選択肢が不適切な理由

・練習遊び(機能遊び):物をたたく、振る、何度も同じ動作を繰り返すなど、身体の機能を使うこと自体を楽しむ遊びで、感覚運動期(0〜2歳頃)に多く見られます。
・ルールのある遊び:鬼ごっこやカードゲームのように、決まったルールに従って行う遊びで、具体的操作期(7歳頃〜)に盛んになります。
・受容遊び:ピアジェではなくビューラーによる遊びの分類の一つで、絵本を見たり、お話を聞いたりするなど、受け身で楽しむ遊びです。

【覚え方のポイント】
ピアジェの遊びは認知の段階とセットで覚えます。「感覚運動期=練習遊び」「前操作期=象徴遊び(ごっこ・見立て)」「具体的操作期=ルールのある遊び」。ビューラーの分類(機能遊び・虚構遊び・受容遊び・構成遊び)と混同しないよう、研究者ごとに整理しておきましょう。
問41-5

情緒の発達に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①ブリッジェスは、新生児の情緒を未分化な興奮の状態であるとした
  • ②ブリッジェスによれば、興奮はまず快と不快の情緒に分かれていく
  • ③2歳頃までに、喜びや怒り、恐れなど多くの情緒が見られるようになる
  • ④恥や誇りなどの自己を評価する感情は、出生直後からすでに見られる
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正解 ④恥や誇りなどの自己を評価する感情は、出生直後からすでに見られる
解説

恥や誇り、罪悪感などは、自分を他者の目から捉えたり、何らかの基準に照らして自分の行動を評価したりする力を前提とする感情で、自己意識的感情(自己評価的感情)と呼ばれます。これらは、鏡に映った自分を自分だと分かるような自己意識が育つ1歳後半頃以降に現れ始め、2歳後半から3歳頃にかけて見られるようになるとされます(ルイスの情動発達のモデル)。したがって「出生直後からすでに見られる」という記述が誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・未分化な興奮:正しい記述です。ブリッジェスは、乳幼児の観察から、新生児の情緒はまだ分かれていない興奮の状態であると考えました。
・快と不快に分かれる:正しい記述です。ブリッジェスによれば、興奮はまず快と不快に分かれ、その後、不快からは怒り・嫌悪・恐れなどが、快からは得意・愛情などが分かれていきます(情緒の分化)。
・2歳頃までに多くの情緒:正しい記述です。ブリッジェスは、2歳頃までに、大人に見られる基本的な情緒の多くが分化して現れると示しました。

【覚え方のポイント】
情緒は「興奮→快・不快→さらに細かく」と、木の枝が分かれるように分化していくと覚えます(ブリッジェス)。恥・誇り・罪悪感のような「自分を評価する感情」は、自己意識が育ってから現れる後発組だと押さえておけば、時期を問う問題で迷いません。
問51-5

子どもに気づかれないように鼻の頭に口紅を付け、その後で鏡を見せる課題(マークテスト、ルージュテスト)で、鏡を見て自分の鼻に手をやるなど、鏡に映っているのが自分だと分かる反応が多く見られるようになる時期として、最も適切なものはどれか。

  • ①生後3か月頃
  • ②1歳半〜2歳頃
  • ③生後8か月頃
  • ④4〜5歳頃
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正解 ②1歳半〜2歳頃
解説

マークテストは、鏡に映った像を「自分」だと認識できるか(鏡像自己認知)を調べる方法です。鏡を見て自分の鼻に付いた口紅に気づき、鏡の像ではなく自分の鼻を触る反応は、鏡の中の姿を自分だと理解していることを示します。このような反応は、多くの子どもで1歳半から2歳頃に見られるようになります。この頃は、自分の名前を呼ばれて応じたり、「じぶんで」と主張したりするなど、自我が育ち、自己主張が強くなる時期とも重なります。自分という存在への気づきが、照れや恥ずかしさといった感情の芽生えにもつながっていきます。

他の選択肢が不適切な理由

・生後3か月頃:人の顔にほほえみかける社会的微笑が見られる時期で、鏡像を自分だと認識する力はまだありません。
・生後8か月頃:人見知りが見られる時期です。鏡に映った像に興味を示し、手を伸ばしたり笑いかけたりしますが、他の子どもと同じように扱うことが多く、自分だと認識しているとはいえません。
・4〜5歳頃:誤信念課題に正答できるようになる、つまり心の理論が育つとされる時期です。鏡像自己認知はそれよりずっと早く成立します。

【覚え方のポイント】
「鏡の自分が分かる=1歳半〜2歳頃」「他者の誤った思い込みが分かる=4〜5歳頃」と、自分についての理解が先、他者の心についての理解が後、という順序で覚えると、時期を取り違えません。
問61-5

3歳児クラスで、AちゃんとBちゃんが同じ三輪車に乗りたがって取り合いになり、Aちゃんが泣き出した。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①子ども同士で解決させるため、保育士はすぐ離れて見守る
  • ②先に泣いたAちゃんの思いを優先し、Bちゃんに譲らせる
  • ③「仲良くしないとだめよ」と伝え、保育士が順番を決めて使わせる
  • ④双方の思いを受け止めて言葉にし、どうするかを一緒に考える
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正解 ④双方の思いを受け止めて言葉にし、どうするかを一緒に考える
解説

3歳頃の子どもは、自分の思いをはっきり主張するようになる一方で、相手にも同じように思いがあることにはまだ十分に気付けないため、物の取り合いなどのいざこざが多く見られます。こうした場面は、他者の気持ちに気付き、自分の気持ちとの折り合いをつける方法を学ぶ大切な機会です。保育士は、「Aちゃんも乗りたかったんだね」「Bちゃんも乗りたいんだね」と、双方の気持ちを受け止めて言葉にし、順番にする、一緒に使うなど、どうしたらよいかを子どもと一緒に考える仲立ちをすることが大切です。保育所保育指針の領域「人間関係」でも、友達と関わる中で、互いに思いを主張し、折り合いをつける体験を重ねることの大切さが示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・先に泣いた子を優先して譲らせる:泣いたかどうかで一方的に決めると、Bちゃんの思いが受け止められず、互いの気持ちを理解する経験にもつながりません。
・保育士が順番を決めて使わせる:その場は収まりますが、二人の思いが受け止められないまま大人が解決を決めてしまうと、互いの気持ちに気付き、折り合いをつける方法を自分たちで考える経験になりません。
・すぐに離れて見守る:3歳頃は、自分たちだけで言葉を使って解決することはまだ難しい時期です。子どもの発達に応じて、保育士が仲立ちとなる援助が必要です。

【覚え方のポイント】
いざこざの事例は「どちらかを悪者にしない」「両方の気持ちを代弁する」「解決方法を一緒に考える」の3点で判断します。年齢が上がるにつれて保育士の介入を少しずつ減らし、子ども同士で解決できるよう見守る割合を増やしていく、という流れも押さえておきましょう。
問71-5

ピアジェの道徳判断の研究で、「お手伝いをしようとして、うっかりコップを15個割ってしまった子」と「いたずらをしようとして、コップを1個割ってしまった子」のどちらが悪いかを尋ねた。幼児期の子どもに多く見られる判断として、最も適切なものはどれか。

  • ①結果を重視し、多くのコップを割った子の方が悪いと判断する
  • ②動機を重視し、いたずらをした子の方がより悪いと判断する
  • ③両方とも同じだけ悪いので、区別はできないと判断する
  • ④わざとではないので、お手伝いをした子は悪くないと判断する
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正解 ①結果を重視し、多くのコップを割った子の方が悪いと判断する
解説

ピアジェは、このような例話を使って子どもの道徳判断を調べ、幼い子どもは、行為の意図や動機よりも、目に見える結果の大きさで善悪を判断しやすいことを示しました。これを結果論的判断といいます。そのため、幼児期の子どもの多くは、お手伝いのつもりでも15個割った子の方が悪いと答えます。年齢が上がると、「わざとかどうか」という行為の意図を考慮する動機論的判断へと移り、いたずらで1個割った子の方が悪いと答えるようになります。ピアジェはこの変化を、大人の決めた規則に一方的に従う他律的な道徳から、仲間との相互の関係の中で規則を捉える自律的な道徳への移行と結びつけて考えました。

他の選択肢が不適切な理由

・動機を重視:これは、年齢が上がってから(おおむね学童期の中頃以降)多く見られる動機論的判断です。
・両方とも同じだけ悪い:ピアジェの研究では、幼児は割れたコップの数という結果の違いに注目して判断することが示されており、区別できないと答えるのが典型ではありません。
・わざとではないので、お手伝いの子は悪くない:行為の意図(わざとかどうか)に注目した判断で、年齢が上がってから多く見られる動機論的判断の考え方です。幼児期に多いのは、割れたコップの数という結果の大きさで判断する結果論的判断です。

【覚え方のポイント】
ピアジェの道徳判断は「結果論→動機論」「他律→自律」の2本立てです。コップの数(見た目の大きさ)で判断するのは、見た目に左右されやすい前操作期の思考の特徴とも共通していると理解すると、覚えやすくなります。
問81-5

次のA〜Dの、遊びの発達に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A パーテンは、年齢が上がるにつれて、連合遊びや協同遊びが増えていくことを示した。
B ピアジェのいう象徴遊びには、見立て遊びやごっこ遊びが含まれる。
C ビューラーのいう受容遊びとは、積み木や粘土などを使って物を作る遊びである。
D ピアジェのいうルールのある遊びは、学童期になると盛んになる。

  • ①A○ B× C○ D○
  • ②A× B○ C○ D×
  • ③A○ B○ C× D○
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ③A○ B○ C× D○
解説

A ○:パーテンは、年齢とともに一人遊びや平行遊びが減り、他児と関わる連合遊びや協同遊びが増えていくことを示しました。
B ○:象徴遊びは、ある物を別の物に見立てたり、ふりをしたりする遊びで、見立て遊びやごっこ遊びはその代表です。
C ×:ビューラーは遊びを、機能遊び、虚構遊び(想像遊び)、受容遊び、構成遊びに分けました。積み木や粘土で物を作るのは構成遊びです。受容遊びは、絵本を見たり、お話を聞いたり、テレビを見たりするなど、受け身で楽しむ遊びを指します。
D ○:ピアジェのいうルールのある遊び(規則遊び)は、決まりを理解し、他者と共有できるようになる具体的操作期、つまり学童期になると盛んになります。
以上から「A○ B○ C× D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C○ D○:ごっこ遊びは象徴遊びの代表なのでBは○、受容遊びの説明が誤っているのでCは×です。
・A× B○ C○ D×:パーテンの示した傾向(A)と、ルールのある遊びの時期(D)はどちらも正しい記述です。
・A○ B○ C○ D×:受容遊びは物を作る遊びではないのでCは×、Dは○です。

【覚え方のポイント】
ビューラーの4分類は「機能(体を動かす)・虚構(ふりをする)・受容(見る・聞く)・構成(作る)」と、それぞれ一言の動詞で覚えます。「受容=受け取る」という字の意味から、作る遊びではないと判断できます。
問91-5

乳児の行動の観察から、活動の水準や生活のリズムの規則性、新しい刺激への反応などの側面で子どもの気質を捉え、「扱いやすい子」「扱いにくい子」「エンジンがかかりにくい子」といったタイプを示した研究者として、最も適切なものはどれか。

  • ①トマスとチェス
  • ②ハーロウ
  • ③エインズワース
  • ④バンデューラ
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正解 ①トマスとチェス
解説

トマスとチェスは、多くの子どもを乳児期から長期間にわたって追跡したニューヨーク縦断研究で、生まれつきの行動の個性である気質を、活動の水準、生活のリズムの規則性、新しい刺激への接近・回避、順応性、反応の強さ、機嫌などの側面から捉えました。そして、多くの子どもが「扱いやすい子」「扱いにくい子」「エンジンがかかりにくい(慣れるのに時間がかかる)子」のいずれかのタイプに当てはまることを示しました。さらに、子どもの気質と、養育者の関わり方や環境の要求とがうまくかみ合っているかどうか(適合のよさ)が、その後の育ちに影響すると考えました。保護者が「育てにくい」と感じるとき、それは親の関わり方だけの問題ではなく、気質による面もあると理解することは、保護者支援にも役立ちます。

他の選択肢が不適切な理由

・ハーロウ:アカゲザルの子どもを使い、布製と針金製の代理母の実験で、接触による安心感の重要性を示しました。
・エインズワース:ストレンジ・シチュエーション法を考案し、愛着のタイプ(回避型・安定型・アンビバレント型)を示しました。気質ではなく、養育者との関係の質を分類したものです。
・バンデューラ:他者の行動を観察することで学習が成立する観察学習(モデリング)を示し、社会的学習理論を唱えました。

【覚え方のポイント】
「気質=生まれつきの個性=トマスとチェス」「愛着のタイプ=養育者との関係=エインズワース」と、何を分類したのかで区別しましょう。「扱いにくい」は子どもが悪いという意味ではなく、関わり方の工夫が必要な個性だという点も押さえておきます。
問101-5

2〜3歳頃に見られる、いわゆる第一反抗期(自己主張の強い時期)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①何でも「いや」「じぶんで」と主張する姿が多く見られる
  • ②自我が育ち、自分の意思をもち始めたことの表れである
  • ③保育士は気持ちを受け止め、切り替えのきっかけを工夫する
  • ④強い自己主張は、主に家庭での甘やかしが原因で生じる
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正解 ④強い自己主張は、主に家庭での甘やかしが原因で生じる
解説

2〜3歳頃の子どもは、自我が育ち、自分でやりたい、自分で決めたいという気持ちが強くなるため、大人の働きかけに対して「いや」「じぶんで」と強く主張する姿が多く見られます。これは、自分と他者は違う存在であり、自分には自分の思いがあると気付き始めた発達上の姿であって、家庭での甘やかしが原因で生じるものではありません。したがって「主に家庭での甘やかしが原因で生じる」という記述が誤りです。エリクソンの理論では、この時期の心理社会的危機は自律性 対 恥・疑惑であり、自分の意思で行動しようとする試みを認められる経験が自律性を育てるとされます。反対に、主張を頭ごなしに厳しく抑えつけたり、失敗を強く責めたりすると、恥や自分への疑いの感覚が強まりやすいと考えられます。

他の選択肢が適切な理由

・「いや」「じぶんで」と主張する:正しい記述です。保育所保育指針解説でも、自我が芽生え、1歳半ば頃から強く自己主張することも多くなるとされています。
・自我が育った表れ:正しい記述です。自分と他者は違う存在であり、自分には自分の思いがあると気付き始めたことを示す、発達上の大切な姿です。
・気持ちを受け止め、切り替えのきっかけを工夫する:正しい記述です。子どもの思いをまず受け止めたうえで、選択肢を示す、少し時間をおくなど、子どもが自分で気持ちを立て直せるきっかけをつくることが大切です。

【覚え方のポイント】
第一反抗期は「困った時期」ではなく「自我が育った証拠」です。事例問題では、「受け止める」「子どもが自分で決められる余地を残す」関わりが適切で、「厳しく抑える」「言うことを聞くまで待たせる」関わりは不適切と判断しましょう。思春期の第二反抗期と時期を取り違えないことも大切です。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育の心理学の一問一答

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